ARMS

Last-modified: 2015-02-21 (土) 17:25:26

ARMS/皆川亮二

309 名前:ARMS[sage] 投稿日:2005/05/08(日) 18:07:34 ID:???

東京都にある“藍空市”が舞台。主人公・高槻涼の右手は、
幼くして交通事故にあった頃から、怪我をしてもすぐに治ってしまうようになる。
その右手に原因不明の痺れを起こさせる転校生、新宮隼人が現れ、
無数の刃物を生やした奇怪な左腕で、高槻を襲う。
教師など野次馬が沸く前に隼人は逃げるが、その夜、高槻の幼馴染赤木カツミをさらう。
一方高槻の前には謎の男達が現れるが、父直伝のトラップ術で撃退。
隼人と対峙、戦いが始まると、謎の男達の上役、サイボーグ・クロウが現れる。
隼人は、敵だと誤解していた高槻が同じ境遇だと知らされ、高槻をかばう。
高槻はクロウと戦うが、右手が変形、暴走を起こし、相手を半殺しにしてしまう。
高槻らは集まってきたクロウの部下から逃げおおせ警察に通報したが、
クロウらの組織“エグリゴリ”の圧力によって、警察の追及は阻まれた。


隼人は、自分の故郷鐙沢村がエグリゴリの部隊に全滅させられたこと、左腕を斬られ、
目が覚めた時は代わりに兵器を移植されていたこと、祖父の家に匿われたことを話す。
隼人の父は、目の前で、今の高槻・隼人らと同じ腕を持つ“キース”に殺された。
高槻らとキースが持つ兵器“ARMS”は、4名(キース除く)に移植されたこと、
ナノマシンの集合体だということ以外は詳しく分かっておらず、
隼人の祖父も詳しい経緯に関して口を噤んでいる。


両足に ARMS の宿った転校生(高槻と同じく事故時移殖)、巴武士が現れるが、
弱虫でひねくれていて、味方にすることはできなかった。
そこにエグリゴリ所属の天才双子少年、アル/ジェフ・ボーエンが現れる。
武士の妹が人質にとられ、救おうとする高槻・隼人に、武士も勇気をふり絞る。
騒ぎを大きくしすぎた双子に鉄槌を下す為、キース・レッドが現れる。
隼人はその場でキースに復讐を試みるが、敢え無く撃退されてしまう。
ジェフはキースに殺され、アルは武士に救われた後、放逐される。
キースは鐙沢村や隼人の父を襲ったことには憶えがない様子を見せ、
「真実を知るために現在の鐙沢村を見ること」を促してその場を去る。
アルにより、エグリゴリは世界中に影響力を持つ軍事企業だと明かされる。


310 名前:ARMS[sage] 投稿日:2005/05/08(日) 18:08:44 ID:???

ARMS の3人とカツミ、エグリゴリから離反したアル、彼等に疑念を抱き独自に追う
刑事・兜は、鐙沢村がエグリゴリに占領されて住民が入れ替えられ、しかも
脳手術によるマインドコントロールの実験プラントになっていることを知った。
サイボーグ3名からなる“クリムゾン・トライアッド”を退け、研究所に入ると、
エグリゴリに侵入していたスパイ研究員メアリ・カッツは、ARMS の 4人が、
エグリゴリに反目する組織“ブルーメン”が作り出した人工授精児であり、
その首謀者である隼人の父も、育ての父に過ぎないことを明かす。
一方キースらは兵士・科学者もろともの鐙沢村の消滅を図り、空爆を行う。
高槻の目の前でカツミは戦火に包まれ、そのショックと怒りから、
高槻は ARMS が全身に回り、怪物と化してしまう。その猛攻にキースは撤退。
カツミは見つからず、高槻らは失意のまま藍空市に帰る。


カツミにそっくりな4人目の ARMS(目に移殖、高性能レーダの能力)、
久留間恵(くるまけい)が現れ、3人に、“ブルーメン”への参加を薦める。
ブルーメンは、エグリゴリがカツミをアメリカに送ったという情報を提供するが、
高槻は自分達を作り出し ARMS を無理矢理移殖した組織に協力する気にならず、
隼人・武士もそれに従う。カツミの家は引払われ、家族は謎の失踪を遂げていた。
3人がアメリカに向かおうとする矢先、エグリゴリの超能力者集団“X-ARMY”の
5人が、組織内での自分達の地位向上を狙って 高槻達を襲う。
高槻の母・美沙もエグリゴリに襲われるが、彼女自身があっさり撃退。
実は高槻の両親は、夫婦揃ってブルーメンと関係のあった元傭兵であったことが
明かされる。
隼人、武士、恵がX-ARMYに捕らわれるが、高槻と美沙により救出成功。
途中、高槻の ARMS “ジャバウォック”は再び全身を乗っ取り暴走しかけるが、
造反したX-ARMYのテレパシスト・ユーゴーの手を借りたARMS3人の協力で、
救われる。


311 名前:ARMS[sage] 投稿日:2005/05/08(日) 18:09:42 ID:???

X-ARMY は ARMS達と和解するが、(以後も「和解」がよく出てきますが、
両者ともモルモットとしての境遇にあるためです)ユーゴー、キャロル以外は、
X-ARMY の超能力を備えられた部隊“レッドキャップス”に惨殺される。
レッドキャップスは藍空市民を脅し、市民自身に高槻らを襲わせる作戦を展開。
その中で、隼人はキース・レッド(ARMS名グリフォン)と遭遇。
危機に直面し、高槻のように、ARMS“ナイト”の全身侵食が起こるが、
その力を自由に操り、グリフォンを撃破。本懐を果たしたかに思えた。
しかしキースは死に際、隼人の父を殺した“キース”とは別人であると話す。
武士はレッドキャップスの用意した核兵器を遠方に運ぶ際同じく覚醒、
“ホワイトラビット”の力で高速飛行を行い、海中に運んで被害を食い止める。
ジャバウォックはレッドキャップスが放ったウィルスプログラムに犯されるが、
苦しむジャバウォックを救おうとする努力を高槻が見せると、
ジャバウォックは自分の正体“アリス”を束の間現し、高槻に従うことを誓う。
高槻らはジャバウォックの力を制御下に収め、戦いに勝利する。


ブルーメンらと共に安堵する高槻らの上空にヘリコプターが飛来し、
ブラック、シルバー、グリーン、バイオレットの4人のキースが現れる。
アリゾナにいるカツミの写真をバイオレットが投げ渡し、ヘリは去っていく。


4人のARMSは、ブルーメンのリーダー、キース・ブルーと対面する。
ブルーは過去エグリゴリの実験体だったが、ARMS 移殖に失敗し、
発動を抑える機械をつけられていた。ブルーにエグリゴリの破滅を託され、
4人はアル、ユーゴー、兜とともにアメリカへ向かう。


312 名前:ARMS[sage] 投稿日:2005/05/08(日) 18:10:20 ID:???

ブルーメンと落ち合うはずだった荒野の街ギャローズベルは、
アルやジェフと同じくエグリゴリの薬物投与により誕生した
天才少年少女の集団“チャペルの子供達”の支配下にあった。
その部下“ハウンド”部隊により武士、ユーゴー、兜は囚われ、誘われたアルは
寝返る。
久留間はリーダーとして行動していたが、自信を失くし別行動をとる。
そこに高槻の父・巌が現れ(素性は明かさない)、束の間、久留間に助言する。
アルはチャペルの子供達に“アザゼル”と呼ばれる鉱物生命を見せられ、
ARMS 生成にこれが使われていることを知る。
高槻・隼人の前にはバイオレットが現れ、中立的立場をとっていることを匂わす。


組織への実力誇示のために高槻らを倒そうとしたチャペルの子供らとは、
戦闘の後和解。アルの寝返りも敵情視察のためだった。
しかしギャローズベルはキース・シルバーの侵攻にさらされる。
アザゼルは高槻の怒りに呼応し、ジャバウォックの姿となり暴走するが、
毒ガスに犯されたユーゴーらを救うために、解毒ナノマシンを散布させ自壊する。
シルバー(ARMS名マッドハッター)の猛攻に対し、
高槻のジャバウォックは進化を遂げ、反物質生成という恐るべき力を会得する。
ジャバウォックの反物質砲でギャローズベルの大半は消し飛び、
シルバーは回復不可能な大ダメージを負って、バイオレットに回収される。


高槻達、チャペルの子供とその親達、ハウンド部隊は地下水脈を辿って逃亡、
グランドキャニオンにたどり着くが、キース・グリーンの部隊に阻まれる。
高槻は鐙沢村と同様の虐殺を目の当たりにし、怒りでジャバウォックが暴走。
その阻止を目的に、ナイトとホワイトラビットも隼人と武士を無視して暴走。
グリーンは撤退、ARMS3体の殺し合いが始まるが、
久留間の“クイーン・オブ・ハート”が覚醒し、3人の ARMS を沈静化させる。
バイオレットによる救援が到着し、負傷者は保護され、
高槻らはバイオレットが藍空で与えたカツミの写真の場所へと招かれた。
そこはカツミの母を名乗っていた女の勤める研究所。
カツミも ARMS 移殖の為にエグリゴリが作りだした人工授精児だったこと
(久留間はカツミと同根の遺伝子を持っているので似ているらしい)、
高槻と出会ったのもエグリゴリの計画上のことだった事実が明かされる。
カツミの育ての母からカツミを守ることを頼まれ、高槻らは旅を再開する。


313 名前:ARMS[sage] 投稿日:2005/05/08(日) 18:12:36 ID:???

高槻らは、エグリゴリのサミュエル・ティリングハースト博士を拉致。
カツミに恋をしているグリーンは、Dr 奪還と高槻以外の捕獲
(高槻とのタイマンに持ち込みたい)を目的として、
超筋力の持ち主コウ・カルナギ、テレパシストのラヴィニア・ウェイトリー、
遠視能力者ジェームス・ホワンを差し向ける。高槻らは撃退するが、武士が意識不明に。
隼人はナイトを発動できず得意の武術も冴えないことから、仲間から離れる。
そこに巌が現れ(正体は明かさず)、隼人をマフィア退治の実戦に招き、戦いの感覚を取り戻させる。
カルナギ、ラヴィニアが再び襲来。ラヴィニアはユーゴーが撃退、
カルナギはブルーメンの兵士を虐殺するが、戻った隼人が撃退する。
遅れてホワンが現れるが、武士の体は繭に変形して部屋に根を張り、
この状態を研究したいと主張する Dr にも拒否され、ホワンは撤退。
高槻は追撃を試みるが、未知だったホワンのテレキネシスに阻まれてしまう。


ブラックはグリーンを叱責するが、巨大な繭状のアザゼル“アリス”を公開し、
自分はアリスの命の下行動していること、それがキースシリーズの運命だと諭す。
ブラックはグリーンの屋敷にいるカツミ確保にホワンを送り、
カツミが“犠牲”の役割を持つと明かされたグリーンは阻止に向かう。
しかしホワンはグリーンの ARMS“チェシャキャット”と同じ空間干渉能力、
さらには ARMS の腕までも持ち、グリーンは敗れカツミを奪還される。


武士は ARMS の中でホワイトラビットに、高槻らはティリングハーストに、
エグリゴリの目論見、ARMS が作られるまでの経緯と、
高槻が ARMS の中で束の間出会った“アリス”の正体を打ち明けられる。


314 名前:ARMS[sage] 投稿日:2005/05/08(日) 18:14:02 ID:???

ギャローズベルの隕石・鉱物生命アザゼルを研究していたティリングハーストは、
エグリゴリの幹部キース・ホワイトに、アザゼルごとスカウトされる。
アザゼルとの対話を試みるも、突如暴走したアザゼルに研究員らが侵食され死亡、
研究続行は危ぶまれる。しかしホワイトは無事な研究員もいたことをヒントに、
アザゼルと人間の融合を新たな研究テーマとする。
ほどなく、アザゼルとの融合が可能な遺伝子を持つ少女、アリスが産み出される。
アリスはアザゼルとの対話に成功し、ホワイトはこれを高く評価するが、
アリスが、彼女を生み出す過程で生まれた実験体(失敗作)を心配することを疎ましく思い、
失敗作の処分を検討する。それを知ったアリスは失敗作たちとの逃亡を図るが、
粛正にあい、アリスも誤って射殺されてしまう。
アザゼルは死に行くアリスと融合を図り、新しいアザゼル“アリス”と、
のちに高槻らに移植される4つの ARMS“オリジナルコア”が生み出される。
ARMS は、人類への対処に悩むアリスが生んだ、未来の選択肢を孕んだ種だった。


315 名前:ARMS[sage] 投稿日:2005/05/08(日) 18:14:30 ID:???

ティリングハーストはアリスを失った失意を抱きながらエグリゴリを抜けるが、
再びスカウトを受け、アザゼルの中のアリスと対話を試みるようになる。
一方、ホワイトは自らのクローン達への ARMS 移植を試みており、
その過程で行われた人体実験とサイボーグ手術が、
当時から現在までのエグリゴリのサブ研究や産業となって定着していた。


オリジナルコアの移殖は、幾度もの全身侵食→被験者死亡から断念され、
人工的にアリスから分離された ARMS“アドバンスド ARMS”の研究が開始される。
クローン・エドワウは、自分の運命を決めつけたホワイトへの復讐を目論み、
呼応したティリングハーストの後押しで移植が行われるが、失敗。隔離される。
その後、ブルーメンに雇われた傭兵、巌達がエグリゴリに潜入。
ティリングハーストは4つのオリジナルコア、
のちに高槻らを生み出す遺伝子情報、そしてエドワウを巌達に託す。
エドワウはホワイトの嫌いな色“ブルー”の名をティリングハーストから貰い、
巌達と共にエグリゴリから脱出、後にブルーメンのリーダーとなる。
エドワウと仲のよかった弟・セロは、ARMS を移植されてブラックとなる。
しかしそこにアリスの意思が介入し、操られたブラックは、
ホワイトを手にかけ、ティリングハースト以外の幹部も全滅させ、
シルバーら兄弟を従えて新しい頭目となって君臨してしまった。
ブラックにアリスが課した使命は、ジャバウォックによる人類の破滅らしい。


316 名前:ARMS[sage] 投稿日:2005/05/08(日) 18:15:00 ID:???

マンハッタン島にあるエグリゴリ本部にブルーメンが部隊を展開。
高槻らはホワンに招かれ、ブラックと対峙する。
ブラックは隼人に父殺しを明かして激昂を誘い、隼人と高槻の2人と、
久留間・ユーゴー・アル・ティリングハーストの4人とに分断する。
目的は高槻の怒りを増幅させること。
ブラックはホワンの能力でテレポート、行方をくらます。
2組は、エグリゴリからブルーメンに寝返った部隊“ドラッケン”と協力しつつ、
ARMS実験体の生き残りや、脳までも機械化されたサイボーグ“ネクスト”、
復活したシルバーなどと戦い、本部破壊・合流を達成する。
しかしその過程で、ティリングハーストは絶命してしまう。
ジャバウォックの暴走による人類破滅を危ぶみ立ちはだかるバイオレット
(ARMS名マーチヘア)との戦いを経て、一行はカツミの元へと向かう。


そこに瀕死のグリーンが現れ、カツミを救うため、高槻をブラックの元に運ぶ。
ブラックは高槻の攻撃を受け絶命するが、代わりに、
ARMS“ハンプティ・ダンプティ”に取り込まれていたキース・ホワイトが蘇る。
実はブラックは、途中からアリスではなくホワイトに操られていた。
ホワイトは、カツミを戦いに引きずり込み、高槻に殺させる。
高槻はジャバウォック化、カツミと共にアリスに呑まれ、
絶望と破壊の権化、巨大なジャバウォックが生まれる。
アリスの望みはこのまま人類を滅ぼすことだが、ホワイトの目論みは、
強大な力をハンプティダンプティで自らの体に取り込むことだった。
一方、巌はホワンと決闘を行っていたが、取り逃がしてしまう。
ホワンの正体は巌の弟である崖(たかし)。鐙沢村をエグリゴリに売った張本人だった。


317 名前:ARMS[sage] 投稿日:2005/05/08(日) 18:15:46 ID:???

隼人と久留間は ARMS を発動させ、高槻殺しを覚悟するが、取り込まれてしまう。
“アリス”内部では、以前から、人類に絶望し破壊を望む“黒いアリス”と、
人類の救いを求める“白いアリス”がせめぎあっていた。
武士は、通信回線を通じて自分の繭に逃げ込んできた白いアリスを
外界へと連れ出し、ホワイトラビットを発動させ、ジャバウォックに到達し侵入。
ユーゴーはテレパシーで、精神世界のジャバウォックと戦い撃破、
しかし自らも精神力を使い果たして、死んでしまう。
高槻らは皆合流、カツミを救い出し、白いアリスは黒いアリスを道連れに自滅。
巨大なジャバウォックは消滅し、高槻らは抜け出ることができた。
エグリゴリはホワイトと若干勢力を残して壊滅、バイオレットは巌に救われ離反、
高槻らは ARMS を失い、エグリゴリ掃討をブルーメンらに任せて藍空市へ帰る。


318 名前:ARMS[sage] 投稿日:2005/05/08(日) 18:16:07 ID:???

高槻らは束の間の平和な日々を送っていたが、
黒いアリスを孕みカツミの体内に潜んだ ARMS、“バンダースナッチ”が覚醒。
カツミはホワイト、ホワンにより鐙沢村に連れ去られ、高槻らは救出に向かう。
新しい量産型 ARMS“モジュレイテッド ARMS”らに行く手を阻まれるが、
片腕変異のみの、サイボーグと大差ない力なので、これは撃破。
しかしカツミ=バンダースナッチの猛攻に対処の術もなく、敗走する。
ブルーが救出に向かい、発動を抑えていた ARMS“ドーマウス”を開放、
ホワイトと戦い、自爆の一撃を与えるが、効果なく絶命してしまう。


ホワイトはアザゼル“Ω”をいくつかに分けて搬送し、東京に集結させている。
目的は、バンダースナッチと融合したΩを媒体に、地球と一体化すること。
巌はΩの欠片の一つを確保し、持ち去るが、ホワイトの計画は進む。
カツミ=バンダースナッチは渋谷に降り立ち、藍空市に向かいながら、
ナノマシン散布により東京全体を極寒の地に変えてしまう。
高槻、隼人、武士、アル、兜は、方策がないながらも、
相手がカツミであることに一縷の望みをかけて阻止に向かう。
コウ・カルナギが現れるが、アルに促され、味方につく。
モジュレイテッドARMSの襲撃を受けるが、カルナギが引き受け、高槻らは先へ。
ホワンが劣勢のモジュレイテッドARMS 部隊を見かね、全身侵食を発動させる。
カルナギは敗れ、高槻らへの追撃が始まる。



319 名前:ARMS[sage] 投稿日:2005/05/08(日) 18:16:42 ID:???

巌の確保したΩの欠片は美沙の手を経て久留間に届けられるが、
交信を試みた久留間にΩが見せたのは、瀕死の高槻らだった。
久留間の悲しみを受けクイーンオブハートが復活、高槻らの ARMS も復活させる。
武士はモジュレイテッド ARMS を全て引き受け、
隼人はホワイトを食い止め、高槻はカツミ=バンダースナッチの下へと向かう。
ホワイトはこれまで取り込んだ全ての ARMS の力を駆使した挙句、
ナイト自身の力で隼人を葬ろうとする。
しかしブルーとブラックの思念、バイオレットの補助によって、
隼人はホワイトを倒すこと=父らの仇を討つことに成功する。
ホワイトは、アザゼルΩに融合を呼びかけるが、
「Ωは地球支配などではなく、アリスと融合したアザゼルがそうであったように、
 人の心のみを求めているのだ」とアルにより諭され、慟哭しながら消滅した。
ホワン=崖はジャバウォックの破片を武器にした巌と対峙し、
自身のモジュレイテッド ARMS を全身侵食させるが、滅ぼされる。
倒れんとする巌を武士が支え、二人は高槻を見守る。


カツミはバンダースナッチの内部で、カツミを母代わりとして求める
黒いアリスを諭し、暴走を食い止め、人間の姿に戻る。
高槻に、黒いアリスもろともの破壊を求め、覚悟するカツミだが、
しかし高槻は、破壊ではなく愛することで黒いアリスを救うことを選ぶ。
アリスの暴走はとまり、争いは終結する。
アザゼルΩは巨木の姿となって東京中に生命の光を注ぎ、
高槻たちの ARMS=アリスの分身たちは、最期の別れを告げた。


数年の後、隼人、武士、久留間、アル、バイオレットは社会に出て成功し、
高槻とカツミが、間に生まれた亜里須と平和に暮らす場面を持って、終演。