【勇者】

Last-modified: 2024-04-05 (金) 15:04:09

概要

DQシリーズの象徴的存在。詳細は本家の【勇者】を参照。
 
DQ10では(MMOなので当然のことだが)プレイヤー自身は勇者になることはできず、勇者はNPCとして登場する。
ちなみに【神話篇】関連で【時の王者】という用語が出てくるが、勇者とはまったく関連性のない別概念である。
 
本作では【グランゼニス】神によって作られた存在であり、グランゼニスの神獣【天馬ファルシオン】に乗って戦う。
グランゼドーラ王家が勇者の血筋であり、世界に魔王が現れたとき(正確には、魔界から【大魔王】アストルティアへと侵攻してきた時)、勇者として覚醒する者が現れる。
現勇者アンルシアはグランゼニスの器であるため、グランゼドーラ王家からグランゼニスの器として生まれたものが勇者になるとされているが詳細は不明。
また、常に【盟友】という対になる存在を伴う。
 
なお、勇者といえど神を倒すことはできない。ヒトの身で神を殺すには他の神々のチカラを借りる、もしくは【神殺しの心気】を会得する必要があるが修行は極めて厳しくそれに相応しき器も必要である。
 
ちなみに、初代勇者アシュレイから現代のアンルシアに至るまで、判明している勇者はレオーネを除き全員頭に「ア」の字がついている。
また共通項として、いずれの勇者も大魔王との戦いにより自身もしくは肉親および近しい人物に犠牲が出ている。
 
これまでのシリーズでは「主人公もしくはPCが勇者(もしくは相当する存在)」「職業として勇者が存在」「勇者が存在しない」のいずれかであり、第三者から見た勇者一個人としての心の機微や苦悩が描かれたという意味ではシリーズでも異色と言える。

勇者誕生の条件

「アストルティア秘聞録」によれば、「【大いなる闇の根源】との契約者(大魔王など)が魔界から【アストルティア】に現れたとき」「その時代のアストルティアに勇者が存在しない」の両方の条件が満たされた時に勇者が誕生すると記されている。
このため【主人公】がVer.5.2ストーリー【王の戴冠】で大魔王になった時には、「大いなる闇の根源と契約しなかった」「【勇者姫アンルシア】という勇者が既に存在していた」という理由から新たな勇者は誕生しなかった。
また、大魔王「など」とある通り、大いなる闇の根源と契約していれば大魔王でなくても条件を満たすと思われる。【主人公の兄弟姉妹】は大魔王ではないが契約して【魔仙卿】になっているため、もし勇者がいない時代にアストルティアに来ていれば勇者が誕生した可能性がある。
参考までに、大魔王ではないが魔界からやってきた魔族である【守護者ラズバーン】による【神殿レイダメテス】を用いた侵攻の際には、世界的に大きな被害こそ出たものの勇者が誕生し、覚醒することは無かったようだ。
Ver.5.5後期で大いなる闇の根源こと【異界滅神ジャゴヌバ】が倒されたことで勇者が誕生する条件の1つを満たすことが事実上できなくなったため、今後は新たな勇者が誕生しない可能性もある。

歴史

勇者と盟友の起源は、【グランゼドーラ城】の図書室にある『グランゼドーラ王家の始まり』という書物に説かれている、

『グランゼドーラ王家の始まり』

強大な悪と戦い 休息を必要とされた神は
残されたチカラで 選ばれし人の子に
神の加護を 与えたもうた。
選ばれし者から生まれた子が やがて
魔を滅ぼす勇者となりて 世界を救うであろうと
神は告げられたのだ。
生まれた子は 双子であった。
兄は 勇者として。弟は 勇者を支える友として
世界を脅かす魔と 戦ったという。
魔を滅ぼした後 兄は国をおこし 王となった。
これが グランゼドーラ王家の始まりである。
弟は人知れず いずこかへ旅立ったという……。

これがアストルティアにおける勇者と盟友の起源であり、世界が魔族に脅かされた際には、グランゼドーラ王家の血筋から勇者として覚醒した人間が現れるようになった。
つまり「勇者の血筋」と「グランゼドーラ王家」は完全に一体のものであり、魔を倒すことと民草を守ることを同時に運命づけられた家系となったのである。
 
本編中では現在までに4組の勇者と盟友が現れ、その時代の大魔王と戦ったことが判明している。
ただし初代については少々経緯が複雑となる。

年代勇者盟友大魔王
神話の時代【アシュレイ】【レオーネ】なし
(後にレオーネが盟友であったことにされる)
【大魔王ゴダ】
3500年前【アジール】レオーネ【大魔王ヴァルザード】
1000年前【勇者アルヴァン】【盟友カミル】【不死の魔王ネロドス】
現代(~Ver.5.1)【勇者姫アンルシア】【主人公】【大魔王マデサゴーラ】
現代(Ver.5.2~)主人公

詳細は各項目を参照。
 
Ver.5.3で実装された【心層の迷宮】で初代勇者の名がアシュレイ、弟の名がレオーネであることが判明。
更にVer.6.2ストーリー【ふたりの勇者】において、当時はレオーネも勇者であったこと、その後の事情により勇者ではなく「盟友」と呼ばれるようになったことが判明。
また2代目勇者の名がアジールであり、その盟友が【石化】を解かれたレオーネであったことも明らかになった。
 
なお、どちらもグランゼドーラに深く関わりのある人物かつ、ゲーム内ではあまり説明がなされないため間違われやすいが、アストルティア創世記では「世界を脅かす魔と戦った勇者」と「建国王と呼ばれた勇者」は別人である。
「世界を脅かす魔と戦った勇者」は神話の時代【グランゼドーラの前身となる国】【神聖ゼドラ王国】を興した、初代勇者アシュレイ。
「建国王と呼ばれた勇者」は3500年前にグランゼドーラ王国を建国した歴史上二人目の勇者とされていたが、2代目勇者であったアジールは女王【ゼーナピア】の在位中、【大魔王ヴァルザード】討伐とともに亡くなっている。
後にアジールの従弟である【メルザイン】という人物がグランゼドーラ王国を興したことが明らかになった(すなわち「勇者=建国王」という伝説自体が誤っていた、もしくは意図的に作られたものだったことになる)。
この他、「聖天舎」C-4、天務室で読める『星導秘録』ではアルヴァンが「グランゼドーラ王国 二代目勇者」と記されていることから、「【グランゼドーラ王国 初代勇者】」の存在も暗示されているが、この件については不明な点が多い。
 
1000年前には、【不死の魔王ネロドス】が出現した際に【勇者アルヴァン】が誕生。彼と【叡智の冠】によって、ネロドスと【魔軍十二将】は異世界に封印され【魔法の迷宮】となった。
なお、【王家の迷宮】およびVer.4.1ストーリーでは歴史から抹消された【盟友カミル】の真実に触れていくことになる。
 
そして現在、【大魔王マデサゴーラ】のレンダーシア侵攻を迎えて、勇者姫アンルシアが誕生し覚醒する。
 
こうして見ていくと、現勇者であるアンルシア以外の勇者の歴史はどれも悲惨な末路を迎えている。
しかし、レオーネの項でも触れているが、勇者が生まれる原因たる大魔王はこの星最大の脅威たる【ジア・クト念晶体】の一員たるジャゴヌバが選定していた為、元をただせば勇者たちの悲劇はジア・クト念晶体が原因とも言える。
もっとも、その勇者という肩書きを都合よく持ち上げて色々画策するような人間たちもいるにはいるので、人間側に全く非がないとは言えないが。
 
なお時期や動向が不明な大魔王にゼクレス建国王ワラキウス、ゼクレス第14代【バルメシュケ】がいるが、書籍「アストルティア秘聞録」によればワラキウスによるアストルティア侵攻は行われておらず、バルメシュケも魔法の実験中に事故死したことから侵攻は行っていないようだ。
したがって対応する勇者も誕生していないと思われる。

勇者の力

過去作でも勇者しか装備できない武器・防具、勇者しか使えない呪文などがあったが、今作では様々な特殊能力を持つ者として描かれている。

  • 覚醒の光
    • 【初期村】のボス撃破時に見られた光。アストルティア全土で観測され、魔物を封印するなどの奇跡を起こした。
      しかし【クロウズ】によれば、これはVer.2.0でプレイヤーが見るアンルシアの覚醒のそれと同じものであるという。
      この時間のズレは【偽りのレンダーシア】が創られた際に生じたズレであるらしい。
  • 加護の光
    • 自身の周囲に光を展開し魔の力を弾く。強すぎるためか戦闘では使ってくれない。
  • ステータス
    • レベル20にして驚異のHP480、MP400を誇り、ジゴデインを食らっても70程度のダメージに抑える耐性を持ち合わせている。
  • 破邪の秘技
    • 勇者のみが扱える魔を打ち払う聖なる技。勇者の光は最初から使えるが、他は【叡智の冠】の試練を超えなければならない。
    • 勇者の光
      • 覚醒した勇者が最初から使える秘技。【闇のころも】を打ち払う事ができる。
    • 勇者の眼
      • 物事の真実を見定める秘技。幻影を打ち払う事ができる。
    • 勇者の盾
      • 魔物が発する瘴気から仲間を守護する。加護の光を技へと昇華させた秘技。
    • 勇者の心
      • 勇者の持つ勇気の心を仲間に分け与える秘技。
  • 勇者の猛り
    • 1000年前の勇者であるアルヴァンが持つ力。自身の耐久力を大幅に高めた上で相手を激怒状態にして攻撃を引き付ける。
  • 勇者の覚醒
    • 厳しい修行を乗り越えたアンルシアが新たに得た力。自身の耐久力を大幅に高めた上で剣や拳に雷撃を纏う。初代であるアシュレイも使用が可能。アルヴァンはいくら修行しても至る事が出来ず、アシュレイとアジールの書の記述から自分はアシュレイやアジールの血を引いていないからではないからではないかと悩んでいたが、王家の墓で亡国の記憶の助言を受けるとあっさり会得したという。肉体のみならず、精神のありようも会得する条件であるようである。

【大魔王ゾーマへの挑戦】

DQ3を模したこのイベントでは、プレイヤーが選択できる職の一つとして勇者が登場する。
ただし、勇者4人パーティや勇者一人だけが強すぎるといった事態を生まないよう、肉入りでは各々の職業をバラバラにしないと挑戦できず、勇者を含めた各職業のスペックも一長一短に調整されている。