【錬金強化】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 13:41:34

概要

Ver.3.3から実装された武器防具の強化システム。
【ランプ錬金】、及び【ツボ錬金】で付いた錬金効果の強化段階を上げる事ができる。
強化には錬金石が必要となり、強化は【ヴェリナード城下町】のアクセサリー屋の左にいる【錬金強化屋アーク】が行う。
 
ただし、新品マークが外れた装備品しか錬金石による錬金強化の対象にできない。よって、錬金石で強化した装備品を取引・バザーに出す事はできない。
装備の錬金効果には「強化段階」(後述)があり、錬金強化は強化段階を1段階上げることが出来るが、最も高いもの(たとえば、「こうげき力+6(+3)」)にはできない。
そのため、下記のような特殊な場合を除きいわゆる【理論値】にする事は不可能。
パルプンテによって付与された効果も錬金強化の対象にできるが、レシピが存在せず、パルプンテでしか付与できない効果は強化できない。
これは、成功と大成功の最大値以外を付与する方法がないため、内部的に強化段階が設定されていないのが原因と思われる。
 
このシステムの登場により、失敗効果は後天的に成功にできるとして気にしない風潮が強まった。
逆に取り返しのつかない【パルプンテ効果】の方が、本当の意味での「失敗」に相当するということで警戒されるようになった。
 
なお、錬金強化自体はプレイヤーのレベルを問わず実行可能。
【勇者姫アンルシア】や転生を1度以上行った仲間モンスターは装備レベルを無視して装備を扱えるため、プレイヤーの職業レベルが追い付く前から強化することにも一応の意味がある。
彼女らに一度装備させるか、【モンスターバトルロード】で「そうびひん登録」を行うことで新品マークは外せる。
また、白宝箱や【アストルティア防衛軍】【いにしえのゼルメア】産の元から新品マークの付かない装備はそのまま強化に出せる。

錬金効果の強化段階

錬金によって付与される効果の種類を段階として分類したもの。
いくらか種類があることは知られていたが、錬金強化の実装に伴い、公式の名称になった。
以下に一例を示す。

錬金効果強化段階
12345
失敗成功大成功
さいだいHP初級+3(-2)+3+3(+2)+3(+3)-
中級+5(-3)+5+5(+2)+5(+3)-
上級+7(-4)+7+7(+1)+7(+2)+7(+3)
こうげき力
しゅび力
初級+2(-1)+2+2(+1)+2(+2)+2(+3)
中級+4(-2)+4+4(+1)+4(+2)+4(+3)
上級+6(-3)+6+6(+1)+6(+2)+6(+3)
さいだいMP
こうげき魔力
かいふく魔力
すばやさ
きようさ
初級+5(-4)+5+5(+2)+5(+3)-
中級+10(-8)+10+10(+2)+10(+3)-
上級+15(-12)+15+15(+1)+15(+2)+15(+3)
おもさ初級+5(-4)+5+5(+2)+5(+3)-
中級+10(-7)+10+10(+2)+10(+3)-
上級+15(-10)+15+15(+1)+15(+2)+15(+3)
おしゃれさ初級+5(-4)+5+5(+2)+5(+3)-
中級+10(-9)+10+10(+2)+10(+3)-
上級+15(-14)+15+15(+1)+15(+2)+15(+3)
かいしん率
みかわし率
盾ガード率
MP吸収率
初級+1.0(-0.8)%+1.0%+1.0(+0.2)%--
中級+1.2(-0.8)%+1.2%+1.2(+0.2)%--
上級+1.4(-0.8)%+1.4%+1.4(+0.2)%+1.4(+0.3)%-
呪文ぼうそう率初級+1.0(-0.5)%+1.0%+1.0(+0.1)%+1.0(+0.2)%-
中級+1.2(-0.7)%+1.2%+1.2(+0.1)%+1.2(+0.2)%-
上級+1.4(-0.9)%+1.4%+1.4(+0.2)%+1.4(+0.3)%-
MP消費しない率初級+2(-1.8)%+2%+2(+0.5)%
+2(+1.0)%
+2(+1.5)%+2(+2.0)%
中級+4(-3.6)%+4%+4(+0.5)%
+4(+1.0)%
+4(+1.5)%+4(+2.0)%
上級+5(-4.4)%+5%+5(+0.5)%
+5(+1.0)%
+5(+1.5)%+5(+2.0)%
呪文発動速度初級+2(-1)%+2%+2(+1)%--
中級+4(-3)%+4%+4(+1)%--
上級+6(-5)%+6%+6(+1)%--
攻撃時ヘナトス
攻撃時ルカニ
攻撃時眠り
初級+2(-1)%+2%+2(+1)%--
中級+3(-2)%+3%+3(+1)%--
上級+4(-3)%+4%+4(+1)%--
ブレス系ダメージ減初級+6(-5)%+6%+6(+2)%--
中級+10(-9)%+10%+10(+2)%+10(+3)%+10(+4)%
攻撃呪文ダメージ減初級+3(-2)%+3%+3(+1)%--
中級+5(-4)%+5%+5(+1)%--
上級+7(-6)%+7%+7(+1)%--
眠りガード
混乱ガード
マヒガード*1
幻惑ガード
封印ガード
呪いガード
即死ガード
MP吸収ガード
初級+20(-15)%+20%
+20(+2)%
+20(+3)%
+20(+4)%
+20(+6)%
+20(+8)%+20(+10)%
中級+40(-30)%+40%
+40(+2)%
+40(+4)%
+40(+6)%
+40(+8)%+40(+10)%
上級+60(-45)%+60%
+60(+2)%
+60(+4)%
+60(+6)%
+60(+8)%+60(+10)%
転びガード
踊らされガード
しばりガード
おびえガード
初級+30(-27)%+30%
+30(+2)%
+30(+4)%
+30(+6)%
+30(+8)%+30(+10)%
中級+60(-54)%+60%
+60(+2)%
+60(+4)%
+60(+6)%
+60(+8)%+60(+10)%
上級+90(-81)%+90%
+90(+2)%
+90(+4)%
+90(+6)%
+90(+8)%+90(+10)%

 
錬金強化は現在実装されている錬金石を用いて、

  • 45個使用して、強化段階を1→2にできる。
  • 60個使用して、強化段階を2→3にできる。
  • 75個使用して、強化段階を3→4にできる。

ただし、強化の強化段階が上記表中で黄色で示されている場合は強化できない。
また、強化先が2種類ある場合は太字表記されているほうに強化される。
 
「その装備カテゴリではパルプンテ限定となるが、他の装備カテゴリでは通常の錬金として付与可能な効果」が付く場合、原則として2段階の効果が付くが、これらの効果も強化先の段階があれば錬金強化できる。

  • 例1:体上におもさ錬金が付いた場合、初級・中級は3段階まで、上級は4段階まで錬金強化できる。
  • 例2:両手杖・スティックにかいしん率錬金が付いた場合、初級・中級は強化先が無いため錬金強化できないが、上級は3段階まで強化可能。

これらの仕様により、たとえば、

  • 体上装備にパルプンテで「おもさ+15(+3)おもさ+15(+3)おもさ+15」が付与されていた場合(従来のおもさ【理論値】装備)、
    これを強化して「おもさ+15(+3)おもさ+15(+3)おもさ+15(+2)」にできるようになった。
  • 短剣にパルプンテで「呪文ぼうそう率+1.4(+0.3)%呪文ぼうそう率+1.4(+0.3)%呪文ぼうそう率+1.4%」が付与されていた場合、
    これを強化して「呪文ぼうそう率+1.4(+0.3)%呪文ぼうそう率+1.4(+0.3)%呪文ぼうそう率+1.4(+0.2)%」にできるようになった。

 
ただし、以下のレシピが存在しない(パルプンテ限定の)錬金効果は、強化ができない(○の中は任意の数字)。

  • 武器ガード率+○%
  • 攻撃時○%で「どく、マヒ、混乱、幻惑、魅了、マホトーン、マホ系解除、リホ系解除」
  • 戦闘開始時○%で「会心率上昇、盾ガ率上昇、ピオラ、スカラ、マホキテ」
  • どくガード+○%
  • 通常ドロップ率○倍
  • レアドロップ率○倍
  • 不意をつく確率+○%
  • 移動速度+○%
  • 「炎、氷、風、雷、土、闇、光」ダメージ○%減

錬金石

実装当初は素材アイテム扱いだったが、Ver.4.1からは【おまとめぶくろ】にまとめられている。
【ヴェリナード城下町】【錬金強化屋アーク】に持っていくと、引き換えで装備済み武器・防具(装備レベル85以上)の錬金効果の強化を行うことが出来る。
対応する装備レベルにより色分けされており、新種の武器追加など装備レベルの上限が上がるタイミングで、対応する錬金石が「○(色名)の錬金石」として追加される。
「○の錬金石」は虹で一区切りとなり、装備レベル118からは「○の上錬金石」が追加される。
 
Ver.7.0現在の錬金石一覧

錬金石対応する装備レベル実装バージョン
【緑の錬金石】Lv85、Lv90Ver.3.3前期
【黄の錬金石】Lv93Ver.3.5前期
【青の錬金石】Lv96Ver.4.0
【赤の錬金石】Lv99Ver.4.2
【紫の錬金石】Lv100Ver.4.4
【黒の錬金石】Lv105Ver.5.0
【銀の錬金石】Lv108Ver.5.2
【金の錬金石】Lv110Ver.5.4
【虹の錬金石】Lv115Ver.6.0
【緑の上錬金石】Lv118Ver.6.2
【黄の上錬金石】Lv120Ver.6.4
【青の上錬金石】Lv125Ver.7.0

錬金自体の初級、中級、上級いずれでも必要な錬金石の数は同じ。

入手方法

上位の錬金石導入に伴い、最上位の錬金石に切り替わるもの

アップデートのタイミングにより切り替えが遅れる場合もある。
同時に【交換屋カーク】が、錬金石1個を一段階下位の錬金石1個と交換してくれるようになる(上位への交換は不可)。
Ver.6.2からは、錬金石20個を同色の上錬金石1個と交換できる。

実装時のまま固定のもの

ランダム

最上位の錬金石が随時追加

 
報酬が定期復活し、確定で特定個入手できるコンテンツを毎日全て消化すると、Ver.5.0現在計算上一か月(30日)で約195.7個手に入る。
(日替わり討伐30日=30個、週替わり討伐30日÷7日×20個=約85.7個、邪神の宮殿20個×2回=40個、アスフェルド光章の交換品×40個)

備考

本システムは、

「ゴールド以外での強い装備の入手手段を増やせないか」
という発想から スタートしているんだ。いわゆる
「金策」だけではなくて 様々な遊びから 
強い装備品が入手できる道を作りたかったんだ。

という目的で導入されたことが後に開発・運営だより -第34号-において【齋藤力】ディレクターより明言されている。
また、実装以前と比べ「失敗を含む装備品の価値が少し底上げされて、成功品が少し安くなっている」傾向が見られ、これは運営の想定通りの結果であるという。
 
このシステムの実装により【旅人バザー】における相場が大きく変動する可能性があった為、正式発表前に事前にバザー購入を検討するよう告知が出されるという異例の事態となった(外部リンク)。
余談だが、上記の告知がされて(2016/5/12)から実際にDQXTVで錬金強化のシステムの詳細が公表される(2016/5/16)までの4日間は多くのプレイヤーが装備を買い控えたためか【旅人バザー】の相場の底冷えが著しく、もとよりVer.3.2後期は相場が動かない時期が多かったことも重なり、各アイテムを生産する職人だけでなく、その素材を拾っていたキラキラ【マラソン】ランナーや【オーブ】【汗と涙の結晶】を生産するプレイヤーなども巻き込んで多大な影響を与えた(この4日間の存在の方が、DQXTV放映直後の値動きよりも大きかったほどである)。
 
錬金石の入手難易度は高くないものの、使用量のわりに入手数が少なく、急いで集めるのも難しいため、地道にコツコツ貯めるしかない。
他プレイヤーに譲れない、店にも売れない、いざ使うとなったら多大な数を必要とするので捨てるにも惜しい、と、おまとめぶくろ実装までアイテム枠泣かせなアイテムであった。
装備レベルが上がった場合は上位の錬金石が必要になるので、装備追加の為にとっておくという事は考えなくて良い点だけはありがたい。
 
なお、「錬金石1つがどのくらいの価値を持つか」を定量的に評価して、合理的・効率的に使うのは難しい。
総じて大成功品の価値を上げる方向で使用する方が金銭的な効率は上になるが、いくら効率よく使える使い方であったとしても、そもそもプレイヤーがどんな形であろうと必要としない強化なら、その強化に使用した錬金石に価値は全くない。
その一方で、上記の「おもさ」や「呪文ぼうそう率」の例において「バザーに存在し得ない装備が作れる」という意味で、これらに使用した錬金石は∞Gの価値を持つことになる。
また、錬金石は無限に入手できるため、「錬金石を効率よく使うために、無用な高い装備を買ってしまう」という目的と手段が逆転するケースが起こり得てしまう。
こういった問題は、プレイヤーが求めるものが、あくまでプレイヤー本人の価値観における「その購入したアイテムを実用した場合に得られる価値」であるのに対し、【旅人バザー】での市場価格は、プレイヤー全体の需要と供給のバランスから神の見えざる手により決まるというズレから生じるもので、結局のところ、使うこと自体に個人での裁量が求められると言える。
 
一応、基本的な方針としては、ステータス値に関しては1や2増えたところで大きな差にならない上にバイキルト等の修正にも乗らないので、差の大きい失敗の-値を消す、耐性値を他の要素と合わせて100%に近づけるとしておくのが一番良いだろう。ブレス耐性の合計+9%は結構大きい差になってくるので、これに関しては完全強化を目指す価値がある。



*1 なぜかマヒガード初級のみ、大成功に+3%が存在する。マヒ中級・上級や他の状態異常ガードには存在しない