前駆者

Last-modified: 2023-11-19 (日) 11:37:29
収録拡張コストカード種別効果
基本(第二版)3アクション+1カードを引く
+1アクション

あなたの捨て札のカードすべてを確認する。その中からカード1枚をあなたのデッキの一番上に置いてもよい。

概要

キャントリップに加えて、捨て札から1枚をデッキトップに乗せる効果を持つ。
+1アクションが付いているため、他のドローカードと組み合わせればデッキトップに置いたカードをすぐに使用できる。
トラベラーをすぐに出世させたり、特定のキーカードを何度も使いまわしたりと色々な使い道が考えられる。
しかし、デッキをシャッフルした直後など、捨て札にカードがない場合は追加効果が使用できない。
初手で買ってすぐに役立つケースはあまりないので、購入するならデッキの内容が揃ってきてからの方がよいだろう。

利用法

  • 前駆者自身に生産性はないものの、前のターンに使用・購入したばかりの財宝やアクションを使いまわすことができる効果は状況次第で力を発揮する。
  • デッキトップのカードを操作できるので家臣秘術師といったカードと相性がいい。
  • 山村ほどではないが、男爵など特定のカードと組み合わせて使いたいカードを調達するのにも役立つ。
  • 荒れ場において活躍できる。魔女のようなカードを使い回したり1枚しか買わなかった(買えなかった)金貨を使い回したりと仕事には困らない。
    • ただし、依然としてこれ自体には生産性が無いため、素直な銀貨購入が選択肢の競合先となる。引き込みたい特定カード次第で使い分けたい。
  • 同様に工房-庭園戦略においても強力。工房を何枚も入れるより、最低限の枚数の工房を前駆者で使い回す方が事故も起こりにくい。前駆者自身を工房で獲得できるのもポイント。
    • このような使い方をする場合、捨て札が空の状態で前駆者を引くと無駄になるので、場合によってはデッキの残りが少ないときに意図的にシャッフルを入れるというテクニックが役立つこともある。
  • 一方で捨て札が空になりがちな引き切りデッキでは前駆者の効果を適用できない状況が多く、ただの無意味なキャントリップになってしまいがちなので気をつけたい。
    • 一応、地下貯蔵庫を併用している場合などであれば、コンボを続けるために仕方なく捨てた有用なカードを回収するのに役立つことがある。

詳細なルール

  • 日本語訳がやや不適当で、カードテキストの「捨て札のカードすべてを確認する」とは、厳密には「捨て札のカードすべてを見る」の意味である*1
    よって、捨て札のカードの内容は自分だけの公開情報となる。
    • 公開ではないので、当然パトロンのリアクション効果は発揮されない。
  • 前駆者の効果は、まずデッキから1枚カードを引き+1アクションを得た後で、捨て札からカード1枚をデッキトップに置く順序で処理する。
    • デッキが空の状態で使用した場合は、最初に1枚カードを引くためにデッキをシャッフルする必要があるので、追加効果を適用できない。
  • 捨て札からカード1枚をデッキトップに置くのは任意である。捨て札の内容を見た後でデッキトップに置くか選んでよい。

余談

  • ドナルド・Xによる追加理由は以下の通り。
    原文と日本語訳

    【原文】(引用元)

    One day I thought, do I have any published cards that are really different from everything else in the set, that I could make new very simple versions of?

    I found two good candidates: Scavenger (from Dark Ages) and Herald (from Guilds).

    The Scavenger part I liked was getting a card from your discard pile; so Harbinger does that, with +1 Card +1 Action instead of +$2, and without the Chancellor part (phew).

    This was called Courier for a while, but people complained about there being both Courier and Courtier.

    【日本語訳】

    ある日、私は考えたんだ。基本セットのどのカードとも一線を画す効果を持つ、とてもシンプルなカードを収録してただろうか、ってね。

    2つのよい候補が見つかった。ゴミあさり(暗黒時代)と伝令官(ギルド)だ。

    ゴミあさりの気に入っている点は、捨て札からカードを拾うことだ。なので前駆者は同様にカードを拾い、2金を出す代わりにキャントリップとし、そして宰相能力は削除した。(あーあ…)

    こいつは一時急使と呼ばれていたこともあった。でも、(英語名がよく似ている)廷臣*2が既にいるではないか、とテスターからの訴えがあったんだ。

  • 当初の名前は急使/Courierだったが、同時発売の陰謀2Eで収録される廷臣/Courtierと名前が非常に似ており、紛らわしいために今の名前となった。
    • 急使は後の拡張セットである同盟(拡張)にて登場した。こちらも前駆者や前身のゴミあさりと同様に、捨て札のカードを拾う効果を持つ。

コメント



*1 英語版カードのカードテキストは"Look through your discard pile."となっている
*2 上記英文の通り、1文字違いで非常に紛らわしい