【格闘スキル】

概要

己の拳のみを頼りに戦い抜くスキル。全職業で習得可能で、武闘家のみ待機ポーズが異なる。
このスキルラインで習得する特技やパッシブは、武器を一切装備していない状態でのみ使用できる（盾装備の有無は問わない）。素手で戦うならば間違いなく必須スキルとなるだろう。
　
システム上は武器スキルの一種であり、このスキルで得られる称号は全て「武器スキル称号」扱いとなる（なお、これは【盾スキル】も同じ）。

特徴

スキルポイントを振っていくと特技習得などとともに武器を持たない素手状態の攻撃力も上昇し、SP77で累計＋70、SP180で累計＋150にもなる。
これは低レベル帯なら半端な武器攻撃力よりも遙かに高い攻撃力をもち、需要が薄い低・中レベル帯の武器を制作する職人が少なくなってしまった現在では非常に有効な攻撃手段になる。
LV35以下のモンスターなら白い宝箱による武器のドロップ率もかなり高いものの、プレイヤーが成長する過程で武器を取替える必要がなく全ての職業で使える、という格闘スキルの特徴は成長過程において特に有効である。
その為低レベルの【魔法の迷宮】においては格闘スキルを使って戦闘に臨むプレイヤーがかなりの割合を占める。
　
格闘の特技は会心の一撃の発生率が他の武器よりも比較的高めに設定されており、メイン特技である【ばくれつけん】および【せいけん爆撃】の会心率は全技有数。武器不要なことと会心率に優れる特性から、初心者限定の【メタルーキー】狩りへの適正が高いのも嬉しい。
加えて、みかわし率もSP180まで取得した場合最大で6%伸び、目に見えて回避率が上がる。
回避は発生しなければダメージ自体減らないし、みかわし不能な特技も多いため過信はできないものの、【達人の呼吸】の抜群の回復能力も相まって、盾を装備した場合の生存率は他の武器と比べても非常に高い水準である。
スキルシステム改修が行われるまでは、【コロシアム】においてはこれらの防御性能がほぼ必須とされていた。
　
反面、武器が装備できないため武器そのものにつく基礎効果・錬金効果の恩恵が受けられないなどデメリットも少なくない。
加えて武器による攻撃力の増分がないゆえ成長性に乏しく、特技の威力も全体的に控えられており、エンドコンテンツでのアタッカーとしての起用は難しい。
「【攻撃力上昇】の状態変化は、武器スキルによるステータス増分に適用されない」という仕様もそれに拍車をかける。
覚える特技もほぼ物理攻撃一辺倒なので、肉弾戦に向かない呪文系や支援系職業の場合、他の武器スキルでサポート仲間の補助に徹したほうが有利なことも多い。
範囲攻撃特技も、CTのある【しんくうは】【岩石おとし】に限られる（しかも後者はモーションも長い）。
また、なぜか格闘の特技用宝珠は入手しづらい傾向があり、「ばくれつけんの極意」はVer.3.2に【氷の領界】で登場した【アバランチャー】、「せいけん爆撃の極意」はVer.3.3に【闇の領界】で登場した【ドラゴスライム】、「しんくうはの極意」はVer.3.4で【水の領界】で登場した【ブルジャックル】と【フンガー】、「ムーンサルトの極意」に至ってはVer.4.4で【アルウェーン】の【自然遺産保護区】で登場する【ヘルプラネット】までフィールドでの入手方法が存在しない。
宝珠による効果は大きいものの、これらが入手できる段階までシナリオが進んでいる場合、流石にまともな武器を持つようになり格闘自体がお役御免になっている可能性は高く、ジレンマに悩まされることになる。
　
DQ含むRPG作品全般に言えることだが、格闘スキルのような武器を必要としない攻撃手段があまりに強すぎると武器の存在意義を奪いかねないため調整が難しく、「強い武器を入手しにくい序盤の選択肢にはなるが終盤では力不足」といったゲームデザインにされることが多い。
本作においても、職人システムによってプレイヤー自身が武器を流通させて経済を動かすという事情もあってこうした想定で設計されているものと思われる。
　
Ver.4シリーズまでは、【武闘家】【盗賊】【バトルマスター】【レンジャー】【スーパースター】と、Ver.1で登場した12職のうち盾スキルを持たない5職でポイントを振っていればその他の職で素手になった時も使用可能という扱いだった。また、通常攻撃にはエレメント系に対して特効効果があった。

不思議の魔塔では

レベル1からスタートし、開幕スキルポイントを100もらえる【不思議の魔塔（Ver.5まで）】では序盤の貧弱装備なんかよりはるかに有効。
全部振ることでレベル1からばくれつけんを使えるだけでなく、威力60の武器を装備しているのと同じなのでレベル1からガンガン敵を蹴散らしていける。不意に出るメタルに対して非常に有効なのもいい。

習得とくぎ・スキル効果

　
【180スキル】及び【200スキル】は以下より選択。