流星群の観測法

Last-modified: 2008-08-11 (月) 20:11:19

例年天文部の夏合宿ではペルセウス座流星群の観測を行います。
ただ流星を見るのもいいですが、ここはやはり天文部らしくまっとうな観測を紹介しましょう。
・・・といっても私自身あまり詳しくないので、観察の仕方があるページを載せておきます。


日本流星研究会 


なお当日もここにおいてある観測用紙を使用する予定です。
(観測者支援ツール→眼視個人計数観測記録用紙&&記入例を参照してください)
皆さん予習してきてくださいね。




観測の流れ

準備

流星観測に専念する人(観測者)と、観測者の報告をひたすら記録する人(記録者)の2人ペアで行う。
記録用紙(例年は個人計数記録用紙)を用意し、両者スタンバイ

雲量と最微光星の報告

観測者から見て、空がどのくらいさえぎられているか(雲量)と何等星まで見えているか(最微光星)を記録する。
開始時から10分おきに記録する。記録者は、時間が来たら上記ふたつを観測者に聞いてあげること。

流れ星を見たら

観測者の場合

  1. 流れたッ!と叫ぶ
  2. 明るさを等級で報告。周囲の星の明るさを参考にして言う
  3. 流星群かそうでないか(散在流星)
  4. 流星痕の有無
  5. 速さ
  6. 流星の位置(~座の近く など)
  7. その他の特徴があれば報告(色・爆発・音)
    順番は厳密でなくてもよい。漏れがないように記録者の人はフォローしてあげること。

記録者の場合

時計を見て時刻をチェック、観測者の報告とともに観測用紙へ記録する。

用語の解説

記入例を見てもわからない用語が多いと思うので多少記しておきます。

雲量(うんりょう)

観測する空の状態をはかる1つの物差しです。一般に雲量は0から10で表します。
0は快晴、10はベタ曇りとなります。
流星を観測する場合では、雲量が4以上では参考記録となってしまいます。
(備考:雲や山が自分の視野にどのくらいかかっているかを自分で判断します。雲が自分の視野を3割妨害しているとおもったら”3”と記入してください。)

痕(こん)

流星が流れた時に、流星が消えてからもしばらくの間、流星の経路上にモヤモヤした煙のようなものが残って見える場合がありますが、これを痕といいます。大火球の後には数分間もの間残って見える場合もあります。痕は時間が経つにつれて形を変えながらしだいに薄れて最後には見えなくなってしまいます。

最微光星 (さいびこうせい)

観測時の夜空で、見ることできるもっとも暗い星の等級。

Observation method of a meteor stream/最微光星

光度 (こうど)

流星の明るさ。観測時の夜空に見える星の等級をもとに記入。
(例:アークトゥルスと同じくらいの明るさなら”1”と記入する)

HR(Hourly Rate)

1時間あたりに見られた流星の数のこと。

ZHR(Zenithal Hourly Rate)

輻射点が天頂にきた時に見える、1時間あたりの流星の数。
流星群において見える流星の数は輻射点の高度によって異なり、天頂に近いほど流星の数は多くなる。
そのため、ZHRは流星群の本当の活動の変化を調べるために用いられる。

極大(きょくだい)

流星群が活発で、最も多くの流星が見えるときを極大といいます。

輻射点(ふくしゃてん)・放射点(ほうしゃてん)

流星群に属する流星は、この点を中心として四方八方へ流れます。

火球(かきゅう)

特に明るい流星のこと。
マイナス4等(金星くらい)よりも明るいものをさすことが多いようです。

散在流星(さんざいりゅうせい)

流星に属さない流星のこと。
流れてきた方向をたどっていって、輻射点にぶつからないならば大抵が散在流星です。
流星群とまちがえてカウントしないように注意。




↓のページの用語集から抜粋。

つるちゃんのプラネタリュウム


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