【判断力】

Last-modified: 2023-07-11 (火) 21:56:33

概要

敵モンスターにのみ設定されている、「頭の良さ」を表すステータス。
これが高いほど効率的な行動を行う。
はじめて公式で触れられたのはDQ8の公式ガイド下巻であるが、実はFC版2から導入されている。

DQ大辞典を作ろうぜ!【判断力】項から引用

DQ10においても公式ガイドブック等では触れられていないものの、こういった「頭の良さ」を表す隠しパラメータが存在するようで、同じ状況でも敵によって異なる行動をとるようになっている。
なお、過去作では3段階に分かれていたが、今作では何段階に分かれているかは現状不明。少なくとも3段階は確認されている。
 
分かりやすい例を挙げると、【ジャミラス】【キングヒドラ】は判断力が高い為、【ブレスクラッシュ】でブレスを封じるとブレス行動そのものを取らなくなる。
逆に【ネクロバルサ】【ファラオ・ナジャ】は判断力が低い為、【マホトーン】が効いている状態でも呪文を使おうとし、「呪文が封じ込められている!」というメッセージが出る。
 
高いほど手強いのかといえばそうでもなく、判断力が高いモンスターでも行動を逆手に取ることで有利に働く場合がある。
【創造神マデサゴーラ】はまさにその典型であり、全員にマホカンタがかかっている場合には攻撃魔法を使わなくなるが、マホカンタがかかっていないキャラがいるとそのキャラばかりを狙って連発してくるようになるため、一人を囮にする戦い方で完封できる。
 
なお、判断力は同じ敵であっても行動パターンのテーブル毎に個別に設定されているらしく、行動タイミングによって判断力が変わる者も存在している。
特に非怒り時の通常行動では判断力が高いが、【怒り】時や【押し合い反撃】の行動では判断力が下がるといった例が多い。
例えば【ベリアル】はブレス封印状態にすると【デスファイア】【ヘルファイア】を使わなくなるが、怒り時の【ベホマ】は呪文封印状態でも使おうとする上にHPが減っていなくても使おうとする。
また、普段マホカンタ状態の者への呪文の使用を避ける密林の守人・狩人やバズズだが、ターンエンドでイオグランデを使うことがある。
恐らくはベホマをHPがあまり減ってなくても使わせたいといった理由などでこうなっているのだろう。
後述するVer.3.0の調整によって行動毎の判断力の個別設定は顕著になってきている。
 
ガイドブック等には特に触れられていない以上、Ver.2.4当記事執筆段階ではプレイヤー側でその仕様を調べるしかないため、その全貌は未だ明らかになっていない。
オンラインの性質上バージョンアップで判断力そのものが変わる事もあるため、完全な網羅は不可能に近いだろう。
ひとまず現段階で判明している判断力ごとの特徴を以下に記す。

判断力が高く設定されている行動の特徴

基本的に、判断力による行動の使用・不使用の最終判断は、その敵の【ターンゲージ】が満タンになって行動の準備に入る直前に行われる。
一度準備に入った後なら、使用するのが不適切と判断される状況になったとしても行動を中止しない(例えば、攻撃呪文の詠唱を開始した後に対象にマホカンタがかかったとしても詠唱を止めない)。
また、ローテーション行動をする敵が、判断力によってローテーションに含まれた行動の一部を不使用とした場合、該当する行動をスキップして次の行動を取ろうとする。

  • MP不足や【呪文封印】【ブレス封印】【特技封印】で使用不可になっている技を使わない。
  • 攻撃範囲内に誰もいない場合、対象を指定しないタイプの範囲攻撃を行わない。
    • 厳密には自分から一番近い相手を攻撃対象変更し続け、対象となった者が効果範囲内にいなければ行動を中止するため、ラグの影響で射程内に誰かいても狙ってる対象がいないと見なし、行動を中止する場合がある。
  • 【マホターン】【マホカンタ】【おいかぜ】で呪文やブレスを反射できる者に対し、反射される技を使わない。
    • 範囲に効果を及ぼす技の場合、巻き込み範囲内に反射状態の者が一人でもいれば中止する場合と、全員が反射状態でなければ中止しない場合がある。
  • その状態変化が(段階がある場合最大まで)既にかかっている者に対し、【スカラ】【ルカニ】等の強化や弱化のみを与える技を使わない(効果時間延長のみを目的とした使用はしない)。
  • HPやMPが満タン~一定以上の味方に回復行動を行わない(HPやMPが一定以下になるまで回復行動を行わない)。
  • 【マダンテ】【メガンテ】等の特定の技をHPが一定以下になるまで使わない。
  • 「逃げる」は相手パーティのレベルが自分よりかなり高い場合のみ実行する。

判断力が特に高く設定されている行動の特徴

以下の行動基準は特に判断力が高い場合のみ適用され、一般的に判断力が高いとされる敵では考慮しないことが多い。
また、先述の通り行動によって判断力を変える者がおり、同じ個体でも参照する行動パターンによって考慮する場合としない場合がある。

判断力が低く設定されている行動の特徴

  • MP不足や呪文封印・ブレス封印・特技封印中でも呪文・特技を使おうとして不発になる。
    • なお、一度不発になってからは原因が取り除かれて使用可能になるまで使用を控える者と、それも認識せずに何度でも不発にする者がいる。
  • 攻撃範囲内に誰もいない場合でも、対象を指定しないタイプの範囲攻撃を使う。
  • 呪文反射・ブレス反射状態の相手に反射される行動を取る。
  • HPやMPが十分ある、ないし満タンの相手に回復行動を行う(【天魔クァバルナ】の翼の【MPパサー】等)。
  • 既に強化・弱化が掛かり切っている相手にもそれらの行動を取る(既に【攻撃力上昇】2段階がかかってる仲間に【バイキルト】等)。
  • HPが減っていなくてもマダンテ等を使う。
  • 「逃げる」行動を持つ者はこちらのレベルに関係なく逃げる可能性がある。

その他

判断力が高くても行う非効率な行動

【無駄行動】

遍歴

Ver.3.0後期

魔物側の「特技封印」時の不発を促すため、「特技」を使う際の判断力が軒並み下げられた。
この結果特技封印のみならず【竜眼】等、これ以前とは異なる挙動をするようになったものが確認されてきた。
なお、調整されたのは「特技」を使う際の判断力のみであり、「ブレス」「呪文」を使う際の判断力はほとんど変えられていない模様。

関連項目