【嵐穿つ断罪の虚空】

Last-modified: 2023-01-31 (火) 22:54:23

・バージョン3ストーリー

【いにしえの竜の伝承】 - 【聖炎の解放者】 - 【氷雪と恵みの彼方へ】 - 【闇を抱く月光の楽園】 - 【真実は蒼き水の深淵に】 - 【嵐穿つ断罪の虚空】 - 【ナドラガンドの決戦】

概要

Ver.3.5前期より開始されたストーリー。
 
水の領界でナドラガ教団と決別した主人公は、開かれた【嵐の領界】への道を進めず手をこまねいていた。
しかしある時、領界の道の警備兵が忽然と姿を消した。教団に何があったかは謎だが、嵐の領界に乗り込むなら今しか無い。
主人公と【ヒューザ】は、嵐の領界へと足を踏み入れる。

荒れ果てた町と疾風の騎士

嵐の領界は、至る所で雷鳴が鳴り響き、暴風が吹き荒れ、大地は荒廃していた。
二人がようやくたどり着いた【ムストの町】も人の姿は無く、モンスターが跋扈していた。
原形をとどめる教会跡を拠点に、町をくまなく調べてみる。
ある家を調べた時、不意に語りかけてくる存在があった。それは、植木鉢に咲いた花のような生き物だった。
【ニコちゃん】と名乗ったそれは、【主人公の兄弟姉妹】が作ったある目的を持った存在だ。
主人公が創造主の兄弟姉妹と知ると、ここで何が起こったかの手がかりをつかむため協力するようになる。
 
ある家を調べた時、何も書かれていない意味深な書物【女神の書】を見つける。
それは、【天ツ風の原】でとれる特殊なインクで見えるものだとニコちゃんは考える。
そのインクを取りに行くべく、毒の業風吹き荒れる天ツ風の原を進む。
インクで浮かび上がった文字を見ると、何かの暗号と思しき文言が現れた。
教会で火打石を使って再現すると、教会奥に螺旋階段が姿を現した。
 
先へ進もうとすると、どこかに隠れていた武装した竜族たちが突如姿を現した。
彼ら【疾風の騎士団】は主人公達を敵対するナドラガ教団の手先だとして襲いかかろうとする。
説得にも聞く耳持たない彼らにヒューザが剣を向けようとしたその時、制止する声が階段の先から聞こえた。
声の主は【クロウズ】だった。奈落の門よりナドラガンドへ渡った彼は、ここに流れ着いていた。
騎士団はクロウズから自身の顔見知りである事を知らされると、剣を収めた。
 
螺旋階段を降りた地下に広がっていたのは、町とほぼ同等の機能を備えた隠れ家。
クロウズからこの町がモンスターに襲われると聞かされた人々が、半信半疑なまま急ごしらえで作った場所だ。
それを下に降りた先の騎士団の会議室で、クロウズ達はこれまでの活動を互いに報告する。
奈落の門よりナドラガンドへ渡った彼は、嵐の領界へたどり着き、そこで主人公の兄弟姉妹と邂逅。
力をつけていたナドラガ教団へ対抗するために、苦心の末に疾風の騎士団を組織。教団と戦いを続けていた。
そして、「主人公がナドラガンドへ渡り、そこで命を落とす」という受け入れがたい未来を予知した事で、何とか主人公をナドラガンドに渡らせまいとするための行動もしていた事も…。
主人公もまた、ナドラガ教団と決別した事を伝える。ここまで来た以上、彼らと協力しない理由は最早無い。

神獣アマカムシカとの邂逅

この場所に来ていたのは何も主人公だけではなかった。
あの六種族の祭典の日、目の前で姿を消した【勇者姫アンルシア】【ラグアス王子】もそこにいた。
二人もヒューザも、「神の器」とされる存在。彼らの保護もまた、騎士団の役目だ。
予想だにしない再会に驚く一向に、シオンが導き手を通じて語りかける。
シオンはあの日、アンルシアに渡したままになっていたペンダントを返すように求め、それを受け取った。
 
アンルシア達も合流したところで、クロウズはあるものを見せる。
会議室の奥に厳重に守りを固めていた奥にあったのは、クロウズ達が命がけで教団本部に飛び込んで奪った物。
兄弟姉妹はその際にオトリになって捕まった。そうまでして奪いたかったそれの正体は【創生の霊核】
それこそ、かつて【大魔王マデサゴーラ】が求めていた得体の知れぬ存在。
アンルシアの脳裏に、兄トーマの姿が蘇える。トーマはこれのために殺されたも同然なのだから…。
 
そんな中、騎士団の見張りが報告にやって来た。
教団の連中が白い竜に乗り、エルフの少女を連れて北のナドラガ神のほこらへと向かったという。
ナドラガンドへ渡ったエルフの少女といえば【フウラ】以外にない。そしてフウラもまた神の器。
しかしほこらへはひときわ強い風が吹き荒れ、人の足で渡れるような場所ではない。
そこへ渡るには、【神獣アマカムシカ】の力を借りるほかない。しかし、彼は用心深く資格なき者とは会わない。
そこで、シオンから【天風のたづな】を手にする必要があると聞かされる。
それは、エルトナ大陸にいるたづな作りの職人ならば知っているという。
教団に狙われている神の器たちはここを抜け出すわけにはいかない。クロウズは主人公に入手を依頼する。
 
エルトナ大陸へと向かった主人公は、イナミノ街道にいるたづな職人のもとを訪ねる。
天風のたづなは、彼の中でも伝説の一端でしかないという。
その伝説を頼りに、【スイの塔】地下にある【スイのやしろ】を探すことにした。
その中で、たづなの素材として必要な【森羅蛮毛】を持つ【森羅蛮獣】と出会う。
森羅蛮獣は、欲しければ我に力を示してみろと戦いを挑んできた。
森羅蛮獣は様々なモンスターに姿を変え、手を変え品を変え襲ってくるが、主人公は力を示し、打ち勝つ。
相手の力に満足した森羅蛮獣は、役目を果たす時が来たとして森羅蛮毛を託す。
手に入れた毛をもとに天風のたづなを作り上げてもらうと、再びナドラガンドへと向かう。
 
次に向かったのは、天ツ風の原にある【神獣の森】。アマカムシカが身を隠す場所だ。
奥にある行く手を阻む霧をたづなで払うと、一本の木の生えた島のある池がある場所へとたどり着いた。
アマカムシカを探す一行だが、突如何者かの声が響き、池の中からモンスターが姿を現した。
声の主で木の生えた島の正体は、アマカムシカの従者である【巨竜樹タツノギ】だった。
タツノギは何人もアマカムシカには会わせないと、好物のチーズを撒きつつ襲ってくる。
撃退してもなお諦めないタツノギ。だがそれを止めたのは他ならぬアマカムシカだった。
 
アマカムシカは、森羅蛮獣が認めた主人公達の力を認め、風吹き荒れる谷を越える手助けを快く受け入れた。
業風で力を失いつつある中でもそれを決めたのは、主エルドナの教えを受け継ぐ風の守り手フウラを守りたいという思いもあった。
主人公は、アマカムシカの力を借りて、風渦巻く谷を越えてナドラガ神のほこらへと向かう。

邪悪なる意志の正体

ナドラガ神のほこらの奥にいたのは、エステラだった。
主人公から切り離された彼女は、自らの意志で教団の為に行動していた。
主人公が教団に仇なす存在と認めたエステラは、竜化して主人公を攻撃してくる。
だが、主人公は彼女と戦う事はしなかった。彼女の為すがままに攻撃を受け続け、ただジっと耐えていた。
なぜ攻撃してこないのかと焦るエステラ。その前に勇者姫アンルシアが姿を現した。
アンルシアは主人公の傷を癒すと、エステラに向き直り対峙する。
その時、謎の鈴の音を聞いたエステラは、従者が止めるのも聞かず暴走を始めた。
このままでは、自身だけでなくフウラの命も危うい。主人公はやむなく一戦を交えることに。
 
アンルシアの力を借りて【激情の竜エステラ】を止めると、エステラは力尽きた。
それでもエステラは、フウラを助けに現れたアマカムシカと戦おうとするも、これ以上は命が危ないと従者が止める。
エステラ達教団はフウラを手放し、撤退していった。主人公達もそれ以上戦う事はしなかった。
気が付いたフウラをアマカムシカに任せ、ムストの町へと戻っていった。
 
戻った主人公に、クロウズは次なる仕事を依頼する。
それは、創生の霊核の守りを強化するのに必要な【エレクトラム】の入手。
【ダークオルニス】を倒して入手したエレクトラムを持って戻ると、事件は起きた。
 
地下の隠れ家に教団の侵入者が現れたという。
下へ向かうと、霊核はクロウズ自らが守り、神の器は集会所に集め現時点では無事らしい。
大慌てで隠れ家へ向かった主人公の前に、とんでもない光景が飛び込んできた。
なんと、ヒューザが何かに操られるようにアンルシアを無力化して抵抗できないようにしていた。
そして、ヒューザは剣を構え、主人公達を襲ってきた。
常人ならざる力で攻撃してくるヒューザに戸惑いつつも抵抗する主人公。
しばらく戦うと、今までのは時間稼ぎでしか無く、残りの神の器もいただくと残して姿を消した。
 
上の教会跡へと戻ると、操られた神の器たちの姿が。そしてその中央には邪悪なる意志…。
邪悪なる意志は、創生の霊核には目もくれず、最初から神の器を奪うつもりでいたのだ。
クロウズは邪悪なる意志に攻撃を試みるが、業風に阻まれてしまう。
そして、邪悪なる意志は正体を現した。それはまさしく、【神官長ナダイア】その人だった。
ナダイアはクロウズを嘲ると、奪った神の器全員と共に姿を消した。

エルドナの試練・翠嵐の聖塔

神の器全員を奪われ、自身の無力さを嘆くクロウズ。それでも、創生の霊核だけは守り抜かねばならない。
クロウズはエレクトラムとそれの触媒として必要なニコちゃんを引き取って、守りを強化する。
しかし、休む暇も無く教団が次の手をうってきた。今度は北の聖塔へと向かったという。
聖塔へ向かったとなれば、目的は炎の領界への道をつなぎ、ナドラガンドを一つにする事だろう。
そうなれば、邪神ナドラガの復活へまた一歩近づく事になる。
それを止めるべく、主人公は【翠嵐の聖塔】へと向かう。
 
聖塔の試練を乗り越え、最上階へ向かうとトビアスが番人【嵐魔ウェンリル】に挑んでいた。
トビアスは追いつめられると、切り札としてナダイアから預かった呪符を取り出し、【黒蛇鬼アクラガレナ】を召喚。
呼び出されたアクラガレナはウェンリルをあっという間に蹴散らす。
自身の勝利だと喜ぶトビアスだったが、程なくして暴走を始めたアクラガレナに襲撃されて負傷。
アクラガレナは、ナダイアに「その場にいる者すべてを抹殺せよ」と命じられていたのである。
更にウェンリルも復活し、外道な手段で試練をクリアしようとしたトビアスを認めず再び襲い掛かる。
絶体絶命の状況に【エステラ】が駆け付けるが、エステラの疲労は誰が見ても明白だった。
トビアスは、恥を忍んで主人公に2体の討伐を依頼する。かくして、三つ巴の戦いが始まった。
2体は互いに気を取られ、互いを攻撃しつつ主人公を巻き込もうとする。
主人公は2体のスキを見て攻撃を続け、ウェンリル、アクラガレナ双方の撃破に成功する。
 
決着はついたものの、アクラガレナは最後の力で主人公を塔から突き落とそうとする。
塔から落下してしまう主人公だが、竜化したエステラが主人公を受け止め救助した。

一つになったナドラガンド

エステラによって一命は取り留めたものの、両者は反動で地上に投げ出されてしまう。
杖によって何とか立ったエステラだが、その前にナダイアが現れる。
ナダイアは何故教団に敵対する主人公を助けたのかと叱責すると、自らが邪悪なる意志である事を明かす。
そして、解錠の石版で炎の領界への道を開いてしまう。ナドラガンドは、遂に一つとなった。
 
真実を知ったエステラは、総主教オルストフの命が危ないと感じ、【聖都エジャルナ】へと向かう。
主人公もそれを追いエジャルナの教団本部へと向かった。
二人は、門番に止められてしまう。神官である自分が一緒ならいいだろうと言うエステラだったが、門番に「ナダイアによって破門が言い渡された」と言われてしまう。
更に、教団本部にバリアがかけられる。これは、非常時に教団を守り何人も寄せ付けないバリアだ。
邪悪なる意志に先に手をうたれた形となった二人は、クロウズのもとへと戻る。
 
クロウズはエステラと会うと、彼女にナダイアによって操りの魔法がかけられた痕跡があると伝え、彼女の協力の申し出に偽りが無い事を確かめる。ナドラガンドは一つとなり、神の器も教団の手にある…。
しかし、ナドラガの復活には創生の霊核も必要であり、それがこちらの手にあるうちはすぐには果たされない。
だが、別の書物には、領界が一つになった時に現れる【神墟ナドラグラム】の存在も書かれており、これが影響する要素は未知数だ。
主人公達は、それぞれが今自身に出来る事をするため、来るべき戦いに備え力をたくわえる事となった。