君に届け

Last-modified: 2008-09-22 (月) 00:17:36

君に届け/椎名 軽穂

194 :マロン名無しさん:2008/05/31(土) 16:14:46 ID:6qh6DSrm
「君に届け」椎名軽穂1~6巻(以下続刊)

主要登場人物
黒沼爽子…陰気な見た目だが中身は純粋で素直。成績はトップクラス
風早翔太…気さくで爽やかな人気者の少年。爽子のことが好き
吉田千鶴…ちづ。大雑把で明るく義理人情に厚いスポーティな女の子。
矢野あやね…色っぽい見た目とは裏腹にクールで頭が良い。ツッコミ役。
真田龍…マイペースで無口。ちづの幼馴染。野球部所属。家はラーメン屋。
荒井一市…クラスの副担任で野球部監督。俺様気質。


もう夏だというのに高校一年生の黒沼爽子には未だに友人がいない
というのも爽子は見た目がすごく陰気なのだ
真っ黒な長髪、暗い目つき、青白い肌、笑うとまさにホラー。
そのせいか、周囲から霊感が強い、暗い、目があったら呪われると噂されている。
小学校以来の渾名も「貞子(@リング)」と筋金入り。
そんな彼女だが、内面はとても良い子で一日一膳がモットー。
皆のやりたがらないクラス委員や雑用も進んでやることにしている。


周囲に怯えられないようになりたい彼女の目標は、クラスメイトの風早翔太。
男女ともに人気がある明るく爽やかで優しい少年だ。
彼だけは爽子に皆と同じように挨拶したり、優しくしてくれる。
爽子の良いところにも風早は気付いていて、爽子が周囲と交わるきっかけも
作ってくれたり、もっと人に気持ちを伝えたほうがいいと言ってくれる。



195 :君に届け:2008/05/31(土) 16:15:57 ID:???
風早が主催する肝試しに誘われた爽子は、同じクラスの吉田と矢野が、
「肝試しで貞子がお化け役をやれば盛り上がる」と言ってるのを聞いてしまう。
普通なら怒りそうな会話に、爽子は自らお化け役を志願する。
そんなこと嫌々やらなくてもいいと二人は言うが、爽子は風早に言われたことを
思い出し、別に嫌々でなく人の役に立つことが嬉しい、と本音を言う。
風早の言うとおりにしたことで、二人に自分のことを分かってもらえたし、
少し仲良くなれた。お礼を言う爽子に、自分は何もしてないと風早は照れる。


肝試しは爽子のお化け役効果で大成功に終わる。
しかし風早が肝試しのときもサボって爽子と一緒にいたことから
「貞子が風早にせまっている」と噂が立ち、悪ノリしたクラスメイトが
「肝試し最下位の罰ゲームとして貞子と一週間付き合え」と言い出す。
それが罰ゲームなんて黒沼に失礼だ、と本気で爽子を庇う風早に、クラスメイト達の
見る目が変わっていく。
このままでは風早に悪い噂が立つと案じた爽子は、風早は自分にも皆と同じように
優しいだけで、自分が風早に惹かれてただけだと言い、そのまま教室を去った。
その日は一学期最後の日だった。
本当のことを言ったから後悔はしていないけれど、夏休みが開けたら今までのように
接してもらえなくなるかもしれない。そう考えると涙が止まらなかった。


先生の手伝いのために、夏休みに学校に来た爽子を風早が待っていた。
クラスの皆が謝ってたことを伝える風早に、普通の態度で接してくれたと爽子は感動する。
そんな爽子に風早は、自分のことを黒沼は分かってないと言う。
夏休みも爽子に会えると思っていいんだよね?と告白を受けるような言葉を告げる。
風早はまだ入学前に、道に迷っていたところを爽子に助けられたことがあり、
それで風早もずっと爽子のことを気にしていたのだった。



196 :君に届け:2008/05/31(土) 16:18:26 ID:???
と、ここまでが第一話。この時点では読切だったものがその後連載化。


二人は↑で両思いになったように見えるが
爽子の告白は「尊敬している」という意味だったことが発覚し、風早の告白は
意図が伝わらず不発に終わる。
その後少しずつ、人間関係を築いていき、そこで新たな問題に直面したり
青春真っ盛りな出来事もあったり、という漫画。
あくまで日常もので全体に一本道のストーリーという感じではないので
ざっと説明するのは難しい。