【パクレ警部】

Last-modified: 2021-01-12 (火) 13:36:19

概要

主に【オルフェアの町】のストーリーで登場する【プクリポ】の男性。
名前の由来は警察用語の「パクる(逮捕する)」+フランスの名探偵「メグレ警視」だろうか。プクリポNPCのネーミング法則も踏襲している。

なお『オルフェアの奇跡』での独白によれば家族に「父上」「母上」がいるらしく共に存命のようだ。

人物

【ダンダダ団】を追いかけている警部。ただし【ドラゴンクエストX アストルティア創世記】によればアストルティアに警察組織は存在しないため、警部という肩書きは自称であるらしい。
30年間町は平和だったため、町の人たちからはダメ警部だと思われているが、彼がいる間はダンダダ団も大人しくしていたため、犯罪抑止にはなっていたようである。
 
オルフェアには彼の家らしき貸物件があり「パクレ警部の愛と汗の事件簿」なるノートを読むことができる。
ノートによると悪徳高利貸しに目をつけられているらしく、実際に借金取りのオーガ(ギャンドル)も家にいて「丸刈りにしてやる」と激怒されている。今までの行動から、自業自得な気もするが…
なお、彼の服装はマスターハット盗賊のチュニック上下。警部なのに盗賊の服装である。パクる(盗む)からの連想だろうか?
プレイヤーもドレスアップでコスプレが可能。ただしプクリポが【美容院】に行っても彼の顔を再現することはできない。

活躍

オルフェアの町

ナブナブサーカス団の15周年記念公演での誘拐事件の犯人を【ナブレット団長】と断定し、銀の丘まで追いかけて行くのだが、そのまま謎の扉に閉じ込められてしまう。
オルフェア編の賑やかしキャラで結末は可哀相だが、【悪魔ザイガス】にはビビっていた。

【オルフェアの奇跡】

ようやく扉の外に出られた。発売日からプレイして最速でオルフェアのストーリーをクリアしていた場合、彼は扉の中で新年を迎え、丸々半年間閉じ込められていたことになる。
扉の中はナブレットに閉じ込められた子供達によれば「ずっと真っ白な空間が広がっていて怖い場所」とのことだが、彼は特に痩せ細っていなかったことから、体感的にキツかったかは不明。クエストクリア後にオルフェアに入ると彼のムービーが入る。
なおここまで、主人公のことは一切眼中に入れていない。

Ver.3

表立った活躍は一切ないが、オルフェアの住民達の話を聞くに、【ラグアス王子】の捜索及び救出のためにオルフェアを飛び出したらしい。
正義感が強く行動力の高い彼らしい話だが、同時に彼を心配する声も聞ける。
しかしラグアス帰還後も依然行方不明のまま。「何かヤバすぎるヤマに首を突っ込んだ」との噂もあるが、果たしてその真実は……

うつろなる花のゆりかご(Ver.4.4)

【ナブナブ大サーカス団】の特別公演になぜか出演。「プクリポ対抗大食い王者決定戦」で、ダンダダ団のボラオと熱い戦いを繰り広げた。
…ずっと行方不明だったはずなのに、いつの間に戻ってきたのかは一切語られていない。町の人々の噂話でも、未だに行方不明扱いになっている。あと、ボラオは彼の逮捕対象だった筈なのだが。
なお、【オルフェアの奇跡】はスタンプクエストではあるが、必須クエストではないため攻略していないと何の前触れもなく扉から出て公演に参加してくることになる。

【パクレ警部の事件簿】(Ver.4.4)

【アストルティアキャラクターズファイル】 第4弾。主役として起用される。受注条件はVer.1クリアと上述のクエストクリアのみで、Ver.3~4の行方不明関連の話は出て来ない。
これまでは殆ど活躍しないどころかプレイヤーに存在を覚えられていたかどうかさえ怪しかったが果たして。
 
第1話ではパクレ警部に弟子入り希望の少年ボンドルの依頼で警部を追跡することになるが、これまでと違い酒場の石像をキックで破損させたり、民家のキャンデーを盗み屋根の上に登る、【ミストデバイス】で主人公を眠らせるなど迷惑で不可解な行動を取る。だがそれ以上に不可解なのは彼の身体能力。メインシナリオや外伝クエで見せた気弱な姿はどこへやら、非常に「デキる男」ぶりを見せ付ける。
 
第2話では主人公を自身が所属する組織にスカウトするため、神父に変装し任務に就く。相変わらずミストデバイスを駆使して一般人の記憶を消したり、何らかの理由で突然変異した【変異ケダモン】の傷を治す活躍をするが、住人には正体がバレバレだった。
 
そして最終話では主人公を自身のオフィスへ招こうとする。ここでパクレ警部の正体が「時空監察機関ケイブ」のメンバー、P890(語呂合わせでパクレと読める)だと発覚。
【エージェントセット】を着こなした姿で主人公をスカウトしようとするが、襲撃してきた【イレイザーGe50】をまず相手取る。
ステータスにおける名前はP890、職業は「時監」でH530・M410。イレイザーは特殊ギミック持ちなのでパクレと協力して倒す必要がある。
この戦いの中で主人公が敵対者に情けをかける姿勢を見て、エージェントに相応しくないと判断。【フォトンサーベル】でイレイザーにとどめを刺し、主人公にミストデバイスを噴射し眠らせる。
薄れゆく視界の中で主人公が見たものは、パクレ警部の姿をとった黄金色のタコ型宇宙人(【しびれくらげ】よりも胴長)だった。
 
目を覚ました主人公は、パクレ警部の貸物件内にいた。
傍にいた借金取りギャンドル曰く、自分に息子などおらず、パクレ警部の話を真に受けるべきではない、とのこと。
これまでクエストで関わった人物たちの記憶も消されているが、破壊された石像や変異ケダモンなど明らかに夢ではないものも残っており、クエスト内で起こった事件が現実にあったことなのか、幻だったのか不明なままで終わるという、奇妙なクエストとなった。
一応、これまでパクレ警部が行方不明だった理由は誘拐事件の解決や巨大事件に巻き込まれたなどではなく、正体を隠して秘密裏に動いていたという説明がなされ、また本編では30年前からダンダダ団の監視をしていたと言及されているにもかかわらず、アストルティア創世記の作中年表にはパクレの事柄が載っていないことから、あくまでもダンダダ団の監視はカモフラージュだったなど、ある程度伏線は張られていた。
 
だが一方で、クエスト内で起こった異常モンスターや石像、飴やパクレのメインシナリオ時と今回の性格の差などは、結局伏線回収されることが無かった。
さらに、作中でパクレ警部は監察機関の監視対象例として【謎の半球体】【フォステイル】【銀の丘】の3要素を挙げているが、こちらも特に言及されなかった。仮にクエスト全体が夢だった場合、自身が閉じ込められた銀の丘を恨んだパクレ警部の妄想だったとも取れるし、オルフェアの奇跡同様パクレ警部を利用したフォステイルによる何らかの策略だったとも取れる。
なおP890登場シーンでは【死の世界より来たる者】、イレイザー戦では【死へのいざない】がかかり、悪人にも見える。監察機関が本当に存在するとしても、アストルティアに味方する組織かどうかもあいまい。
 
いずれにせよ、これら未回収の伏線があまりにも多すぎるなど諸々の理由により非難・抗議の声が殺到し、それに対するアンサーとして、パクレ警部の事件簿の後日談がVer.4.5中に実装されることが予告された。

【パクレ警部の現実】(Ver.4.5後期)

予告通り、上記のキャラクターファイルでの描写の真実が描かれた。
 
受注場所であるかつての警部のオフィスだった場所へ行くと、その面影の全く無い岩場の中のテントの前にパクレ警部がいて、以前に銀色のノートをどこかで失ったので、かつてのクエスト内で回った場所を回って報告してほしいと依頼される。
銀色のノート自体は最後に探す石像を壊したジュレットの酒場で見つかるため、これを返すと彼自身が真実を語る。
 
この銀色のノートは銀の丘で扉に閉じ込められてしまった際に拾ったもので、閉じ込められて暇を持て余していた彼はそのノートに、自身が活躍する理想の夢物語をただただ書き連ねていた。
しかし、この銀色のノートはフォステイルが作った【アルウェ王妃のノート】の試作品で、書いたことが意図せず現実に起こってしまう効果を持っていた。
そして、彼が書いた夢物語こそが、あのキャラクターズファイルで主人公が見たP890の姿であり、時空監察機関ケイブもイレイザーGe50も、ノートによって作り上げられた被造物でしかなかった。
ただし、忘却の夢キャンディだけはパクレ警部が銀の丘に閉じ込められる前から存在しているが、クエストをクリアすることで存在そのものが消えてしまうため、限定的ながら影響が出てしまっている。
そのことに気づいたパクレ警部はノートを取り戻そうと奔走したものの、見つからぬままに終わっていたという。
 
ノートを取り戻せた警部は意気揚々と次なる設定を書き連ねようとしたが、ノートを危険視したフォステイルの操作によって彼はバナナの皮に滑って転び、ノートは焚き火の火で焼失してしまう。
だが彼は特に取り乱しもせず、「ノートに頼らずとも理想を実現できるようにしていく、過去を振り返らない事こそ自分の生き方だ」と改めて決意するのだった。
…彼らしいと言えば彼らしいが、文字通りリアルにも波及する人騒がせな事件を自ら起こしたわけなので少しは振り返って欲しいところ…。
 
ちなみにパクレ警部ががらんどうの間でテント暮らしをしていることをギャンドルに伝えると、彼はドロボウが入ることを心配してもうしばらくいてやるとのたまう(メタ的には安易にNPCの移動をさせられない事情があるとはいえ)本気で借金を取り立てる気があるのか疑問である。すっかり住み慣れてしまったのかもしれない