百合川みどり編

Last-modified: 2008-09-22 (月) 23:31:50

ゾンビ屋れい子 百合川みどり編

514 :百合川みどり編 :04/03/17 22:29 ID:???
白池町の病院、医者もさじを投げた、
治る見込みのないはずの意識不明者のいる病室で、甲高い悲鳴が聞こえる。
十年の眠りから一人の少女がよみがえったのだ。
少女の名前は『百合川みどり』、半年前起きた白池町幼女29人殺しの犯人。
百合川サキの『双子の妹』だ。
みどりは六歳のとき姉サキによる虐待が原因で、実に十年間も
意識不明で病院で治療を受けていた。つまり体は16歳だが心は6歳のままなのだ。
女医である、秋山先生は空白の十年間を埋め、みどりを社会復帰させることを
決意する。献身的なマンツーマンでの治療の傍ら
同年代のコと話すのも大切と、秋山先生はみどりに自分のひとり娘、夏美を引き合わせる。
夏美をお姉ちゃんと呼ぶほど夏美になつくみどり


三人で外食をしていると、サキに自分の娘を殺された店員が
みどりの姿を見て錯乱し、みどりの首を絞める。店員が正気に戻り事態は収集するが、
夏美は殺人犯の妹とご飯なんて食べたくなかったと言って、
しかりつける母親の秋山の手を振り払って、どっかにいってしまう。
泣きじゃくるみどりだが、手には夏美が母親を振り払ったときに落とした生徒手帳を持っていた。
生徒手帳で住所を知ると、病院から抜け出し夏美の家につき、
勝手に家の中に入ると夏美に生徒手帳を渡す。
夏美は激昂して、みどりをたたくが、みどりはサキに虐待された記憶を思い出し
腕をつかむと、みどりをたたくお姉ちゃんなんて死ねばいいんだ。と言いながらその腕をへし折る。
病院から家に帰った秋山先生が見たものはバラバラ死体になった娘の夏美であった。



515 :百合川みどり編2 :04/03/17 22:30 ID:???
手首を切って自殺を図る秋山先生、間一髪で助かるも意識不明、輸血が必要な状態。
しかも彼女は特殊な血液型で、ストックがない、どうしてもあと一人協力が必要なのだが
その一人とは百合川みどりであった。警察にそのことを告げ、れい子に依頼が来る。
一方、夏美の父で離婚した秋山先生の夫はヤクザで、組員全員でみどりを殺そうとするが
逆に全員殺される。夏美をゾンビ化させてわかったことだが、みどりは運動神経の異常発達で
強靭な筋力を保持していたのだ。


ジャスミンも現れ、持ちゾンビであるサキをつかえば、簡単にみどりを捕まえられるというが
れい子は秋山先生のためにも、それはしたくないと言う、あくまでみどりのほうから自主的に
秋山先生を助けるために自首してほしいと言うれい子。
ジャスミンが納得しその場から離れてすぐ、草むらからみどりが顔を出す。
秋山先生の状態を知ったみどりはれい子に従い、つかまるのを覚悟で病院に行く
無事、輸血が終了し、意識を取り戻した秋山先生にみどりが堰を切ったように話しかける。


夏美がいきなり自分をぶったこと、いつのまにか10年たってて怖かったこと、姉のこと。
「怖くてそれで私は・・」「それで・・・・夏美を虫けらのように殺してくれたわけね?」
 「死ね 悪魔ぁ~」持っていたメスでみどりの喉をつく秋山。
手首を切ったのは、みどりをおびき寄せる餌だったのだ。お前は所詮、百合川だ。呪われた血統なんだ。
お前は生まれてくるべきじゃなかった。あらゆる限りの暴言を吐きながら。
秋山は「百合川の小便まじりの血なんざ誰がいるか、体に蛆がわくよぉ」と絶叫して自殺してしまう。
れい子は自分も姉に虐待を受けていた過去があり、実は自分と同じ境遇のみどりに親しみを持っていた。
友達になれたかもしれないと涙するれい子、そうしたら・・・

   
百合川みどり編終わり