Dominion

Last-modified: 2015-02-25 (水) 13:06:06

支配力(Dominion)の機能

支配力は特定の神位請求者への信仰の強さを意味します。それは州ごとに計算され、その州の民がどの神をどの程度強く信じているかの表れでもあります。
神を目指すものとして、請求者らにとって信仰は非常に重要なものであり、万一崇拝者を残らず失えばそれは破滅を意味します。その命は即座に尽き、もはや永遠に世界に戻ることはありません。

また単に勝敗に関わるだけでなく、支配力はそれ自体が複数の機能と性質も持っています。

  • 支配力は軍事的に獲得される州の所有権とは無関係に広がります。よって場合によっては州の所属国と影響する支配力の所属が異なることもあり得ます
  • 自国(あるいは宗主国)の支配力は白い蝋燭で示され、それ以外のすべての支配力は黒い蝋燭で示されます
  • 支配力が一掃された神は忘れ去られ、その命も即座に絶えます。それを擁する国は戦争を放棄し、残る領土を問わず敗北扱いとなります


  • 味方の支配力が及んでいる州では、兵の士気が高まります。一方で敵の支配力の影響下では、兵の士気は低下します
  • 味方の支配力が及んでいる州では、神位請求者および預言者(使徒)の能力が増加します。逆に敵の支配力の影響下では弱体化します
  • 州に影響している支配力が強いほど、その請求者が持つ天秤の設定が州に反映されやすくなります
  • 味方の支配力が及んでいる州では、たとえ敵国が領有する州であっても、一部の情報が収集されます
  • 一部の世界呪附(Global Enchantment)は、その効果が支配力に依存します
  • 特定の国は、支配力に関連する特殊な能力を持つことがあります


  • 初期状態でも、各国の首都は常に支配力を拡散しています。また請求者自身と、預言者(あるいは使徒)も、マップ上に存在するだけで支配力を拡散させます
  • 寺院(Temple)は任意に増設できる施設で、存在するだけで支配力を拡散させる重要な存在です
  • 支配力は1つの州につき、請求者の設定時に決定された最大値まで増加します。ただし最大値は寺院の増設により増加します


  • 聖魔法(Holy、Priest)の技能を持つ指揮官(聖職者)は、説法(Preach the Teachings of God)を行うことにより支配力を強めることができます
  • 一部の国では、聖職者が寺院で生贄を捧げる(Perform Blood Sacrifice)ことによっても支配力を強めることができます

最大支配力

支配力の最大値は、請求者の設定時にまず決定されます。物理的形態に応じて最低でも1~4、さらにポイントを消費することで最大の10まで上げることができます。
これに加え、寺院が5つ建設されるたびに、最大支配力も1ずつ増加していきます(ただしチームを組んでいる場合、5 * チーム人数ごとの増加になります)。


最大支配力は州の支配力の強さの上限となるだけでなく、支配力を広げる際の基本成功率にも影響します。

  • 基本成功率:50 + (最大支配力 * 5)%



また1つの州で1ターンに雇用できる神聖(Sacred)なユニットの数も、最大支配力と同じ数までに制限されています。

支配力の拡散

支配力は様々なものによって拡散します。

  • 神位請求者:存在するだけで毎ターン3回の拡散。またそのうち1回は成功率と関係なく100%成功
  • 使徒・預言者・首都・寺院:存在するだけで毎ターン1回の拡散
  • 昇天の玉座・Dominion Spreader能力:存在するだけで毎ターンそれぞれ既定の回数だけ拡散
  • 生贄:捧げた生贄の数と同じ数だけ拡散

これらの拡散源は、まず上記の最大支配力に依存する基本成功率で成否を判定します。ここで失敗した場合は何も起こりません。


拡散することが決まった場合、まず拡散源の存在している州に支配力を広げることを試み、今度は以下の条件に応じて再度成否が判定されます。

  • 州がどこの支配力の影響下にもない:必ず成功します
  • 州が自国の支配力の影響下:30% - (3 * 現在の支配力)%で成功します。失敗した場合、隣接する州のどこかに移動して再度判定を行います
  • 州が敵国の支配力の影響下:50% + (最大支配力 * 5)% - (5 * 現在の支配力)%で成功します。失敗した場合、判定はそこで終了します



州が中立の場合は必ずその州が影響されますが、すでに味方の影響下にある場合、その州の支配力を強化せず、代わりに他の州に移動していく可能性があります。この性質が「拡散」と呼ばれている理由です。
またこの移動により、敵領土に対しても支配力を広げられる可能性がありますが、その際は敵支配力と衝突する可能性も高いでしょう。すでに強い支配力がある州を突破するのはそれ相応に困難です。

寺院

寺院はSacred(神聖)の能力を持つ指揮官(聖職者は全員が保有します)および使徒が建設できます。建設には1ターンを消費します。
寺院のコストは原則として400ゴールドですが、一部の国は寺院のコストが安く、あるいは高くなっています。建設後の効果は価格問わず一定です。


敵の州を征服した場合、他の建物と違い、敵の寺院は直ちに焼き払われます。よって寺院は必ず自分の手で建設しなくてはなりません。
なお、寺院は要塞内に存在するので、要塞がある州ではそれが陥落するまで寺院も破壊されることはありません。安全を重視するなら、国境地帯では要塞がある州にだけ寺院を建てるのも良いでしょう。

生贄の儀式

特定の国でのみ行える生贄は、寺院のある州で聖職者に命令することで行うことができます。ただし生贄として捧げる血の奴隷(Blood Slave)を持っている必要があるため、研究所もあるのが理想的です。
儀式の命令には、聖職者個人の持ち物にいくらかの奴隷を入れておく必要があります。ただしこれは初回のみで、以降は奴隷が尽きると自動的に研究所から補充します(当然、州に研究所が必要です)。


奴隷は毎ターン聖魔法レベルと同じ数+熟練供犠官(Adept Sacrificer)能力の補正分まで捧げることができます。ただし1つの寺院で儀式を行えるのは毎ターン1名の聖職者のみです。
上記のように、捧げられた奴隷はそれと同じ数だけ支配力を拡散させます。このため、高レベルの聖職者を利用することで、少ない寺院でそれ以上の支配力を拡散させることができます。
※注:前作Dominions3では、生贄は1体あたり2回の拡散を行っていましたが、この挙動はバグであったため修正されました。以前と同じつもりで生贄を捧げていると押し切られる恐れがあるので注意してください

消え行く支配力(Dying Dominion)

Early AgeおよびLate AgeのMictlanは特殊な性質を持っており、神位請求者からの支配力拡散が100%成功する1回だけになり、さらに預言者、寺院、首都は支配力を拡散できなくなります。
このため、Mictlanは継続的に生贄を捧げねばならず、少しでも怠れば敵の支配力に押し潰されて敗北する結果となります。生贄に使う奴隷の確保は重要です。
※この性質は国として保有しており、チーム戦においては同盟国に影響することはありません。他国は普段通り支配力を拡散できます

聖職者の説法

説法は他の支配力強化と異なり、「拡散」という形で支配力を強めることができません。その代わりに、滞在する州に対して必ず影響する判定を行います。
成功率は以下のようになっています。

  • 説法成功率:(30 * 聖魔法レベル)% - (5 * 州の敵支配力レベル)%

つまり、味方の支配力内か中立状態の場合、聖魔法レベルにのみ応じた確率で成功させることができます。逆に敵支配力の中、とくに高レベルの場合は成功率は著しく低下します。


また成功率とは別に、聖職者のレベルに応じて上げられる支配力レベルにも上限があります。これは聖魔法レベル * 2までです。
このため、低レベルの聖職者での説法は成功しにくいだけでなく、すぐに効果の上限にも達してしまいます。一般的な聖魔法レベルの上限である3であっても、支配力はレベル6までしか上がりません。
※説法の命令を出した際、すでに州の支配力レベルが上限に達している場合に限り、その旨を知らせるメッセージが表示されます。後から上限に達した場合は警告されません


説法は請求者の最大支配力によっては成功率を高めることができませんが、説法を行う州に味方の寺院が存在する場合、聖職者のレベルは0.5高いものと見なされます。
よってレベル2の聖職者が寺院のある州で説法を行った場合、成功率は75%、最大値はレベル5までとなります。

また、説法による支配力増加の上限は、神自身の最大支配力の制限は受けません。成功率共々、神自身の能力とは独立しています。

異端審問(Inquisitor)

ごく一部の聖職者が保有する異端審問能力がある場合、敵の支配力の中で行われた説法に限り、成功率が以下のように変化します。

  • 異端審問成功率:(60 * 聖魔法レベル)% - (5 * 州の敵支配力レベル)%

このボーナスにより、異端審問能力を持つ聖職者は敵の支配力を強引に削り取るのを得意としています。一方、中立か味方の支配力の影響下にある州では通常の聖職者と変わりません。

天秤の反映

支配力が及んでいる州では、その請求者の天秤の設定が州にも反映されます。しかし変動は即座に行われるわけではなく、支配力の強さと、天秤の基準値と現在値の差に応じてゆっくりと変化します。

  • 変動率:(5 * 支配力レベル)% + (10 * 現在の天秤と請求者の天秤の差)%



天秤の差が極端(請求者はOrder3を設定しているのに州はTurmoil3である、など)な場合、比較的支配力が弱いうちからでも変動は開始されますが、差が縮まってくると停滞する傾向にあります。
また変動はあくまでも毎ターン1回しか判定されないため、差が大きい場合は基準値まで変動し終えるのも時間がかかります。急激な拡張を行う場合には注意が必要でしょう。

敵支配圏の天秤

もし自国の領土が敵の支配圏内にある場合、その州の持つ天秤の良性の効果の多くは無効化されてしまいます。よって、自身より有益な天秤設定をしている敵が居たからといって、その支配力の拡散をあえて許すというのはほとんど意味がない行為となります。
例外的に、Growth天秤の人口増加は効果があることが知られています。また悪性の効果についてはそのまま影響を受けます。

請求者・預言者の能力

請求者、預言者、およびチーム戦での使徒は、滞在する州の支配力に応じて一部の能力が変動します。

  • HP:10% * 支配力レベル
  • 腕力(Strength):1 * 支配力レベル
  • 魔法抵抗(Magic Resistance)0.5 * 支配力レベル

この変化は味方の支配力の影響下であれば強化に、それ以外の支配力の影響下であれば弱体化になります。


この恩恵により、請求者は強い味方の支配力の影響下で戦えば正に神の如き力を発揮できます。巨人型、魔物型など、接近戦を重視するものにとってはとくに重要となるでしょう。魔法抵抗の向上も見逃せません。
一方、敵の支配力の中に踏み込む際は、普段よりも明らかに脆くなることを認識しておかなくてはなりません。油断すると簡単に倒される恐れもありますし、魔法抵抗の低下により、足止めや即死の餌食になる可能性もあります。

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