【おうさまは すでに おやすみのはずだ!】

Last-modified: 2023-05-19 (金) 16:32:58

概要

【昼と夜】のシステムが導入された作品において、夜間に主人公一向がお城に入ろうとするのを防ぐ【兵士】の台詞。
世界を救う旅をしている勇者といえども、さすがに夜間にはお城には入れてもらえない。
城によっては夜間の出入りは自由だが玉座の間や寝室を封鎖してこの台詞を言う場合もある。
その場合、昼間見る限り玉座の間にはベッドがなく一体どこで寝ているんだとツッコミたくなる城もある。
台詞は作品によって微妙に違ったりするが、大体同じ内容である。
昼夜が切り替わること自体がわりと珍しいシステムであり、ドラクエ特有の台詞であるといえる。

DQ3

本作で初めて登場した。
基本的に2人で守っており、1人が

*「おうさまは すでに
 おやすみのはずだ!

もう1人が

*「きょうは やどに とまるなどし
 あさになったら くるがよい。

と言うのがセット。
1人しかいない場合は、前者の台詞のみとなる。
DQ3では、基本的にお城でしかセーブができず、夜間に締め出されてしまうのは結構影響が大きい。
宿屋に泊まる他に、【ルーラ】【キメラのつばさ】)や【ラナルータ】でも昼にできるが、ノーコストで昼にする手段は【アリアハン】自宅に泊まるくらい。
他に強いて挙げるなら、エンカウントの無い城のマップチップ上を朝になるまで左右に歩きつづけることくらいだろうか。
もちろん城が近くにない場所では利用できないが、上記の通り城でのセーブ目的であれば問題無いだろう。
 
夜でもセーブができるのは、アリアハン(【ルイーダの酒場】)、【ダーマ神殿】【ラダトーム】の3ヶ所。
ちなみに、夜でも入城できるザル警備の国も少なくなく、【エジンベア】【サマンオサ】では、本当にすでにお休みになっている様子が確認できる。
唯一、【イシス女王】は起きており、セーブはできないが、お土産をくれる。
 
【ナジミの塔】の地下からアリアハンの地下に通じる通路も、夜間は兵士がブロックしており、FC版だと「ぐうぐう…」と寝ていたものが、リメイク版ではしっかり起きていて追い返してくる。
棺桶を3つ抱えた瀕死の旅人であっても無情にモンスターの巣窟の方に追い返す姿はまさに兵士の鑑である。
城右手の庭からの出入口もしっかり兵士が塞いでおり、夜間はどうあっても入れてくれない。DQ3で一番防護の固い城は実はエジンベアでもサマンオサでもなく故郷アリアハンだったりする。

DQ4

本作でも健在。
台詞の内容自体はほぼ同じだが、ご丁寧にすべての国で独自の言い回しが用意されている。
【ガーデンブルグ】では「夜は無用心」という理由で、周りに何もない山岳地帯に完全に締め出される。
 
セーブ機能が【教会】に移管されたので、そもそも王様に会う用事がほとんどなく、上記のガーデンブルグ以外では影響はほぼない。
第二章の【アリーナ】は当然ながら夜でもちゃんと帰宅させてくれる。
また、【エンドール】はザル警備であり、見つかればつまみ出されるが、見つからなければ王の寝室前まで行ける。
第五章で【まほうのかぎ】入手後であれば寝室にも入れるが、このとき【エンドール王】はお休みになっていない。
第五章で【キングレオ】を撃破したあとの【キングレオ城】は夜間もフリーパスになる。
本作で実際にお休みになっている王様に対面できるのは、サントハイム(第二章)とソレッタのみ。エンドール(第二章、第三章)とスタンシアラは対面はできないものの、ベッドで寝ている姿を遠目で見られる。

DQ5

【ラインハット】では、物理的手段で入城を防いでいるため、この役割の兵士はいない(こっちの方が理にかなっている)。
【テルパドール】もラインハットと同じく物理的手段で入城を防いでいるが、青年時代前半は入り口の横に兵士が立っていて

*「すでに夜も ふけた。
  城に用が あるなら
  明日の朝 来るがよい。

という台詞を言う。「王様(女王様)はすでにお休み」とは言わない。
青年時代後半になるとなぜかこの役目の兵士はいなくなる。
本作では、【グランバニア王】就任前の【グランバニア】でようやく例の記事タイトルの台詞が聞ける。
初到着時には、王の間を兵士が塞いでいて、昼間から「王様はお休み」とか言って【オジロン】には会わせてくれない(夜も台詞は同じ)。
もちろん、これは嘘で、【サンチョ】に会って連れて行ってもらえば、オジロンは普通に起きている。
 
また、一度謁見した後は、夜は大臣の指示で、完全に城外に締め出されてしまう。
宿屋も城内にあるので、どうしようもないかと思いがちだが、城の外のサンチョの小屋で泊めてもらえるのでご安心を。
兵士の台詞も、「今夜はサンチョどののところにでも泊めてもらって」となっている。
 
また、王様ではないが【エルヘブン】の長老にも夜は会えない。
長老の部屋への階段前に兵士がいて、やはり同様の台詞を言う。
同じく【ルドマン】の家でもリビングへの扉の前に若い女性(メイド)が通せんぼしていて、同様の台詞を言う(初訪問時や【ブオーン】のイベント中は除く)。
ただし、【フローラ】と結婚した場合は青年時代前半にフローラが仲間にいるときだけは通れるようになり、2階にいけば泊まれる

DQ8

久しぶりに昼夜システムが復活し、【サザンビーク】の王宮の城門は夜は封鎖される。

DQ9

【セントシュタイン城】【グビアナ城】が夜に封鎖される。
セントシュタインに最初に訪れた時は、門兵の1人が

*「国王さまは すでに おやすみだ!
 今日は 宿屋に泊まるなどして
 また 明日にでも くるがよい。

と、ほぼ初代と同じ台詞を言う。
【なぞの黒騎士】撃破前後、【妖女イシュダル】撃破前後でそれぞれ台詞が変わるが、結局入れてはくれない。
【グビアナ城】の門兵は、

*「本日のグビアナ城は終了いたしました。
またのおこしを お待ちしています!

とふざけたことを言う。
城の警備が昼間限定とはいえ民間人を平気で通すDQならではのネタ。

DQ11

過去作パロディがふんだんに盛り込まれた本作では、当然のようにこの台詞も登場する。
また、【デルカダール城】に始めに訪れたときはこの台詞で止められたあと、その場で朝まで待つか選択することができるようになった。便利な世の中になったものよのう。

ダイの大冒険

単行本第3巻「危機迫るロモスの巻」では、マァムの案内のもと、敵に見つからないように遠回りして魔の森を抜けてきた結果、ロモス王国に着いた時には夜になってしまい、お城に向かうも門前払いを食らってしまう。

すでに王様はお休みになられておる
今日は宿屋にでも泊まって また明日こられるがよい!

と、兵士は本編にかなり忠実な台詞を言う。
 
それに対し、【ポップ】が、【ダイ】が以前の騒動でロモス王と面識があることを楯に食い下がるが、いかんせんふざけ半分に絡んでいた為、兵の怒りを買い叩き返されてしまう。
こんな無礼な振る舞いをする人間を独断で城内に招き入れる方が問題なのでこの対応は当然であり、兵士の警告どおり牢にぶちこまれてもおかしくはない。事と次第によっては兵士も責任を問われる。
実際他作品でも、DQ6のトム兵士長が自らの判断の責任を問われる形で辺境に左遷されている。
もっとも、この2つのケースは「それぞれの場面で主人公を城に入れるかどうかの判断を行った」という類似点はあれぞ状況的には全く事情が異なるため一概にその対応を比較しその是非を問うことはできないのだが、ダイ大の兵士の方に通せと言うのはやはり無茶な話だろう。
かくして一行は兵士の台詞に従う形で、城下町の宿で一夜を明かすことになる。