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PC電源故障の真実(実際)

Last-modified: 2016-08-09 (火) 23:02:20
初出 2008-11-12
最終更新 2008-11-12
PC好きな人でも知らない人が多いようなので本ページに記しておきます。
 

故障した電源は新品のときと何が違うのか、ということです。

 

知らない人は、PCの電源の故障とはこんな感じではないかと想像するかと思います。

 

故障した電源は新品のときのようなフルパワーを出せない

 

でもこれは違います。
正解は、
故障した電源は急に出力を上げられない
です。
それは「フルパワーを出せない」ことと同じ意味じゃないかと思うかもしれませんが、違います。

 

車だと、エンジンが劣化して加速が悪くなると、同様に最大速度も下がると思いますが、
PC電源の場合は、急に出力を上げられることと、最大出力値の間にあまり関連はありません。
最大出力値は殆ど変わらないのに、急には、出力が上げられなくなるという状態は、事実としてよく起こるのです。
PC電源故障の多くはこういう状態です。

 

グラフで模式的に表すとこんな感じになります。
truth_about_ps_1_s.png
新品のときはグレーのグラフのような出力曲線を描くことが出来るのに対して、劣化(故障)すると、オレンジのグラフのような出力曲線で精一杯という状態になるのです。そしてその電源の能力以上に急激に出力電力(電流値)を上げようとすると、追随出来なくて出力電圧が下がってしまうわけです。
それによってCPUが停止したり、ハードディスクが停止したり、マザーボードとハードディスク間の通信が途絶えたりして、ハングアップが起こるわけです。

 

なので、一定負荷時のPC電源の出力電圧を測って、正常であったとしても、殆ど何の意味もありませんし、
パソコンをフルパワーで30分間、運転出来たとしても、そのPCの電源が正常であることの証明にはなりません。

 

上記と同じ意味になりますが、
PCショップで三千円程度で購入できる「(下記のものとは全く異なる)PC電源チェッカー」で単純にPC電源の出力電圧を測っても電源の故障の有無は判定できません。

 

手前味噌になりますが、
当サイトにはPC電源チェッカーの製作というページを設けてあります。
これならば、PC電源の故障の判定にある程度(多少は)役立たせることが出来ます。「PCがハングアップする際に警告音が鳴っていれば、そのハングアップの原因は電源である可能性が高い」とする使い方です。

 

PC電源故障の判定

ここで一端について触れているので、ここには他のことを書きます。

 

PC電源が正常か否かは、アイドリング状態から一瞬のうちに最大に電力を消費する状態に持ってゆける特殊なベンチマークソフトを実行すれば、ある程度正確に判定できる筈です。

 

以下は一般向けの内容ではありません。
コスト面を度外視すれば、以下のようなPC電源であれば、その故障をユーザの手によって、いち早く発見できます。
PC電源に、電源故障・障害を早期に発見する為の支援機能(自己診断機能)が内蔵するのです。具体的には電圧モニター機能です。そのモニタリング機能自体の電源は特別にコンデンサを奢ったりして劣化の影響を受けにくいように作っておくわけです。そして電源が出力する全系統の電圧を常にチェックするわけです。負荷の増大に追従できなくて出力電圧が一定以上に下がった場合にブザーとかLEDでユーザに知らせるわけです。ただし電圧の低下が”負荷の増大に追随できないことによる”ものなのか、それとも他の原因によるものなのかを判断するにはある程度知的な判定能力が必要になります。人間によっても確認がおこなえるようにロギング機能も設けることが望ましいでしょう。その場合には耐久性の高いフラッシュメモリか、必要なタイミングでRAMからフラッシュメモリに記録を写せるようなしくみが必要になり、よりコスト高になります。

 

コスト面で厳しく、熱にも曝される電源に上記のような機能を設けるのは困難です。全系統ではなくマザーボードへの系統だけのチェックであればマザーボード側にこのような機能を設けることも可能です。既に一部には自己診断機能の付いたマザーボードもありますが、それらよりもっとインテリジェントな判定機能を持ち、パワーユーザーでなくても、電源の故障を把握できるようになることが望ましいと思います。PCがハングアップしたことをハードウェアから検知可能であればそのような自己診断が下し易くなります。もしそれが検知出来なければ、電源故障はアナログ的な性質を持つものなので、誰もが理解できる○か×かのような形式での明確な判定は難しいでしょう。実装し易いのは、許容される下降曲線を超えて電圧が低下した場合に故障と判定したり警告を発したりすることですが、ハングアップの判定とかけ離れたものであった場合には有意義なものと見なされない可能性があります。

 

ACアダプタ

電源故障についていろいろと書きましたが、私自身の本音では、外形が独自規格の内蔵電源は嫌いです。電源は簡単に交換可能であることが望ましいと思います。省スペースPCの電源はみんなACアダプタを使えばいいと思っています。そしてその能力や端子形状は現在のATX電源のようにパターン化され、PCショップでPC用のACアダプタがATX電源並みに販売されるようになればいいと思います。PCの電源故障が疑われる際には気軽に他のPCのACアダプタを接続したり、PCショップで新品ACアダプタを購入するようになればいいと思います。これはコンシューマーにもビジネスユーザーにもメリットがあると思います。

 

サイト内関連ページ

PC電源チェッカーの製作
省スペースPCのの電源修理

 

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