永琳は本当に賢者なのか 竹取物語編

Last-modified: 2023-07-20 (木) 13:00:38
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          ゝ-─-イ
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  / o゚((●)) ((●))゚o \  月の使者を皆殺しにして輝夜と
  |     (__人__)    | 一緒に逃げなきゃならなくなったんだお…
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   /  _ノ  ヽ、_  \
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \ でも流石に一人じゃ追っ手の相手は無理だお…
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  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \   だから月の使者の兵器とかいろいろ持って行くお!
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      /ノ  \   u. \ !?
    / (●)  (●)    \    クスクス>
    |   (__人__)    u.   |  だからっていくらなんでも多すぎだろww>
     \ u.` ⌒´      /
    ノ           \   プランク爆弾や戦車とか・・・中2病乙ww>
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          !"〈╋〉 !
            ゝ-─-イ
<クスクス   /       \!??
      /  u   ノ  \    それでも月の頭脳の最強の八意XX様かよ・・・>
    /      u (●)  \
    |         (__人__)|  これ第三次月面戦争始まるんじゃね?>
     \    u   .` ⌒/
    ノ           \  笑うなよ可哀相だろ。 取り合えずうどんげっしょー最高>
  /´               ヽ

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          !"〈╋〉 !
            ゝ-─-イ
     / ─    ─ \    「あんな博覧会知らないお。
    /  <○>  <○>  \.   
    |    (__人__)    |  私は輝夜を迎えに来た月の使者を皆殺しにして
    \    ` ⌒´    /      追っ手に怯えてこそこそしてた罪人だお」
    /              \

問題提起

内容的には番外編といった感じなのだが…
文花帖及び求聞史紀の月都万象展の記述を確認してみると不可解な点があったので。

まず、空を飛ぶ牛車、身に纏うと体が浮く羽衣、兎の臼等、伝統的な物が展示されているクラシック部門。
次に、片手でも撃てるバルカン砲、超小型プランク爆弾、月面戦車に月面探査車など、
クラシック部門とは打って変わって兵器や近代的な道具が展示されているミリタリ部門。
最後に月の都の歴史資料や、神医学書、数哲学書、狂魔導書、等の資料の展示がしてあるアカデミック部門。
ここでは、月の都の意外な一面と技術の高さを見る事が出来る。
(求聞史紀・月の都博覧会「月都万象展」)

思い出してみてほしい。

はるか昔、月の姫である輝夜の罪が晴れた為、罰として地上に落とさ
れていた輝夜を月に連れ戻しに来た使者の一人。ただ、とある理由で
輝夜と共謀し、月の使者を全員殺害してしまう。(永夜抄キャラ設定.txt 八意 永琳)
――輝夜の記憶がよみがえる。
罪を犯す前の月での生活を。
賤しき地上人と暮らしていた頃を。
自分を迎えに来た月の使者を殺害し、隠れて暮らしてきた事を。
(永夜抄キャラ設定.txt 蓬莱山 輝夜)

私は悔いた。悔いた結果、輝夜を月の都に連れ戻す際に月の使者を欺いて輝夜を救いだし、
そのまま地上に隠れ住む事にした。(小説1話 永琳視点)

輝夜と永琳達は月の使者から逃亡した以降、儚まで月の都とは一切接触を図れる状態ではない。
仮に行ったとしたら大騒ぎになるはずである。

バルカン砲とかなら月の使者から奪ったと考えることもできるが、
月面戦車などの大型兵器までも、捨てずにずっと所有しているのはおかしくないか?
そもそも、逃亡の際、邪魔になるのにいろいろ月の物を持って行くことが可能なのか?
という点である。

まず、問題となる点

結論から言うと、問題としては
①地上の技術では故障や燃料切れ、弾切れを起こすと補給・修理が不可能である
②二人だけなので、持てる荷物に大きな制限があり大きな荷物は目立ちやすい
という点が問題となる。

つまり、月面戦車は貴重な戦力となるが、故障したり弾切れや燃料切れを起こせばただの鉄屑でしかなくなる。
保有しておいても実用性はそこまで高いとは言えないだろう。
現に空飛ぶ牛車も現在では空飛ぶ機能が失われている。

②はそもそも月-地上間の移動を前提としているため、運搬はさほど問題にならないであろう。

テキスト等から判明する品物

牛車、月の羽衣、兎の臼、歴史資料、神医学書、数哲学書、狂魔導書
バルカン砲、超小型プランク爆弾、月面戦車、月面探査車、レントゲンを髣髴とさせる医療器具
宇宙服(文花帖のイラスト)

「玉兎達はどうやって真空の裏の月にあるレーザー発信機を動かしてるんだ?」という疑問も
「んなもん宇宙服着てやってるに決まってるだろ」で解決。悪戯にしては命がけだが。

あれらは本物なのか?

実は精巧に作られたレプリカで、本物なんか最初から持ってなかったのではないか?

どうせ修理も補給もできなければ単なるデッドウェイトなのだから、
その場で破棄して身軽になった状態で逃げるのが賢いやり方である。
しかし、輝夜のコメントを見るとあれらは本物のようである。

「家には月に関連した物が沢山あって、何故か隠さないといけないと思っていたんだけど…。
なんかもうどうでも良くなって来て、眠らせておくのも勿体ないしみんなに見せてお金でも頂こうかなと。
これで少しでも月に興味でも持って貰えれば嬉しい限りです。」

文「しかし今回の展示物はどれも見たことのない不思議な品物ばかりでしたが、一体どうやって手に入れた品物なのでしょうか?」
輝「いつの間にか持っていたの。家には古い物も当時のままの状態でいっぱい残っているわ。
文「当時っていつの話でしょうか?」
輝「当時は当時。その当時よ。」

文「えっと・・・月の品って言ってますが、そんなに曰く月付きの品には見えないんですけど・・・」
輝「あら、インチキとでも言いたげですわね

輝「それでは貴女は、正直に言って万象展をどう思われましたの?」
文「断言はしませんが、インチキっぽいものが混じっていたかと」
輝「成程、狡猾なだけで見る目は無さそうね。あなたは人間が月に来たと言う事を信じないで、
  地球が平らだと思うようなクチみたい」

文「まあインチキかどうかはさておいて、何で月に関する品をそんなに持っていたのですか?」
輝「そうねぇ」
文「月都万象展に展示したものだけでも、並の好事家の集団が束になったくらいはあります
輝「好事家なのよ、好事家。うちの家系がね・・・。もう長い間、ずーっと好事家なの」
文「どう考えても、こんな怪しい品物を集めようなんて思わないですよ。普通の人は」(文花帖・蓬莱山輝夜)

インチキだと言われてちょっとムッときているようだ。
別に「ああ、これはレプリカよ。当時いろいろあって実物は数えるほどしか残ってないの。」
と言っても輝夜達には特に問題はないので、あれらは本物であると考えていいだろう。

本当に永琳に必要なのか?

そもそも、最強の八意様だったらバルカン砲とか戦車使う意味なくね?という疑問もある。

永琳「もし私に逆らうようだったら、兎一匹位私の手でどうとでも……」(小説一話)
永琳「玉兎の一匹や二匹 スペースデブリで亡くなったことにするくらい容易いことです」(漫画二話)

当時の月の使者を(永夜抄では)皆殺しにしているお方なら、尚更持って行く必要性が無い。
二人旅している状態で、月都万象展を想定して持って行くと考えるのはあまりにも無理がある。
好事家というのが本当だとしても、そんな余裕をかますような状況ではない。

まとめ

そもそも、どこに大量の品々があったのか。

まず考えられるのが、月の使者の持ち物だったという可能性。
この場合、輝夜を迎えにきた永琳率いる月の使者は、月面戦車や月面探査車を伴って地上に降り立ち
輝夜を連れて月面戦車や月面探査車を伴ったまま月へと飛んで帰る予定だったのだろう。

第2に、輝夜の台詞ではいつの間にか持っていたというニュアンスであることと、
幻想郷では外の世界で幻想となった(=忘れ去られた)物が流れ着くという設定を踏まえると
『月の都の忘れ去られた兵器や物品も幻想郷に流れ着く可能性がある』と解釈することも可能である。
この場合、
『永琳達は逃亡時に、あれらの品物は持ち出していない』
『あれらの品々は幻想郷に移り住んだ後に、月の都で幻想となったものが偶然、永遠亭に出現した』
となる。