GARNET CRADLE (乙女)

この物語の主人公は、この春休みが終わったら２年に進級する高校１年生の天橋美紅（アマハシ ミク）。
春休み、彼女や友人達は学園祭恒例の演劇の準備におおわらわだった。
そんな彼女の前に、『変化』 は訪れる。
『扉』が開く。
『誘いの黒猫』がやってくる。
彼女はそれを夢だと思った。
しかしある日を境に毎夜見るようになったその夢は何故か確かな感触を持ち、夢というにはリアル過ぎるものだった。
その夢の世界の名は 『 ミフターフ 』。
彼女の通う 『 御符汰学園（ミフタガクエン） 』 と、とてもよく似た名前の世界だった。
国を統べる王が消え、王とともに 『 ミフターフ 』 を維持し守る姫巫女も長く現れず、世界は緩やかに衰退していた。
聖なる泉から現れた彼女は、５人の王子候補の中から王を選び出し 『 ミフターフ 』 を救うという使命を持つ聖なる姫巫女となる。
そして王を選ぶこと───それは彼女が王子候補の誰かに 『 恋 』 することを意味していた。
シンクロする 『 学園 』 と 『 ミフターフ 』 の出来事、どちらの世界にも存在するそっくりな 『 王子 』 達。
『 ミフターフ 』 は夢なのだろうか？
何故王子達は両方の世界に存在するのだろうか？
やがて彼女は理解する。
２つの世界の繋がりの秘密を、そしてその理由を。
彼女の部屋の机の引き出しにある、沢山の黒い羽根の秘密を。
黒い羽根が舞うその瞬間、夢がまた１つ消える。
世界が壊れてゆく。
残酷な運命を変えられる力はただ一つだけ。

『 これは、恋を知らなかった少女が誰よりも激しい恋に目覚めるまでの美しいおとぎ話 』

• 天橋美紅(あまはし みく)　cv：ボイスなし　※名前変更可能
  このゲームのヒロイン。学園生徒会書記で、文芸部員。快活で、少し大人びた雰囲気があるため周囲に頼られがち。本人は頼まれると嫌とは言えないタイプで引き受けてしまうが、誰かに手伝ってもらうことも苦手な性格でついつい全部独りで背負いこんでしまう苦労性。男子生徒には美紅に憧れる者も少なくないが、本人は家庭の事情により非常に奥手で男性に免疫がなく、恋愛経験がない。

  「…『はい』なんて言わない。貴方の思い通りになんてさせない。……こんな運命、絶対に認めない」

• サーリヤ　cv：立花慎之介
  美紅が夢の中で出会う不思議な青年。

  「少なくとも、この私の寝所に私の許可なくして入れる者などいない。それにお前は間違いなく、この泉の中から現れた」
  「もしお前が私の探している女でなければ……この場で斬る」

• 勅使川原透矢(てしがわら とうや)　cv：近藤隆
  入学してから現在までずっと学年主席をキープする秀才であり、弓道部のホープでもある。本来は真面目な青年だが自分を取り巻くお膳立てされ過ぎた環境に反発を抱いており、当然ながら親が決めた許婚である美紅に対しても最初は冷たくあたる。

  身長：175cm / 血液型：A型 / 乙女座
  「正直に言うとあの手の派手派手しい類のものは好きじゃない。だが全校投票で決まったものは納得しない訳にはいかない」
  「だから、引き受けた以上は精一杯務めるつもりだ。お前も俺の脚を引っ張らないように努力しろ」

• 白土楓(しらと そう)　cv：寺島拓篤
  ヒロインの同級生として学園生活を送っているが、実際は2つ上の大学生である。美紅の隠された出自を知る数少ない人間であり、幼い時から彼女を守ることを義務づけられている。基本的には真面目で争いごとを好まない性格だが、美紅に敵対する人間には容赦のない態度を見せる。

  身長：176cm / 血液型：A型 / 牡羊座
  「取り敢えず今はこれで。放課後になったら奴らが来る前に逃げればいいでしょう」
  「いくら学園内とはいえ、暴漢が迷い込んで来ないとも限りません。これからは必ず私か椿を呼んで下さい」

• 西連寺理人(さいれんじ りひと)　cv：柿原徹也
  学園の生徒会長であり、フェンシング部の部長。フェミニストで女子生徒に分け隔てなく優しく、また文武両道のリーダーとして男子生徒でも彼に憧れる者は少なくない。日仏のハーフで普段は優しい微笑を絶やさないが、時折、冷たい表情を見せることがある。

  身長：177cm / 血液型：AB型 / 水瓶座
  「今までだってずっとここに出入りしてたのに。……どうして急に開けてみようと思ったの？」
  「どう？　引き受けてくれる？　……ここで断られると、寂しいなぁ俺」

• 櫻沢輝一郎(さくらざわ きいちろう)　cv：平川大輔
  サッカー部のキャプテンで、後輩からの信望の厚い真面目な青年。料理が得意で、文芸部のお茶会に頻繁に手作りのお菓子を差し入れしてくれる。

  身長：176cm / 血液型：O型 / 牡牛座
  「あ、ごめんごめん、行儀悪かったな。俺どくからここ座っていいよ」
  「ははは、遠慮するなって。俺本当にもう行こうと思ってたんだ。部活の昼練あるしさ。じゃーな、しっかり食えよ」

• 迦神(かがみ)　cv：古澤徹?
  便所サンダルと白衣がトレードマークの保険室の先生。常にマイペースで人の話を全く聞いてないように見えるが、時折投げられるアドバイスは的確であり辛辣。美紅に対しても好意なのか悪意なのか判別出来ない態度をとることが多々ある。

  身長：185cm / 血液型：？？型 / ？？座
  「気ぃ付けろよ、お姫さん。……『神隠し』に遭わないようにな」
  「……――――もっとも、何度連れ込んでも無駄か。あいつの運命を変える程の女など……この世界にはいないだろうからな」

• 白土椿(しらと つばき)　cv：結本ミチル
  白土楓の妹。外見は物静かで控えめな大和撫子だが、中身は兄である楓よりはるかに鋭く過激で容赦がない。護衛を義務づけられている美紅の幸せを常に第一に考えており、彼女なりの価値観で美紅の幸せを追求しようとする。

  「椿のことを気遣って下さいまして有難うございます。……椿は、姫様のそういうところがとても好きです」

• 野々瀬実咲(ののせ みさき)　cv：松元恵?
  文芸部部長。おっとりとした性格だが責任感は強く、廃部寸前であった文芸部をどうにかして維持させようと奔走するなど、芯の強い一面も持っている。文学や歴史に非常に詳しく、美紅に度々アドバイスをくれる。

  「もしかしたら今日のお昼もあのあたりにいるかもよ？　迷子だったらきっとお腹減らしてるんじゃないかな」