書庫

Last-modified: 2024-01-08 (月) 03:19:12
収録拡張コストカード種別効果
基本5アクションあなたの手札が7枚になるまでカードを引く。
この途中で引いたアクションカードは手札に加えず、脇に置いてもよい。脇に置いたカードは、カードを引き終えた後、捨て札にする。

概要

手札が7枚になるまでドローできるカード。
どんな状況からでも一定の枚数まで回復できるのが強み。例えば、民兵のようなアタックから手札破壊を受けた後に使用すると被害を帳消しにできる。
しかし手札が7枚以上ある状態で使用しても何も起きないので、引ききりデッキを目指す場合には鍛冶屋などの確実なドロー手段を用いたほうがいい場合もある。
ドローの際にアクションカードをスキップできるので、引いてきたアクションカードを使用できずにドローが無駄になった、という事態を避けられるのも強み。

利用法

  • 手札を減らすデメリットを持つアクションと概ね相性がいい。
    • オアシス風車のような、手札を捨ててコインを生むカード。
    • 地下貯蔵庫倉庫のようなルーター。
    • 工匠のような、手札を捨ててカードを獲得するカード。
    • 系の一種でもある祝祭は、最も相性のいいカードの1枚。
    • ヴィラとのコンボも覚えておくと良い。手札に4金と書庫があるなら、書庫は使用せず財宝を場に出してヴィラ購入し、アクションフェイズに戻ってヴィラと書庫を使用する、という動きが強力。
  • 相手の手札破壊アタックに対し、手札の枚数をリカバリーする。
  • ドローしたアクションは捨て札にできるので、忠犬などの捨て札にした際にリアクションできるアクションと組み合わせるのも良い。
    • 特に、村有緑地は捨て札にすればアクションを消費せずに使用できるため、捨てない理由が無い。村有緑地の効果でアクションが増えるのも書庫にとってはありがたい話なので、とても相性が良いカードだと言える。
    • また、廃墟撒きアタックの被害をある程度軽減できる。

祝祭書庫

祝祭と書庫を組み合わせた、基本セットにおける代表的なコンボの一つ。
手札の祝祭を全て使用し、手札をなるべく減らしてから書庫を使用して大量ドロー→引いてきた祝祭を全て使用、書庫で大量ドロー……といったコンボである。
上手く決まれば書庫で議事堂のドロー枚数をも超える豪快な大量ドローが可能となる。
同じく代表的なコンボである村鍛冶と比較して、民兵に耐性があることや祝祭でお金と購入権が出るため高出力のデッキになりやすいなどといったメリットを持つ。
一方、呪い属州のような邪魔なカードには村鍛冶以上に弱く、入れる財宝カードもなるべく最小限にしないと書庫のために手札を減らせなくなってしまい手詰まりやすい。

祝祭書庫のサポートに使えるカードには次のようなものがある。

  • 地下貯蔵庫は、手札にダブついた財宝や勝利点を流しながら祝祭や書庫といったキーカードを引き込むことに長け、なおかつ手札が減るのも祝祭書庫ではむしろ好都合であり非常に相性が良い。
  • 財宝カードに頼りにくい関係上、特に16金を目指すならお金の出るアクションは心強い味方となる。
    特に祝祭が奪い合いになったときは金量が伸び悩みやすいため、頼る場面も増えるだろう。
    • 密猟者はサプライが枯れると捨て札が発生するようになり、祝祭書庫にとっては追い風となる。
    • 祝祭が過剰なほどの購入権を生むため商人のような安いキャントリップも集めやすく、便利。商人を使うなら銀貨を1枚だけ入れて毎回引き切るイメージを持つと良い。
    • お金の出るターミナルアクションも、祝祭でアクションが余った状態から使うことで回転の邪魔にならずに済むので、下手な銀貨金貨より有用な場面もある。
      • 基本セットでは民兵があり、相手が書庫を使っていない場合は非常に強力。相手も書庫を使っている場合はアタックが利敵行為になってしまう危険性がある。
      • 拡張で登場する大抵のターミナル銀貨やターミナル金貨との相性も良い。
  • 職人は祝祭や書庫を集められるため相性が良い。アクション権がうまく繋がれば、獲得した祝祭や書庫を続けて使用することでさらにコンボを続けることもできる。
  • 初期デッキはなるべくすべて廃棄したいので、礼拝堂衛兵のような効率の高い圧縮手段も欲しい。
    • 祝祭も書庫も5コストであり屋敷を改築しても集められないため改築系との相性はあまり良くない。

手札を減らす村系と、一定枚数までドローするカードを組み合わせるコンボはいずれも祝祭書庫の亜種と言える。
手札を減らす村系は祝祭のほかには漁村ヴィラ首都など多数存在する。

詳細なルール

  • 複数の種類を持つカードの場合、その中にアクションを含めばアクションカードとして扱う。
  • 1枚ごとに、次のカードを見る前に脇に置くかどうか決める。選り分けるだけではなく、脇に置く際に表向きにしてアクションカードであることを証明しなくてはならない。
    • 脇に置く前に手札の他のカードと混ざらないよう注意。どれを引いたかわかるようにしなくてはならない。
    • 表向きで脇に置く処理は公開ではない。パトロンのリアクションはできない。
  • 脇に置いたカードは引き終えるまで捨て札にしない。
    • 引いている最中にデッキを作り直すとき、脇に置いたカードは新たなデッキに入らない。
  • 手札のカードが7枚になるまでドローし続けるので、即座に-1カードトークンは取り除かれ、実質的に影響を受けない。
    • 手札が7枚以上ある場合、カードのドローを行えない。この場合、-1カードトークンは残ったままとなる。

関連カード

手札がX枚になるまでカードを引く効果を持つカードは多くの拡張で登場しており、いずれも書庫のバリエーションと言える。

拡張名前関連
繁栄望楼手札が6枚になるまで引く。
異郷よろずや手札が5枚になるまで引く。
こちらは他にもいろいろと効果がついてくる。
夜想曲呪われた村+2アクション、手札が6枚になるまで引く。獲得時にデメリットあり。
移動動物園フクロウの習性(習性)手札が6枚になるまで引く。
同盟蹄鉄工選択効果の1つが「手札が6枚になるまで引く」である。
略奪セイレーン次のターンの開始時に手札が8枚になるまでカードを引く。
一等航海士手札から同名のアクションカードを好きなだけプレイし、手札が6枚になるまで引く。

余談

  • ドミニオン第二版・日本語版のマニュアルに掲載されている「ドミニオンのみのカードによる組み合わせ」では、書庫のみ一度も登場しない。
    • 「Sleight of Hand(手札の小技)」のサプライ(英語版Wiki参照)に書庫が入っているのだが、日本語版マニュアルでは研究所と誤記されている。

コメント

  • 最古のカードの1枚でありながら、いまだに最強ドローの一角。デザインが色褪せない。 -- 2023-03-19 (日) 16:20:25
  • 一見玉座の間と相性悪そうだが、実際は違う。アクション残1からの玉座の間→書庫は、玉座の間がキャントリップに化けたようなもので悪くないし、習性があればリターンも大きい。玉座の間がもう1枚あれば、コンボが繋がる可能性も生まれる。 -- 2023-03-31 (金) 19:17:54