【クラウン】

第7話後半で突然態度が豹変し、他のメンバーを旧校舎の空き教室に封印してフウキを離脱（メンバーは【シュメリア】に救出される）。
　
実は封印事件以前から【シナイジッチ教頭】の手駒として学園に在籍していることが判明する。
借金で困っていたクラウン一家に対し、教頭が借金を肩代わりする条件としてクラウンを学園に編入させた。
その際にクラウンが裏切らないように石化の呪いをかけた。
とはいえクラウンが編入したのは2年生の時であり、封印事件までは普通の学生生活だったと思われる。
フウキに入った本当の理由は、フウキの動向をスパイするように教頭に指示された為である。
オデットと同様に、フウキが無かったら講堂の封印を解く手伝いだけだったのかも知れない。
　
第7話終盤では、講堂で教頭やその部下たちと共にゲートを開く儀式をおこなっていた。
駆け付けたフウキのメンバーは教頭の魔法で束縛されてしまうが、教頭の命令に背き、フウキのメンバーの束縛を解いたため、教頭が放った呪符で石化されてしまう。
　
リソルによって石化を解かれたあとはメンバーに事情を話したことで、再度仲間として受け入れられた。
　
だが、フウキのメンバーを裏切った理由としては「借金肩代わりの負い目」「石化の呪いの恐怖」だけであり、例えばフウキが教頭に人質に取られているだとか、フウキの封印は後で解いてやるとか言われたわけでは無い。
つまり、クラウンは自己都合だけでフウキのメンバーを容赦無く封印したということになる…。
一応お約束の展開で改心したとはいえ、それまでは「自分と家族＞フウキメンバー全員」だったのはこれ如何に。
後にシュメリア先生が「クラウンが早く教頭の企みを教えてくれていれば…」と正論を言っている。
　
このエピソードのせいで、フウキ加入時やミラン編や普段の会話は何だったの？とか、オデットが来た時や保険の先生が石化した時にしらばっくれてたの？とか、結局は嘘を吐きまくっていたことになり、いろいろとクラウンの株が落ちる原因になっている。
　
あえて擁護すれば、第7話が唐突に封印の鍵が出てきたりする等の超展開だったので、クラウンは脚本の犠牲になったのだ…と考えるのが妥当かも知れない。
　
そもそも、クラウンの裏切りは後付けで急遽決まったのではないかという疑惑すらある。以下理由。
　
スパイがいることを匂わせる描写が無い。→情報が漏れたり、何者かが黒幕に報告するシーンも無い。
既にスパイネタをオデットでやっている。→2回もやるのは…。なおこの時クラウンに怪しい描写は無い。
エリシャ先生が石になっても特殊なリアクションは無い。→自分もこうなるかも知れないのに。
唐突に借金の話が出てきた。→それまでクラウンは実家が貧乏とは言っていない。
クラウンが裏切りを悩む描写が無い。→悩んでいるのはアイゼルの弟の件。
フウキメンバーと距離を置いているどころか一番社交的。→本来の面倒見の良い設定。
　
つまりクラウンがスパイという伏線が無いのである。
以上を踏まえ、第7話のあまりに不自然な展開から、なんとかしてクラウンの離脱エピソードを考えるために、後付けでクラウンを裏切り者にした可能性が高い。
掘り下げるネタが無いなら家族に会いに実家に行ってくるとかでも良いのに…。
　
友情度のイベントや祈望館での会話では、プレイヤーに対し直球で好意をアピールする。
プレイヤーの性別が女性でも好き好きと連呼する（一応親友という言い方にはなっている）。
これらのイベントで余計に上記の裏切りイベントの超展開っぷりが際立っている。
　
祈望館の自室は緑を基調としており、意外にも個性的な普段着を着ている。