書き起こし/☆☆☆

Last-modified: 2016-01-10 (日) 03:13:20

妖夢:幽々子さま、すべて手はず通りです

幽々子:……始めましょう、命あるものの訪れぬ冥き地で…

亡霊の宴を

♪~色は匂えど散りぬるを

魔理沙:よう霊夢、そこで氷の妖精つかまえたぜ

霊夢:あーいらっしゃい魔理沙。ほんと妖精って油断するとどこにでも湧くんだから…

…寒いから、早く閉めてくれる?

魔理沙:見ろよ、春だってのにこの雪景色、冬の妖精やら妖怪やら

いいかげん認めろよ、これは異変だ!

チルノ:はーなーせー!

霊夢:今年は春が遅いってだけ…

魔理沙:いいや!どこかに犯人の妖怪がいる!

チルノ:ぎゃっ!!

魔理沙:異変解決、妖怪退治が巫女の仕事だろっ!?

ああそうかよ!それならこんな異変、私だけで解決してやるよ

たんか切って飛び出してきたはいいが、まったく見当すらつかないぜ

情報を集めないとな...おつ、さっそく情報提供者発見!

って、あいつは…

やれやれ、やる気満々だな

フィ~

あ、ブン屋の...

はあ、はあ、はあ…

魔理沙:!!

魔理沙:…!

やれやれだぜ…

妖夢:ここは冥界、亡霊たちの住まうところ

命ある人間よ、疾くお前たちの顕界に引き返すがよい

魔理沙:観念しろ、半人半霊!

お前たちの企みはすべて調べさせてもらった

さあ、春を返してもらおうか

おっと…抵抗してくれてもいいぜ。力ずくは大好きなんだ

妖夢:フツ…ははは、人間風情が何を言いだすかと思えば

博麗の巫女ならいざ知らず、いったい何様だお前は?

魔理沙:霧雨魔理沙、普通の魔法使いだ!

魔理沙:!!

魔理沙:のわっ!

妖夢:!!

!!くつ...ただの人間がこんな力を...幽々子さま、すみません…

魔理沙:さて、お前の親玉のところに案内してもらおうか…

…いや、そのまま寝てていいぜ

幽々子:あらまあ…博麗のみこじゃないのね

魔理沙:そのセリフ、聞きあきたぜ


咲夜:こんにちは…あら、ほんとにまだいる

霊夢:どうしてみんな、玄関から入ってこないのかしら

吸血鬼のところのメイドじゃない。今日は一人?

咲夜:レミリアは、寒いので出たくないと。伝言だけ預かって来ましたわ

「いつまで妖怪の好きにやらせているのか」とのことです

霊夢:大きなお世話

咲夜:?

霊夢:……

咲夜:まあ、あなたの考えもわからないでもないけど…

霊夢:…な、なによ

咲夜:幻想郷のバランスをたもつのが巫女のお仕事ですものね

霊夢:そ、それもあるわね

咲夜:でも、そろそろ充分じゃないかしら

霊夢:……

それを決めるのも私の仕事よ…

咲夜:ごもっとも…

伝言はつたえましたよ

白黒の魔法使いは冥界に向かったわ

冥界で死んだら、成仏できるのかしら

魔理沙:おい亡霊、こっちは花見ができなくて困ってるんだ

今すぐ春を返すか、私に痛い目に会わされた後で返すか、好きな方法を選…

魔理沙:うわっ!

幽々子:ここにとどまって亡霊となるか、亡霊となってからここにとどまるか、

お好きな方法を選びなさい

魔理沙:そういうのは選択って言わないぜ

幽々子:ご覧なさいな、この桜、西行妖を

まだ花をつけてないでしょう?もっと春が必要なの

魔理沙:そんな、つまらんことでえ!…ぐわっ!

幽々子:残念、ここまでかしらね

魔理沙:……

魔理沙:くそっ…美しすぎるぜ…!

魔理沙:!!

魔理沙:霊夢!?お前今ごろ…!

霊夢:話はあと!

魔理沙:ちぃっ!

幽々子:あらあらあら

魔理沙:くっそぉー!

マスタースパーク!!

げっ!?

うそぉ!

幽々子:おしい、おしい

幽々子:!

幽々子:!!

幽々子:結界!?

霊夢:夢想封印!

幽々子:ちょっと、油断しちゃった

魔理沙:かくて世はこともなし、か

まっ、苦労はしたかいがあったってもんだな

霊夢:はあ~~

魔理沙:?

霊夢:だから、嫌いなのよねー

魔理沙:?

チルノ:にやははは

霊夢:異変解決っていうと、すく妖怪どもが集まってきて宴会になるんだから

魔理沙:楽しいからいいだろ

チルノ:ぎゃはははははは

霊夢:主犯も来てるし…

幽々子:まあまあ、おわびの印にね

妖夢:酒肴もお持ちしましたので

魔理沙:おっ

霊夢:はあー、参拝客が逃げるわー

しかもこれ、後片付け全部わたしでしょ。だから異変解決って嫌なのよ

魔理沙:ちょっと待て!!

お前まさかそんなつまんない理由で!!

霊夢:……

魔理沙:おい霊夢、私に言わなきゃならない事があるよな?

霊夢:……

魔理沙の言うとおり異変でしたw私が悪かったわーwごめんなさいねwww

魔理沙:心がこもってないんだよ!!

霊夢:なによ!

魔理沙:巫女のくせに面倒臭いから異変を放置って、だからこの神社は人気がないんだろ!

文:号外!号外だよー!

霊夢:異変はちゃんと解決してるわ!

魔理沙:なにをー、おいしいところばっかり持って行きやがって!

レミリア:結局、霊夢が異変を解決したようね

咲夜:そのようですね

レミリア:なぜだか分るのだけどね

たとえ、咲夜が買い物の途中で寄り道しなかったとしても…

この結末はかわらなかったわ

咲夜:…そうだったんですね

レミリア:さて、寄り道の罰は何するかな

咲夜:…なんなりと

霊夢:なによ!だいたいあんた、私が行かなかったら危なかったじゃないの

そっちこそ、私に何が言う必要があるんじゃないの?

魔理沙:「ご苦労さん」

霊夢:は?

魔理沙:「大儀である」でもいいぞ

霊夢:何で偉そうなのよ

霊夢:あっ!ちょ、それ私のでしょ!

妖夢:幽々子さま~~

幽々子:あら

妖夢:あれ?

妖夢:今、誰がいませんでした?

幽々子:ふふ、いいところに来たわね

妖夢:え?

幽々子:楽しくなりそうよ

妖夢:なにがです?…桜は咲きませんでしたし

幽々子:桜?

妖夢:西行妖ですよ

幽々子:ああ、あれはもういいの

幽々子:咲かせてはみたかったけど…

妖夢:すみません…まさか人間に…

幽々子:いいのいいの、十分楽しかったし、

幽々子:博麗の巫女に気付かれずにすんだしね

妖夢:はあ…話が見えないのですが…

早苗:あの~

妖夢:?

早苗:着てみたんですけど

早苗:…に、似合います…?