【えんとうの指輪】

Last-modified: 2024-03-09 (土) 17:25:46

概要

【不思議のダンジョン】シリーズに登場する「指輪」のアイテムの一種。
プレイヤーキャラクターが投げたアイテムおよび、撃った【ブーメラン】等の射程距離が無限になるという特殊効果を持っている。
さらに【モンスター】・壁・【水晶】【石像】【十字架】等の、あらゆる物体や障礙物を貫通して飛んでいく特殊効果まで付与される。
 
元ネタは風来のシレンシリーズに登場するアイテム「遠投の腕輪」。
使いどころを選べば強力な一方、後述の仕様により数多の悲喜劇を生んできた装備でもあり、シリーズにおける一種の名物アイテムといえる。
少年ヤンガスではほとんど同等の特殊効果を持っている【遠投のお守り】にその特殊効果を継承されている。

トルネコ2

初登場作。
一列に並んだ敵に投擲物の効果を与えるので、マイナス効果のアイテムを投げ当てると非常に強力。
この指輪の登場により、使用回数がまだ残っている有用な杖系アイテムを「普通に振って正面のモンスター1体に確実に使用する」か、
または「外れるかもしれないけど遠投状態にして投げ当てて、1列に並んだ複数のモンスターに使用するか」という駆け引きが生まれた。
特に【場所替えの杖】【ザキの杖】【モノカの杖】辺りとの組み合わせは非常に強力。
【モンスターハウス】もこれがあれば比較的楽に突破できる。
が、うっかり【ガーゴイル】まで巻き込んで【泥棒】沙汰にならない様に気を付けよう。
 
以下のようなデメリットも存在する。
それは遠投状態の性質上、一度投げたり撃ったりしたアイテムは壁を突き抜けて画面外へと消えてしまうため、二度と回収することができなくなる点。
そのためこの指輪を装備している間は、壺系アイテムを壁に投げ当てて割ったり、壺を割って壺の中のアイテムを取り出すことができない。この指輪が呪われたりしていた場合は少々面倒。
【転び石】のワナが近くにあれば何とかなるかもしれないが、他のアイテムを紛失したり、モンスターに囲まれる危険性を考慮すると難儀だろう。
特にGBA版では【すいだしの巻物】【分裂の壺】の影響を受けて一緒に削除されている関係で、壺の取り扱い方がPS版と比較するとやや難しい。
そして本来ならモンスターに命中しても無くならず繰り返し使える【魔法の矢】も一度撃つとそのまま画面外へ飛んで行き、最後は紛失してしまう。
この指輪を装備したままうっかり【合成の壺】を投げて大失敗をしてしまうのは一度は誰もが通る道だろう(【冒険の記録】のリストにも載る)。
さらに【盾はじき】で弾かれた【盾】も遠投してしまう(=弾かれた時点で紛失確定な)ので、【がいこつ剣士】系モンスターとの戦闘中には装備品にも注意が必要。
 
これらの事情から、普段から装備しておくタイプの指輪ではなく、必要なときだけ装備する様な状況に応じて使い分けるタイプの指輪と言える。

トルネコ3

表記は「遠投の指輪」。
相変わらずこれを装備したまま【合成の壺】を投げると【冒険の履歴】のリストに載る。
 
【とびつきの杖】【クオーターの杖】【一時しのぎの杖】等の有用な杖系アイテムが新登場したことで、さらに駆け引きや戦略の幅が広くなった。
また従来の使い方の他には今作では【仲間モンスター】を一列に並べてドーピングするのにも利用できる。
いずれの使い方にしても新登場の【投げ名人の指輪】と合成すると百発百中になるので安定感は増すだろう。
投げるアイテムの内容や個数等と相談の上で【草の神の壺】と使い分けよう。
 
なお、今作では親切に【アイテムはじき】でアイテムを弾かれても遠投しなくなった。
また、【1個の石】【魔法の石】等の石系アイテムは遠投状態にならず、投げても通常通り放物線状に飛んで行く。
ただ、この指輪を装備した状態で【だいまどう】【催眠攻撃】を受けると、最悪の場合は鍛え上げた装備アイテムを遠投して絶望するだろう。
だいまどうが出現する【異世界の迷宮】の中層または【バリナボチャレンジモード】での【遺跡の大空洞 南】では特に注意が必要。
 
遠投状態では、本来は飛び道具を燃やす【フレイム】(GBA版)の特殊能力を無視し通常通りの効果を与えるため、この状況下は【とじこめの壺】の閉じ込め効果も有効になる。