【アカウントハック問題】

Last-modified: 2023-08-23 (水) 20:56:17

概要

自分しか知らないはずのIDとパスワードをネット上の誰かがどこかで知りえてアカウントを乗っ取られること。
DQ10のみならずオンラインで使用するサービスには必ず付きまとってくる問題で、一般プレイヤーにとっては最も恐ろしい問題である。

何故ハックはおきるのか?

DQXは非常にユーザーの多いネットゲームであり、【RMT】業者たちにとっても実にいい稼ぎ場となっている。
人が多く活気があれば当然パスワードを抜いてしまおうという悪い人たちに稼ぎ対象として注目もされる。
RMT行為は禁止事項であり公式等でも常に違法であることを主張してはいるが、彼らのキャラを凍結はできても彼ら自身を捕まえることは残念ながらできないのが現状である。

詳細

アカウントハックをされるとどうなってしまうのか。
まず、アカウントを握られた時点でハックした側はパスワードやメールアドレスを自在に変えられるため、元の持ち主は運営への救済申請が通るまでの間ログインすらできなくなるだろう。
所持金や手持ち・倉庫のアイテムを可能な限り(直接取引できないものは結晶化や店売り換金で輸送可能な形に変えて)他のキャラに移したり、フレンドリストを全消去とかそのキャラで暴言を吐きまくる等ももちろん可能。
だが、ハックを狙うのは主にRMT業者のため、元のプレイヤーをピンポイントに狙った嫌がらせよりもRMT絡みの金策のために悪用されることの方が多い。
具体的には、自キャラを業者の【BOT】にされてしまったり、あるいはアカウントそのものがRMTの対象として他人に売り払われてしまう恐れがある。
勿論、DQ10だけでなく同じ【スクウェア・エニックス アカウント】に紐付けられた他のゲームのデータもRMT被害を受けるかもしれない。
各ゲームにおいて自分が愛情を持って育てたキャラややり込んだセーブデータが、BOTやRMTアカウントの汚名を着せられてしまうところまでがハックの被害なのである。

対策

何よりもまず「数字とアルファベットの入り混じった、長く無作為なパスワードを使う」に尽きる。
連続した数字や誕生日のみのパスワードは厳禁。また英単語の使用も避けるべきであろう。
同時に、他のWebサービス等で使っているパスワードを流用するのも避けた方が良いだろう。
これらに関してはぶっちゃけキーボードを適当にガチャ押ししただけのパスワードでも全然構わない。しかし、これをやる場合はくれぐれもパスワード管理を厳重に。そこら辺のメモに書いただけでは無防備であり、だからといってなにも記録せずにいると忘れてしまう。
そんな際には、安全かつ確実な【ワンタイムパスワード】というものを導入することも一つの手である。詳しくは当該項目を参照のこと。特にスマートフォンやタブレット端末などを持っていれば、このサービスを無料で利用できる。
 
なお、よく言われる対策に「定期的にパスワードを変える」があるが、これは実際にはほとんど効果が無いので推奨しない。
これが有効なのは「自分だけが」「特定の誰かに」「長期に渡って」ハックの標的にされている場合のみであり、現実にそのようなことはまず有り得ないからである。
また、定期的に変更するため、何種類かの単純なパスワードを使い回したくなってしまうという心理的側面についても無視はできない。
少し想像してみて欲しい。定期的に家のカギを交換したところで、空き巣泥棒は「犯行の瞬間のカギの状態」しか見ないのが常である。
その瞬間のカギが簡単にピッキングできるようなものではどうしようもない。それなら、交換できずとも指紋認証や静脈認証を組み合わせた堅牢なカギの方がはるかに安全なのである。パスワードについても全く同じことが言える。
 
時間や興味のある方は以下の記事にも目を通してみると対策ができていいかもしれない。

事後

万が一被害にあってしまったらけして泣き寝入りはせずにちゃんと【スクウェア・エニックス】のサイトから巻き戻しの依頼を出そう。
巻き戻し依頼を出さないと相手がただ喜ぶだけであり、また次の被害者も出る。
自宅のタンスと置いてある家具は残念ながら盗まれてしまうがこれで装備品やお金は取り戻せる。
パスを変えられてログインできないときは「パスワードを忘れたときは?」をクリックして登録したメールアドレスから変更願いを出そう。
Windows版の場合はパソコンのウィルススキャン等もこまめにやっておこう。

まとめ

「別に怪しいファイル共有ソフトも使っていないし、まさか自分はハックされないだろう」などとは考えないほうがいい。
2ちゃんねるのFFドラクエ板にあるアカウントハック被害者のスレにはハック被害が次々と上がっている。
ドラクエ10をプレイしているのであれば、いつこの被害をあなたが受けてもおかしくない。

悪意を持つ人間が悪いのは疑いようのない事実ではあるが、我々も被害を受ける可能性が常にあることを認識し、
万一の事態を予防するためにも自衛に努めなければならないことを自覚しておこう。被害を受けてからでは遅いのである。