【グランドクロス】

概要

DQ6で初出の特技。
過去作では「祈りを込めて十字を切る」と言う技だったためか、そのイメージに合うパラディンや聖堂騎士の最上位技として登場していた。
またダークドレアムもこれを使い、その代名詞的な技となっていた。
　
本作では当初【デュラン】【ダークドレアム】（【暴虐の悪夢】）の特技として登場。
Ver.3.1後期から、プレイヤーもチャンスとくぎとして使用可能になった。
【英雄プクラス】が使う技として、【グランドプクロス】?がある。
　
敵サイドと味方サイドで性質は大きく異なる。

敵サイド

自分の剣を二つに分離させ、右の剣は左脇に、左の剣は手首を大きくしならせて背後に置いて溜めを作った後*1、飛び上がって上空から十字を刻む。
対象を中心とした広範囲へ、通常攻撃の2.5倍程度の【風属性】物理攻撃を2回行う。
当初はエフェクト通りの十字型範囲と言われていたが、実際には純粋な円形範囲の斬撃である。
　
デュラン、ダークドレアム共に最も警戒しなければいけない特技である。　
一撃あたり800～1200以上の攻撃を2回行うため、【聖女の守り】はほとんど意味を成さず、食らうとほぼ間違いなく即死である。
生存するためには極端に風耐性を上げるか、ボディーガードを使うか、聖女とガードまたは身かわしが同時に発生する必要がある。
範囲も異様に広いので、対象者からは距離をしっかりとるようにしたい。HPが減ってからはこれをターンエンドで使うこともあるので要注意。
　
サポート仲間はコマンド待機中なら避けようとする行動は取るが、技の硬直中は当然回避できず技を出すタイミングまでは考慮しないこと、狙われたキャラが他のキャラから離れることまではしないこと、サポ同士が固まって行動することが多いので、回避が間に合わずに複数人でまとめて食らいやすい。
怒り状態の場合はタゲが固定されているため特に肉入りの場合は怒りを解除せず怒りの対象から離れておくことで食らうリスクは減らせる。
　
ダークドレアムはHPが半分以下になると使い始める。
デュランは自分以外の四諸侯が健在だと最初から容赦なく使ってくるが、デュラン以外の3体全員が倒されているとHP60%以下になってから使い始める。
　
デュランの場合は【幻惑】が通じるので命中率を下げることが可能なほか、【MPブレイク】でMP（999）を枯渇させるという戦法もある。
守備力を上げたり【真・やいばくだき】が入れば100台×2まで抑えることも可能。
　
しかし、本当に半端なく範囲が広いので、どれだけ順調に進めていてもこれ一発で全てひっくり返される事もしばしば。
狙われた場合は下手に動き回ると余計に味方を巻き込んで被害が拡大することも珍しくない。
特に【邪神の宮殿】の「○人以上死んではならない」のルールがある獄でこれを使われると一発で終了してﾎﾟｶｰﾝとなる事が頻発していたが、現在はルールが廃されている。それでも運悪く立て続けに2～3発使われようものならあっという間に全滅する可能性の高い危険な技である事に変わりは無い。

味方サイド

対象を中心に大きく十字を刻み、周囲を含めて攻撃力・攻撃魔力依存の風属性ダメージを2回与え、同時に雷属性耐性低下を付与する。消費MP3、CT60秒。
職業や装備に影響されるがおよそ700ダメージ×2程度。
通常の特技と同様にバトマス、踊り子が二刀流で使用した場合+1ヒットされる。
テンションは乗るが、多段攻撃技の例によって1ヒット目のみ有効。
また、敵が使用するものと違って武器・盾ガードで防がれない。
さらに、【打撃完全ガード】を貫通し、【ドン・モグーラ】の「物理テンションバーン」の影響も受けない。
対象周囲範囲ではあるが、さすがにドレアムやデュランが使ってくるものよりは範囲は狭く、エフェクトも控えめ。
　
雷耐性ダウンの基本成功率は高く、しかも1ヒット毎に判定がある。
さらに二刀流でヒット数を増やしたり短剣・ムチスキルの【状態異常成功率アップ】を併用したりすれば多少耐性があっても高確率で成功するようになる。
特に雷属性武器を内包する短剣とのシナジーは強烈。
もちろん、【ストームフォース】、槍の【ジゴスパーク】や【雷鳴突き】、両手剣の【プラズマブレード】、占い師の【塔のタロット】、キラーパンサーの【いなずま】など他の雷属性攻撃とコンボするのも有効。
元々の使い手だったパラディンにとっては、【キラークリムゾン】戦の強力なダメージソースにもなり得る。
　
同じチャンス特技の【ドラゴンソウル】は雷属性攻撃＋風耐性ダウンの効果となっているため、属性面では対になっている。
あちらはガードされることがあるものの単体単発、ダメージは物理判定となっているので、火力目的でチャンス特技を用いるなら属性と範囲の他、テンションの有無や使用武器も考慮してうまく使い分けたいところ。
また、チャンス特技には【災禍の陣】もあり、雷属性メインで立ち回るにしてもダメージブースト目的でチャンス特技を使うなら多くの場合あちらを用いた方が良い。
ただし、死亡頻度の高い乱戦やサポ入りなどでは災禍の陣の活用が難しく、更に災禍の陣のCTは600秒と非常に長く1度の戦闘で何度も使うことはできないので、このような時にはこちらを使ってみるのもいいだろう。
　
過去作ではゾンビ系に対する特効があったが本作にその仕様はない模様。風属性なのでシステム的にゾンビ系に特別強いという訳でもない。

Ver.6.1

威力が強化され、更に攻撃力と攻撃魔力の合計値により威力が上昇するようになった。
一発あたり700前後と倍近い威力になった。

元ネタ

グランドクロス（grand cross）とは西洋占星術用語で、「大十字」と訳される。
ホロスコープ（天体配置図）上で惑星が十字上に並ぶ現象を言い、凶作用がきわめて大きいとされる。
そのイメージから、パラディンの「裁き」の技として採用されたのかもしれない。
　
週刊少年ジャンプでは、当時連載されていた「ドラゴンクエスト　ダイの大冒険」のヒュンケルの技「グランドクルス」がDQ6に登場すると紹介されていた。
　
過去作では目の前の敵たちがいる空中に十字を描いていたが、本作においては地面（ground）に十字（cross）を描くという、ドラクエらしい駄洒落ネーミングの意味合いが後付けされた形になった。

関連

【グランドネビュラ】：DQ9でグランドクロスと差し替えで登場した技。今作は両方とも登場。
【天国への階段】：北米版及び3DS版DQ8でグランドクロスと差し替えられたククールの特技。