ストーリー解説

ようはネタバレのページだね。

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概要・用語解説

登場人物

• アヤ・ブレア
  1973年生まれ(月日不明)。日系ハーフ。
  1997年、マンハッタン島封鎖事件にて、パラサイトエナジーが覚醒。(PE1)
  2000年、N.M.C事件にて、カイル、イヴと出会う。(PE2)
  2008年、カイルと婚約。妹のイヴと共に共同生活をおくる。
  2010年12月24日、セント・トマス大聖堂の前で記憶喪失の状態でハイド・ボーアに発見された。(本作)
  • ストーリー中のアヤにはアヤの精神は入っておらず、イヴの精神がODしている状態だった（声色が高めだったのはこれを踏まえての演出だと思われる）。つまり、今作はイヴ・ブレアシリーズ一作目だったとさ。
    イヴの精神がアヤにODしたとき、二人の精神がぶつかりあいアヤの精神は砕けた。そしてイヴは記憶をなくしたままアヤの体に居座ることに･･･。
  • 特異な遺伝子によって肉体は20代に留まっている。しかしPE2の設定では、アヤが若く見えるのは、ネオミトコンドリアがより繁殖に有利な体を望んでいるため、というものだった。遺伝子とは少し違う話だと思うのだが。
    ちなみに、イヴ・ブレアが幼く見えるのもこの遺伝子の影響とされている。しかしネオミトコンドリアが前述のような願望を持っているならば、子供から成人までの成長が早く、その後の老化が遅くなるはず。PE2の設定で考えるとこの点もおかしい。
    あるいはもしかして、この世界にはロリコンが多いのだろうか。もしそうであるならば、幼い外見が繁殖に有利な体となるのだが。

• カリュード・「ボス」・オーウェン
  CTI捜査本部を統率する人物。アヤのOD能力とツイステッドの寄生能力が似ている(NOTEより)ためアヤを敵視している。
  ODについても懐疑的で、「装置の中で君が見ているという映像が、本物の過去だという証拠があるのか？」と言い放ち、ブランクもボスは過去を変えられるなんて信じていない、と言ってる。しかし、ガブリエルが消えていく様を見て「君はもう存在しない」と言っているので、ODで過去を変えることは可能と考えているはず。それでもCTIに催眠ガスまで使ってアヤを消そうとしたり、優秀なスナイパーであるガブリエルの葬式にバラを持って参列したりする(Mail Box Blank 003より)など、かなりのクレイジーっぷり。
  追加される説明事項はアンティークが好きとかどうでもいい話ばかりでお茶を濁しているだけ。カイルとは別の意味でわけのわからない人。

• EP1・・・FBI支局が攻撃されて死亡。
  EP2・・・アヤがEP1で過去を書き変えたためにFBI支局が攻撃されていない。そのため生存。
  EP3・・・再びFBI支局が攻撃されて死亡。
  ツイステッドもハイ・ワンズも誕生しない世界において、FBI副長官に就任。しかし翌年某国に機密情報を流し、多額の金銭を得た容疑で逮捕された。お金は国際テロ組織の資金に流れていた(Mail Box Eve 002より)

ハイドに関して　

• タイム・ゼロにてハイ・ワンズ化。結婚式にはカイル側の縁者として同席していたものと思われる。
• 時空が改変されても、変容先の世界で変容前の記憶を留めておける存在。
• 現在にて、アヤにハイ・ワンズを撃破（EPごとのボス）させることで未来のハイ・ワンズの勢力を弱める。
  それによって、未来でのツイステッドの勢力を強め、ツイステッドの過去への侵攻を促進しようとしていた
  （EP4の時空改変でツイステッドの数が爆発的に増えた→Timelineより）。
  • ツイステッドの増大は、同時にバベルの増大を意味する。
    バベルはOD装置と同様の機能を持つ（前田の発言）。
• ハイドはバベルのOD機能を使ってタイム・ゼロへODし、
  アヤを撃滅してツイステッドの存在を根絶しようとしていた（「Mail Box - Eve 006」より）。

• ハイド以外のハイ・ワンズたちはハイドの強行に抵抗していた？
  ↑EP6のハイドのプロフィールに、
  「ハイドは、エミリーやカイルなど他の高次種族（ハイ・ワンズ）を束ね、統率していた。」と書かれている。
• カイルはハイドの野望を阻止するためにCTIを襲撃し、OD装置を破壊した？
  ↑ハイドは、『カイルなど』の高次種族（ハイ・ワンズ）を統率していた。
  CTIメンバー（ハイ・ワンズ）を殺すことによってツイステッドの勢力を増大させ、
  グランドバベルの完成を促進することが目的なので、カイルを操ってCTIを襲撃し、ブランクを殺した。
  OD装置を破壊したのは、アヤが過去に戻ってハイ・ワンズ達を復活させる可能性をゼロにするため。

ツイステッドと高次種族(ハイ・ワンズ)

• ツイステッド
  アヤの砕けた精神から生まれた生物。未来からアヤ（母なる存在）を求めて、過去への移動をくり返している。理知は無いに等しいが、繁殖能力が非常に高い。
  千年か一億年先、遥か未来で生まれたと考えられる存在 (Mail Box Maeda 014)
  肉体を持っているのは未来の人間を媒介にしているため。(資料集情報)

• 高次種族(ハイ・ワンズ)
  イヴの精神がアヤにダイブしたことで取り残されたイヴの肉体が砕け散った際、その現場に居合わせ、何らかのエネルギーを得た人間（Video Log「グランドバベル攻略戦 File.003」参照）。ハイド、ガブリエル、クレイ、カイル、エミリーがそれに当たる。ツイステッドと違い理知を備えているが、繁殖機能が欠落している。
  • この時おそらく、アヤもハイ・ワンズになっておかしくないのだが・・・・
• ツイステッドとハイ・ワンズは未来で敵対している。そしてハイ・ワンズはツイステッドに駆逐され、滅亡させられる運命にあった。
• 最終的にアヤは、アヤの精神を持つイヴの体を殺すことでツイステッドとハイ・ワンズが誕生することを阻止した（アヤの精神からツイステッド、イヴの体からハイ・ワンズが誕生）。

タイム・ゼロに関して

• 2010.12.24.13:00:00　舞台はアヤとカイルの結婚式。そこへ警官(防弾チョッキにPOLICE)が登場して発砲。撃たれたアヤが重傷(死亡してはない様子)。それを見たイヴがパニックでOD発動。そしてツイステッドとハイ・ワンズの始まりのとき、らしい。ただしいろいろと意味がわからん。鶏と卵とかタイムパラドックスとかそういう話だと思うんだけど・・・鳥山説明しろ。

• 誰が誰を狙ったものなのか・・・Ｘがアヤを狙った。(資料集情報)
  アヤの能力は様々な陰謀の渦中にあるので。
  詳細はトップシークレットとのこと(多分作ってない)。

• 最後にイヴ⇔アヤでODしたのは？
  イヴの身体(ハイ・ワンズの起源)にアヤの精神(ツイステッドの起源)が入った状態で、その個体を殺害することによって両者を根絶するため、と考えられる。ただしここにも疑問点はある。

1. アヤ(精神・身体：アヤ)が「いい？ここ(心臓)を狙うの」と言ってイヴ(精神・身体：イヴ)に銃を渡そうとする。さすがにイヴはいきなりアヤを撃ったりしないだろうが、この状態で撃ってもハイ・ワンズが生き残るので意味がない。
2. パニックしたイヴが偶然引き出したODを一発でやってのけるアヤ。ミトコンドリアすごすぎ。

• 四度目の誕生日について　ただし自信薄
  一度目・・・アヤのクローンとしてANMC組織によってイヴが造られた誕生日
  二度目・・・アヤに救出されてイヴ・ブレアとしての生活が始まった誕生日
  三度目・・・イヴ(精神：イヴ・身体：アヤ)として記憶を失った状態での誕生日　The 3rd Birthday？
  四度目・・・イヴ(精神：イブ・身体：アヤ)として記憶を取り戻した状態での誕生日

• その他いろいろ疑問点

1. タイム・ゼロに居合わせた神父とポリスがハイ・ワンズ化しないのは？
   【考察】死亡していた人間はハイ・ワンズ化しないのかもしれない。
   カイルもかろうじて生きてたから、そこに特殊なエネルギーが入って完全復活したのが濃厚
2. アヤ(イヴ精神)もタイム・ゼロに居合わせた人物の一人なのにハイワンズ化してないのは？
   ハイワンズの発生原因は「ＯＤの反動によるイヴの肉体崩壊」でイヴ精神は関係ないはず。
   その場に居合わせなかったという線も、ハイドが路上で保護したとあるがケガ人を雪降る寒い路上に運び出すというのも無茶があるし自分から歩いて出て行ったというのも無理がある。
   単純にイヴはアヤのクローンだから影響はなにもなかったのか？
   仮にハイ・ワンズで「もうとっくに壊れている」＝ハイ・ワンズ化とも考えられるが、展開が前後。
3. アヤ・ブレアの精神は「もうとっくに壊れている」のに動けるのは？
   修復不能なほど破壊されており崩壊寸前だったが、意思の力で繋ぎとめていた。(設定資料集より)
   死ぬのが時間の問題の重傷で妹の為に戦ってたって感じかな？
   もしくはツイステッドに関する兆候が語られていない部分で出ていた。
4. ツイステッドが未来にだけ散らばって、過去にはいなかったのは？
   【考察】ハイ・ワンズと同じく潜伏期間があったのではないだろうか。
   タイム・ゼロ後暫しの時間を経て覚醒し、ハイ・ワンズにはない繁殖力（通常の人間をツイステッドにする能力）
   で爆発的に数を増やしエネルギーをオーブに換え、オーブの力を収束させ、
   『過去』であるタイム・ゼロを目指すべくバベルを作った。
5. カイルのポエムすぎて意味不明な言動(永遠を探す旅に出る。永遠は君の中にある)について
   【考察】ロマンチスト：カイル氏は永遠=愛という詩人的思想を持っている。
   残念ながらイヴは結婚寸前でフラれてしまったが、
   「君は本当に愛せる人間を探すべきだ、俺もそうする」という最後までかっこ良さげなカイルの演出だと思われる。
6. 教会内で撃たれたアヤ・ブレアが教会前の路上で発見されているのは？
7. ミトコンドリアパワーとはいえ心臓撃たれてアヤさん生きていられるの？
8. 一般人のカイルが心臓撃たれて生きているのは？
9. いままで散々兵士たちにODしまくってるのにそれらの精神は壊れないの？
   【考察】ODとは「他者の意識に潜入すること」であり、ずばり憑依。
   実際憑依というのは精神が壊れるわけではなく憑依された者が無意識に陥り、
   憑依されていた間の記憶が欠落する、ということだけ。
   ODの失敗例についてはODユニットで過去に飛んだ際や、現在でノースシャローズタワーの破壊に尽力した際も描写されていないが、
   タイム・ゼロの当時、イヴは衝動でアヤの意識体への潜入に試みるが失敗しアヤの精神を崩壊させ、イヴは記憶喪失に陥ったと考えられる(ハイ・ワンズにとどめのODキルをしたときに回想されるタイム・ゼロの記憶は、拡散したイヴの記憶の断片にイブであるアヤが干渉したためだと思われる)。
10. ハイドは複数人いる？
    【資料集ソース】エンディング時に喋っているのは過去のハイド。
    未来のハイドはハイ・ワンズ覚醒前(イヴ肉体崩壊前)に行くことは出来ないので、アヤの体に自分の記憶を残して警官隊襲撃時に行く必要があった(←アヤをおびき寄せた理由)。
    その結果の「未来の記憶を送り込まれた過去のハイド」が最後にアヤ(真)に射殺されたハイド。
    【考察】
    ハイドは「アヤがイヴを撃った」というのを簡単に「あれは嘘だ」というほどの男なので、
    オーバーダイブができるというのも、過去に行けるというのも、嘘である可能性がある。
    それどころか、ハイドの言葉全てに一切の信憑性がなくなる。
    更にいえばハイドは、「エミリーやカイルなど他の高次種族（ハイ・ワンズ）を束ね、統率していた。」（ＥＰ６プロフィール）ので、彼らの言動さえ、疑ってかかる必要が出てくる。

しかしハイドの目的が高次種族（ハイ・ワンズ）の繁栄であるということだけは、嘘ではないように思う。
が、それこそもしかしたら、ハイドの１番大きな嘘なのかもしれない……

存在の「可能性」について

エピソード1に出る前の男子更衣室のポスターを調べるとアヤが、
「ニューヨーク名物　オペラのポスター　すごく昔　イヤな思い出があった気もする」と言うが、
このアヤの中身がイヴならば、ＰＥ１の事件のことは知らない。もしくは、知っていても思い出にはならないはず。

『エピソードごとに（正確にはハイ・ワンズが倒れるごとに）『現在（せかい）』が変わっていたので、イヴは「存在の可能性」だった。』
というのが本編でブランクが言ってた「アヤは(イヴの)存在の可能性を見ている」ということだろう。

『イヴが可能性として存在していたということは、アヤの中身も、アヤである可能性とイヴである可能性が同時に存在していた。』　←重要。

本編中のアヤの体の中身がアヤかイヴかというのは、『タイム・ゼロでイヴの体を撃ったアヤの中身』がアヤかイヴかによって決まることになる。
しかし、タイム・ゼロを目指して未来から押し寄せるツイステッドや、タイム・ゼロにＯＤしようと目論むハイドなどが過去を変える可能性があるため、
『タイム・ゼロでイヴの体を撃ったアヤの中身』が確定しない。それどころか、アヤがイヴを撃つかどうかすら、まだ確定していない。
なので、本編中のアヤの中身は、アヤである可能性とイヴである可能性が同時に存在している。

可能性ということについてだが、アヤは、ガブリエルがアヤを庇って死ぬシーンを記憶として見ている。
（ＣＴＩ構成員情報ＥＰ１に、「訓練中のアヤを援護し、命を落とした。」とある）
しかし過去が変わって、ガブリエルはハイ・ワンズ化し、アヤに殺されることになった。
さらにタイム・ゼロが変わってエンディング後、ガブリエルは生きているが、アヤ（中身イヴ）のことを知らないと書かれている
（イヴ・ブレアの手記に、「たとえ話しかけても、今のガブリエルは私を知らないのだから……。」とある）

ガブリエルを例に出したが、これはつまり、
『ガブリエルやその他ハイ・ワンズ、ツイステッド、それどころか全世界の人間までもが、存在の『可能性』だった』ということだ。
『ツイステッドやハイドなどが過去を変える可能性があったので、イヴの存在は確定していなかった』のならば、
『アヤが過去を変える可能性があったので、ツイステッドやハイ・ワンズ、全人類の存在は確定していなかった』　←最重要。
ここでおそらく疑問に思うのは、エミリー・ジェファーソンのデータは存在が確定していたではないか。ということだろうが、
彼女のデータはタイム・ゼロ以前から存在していたので、全ての可能性（世界）において、データが存在していたということになる。
対してイヴのデータは、ハイドがデータベースをあたっても見つけられなかった。
（ハイドが嘘をついた可能性は非常に高いが、カイルのデータが存在していない以上、イヴのデータも存在していなかった可能性は高い）
しかし、イヴがタイム・ゼロ以降も生きていれば、多くの人との関わりを持って、（学校でエミリーと親友になってるくらいなので）データベースに載る可能性がある。
なので、全人類が存在の可能性だった中でも、イヴは特別、データベースにデータが存在する可能性と存在しない可能性が同時に存在していたため、
「データが無いんじゃない。確定しないんだ」ということになった。
本編中でカイルがデータ照合されることはないが、おそらくカイルの場合、タイム・ゼロ以降もうまく自分の情報を消していくだろうから、はっきりと『該当データ無し』となるだろう。

ところで、ガブリエルはアヤとカイルの結婚式に来ている。
エンディング後、アヤやイヴのことを知らないはずがない。という疑問が残る。
そしてエンディング後のハイドについては、「生死どころか、存在すら、掴めなかった……。」とある。
ならばエンディングでアヤが撃ったハイドは何なのか。精神体か、近くにいた人間にＯＤしたのか。
どちらにしろ、ハイ・ワンズ化していないハイドは結婚式に居合わせていたので、生死がわからないということはないはずだ。
結婚式の事件については、製作者が公開していないので、全ての可能性が同時に存在しているということになる。
イヴの手記には、「いつか再び、惨憺の時が訪れる。そんな気がしてならない。」と書いてあるので、
訪れてもらいましょう。次回作のために。

それぞれの意見を存分に語ってください