【ドルワーム王国(ストーリー)】

Last-modified: 2020-11-05 (木) 16:26:53

概要

ドルワームの王家は兄弟での権力争いを防ぐために、一緒に生まれた兄弟を捨てるという風習があり、現在は【ウラード国王】が治めている。また第一王子として【ラミザ王子】がいる。
ラミザ王子は双子の兄として産まれたが、前述の経緯から双子の兄弟の方は捨てられてしまっており、国民からもドルワーム王家の悲劇として認識されている。なお、これをテーマにした吟遊詩人の歌もゲーム中で確認できる。
 
そのラミザ王子は優しく大人しい人柄だが自分自身を人前に出すのが苦手で、彼自身が自分を国王の器ではないと感じており、同年代の【ドゥラ院長】と不甲斐ない自分を比べて卑屈になるなどの素行を研究院の【チリ】に叱咤されることもしばしば。
国民は国家の次世代君主としてのラミザ王子を危ぶんでおり、城下町にいる他国からの旅人や冒険者にも酷評されていた。
 
主人公は【金のキーエンブレム】入手のためここを訪れる。

魔瘴石から太陽の石へ

王国を維持する太陽の石のエネルギーが切れ掛かっており国家存亡の危機に立たされていたドルワーム。
ドゥラ院長は、それを救うための研究の成果を王の前で発表するため、玉座の間に国民たちも呼び集めていた。
ドゥラ院長が王の前で取り出したのは、見るからに邪悪な気配を放つ魔瘴石。玉座の間は騒然とする。
しかし、ドゥラ院長が術を披露すると、魔瘴石はみるみるうちに光り輝く太陽の石へと姿を変えた。
彼は、魔瘴石を太陽の石に変換する技術を開発したと豪語。
彼の提案の元【カルサドラ火山】で採掘できる魔瘴石の大発掘を行うことになり、主人公も発掘に参加する。
その中には、この地で名声を上げる事を目論む【ルナナ】の姿もあった。
 
主人公が火山の奥にいた【ましょううお】を撃退すると、ルナナはそこでお札付きで封印されていた巨大な魔瘴石を見つける。
子分二人がかりでようやく持ち上げさせ、意気揚々と引き上げていくのだった。

伝説の天魔の復活

巨大な魔瘴石を王宮に持ち帰ったルナナは一躍英雄扱いとなっていた。
ドゥラ院長は、早速多くの者が発掘した魔瘴石を太陽の石に変換しようとする。
すると、あの魔瘴石の中に封印されていた【天魔クァバルナ】の魂が復活してしまった。
クァバルナは、ドゥラ院長に「神の声」として魔瘴石を太陽の石に変換する術を授けていたのだ。
疑いの目を向けられたルナナは一目散に消えていった。
 
ウラード国王は、富と名声におぼれ、魔物である天魔の知恵を借りてしまったドゥラ院長を叱責する。
ドゥラは、王の子の証拠たる自らの手についた3つのアザを見せ、ドルワームの危機を救うことで、あの時ラミザ王子ではなく自分を捨てたのは間違いだったと認めさせるためにやったと言う。
しかし、今は天魔クァバルナを何とかするのが先決だ。
ドゥラ院長は、天魔を復活させてしまった責任を命に代えて自ら取る為、クァバルナの肉体が眠る【ボロヌスの穴】に赴く決意をする。
主人公もボロヌス溶岩流へと赴く。
 
天魔の肉体は、最奥部の海底の牢獄に幽閉されていた。
現れた天魔の魂は、吸い寄せられるように石化した肉体と同化。主人公に襲い掛かる。
幾度となくドルワームを恐怖に陥れた存在だけに、桁違いの強さを持つ天魔の攻撃をかいくぐり、遂に天魔を討伐してみせる。
追い込まれた天魔の最後のあがきを、直前に現れたドゥラ院長の守りの術ではね返した。
ドゥラ院長を呪うかのごときセリフを吐きながら、天魔は消えていった。

本当の子は

ドルワームへ戻ると、ドゥラ院長たちと主人公たちをウラード国王が迎える。
天魔を倒した主人公に金のキーエンブレムを授けようとしたその時…。
 
突如、太陽の石が暴走を始める。どうやら、太陽の石になりきらなかった魔瘴石によるもののようだ。
放置すればすぐにでも城が吹き飛んでしまう。自分は王族だと疑わないドゥラ院長は、止めてみせると宣言。
しかし、ドゥラ院長がいくら力を発揮しても、暴走は止まる事はない。
国王は、ドゥラ院長に真実を告げる。自分がかつて捨てた子は「女の子」なのだと。肩を落とすドゥラ院長。
そして国王は、太陽の石をとめるべく自ら力を発揮する。しかし、暴走は止まらない。
暴走をとめるにはラミザ王子の力が必要だと進言するチリの言葉も、気弱な王子には届かない。
彼は、自分よりずっと王子らしかったドゥラ院長が王子になれない事を憐れんでいた。
すると、チリは意外な行動に出る。太陽の石をとめるべく手を掲げた。そしてその手には3つのアザが。
その行動に、ラミザ王子はもとより、ウラード国王も我が目を疑った。
そう、かつて国王が捨てた「女の子」は、ラミザ王子を支えていた研究者チリその人だったのだ。
ようやく国を救う決意をしたラミザ王子。しかし、それでも暴走は止まらない。
このままでは本当に城が消し飛んでしまう。ラミザ王子は、眠っていた力を爆発させた…!
 

ドルワームの太陽

暴走がおさまった太陽の石は、やがてやわらかな光を放ち始めた。
ウラード国王は、玉座を駆け下りてチリにかけ寄る。
国王は、彼女を捨ててしまった事で多くの者がキズつけ、悲劇を生んでしまった事を詫びる。
そして、ここで暮さないかと持ちかけた。
しかし、チリは王宮の暮らしは合わないし、父親は自分を育ててくれた養父だとして拒否。
国王もそれを受け入れるのだった。

一方、打ちひしがれたドゥラ院長は、城を出ていくと宣言。それを引き留めたのはチリだった。
院長に代わる研究者はドルワームにはおらず、いつかは太陽の石を自ら作り出せると信じている、と。
国王も、今後もドルワームのために尽力してほしいと慰留。ドゥラ院長もそれを受け入れた。
そして、主人公に金のキーエンブレムを授けるのだった。
 
こうしてドルワームは平安を取り戻した。
ラミザ王子生き別れの兄弟を見つけて考えを改め、王家の人間としての自覚と自信を身につけたようだ。
しかし、天魔の恐怖は、まだ終わっていなかった…

関連項目

【アグラニの町(ストーリー)】
【岳都ガタラ(ストーリー)】
【ある孤児が見た空】:後日譚