【おいかぜ】

Last-modified: 2024-02-25 (日) 07:52:27

概要

DQ6で初登場した【特技】
 
強烈な追い風を自分の背後から巻き起こし、相手から受けたブレス攻撃を反射して相手に当てる事ができる。
ただし、一度反射すると追い風は止んでしまう。言うなれば、ブレス版の【マホターン】である。
モデルは、ロト紋の合体呪文【バイバーハ】だろうか?
 
類似技としてDQ9では効果が継続する【といきがえし】が登場。
モンスターズでは同じ効果で範囲が広い、上位技の【きょうふう】【ぎゃくふう】が登場している。
ただし言葉の意味では追い風と逆風は全く正反対である(進行方向の後方から吹くのが追い風で進行方向から吹くのが逆風)。

DQ6

【レンジャー】★8で修得する。消費MP0。
 
反射できる攻撃は意外と多く、本編では火の息系・冷たい息系の各ブレスに加え、なぜか【つなみ】【ひばしら】【マグマ】【ビッグバン】を反射できる。
その反面、毒の息など状態異常系の息は「息」の名を持ちながら反射する事ができない。
効果が使用者自身にしか及ばないうえに一回しか反射できず、防御性能は【フバーハ】の方が上。
 
そもそも、火を吐くやつは大体炎に強いし、吹雪を吐くやつは大体寒さに強いので、反射に成功してもロクにダメージを与えられないことも多い。
総じて使い勝手は大変よろしくないと言える。せめてターン継続で何度でも反射出来るなら、ブレスをシャットアウトするという意味で大いに活躍できたのだが。
 
そんな特技であるにも関わらず、覚えるのはレンジャーの★8。
苦労してマスターさせておいてそれはないだろ、という感じの特技である。
発売前から雑誌などで注目の新特技として紹介されていたこともあり、リアルタイムのプレイヤーにとってのがっかり感は【メタルぎり】以上である。
 
しかし、全く使いどころがない特技と言うわけではない。
実は判断力が高いモンスターはこちらのメンバーの1/3以上が追い風を使うと、反射される全体攻撃の選択をキャンセルするという仕様がある。
その代表例が【デススタッフ】。こいつは集団で【こごえるふぶき】を吐きまくる恐怖のモンスターとして知られるが、馬車外を3人にして一番素早いキャラがターンの初めに追い風を使うと、全く吹雪を吐かなくなる。
速攻で全滅させる戦力が整っていないうちは、かなり有効な対策となる。
1人で戦う【スライム格闘場】ならばそのポテンシャルを最大限に活かせる…と言いたいところだが、本作のAIは絶対にこれを使ってくれず、当然格闘場でも使わない。なんでやねん…。
特にこれ一つでHランクの【デーモンキング】の凍える吹雪と【ひばしら】を完封(判断力が高いので使わなくなる)できるはずなので、もの凄くもどかしい気持ちになる。
むしろこれを習得する過程で覚える火柱などの不安定な特技を多用したがるため、格闘場に挑戦させたいスライム系仲間モンスターをレンジャー(およびその先の勇者)に就けるのは地味に地雷になっている。
 
敵で使用するのは以下の通り。
序盤では【キラーグース】が使うが、【地底魔城】の時点でブレスを使えるキャラはいないので無意味。
【ランプのまじん】【ランプのまおう】は会得しているが、【くものきょじん】は使えない。
ラスボスである【デスタムーア】【ひだりて】もこれを使ってくるため、本体にも効果的だからといって灼熱を吐いたりすると痛い目を見る。
また、【エビルフランケン】も使用し、開幕マヌーサ対策にブレス系を使おうものならこれで跳ね返される。
敵に使われる方が厄介な特技の典型である。
 
【ダークドレアム】は戦闘では使ってこないが、【デスタムーアVSダークドレアム】で使用。デスタムーアの灼熱を跳ね返して
本来受けるはずの数値の4.5倍にも及ぶ凄まじいダメージを与えている。
しかも、「見てからの」反射というインチキっぷりである。

リメイク版

口に息を溜め込み、それを一気に吐き出して追い風を発生させるという演出になっている。
どれだけ凄まじい肺活量なんだ?
 
効果対象がDQ9の【といきがえし】に準じたものになり、津波・火柱・マグマ・ビッグバンが反射できなくなった代わりに、毒の息・甘い息・焼けつく息を反射できるようになった。
吐息返しと異なりなぜか猛毒の霧が反射できないが…。
 
ただ、「1回反射すると消える」という根本的な問題点が全く解決されておらず、吐息返しと同じ感覚で仁王立ちなんかを使うと、1回反射した後に他の三人分のブレスが命中して即死することになる。
やっぱり使える特技とは言い難い。

DQ7

【海賊】★2、【まじんブドゥ】★7、【にじくじゃく】★3で会得可能。消費MP0。
 
効果は前作と変わらず、覚えづらいのも相変わらず。
敵では、【ランプのまおう】【まじんブドゥ】と、DQ6と同じタイプが使用。
また、やはりというか【かぜのせいれい】も使ってくる。
 
にじくじゃくは職業特性で確率発動のオートおいかぜを持つ。通常戦闘で役に立つ機会はまずないが、神さま1ターンキルなどには用いられることがある。

リメイク版

海賊では★3と覚えるのが少し遅くなった。また、【勇者】★3でも覚えるようになった。
だが、人間上級職で覚えた呪文・特技は、転職すると使えないという仕様変更があるので、覚え難さは変わらず。

DQ10オフライン

【フウラ】【風乗り】スキルで習得し、必要なスキルポイントは5(初期習得済み)。
消費MPは7。
 
パーティ全員へのブレス攻撃を一度だけ跳ね返すようになる。
【スキルアップパネル】による補強で持続ターンがプラス1・2・3・4ターンと増加する。
【判断力】の高い敵だとブレスを使ってこなくなるのでボス相手などは【まもりのかぜ】の方がいいことも多い。ただしブレス以外の攻撃が緩いならこちらで使用自体を防いだ方が効果的なことも。

DQ10オンライン

仲間になったキメラ、ドラゴンキッズ、メタッピーが習得可能。
対象範囲が「周囲の味方全員」に広がったので、【きょうふう】【ぎゃくふう】に近い。
【まもりのきり】とは敵の【判断力】で差別化されている。
詳しくはこちらを参照。

DQM

【デスフラッター】などの飛行モンスターが中心に習得する。消費MP6。
効果はDQ6と大体同じだが、ビッグバンなどが反射できたりはせず、この頃から甘い息・焼けつく息・毒の息が反射できた。
本編と名前が異なる為か、猛毒の息も反射する事ができる。
 
本編とほぼ同じ仕様なので、あまり役に立たないのも一緒。
HP・守備力・素早さが一定値に達すると【きょうふう】に進化する。

トルネコ2

戦士の盾の技で登場。
【ドラゴン】の炎を食らうと覚えることがあり、効果はドラゴン系の炎のダメージを減らす。
どんな盾でも習得可能で、ハラヘリ消費は発動ごとに1。
 
要は【ドラゴンシールド】と同じ効果である。どうせなら跳ね返してくれれば良かったのに。
【ダースドラゴン】の炎が跳ね返せれば、それはそれは痛快だろう。