ストーリーミッション/魔界都市

オーク

おい、ダークエルフ。
地上で抵抗を続けている猛者どもが、
ここへやってくるというのは本当だろうな？

？？？

焦るなってオークのおっさん。
俺が魔界の掟を破るとでも思ってんのかよ？

オーク

ふん……。
この区域は、お前らダークエルフの本拠地に近い。
俺達オークを謀り、不意を討つこともできる。

？？？

おいおい、確かにダークエルフとオークは仲が
いいわけじゃないが、今アンタ達オークと争って、
俺らに何の得があるって言うんだ？

アンタが地上界の猛者を倒せば、種族内で昇格。
俺はそいつらの力を見定めたい。
ばっちりギブアンドテイク、成立してるだろ？

オーク

喰えないヤツめ……。
俺の大嫌いな輩だ……。

？？？

――っと。見ろよ、オークのおっさん。
どうやら奴さん、現れたようだぜ。

アンナ

ここが魔界都市ですか……。

モーティマ

しっかし、陰気臭い都市だな……。
見ろよ、あれ。骸骨のモニュメントだぜ？
……たく、悪趣味にしても程があるぜ。

ソーマ

どなたか、私たちの話を聞いてくれる方が
いるといいのですが……。
あっ！　見て下さい王子、オークさんです！

オーク

ほう……確かに地上界の人間のようだな。
ここまで辿り着くとは、相当の手練れと見える。
面白いッ！　早速その力、試させてもらうぞ！

ソーマ

そ、そんなぁ……。
やっぱり、戦いになってしまうのですね……。

オーク

くっ……強い！！
今は引くしかないが、次は必ず……！
全軍撤退……！

？？？

（こりゃすげぇや……！
まさか、あの戦闘狂のオーク達を退けるとはな。
へへっ。こりゃ面白くなってきたぞ）

ネヴィン

はは……本当に強いなアンタら。降参だよ。
もう抵抗はしない。俺はネヴィンだ。
ここは一つ話合いといこうじゃないか。

アリサ

は、話合い！？
急に襲ってきたのはそちらの方だというのに、
一体どういうつもりですか……！？

ネヴィン

おいおい、そんな怖い顔するなって。
アンタらは、地上で魔界のデーモン達に
抵抗を続けている人間達だろ？

アンナ

……。

ネヴィン

まぁ、答えなくてもいいさ。
さっきの強さを見て、確証は得た訳だしな。

そうだな……それじゃあ、アンタらが
欲しがってるであろう情報を教えてやるよ。
そう、魔神レヴィアタンの情報をな。

ケイティ

魔神レヴィアタン！？
ご存じなのですか……？

ネヴィン

そりゃそうだ。
なんせ魔神レヴィアタンは、ほら……。
アンタらの足元にいるんだからな。

ソーマ

――えッ！？

ネヴィン

いちいち武器を構えんなって。
つまりは、この地面こそがレヴィアタンだって事さ。
魔界ってのはな、レヴィアタンの背中にあるんだ。

ゼンメル

なんじゃと……。だが、それが真実なら理屈が通る。
魔神レヴィアタンの活動が始まったことで、
魔界が地上界に近づいているという事じゃからな。

ネヴィン

とりあえずこの先にあるダークエルフの
居住区へ来いよ。
そこで俺達の女王から詳しい話を聞いたらいい。

ケイティ

……。

ネヴィン

警戒するのもいいが、度が過ぎると機を逃すぞ。
ここは魔界だ。地上とは勝手が違う。当てもなく
行動してたらデーモン共に取り囲まれて命を落とすぜ。

アンナ

……分かりました。
王子、ここは彼を信じることにしましょう。
それではネヴィンさん、私たちを案内してください。