シャルトル公爵の愉しみ

Last-modified: 2013-10-04 (金) 08:51:27

シャルトル公爵の愉しみ/名香智子

184 名前:シャルトル公爵の愉しみ[sage] 投稿日:05/02/03 12:13:01 ID:???

作者:名香 智子
出版:小学館
約20年に渡り、飛び飛びにプチフラワー誌上に連載された、
フランスの大富豪・シャルトル公爵家を舞台に展開する
ゴージャス・ファミリー・コメディー。


プチフラワーコミックス(絶版?)
・純愛はジゴロの愉しみ
・アポローンは嫉妬する
・貴婦人は頷かない
・向日葵が恋をしたのは誰?
・黒の皇太子
・少年は贔屓される
・悪趣味な美学
・籠の中のお姫様
・秘密はバラしてもいい
・エメラルドは気取り屋
・縦横無尽の風
・薄情が薄氷を踏む


文庫
シャルトル公爵の愉しみ 全7巻


「ひとまずの完結」と銘うたれており、作者は「気がむいたら続きを描くかも」との事。


185 名前:シャルトル人物紹介[sage] 投稿日:05/02/03 13:46:20 ID:???

(シャルトル家 ~・ド・シャルトル)
●ラウール ヨーロッパ一の大富豪・シャルトル家の当主。金髪に青い瞳。
ゲイではないが、女性が苦手。振り回され体質で、本人もそう自覚しつつも、結構楽しそうな人。
普段は道徳感の塊みたいな男だが、誘惑には弱い面もある。わりとミーハー体質。
●ヴィスタリア 白っぽい金髪の短い巻き毛にエメラルドの瞳。
男嫌いでレズビアン…の筈が、何故かラウールと結婚。
チャーミングで男女問わずモテるが、ラウールの事はわりと愛している様子。
自身もグランサニュー侯爵の娘で、財産家。人形コレクターとしても有名。
道徳感は激しく欠如気味。
●アンリ シャルトル家の跡取り息子。父から金髪を、母から緑の瞳を受け継ぐ。
頭脳明晰、容姿端麗でバイセクシャル。
かなりのプレイボーイだが、選択基準は厳しい。
母親ほどではないが、道徳感は欠如気味…のわりに、独占欲は強い。
他人には冷たいが、身内への愛情は厚い。
本シリーズには描かれていないが、自身の誘拐事件で片足を無くし、義足生活。
●アテネー アンリより23歳下の妹。金髪に青い瞳。
テレパシー等の超能力の持ち主で、シャルトル一家の悩みの種。
●レオポルディーネ ハプスブルクの血を引く、世が世ならお姫様。今は庶民。
ウネウネとした長い金髪、空手をたしなむ破壊系ゴージャス美人。
幼い頃からラウールに恋しているが(今も)「義理の娘になれるから」とアンリにプロポーズされ、結婚。
ヴィスに次ぐシリーズひっかき回しキャラ。
●フィリップ アンリとレオポルディーネの息子。ハプスブルクの血が濃い赤味の強い黒茶髪。
コンピューターの天才で、大人を舐めた様な態度をとる事がある。
父親のアンリが器用な万能型人間だとすると、フィリップは一つの事に突出した研究者タイプ。
●クロウディア アンリ達の娘で、フィリップとは4歳違い。容姿はアンリ、性格はヴィス(最強か?)
現在は兄のフィリップ命の超ブラコン。
残念ながら、あまり活躍する間もなくシリーズ終了。


186 名前:シャルトル人物紹介[sage] 投稿日:05/02/03 14:39:44 ID:???

●ミカエル 大泥棒だった父親の血をひき、スリの才能に恵まれた少年。
美人の母親からは容姿を受け継ぎ、少年の頃にはよく女装していた。
アンリに経営能力を見い出され、後にシャルトルの子会社を任されるまでに成長する。
一時は沢山の女性と浮き名を流したが、ある事件をきっかけに一途に。
●ソフィー・ド・ロシャンボー アテネーの遊び相手。
黒髪の美少女で、幼い頃にミカエルと結婚の約束を交わす。
外交官である父の都合で一時期フランスを去るが、何年か後に更に美しくなって帰国。
●リオン 宝石の産出国・ロノス王国の皇太子。
黒髪に黒い瞳で「黒の皇太子」と呼ばれている。
小国ゆえに資金繰りが厳しく、持参金目当てにアテネーに求婚。
別名をダグラス・ホジキンといい、宝石専門の泥棒もこなす。
●シュニーユ・ド・ヴィヨン
一応男爵位だが、名のみで、実体はジゴロ。
ラウールとヴィスの結びの神(?)


(カイザー家)アメリカの巨大財閥。
●アルフレッド 富を増やす事に執念を燃やす当主。
ラウールとは学生時代の旧友で、一方的に迷惑な親しみを抱いている。
昔はほっそりとした美男子だったが、後に巨デブなオヤジに…
アルフレッドジュニア、バート、スコット、エドウィンと、4人の息子を持つ。
末子のエドウィンをアテネーと結婚させたいと思っている。


193 名前:シャルトル公爵の愉しみ[sage] 投稿日:05/02/04 13:26:54 ID:???

【純愛はジゴロの愉しみ】
コート・ダジュールにリゾート旅行中のラウールを、ヴィスが血相を変えて訪ねてくる。
ラウールは近々結婚しなければならず、ヴィスはその相手が自分ではないと腹を立てていた。
二人は精神的には愛し合っている関係だったが、ヴィスがレズで、肉体的に男を愛せない為、貴族の長男の嫁にはなれないのだ。
ジゴロのシュニーユと出会い、ヤケになっていたヴィスは、彼が女性達をおとす手伝いをする事に。
シュニーユにはヴィスと瓜二つのジュエという男の相棒が居り、彼がご婦人方を口説くのを見たラウールは、ヴィスだと思いこむ。
「私はアブノーマルを愛している!」と、気持ちを自覚したラウールはジュエに結婚を申し込むが、勿論男なので断られる。
肉体関係が無く、ヴィスが本当に女である事に確信が持てず、ラウールは錯乱。
一方、「あんたが気に入った」とシュニーユにキスされたヴィスは、気持ち悪さに嘔吐し、やはり錯乱。
ラウールとヴィスの事情を察したシュニーユは、ラウールから高額の手間賃を取り、錯乱している二人をベッドインさせる事に成功。
ベッドの中で正気に戻った二人だったが、ヴィスは立派に妊娠し、二人は結婚したのだった。


【純金は黒ネコの楽しみ】
(本筋とは関係無いのでサクッと)
公爵家所有の別荘に二人が滞在中、裏の崖に溺死体が打ち上げられる。
ヴィスは男が持っていた写真の謎を解き、純金の女神像を手に入れる。


258 名前:シャルトル公爵の愉しみ[sage] 投稿日:05/02/09 02:44:34 ID:???

【純毛は生娘の愉しみ】
普段はそれぞれの屋敷に別れて暮らし、月に一度、どちらかの家で食事をするラウールとヴィス。
今月はヴィスのグランサニュー館で食事の予定であったが、朝になっても彼女が帰らず、ラウールはヴィスの車を借りて自分の館へ帰ろうとする。
途中の森の中で、黒髪の気の強そうな美人が飛び出してくる。
彼女の名はサラ・ヴェルシニ。
恋人を亡くしてヤケになっていた無名のデザイナー兼お針子。
女好きのヴィスに取り入ろうと故意に車に当たったのだが、運転していたのはラウールだった。
自分には運が無い、と湖に入水しようとしたサラをラウールは止めるが、二人してズブ濡れになり、森番小屋で暖をとる。
ヴィスのすっぽかしに落ち込んでいたラウールはサラの身の上話を聞き
「(パトロンが)女でなくてはいけないのか」と、彼女に自分の愛人にならないか、と持ちかける。
パリに帰ったラウールはサラと高級レストランに出かけ、そこで偶然にヴィスと出会う。
ヴィスはすっかりサラが気に入ってしまい、自分の女友達全員とサラを交換したい、とラウールに持ちかけるが、彼は拒否。
花瓶を投げつけてラウールを気絶させたヴィスはサラのアパートを訪ね、彼女のデザイン画を見て、その才能に気付く。
結局ラウールがサラのパトロンになり、ヴィスはサラのブティックの顧客となった。


【アポローンは嫉妬する】
アメリカのカイザー家に招かれたラウールとヴィス。
カイザーのアルフレッドはシャルトルのボランティア援助活動を支援する代わりにラウールにゲームを提案。
仕方無くゲームに参加するラウールだったが、カイザー邸に共産主義団体『赤い氷河』の一味が紛れ込んでおり、拉致されてしまう。
ヴィスは誘拐に備えてラウールの奥歯に埋め込まれている発信機を辿って、救出に向かう。
その後、ヴィスの機転で二人は助かり、ゲームにも勝つ。
二人は『赤い氷河』の連中に広大な牧場と住居を世話してやり、彼等はすっかり洗脳されてしまったのであった…。