月人と地上

Last-modified: 2023-07-20 (木) 13:40:43

争いをもたらし、文明を発展させる

他にも月の使者は地上に降り立つとき、この優曇華の花を持ち寄る。
そしてそれを一権力者に渡すと、穢れに満ちた権力者によって美しい七色の玉が実る。
権力を持っていればいる程、美しい玉の実を付ける。当然、権力者はその玉を権力の象徴とする。
だが、地上に存在する物は必ず壊れる。盛者必衰力ある者もいずれ必ず衰え滅びる。
その時、この優曇華の玉の枝は奪い合いの対象となるのだ。
そして地上の世の平和は乱れ、戦乱の世へ変化する。
つまり優曇華は、月の民が地上に戦乱をもたらすためにも利用されている植物である。
何故戦争をもたらす必要があったのかは、人間の歴史を見れば容易に判る。
人間の歴史と成長は、すべて戦争の歴史と成長なのだから。争い事がなければ何も成長しない。
現状に満足した時点で人間は生きるのを諦めてしまうだろう。
月の民は地上の民のことを思って、日々暮らしているのだ。
地上の民の歴史は月の民が作っていた歴史に他ならない。(小説二話 輝夜)

地上を恐れている

余談になるが現在の地上の人間の科学力の発展はめざましく、数十年前からミクロの世界は可能性で
出来ていることに気付いているという。その事実は月夜見様を驚愕させた。
なぜなら月の民が一番恐れている事は、地上の人間が月に来ることだからである。
今のところ、表の月に原始的なロケットを飛ばす程度で済んでいるが、油断は出来ないだろう。(小説三話 豊姫)

地上は監獄

万が一月の民が穢れを負ってしまうと
地上に落とされる。月にとって地上は大きな監獄であった。
そして地上に落とされた罪人を監視するのが私たち、綿月姉妹の仕事である。(小説三話)

地上は月の都の一部

依姫「月の民にとっては地上は監獄のような所。
   月の都の一部と考えてますから。行き来も意外と簡単なんですよ」
「ふーん。でもさ、私達がいる幻想郷はちっちゃいけど地上はもっと何倍も大きいんだってよ? 
月の都なんて幻想郷より小さいくらいじゃない。それを一部なんて傲慢じゃないの?」
「大きさなんて問題の内に入りません。月の都の方が優れている、それだけで十分です(以下略)」

地上に威光を知らしめる(蓬莱国──月の都信仰)

偶然神隠しにあった水江浦嶋子。
彼は神様の仲間入りを果たし、それと同時に蓬莱国──月の都信仰も確固たるものとし、
地上の権力者に蓬莱の民の威厳を知らしめたのである。(小説三話)