Ember Spirit/Veilビルド

レベル10のタレント「+8% Spell Amplification」を活かし、魔法ダメージディーラーとして動くビルド。
従来のEmberより早い時間に凄まじいダメージを出せる。
タレント・アイテム共に弱体化を重ねられたが、未だEmberのメインビルドとして君臨し続けている。

特徴

• 凄まじい魔法火力、またで追撃力も非常に高い。
• たいていは耐久を補強するため、従来のEmberより乗り込んだ立ち回りができる。
• midに行くことが多いが、midのレーニングで大体のヒーローに不利が付く。
  • 主に起用されたカウンターmidはや。

スキル

収得順

		2		4				8	9
											11		13	14		16
	1		3		5		7
						6						12
										10					15

タレント

+8% Spell Amplification → +6 All Statsまでは鉄板。
Lv20のクールダウン減少とLv25のFlame Guard強化タレントが入れ替えられ、クールダウン減少とSearing Chains効果時間延長が両立不可能に。
Lv20での選択肢は+10 アーマーと+500 Flame Guard ダメージ吸収。相手が物理重視か魔法重視かによって選ぶ必要が出てきた。
Lv25での選択肢は+2秒 Searing Chains 効果時間と-20% クールダウン減少。どちらも強力なタレントだが、このビルドでは前者を薦めることにする。Sleight of Fistと合わせて射程700の最大2体5秒間Rootし500魔法ダメージ+増幅分と書けばある程度強さが伝わるだろうか。

アイテム

元よりスキルファイター寄りなEmberは、火力アイテムを積まなくともスキルのダメージで中盤は戦える。
最初に目指す高額アイテムでポピュラーなのは、旧Emberでの鉄板だった、少し前のEmberでの鉄板だった、現在のEmberでの鉄板ののいずれかですが、相手にがいるなら最初にに行ってもいいし、がいるなら最初にに行ってもいい。
で機動力も十分なのでアイテムの選択肢は広いですが、一般的に買われるものを以下に挙げます。

Veilビルドを謳っておきながら大体最優先のコアアイテムになるのはこちら。魔法ダメージ増幅の恩恵を受ける、安価でファーム速度も上がる武器。元よりEmberは通常攻撃を連射することに長けているので出しやすい。7.0xから再評価され、ポピュラーな武器になった。

魔法ダメージEmberのコアアイテムだったが、Veil自体の値段上昇、タレントの弱体化、Maelstromの強化や再評価が重なりコアから外れてきている。魔法ダメージ増幅はもちろん、Helm of Iron Will由来のアーマーとリジェネもEmberには有難い。

従来からの鉄板。

範囲魔法ダメージを与えやすいEmberはスペルLifestealを活かしやすく、Remnantチャージにも影響するため相性が良い。耐久やマナも増え、もともと回転率そこそこのスキルを更に回せる。タレント弱体化前は必須アイテムに近かった。

範囲魔法ダメージとスローを与える。耐久確保、魔法ダメージ増幅、Flame Guardいずれとも相性が良い。

パッシブを持たないのでサイレンスを受けると何も出来なくなるのでカウンターとして。買うとすればVeilの次あたりで中盤のサイレンス絡みのgankへの対抗だが、中盤はむしろこちらが仕掛けて相手に防具を強いたいので出来れば買いたくない。

従来からの鉄板でサイレンス解除の鉄板である実質防具だが、Emberはイリュージョンを活かしにくく、特に今回のビルドでは2000ゴールド台のアイテムをちゃっちゃと積みつつ早いうちにゲームの流れを作りたいのであまりマッチしない。

生きている限り魔法ダメージと回避オーラをばら撒き続ける。もちろん魔法ダメージ増幅の影響も受ける。

魔法ダメージ増幅の恩恵を受けるアイテム。Int上昇も魔法ダメージで戦うEmberには有難い。

Blade Mailは軽減前のダメージを反射するため、Flame Guardと共に発動すれば魔法ダメージを無傷で返せる。かなり防御的で消極的なアイテムなため、これを買わないような試合展開を心掛けたい。

最終ビルドはあたり。

戦い方

敵めがけてを置き、で爆発させ、残りのスキルを全て吐く。
従来のEmberではギャグ扱いされていた戦い方をします。タレント任せで全てのスキルを相手にぶつけ、体力を削り取っていきます。
もちろん3つ全てを爆発させれば相当なダメージが出ますが、を3つ置くという事は、カウンターされた場合、逃走手段を失うと同義なため、確実に殺せる/確実に殺さなければならない相手を見極めて使いましょう。

全盛期のEmber伝説(小数点以下切り捨て)

• Sealing ChainsとFlame Guardが共に最大レベルで、ultがレベル2の状態で考える。
• (Veil有)において、Veilはスキルをかける前からかかっていて、スキル終了まで切れないものとする。

Searing Chains

• 効果時間との兼ね合いで、レベル上昇でダメージが下がる珍しいスキルである。
• 最終的に5秒拘束スキル+ダメージになる。

+15% Spell Amplification収得時

300 × 1.15 × 0.75 ≒ 258ダメージ

+15% Spell Amplification収得時(Veil有)

300 × 1.15 × 1.25 × 0.75 ≒ 323ダメージ

Flame Guard

• Basic Dispel以上でDispel可能である。よってレーニングでTornadoを打てるQW型Invokerとは少々辛い戦いになる。
• Pureダメージは吸収せずそのまま受けるため、TinkerやOutworld Devourerなども辛い。
• Sealing Chainsと違い、まず全ダメージを与えきれる事はない。

+15% Spell Amplification収得時

60 × 1.15 × 0.75 ≒ 51ダメージ/秒

+15% Spell Amplification収得時(Veil有)

60 × 1.15 × 1.25 × 0.75 ≒ 63ダメージ/秒

Activate Fire Remnant

• 従来のEmberではエスケープスキルとしてレベル1で止めていた。

+15% Spell Amplification収得時

200 × 1.15 × 0.75 ≒ 172ダメージ/Remnant

+15% Spell Amplification収得時(Veil有)

200 × 1.15 × 1.25 × 0.75 ≒ 215ダメージ/Remnant

まとめ

Sealing Chainsで縛り、Veilを使い、3秒間Flame Guardでくっつくだけで447ダメージ以上、さらにRemnantを2つ置いてActivateすれば合計877以上の魔法ダメージを出す。
Strengthヒーローでもなければ、midに行ったEmberがレベル12+Veil購入時の大体のヒーローの体力は1000程度なため、体力の5分の4以上を一気に持っていかれることになる。
そしてultのレベルが3になる頃にはこんな事になる。Miranaの悪夢の再来である。(まあこれは相手Shrine上で戦う事を選んだSecretが悪いんですが……)

おまけ 従来のEmber

圧倒的に脆いが、圧倒的な範囲火力を叩き出す。
前衛を味方に任せ、ひたすら単一スキルをスパムするだけのDota2史上最も臆病なキャリーです。

特徴

• 武器をたらふく積んだEmberのはとんでもない脅威。終盤において圧倒的な範囲物理火力を誇る。
• 耐久力を全ての圧倒的な逃走能力に依存し、アイテムを火力に特化するため、終盤において圧倒的な脆さを誇る。掴まれたら終了。

スキル

収得順

		2		4				8	9
											11	12	13	14
	1		3		5		7
						6										16
										10					15

Fire RemnantはLv2以降を捨て、他スキルを伸ばすのが基本。このビルドにおいてはFire Remnantは単なる逃走手段です。

タレント

+30 ダメージ → +6 All Stats → 適当 → 20% クールダウン減少
適当と書いてある部分は本当に適当で構いません。

アイテム

を置いておき、適当なクリープウェーブに飛び、敵陣深くまでレーンクリープを狩り押し込む。
を置いておけばGankに加担した後すぐにファームに戻れるのも強力。最初に目指すことが多い。

ファーム加速から終盤の脅威まで、すべてを支えるEmberの心強い味方。必須アイテム。

必須アイテム。Battle Fury+Daedalusは最低限揃えないと全く存在感を示せない。

Ember Spiritの代名詞。の強力さに完全に依存し、ひたすらでRapierのダメージをばら撒き続ける。

敵にサイレンス持ちがいる場合。Emberにおいては基本的にイリュージョンで瞬間火力を増強という使い方は一切せず、サイレンスのディスペル専用アイテム。

は逃げスキルとして消極的に使いたいため、その分削がれた機動力を補強するために。もちろん生存力も高まる。

拘束を食らおうものなら瞬く間に蒸発するのでその対策。生き続ければすさまじいダメージを出し続けられるので生存力を高めるのは大事。

最終ビルドは

戦い方

を後方に置いておき、を撃ち続ける。確実に自身が生きて帰れる場合のみ突っ込む。
つまり、Veilビルドと真逆の立ち回りが要求されます。ヤバくなったら即。

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