書籍名
電話帳の社会史
発行日
2000/07
著者・監修
田村 紀雄
発行
NTT出版
定価
3,300円
ISBN
ISBN-13: 978-4757140202
はじめに/書籍紹介/抜粋
松岡正剛の千夜千冊『電話帳の社会史』田村紀雄 より引用
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0135.html
電話というのは実は乱暴な発明品で、自宅に電話器を入れて電話局のサブスクライバー(加入者)になったからといって、それだけでは何もならないツールである。
なぜかといえば、電話をどこかにかけたくなっても、相手の電話番号がわからなければ何の役にも立たない。ようするに電話というものはサブスクライバー・リスト(電話帳)というものが手元に必要なツールなのである。電話器そのものは回線相手をもっていないのだ。ぼくも何度もやってしまったが、したがって電話帳をなくしてしまったら、それでおじゃんなのである。
この不便を解消したのがメモリー内蔵型の電話端末機で、いまならケータイである。これなら必要なテレフォン・リストを電話器そのものが内部に保管してくれている。しかし、そこにいたるまでの道程がたいへんだった。本書はその電話帳の歴史を初めてあかるみに出している。
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