概要
DQ5で初登場した武器。元々杭などを打ち込むための大工道具らしい。漢字で書くと「大木槌」。
名前の通り、モンスターの【おおきづち】が持っていることで有名だが、こいつが登場しない作品でもなぜか武器だけは登場。DQ5からDQ8まで皆勤を続けた。
ちなみに、モンスターのおおきづちがアイテムのおおきづちを落とすのは基本的にはDQ8のレアドロップだけである。
トルネコ3の場合は、あくまで理論上は落とす可能性があるという事なので微妙なところ。
威力としては【こんぼう】の1ランク上、といった感じだが、装備できるキャラが少なく、しかも他にいい武器があることが多いので活躍の場はほとんど無い。
無駄に高いくせにそこまで攻撃力が高い訳でも無いのも厳しい所。
しかもDQ5とDQ6では棍棒より攻撃力がたった1上回るだけと言う体たらく。その上DQ6とDQ7ではかっこよさが下がる。
おまけにモンスターのおおきづちが登場し、【ハンマースキル】のあるDQ9では何故かハブられてしまった。
DQ5
幼年時代に登場したモンスターと全く同名の武器として、プレイヤーの印象に残りやすい。
販売は青年時代の【アルカパ】のみで、攻撃力10で、値段は220G。
60Gで攻撃力9の【こんぼう】に比べて圧倒的にコスパが悪いが、売っている時期の関係で競合はしない。
また、時期的には2~3回の戦闘で貯まる程度の価格なので、高いと感じることはあまりないだろう。
見た目通り、青年時代開始直後にすぐに仲間になるであろう【ブラウニー】が装備できる。
彼にとっては(幼年時代からの【ひのきのぼう】か【たけのやり】の持ち越しがなければ)この時期に装備できる唯一の武器となる。
しかし、少し進めば【ラインハット】で【いしのオノ】が買えるため、すぐ用済みとなる。
【サンタローズの洞窟】にブラウニーを連れていくなら使えるかも。
なぜか見た目のイメージに反して【ビックアイ】が1/16というそこそこの頻度で落とす。
リメイク版
これ自体の性能に変わりはないが、【オラクルベリー】のカジノ地下にある【すごろく場】の草原マスなどで棍棒を拾えるようになった。
そちらを首尾よく入手できれば大木槌を買う必要はほとんど無くなる。
余談だが、本作にはこれ以外にもモンスターと近い(あるいは同じ)名前の装備品が登場し、リメイク版で仲間になった当人は装備できないというネタがあるが、モンスターの方のおおきづちはリメイクでも仲間にならない。
仮におおきづちを仲間にできたらブラウニーと同じグループに入りそう……と言いたいところだが、色違いでも装備グループは別という例はあるので、やはり「おおきづちがおおきづちを装備」が可能かはわからない。
DQ6
攻撃力と値段は5から変わらず。かっこよさは-5。
夢の世界の【レイドック】でのみ売っていて【ハッサン】が使用可能。
だが、これを買うぐらいならもうちょっとGを貯めて同じ武器屋で売っている【どうのつるぎ】あたりを買った方がずっといい(より強力な【いしのオノ】でもいいが、そちらはコスパが悪いのでプレイヤー次第)。
銅の剣を買うお金が足りない場合でも、【山肌の道】で拾って入手しているはずの棍棒を売り払ってなければそちらで事足りるので、やはり大木槌を買う必要はない。
DQ7
攻撃力14で、値段は410G。かっこよさは-5。
本作のみ棍棒どころか銅の剣の攻撃力さえ上回る。
現代の【ウッドパルナ】から販売している。
【キーファ】と【アイラ】が装備できるが、時期的に事実上キーファの専用武器。これで【かえん斬り】を使う姿はシュール極まりない。
さらに手持ち武器が表示されるリメイク版でかえん斬りを行うと、燃え盛る木づちのようなものになっている。
ウッドパルナ編終了後から【エンゴウ】編・【オルフィー】編を終えて過去の【フォーリッシュ】の街にたどり着くまでの間ずっとキーファの最強武器であり続ける。
しかしシリーズ最高値のお値段でありながら、銅の剣よりも3強いだけであり、コスパはあまり良くない。
ぶっちゃけ銅の剣のままでも十分いけるので、あまり無理をして買わなくてもよいだろう。
序盤の3人の中では、キーファは最も攻撃力が高く回復役に回る事が少ないキャラなので、キーファの武器を最優先にしたいところではある。
しかしおおきづち購入後最初のボスである【炎の巨人】には得意技のかえん斬りが全く通用しないため、この時点だけに関して言えば優先するべきはキーファの武器よりもパーティー全体の防具である。
慢性的な金欠に悩まされることになるDQ7ではこういった無駄遣いは極力避けたいところ。
ちなみに全く同じ攻撃力かつ【主人公】も装備できる【せいなるナイフ】が過去【炎の山】で拾えてしまう。
一応そちらは主人公用、大木槌はキーファ用として使い分けられるものではあるが、やはり大木槌に対するガッカリ感は否めない。
なお現代【オルフィー】では聖なるナイフが売られているが、値段はなんと大木槌の半額以下(つまり大木槌の売値>聖なるナイフの買値)で、何故か銅の剣よりも安い。
こっちがもっと早く売られていたらプレイヤーの懐事情に優しかったろうに…。
小説版
何故か【ハンク】が装備している。
ゲームにおける彼の武器はPS版でもリメイク版でも剣なのだが……。
DQ8
攻撃力13で、値段は240G。【ヤンガス】専用装備。
【トラペッタ】と【リーザス村】で販売している他、【リブルアーチ】の宝箱から拾える。
敵では【マッスルウータン】(1/64)と【スノーエイプ】(1/32)が通常枠で、おおきづち、ブラウニー、【コングヘッド】、【サイクロプス】(各1/64)がレア枠で落とす。
過去シリーズと異なり、今回はそこそこの値段でそこそこの攻撃力を持つそこそこの武器。
…なのだが、いかんせん肝心の【打撃スキル】がイマイチなので、やっぱりこの武器も日の目を見ない。
むしろ初回プレイで最初の町で買える強い武器だから購入→打撃武器だから打撃スキルに振る→あれ、このスキル微妙じゃね?を引き起こす地雷アイテムですらある。
武器としての性能ではなく、DQ8の環境が彼の活躍を許さなかった。
一応、これと【鉄かぶと】2つで【大かなづち】を錬金する事も可能だが、普通に買うより遅く、普通に買うより高くなってしまうため、レシピ埋め以外で作る価値は皆無。
3DS版
【モリー】も装備可能だが、加入時期の関係で彼が装備する機会はほぼないと言っていい。
DQ10オフライン
主人公(【バトルマスター】、【パラディン】、【遊び人】)、【ダストン】が装備可能なハンマー。
【出身村】にて180Gで売っている。攻撃力11、みりょく1。
オンラインで武器鍛冶対象外だったため、【ふしぎな鍛冶】では作れない。レシピが無いためうちなおしも不可。
DQ10オンライン
レベル7より装備可能。店売り専用で攻撃力は11。
詳しくはこちらを参照。
モンスターズシリーズ
初代ジョーカー以降イルルカまでハンマー系として登場。攻撃力12、スライム系と物質系に少しだけダメージを増やせる(5%アップ)。
おおきづちは一貫してハンマー装備可能なので【アトラス】に【アトラスのかなづち】と同じことができるが、終盤でも通用し得るあっちと違って序盤のこだわり装備くらいにしかならないだろう。
どのみちおおきづちなんぞ育て上げる頃にはもっと強い武器も揃っているだろうからなおさらだ。
DQMSL
ビルダーズ1コラボで実装された武器。
種別は斧。ウェイト2で、装備すると攻撃力が24、防御力が32上がる。
強化することで攻撃力が+1ずつ増えていき、+7まで強化すると【魔神攻撃】の固有効果が付く。
トルネコ3
武器の強さは3、上限値は99、印数は2、重さは?。
【こんぼう】程度とたいして強くないのに今作では何故か結構なレアアイテムとなっており、
【灯台の地下室】・【封印の洞くつ】・【異世界の迷宮】にしか普通に落ちていない。
他トルネコ編の各ダンジョンで【へんげの壺】を使用する等でも入手できるが、確率は非常に低いので狙う程では無い。
PS2版ではこれら2種類のパズルダンジョンのいくつかの問題からも(何回か効果を使用した上で)持ち帰りが可能である。
効果は【風来のシレン】シリーズに登場する「木づち」を輸入したものとなっており、前方にある【ワナ】・【水晶】・【ツルツル床】・【トゲトゲ床】・【お墓】・【アイテム】・【石像】を一撃で壊す事ができる。
墓を壊すとはずいぶん罰当たりな気もするが、一般的なお墓とは趣を異にするので問題ない。但し【水路】の中に沈んだアイテムは壊せない。
また壁の中に埋まっているアイテムは【しにがみの指輪】を装備している状態でのみ壊せる。
特殊なケースとして【妖剣かまいたち】・【キラーヘッド】・【ストレイトソード】をベースにこの武器の印を組み合わせると、敵や石像を攻撃しなかった場合のみ罠等を壊せる。
【ワナの巻物】を【異種合成】した武器と組み合わせる場合、石像以外の物を壊した直後に新しい罠が作られる。
ちなみに【ガーゴイルの店】に販売されている商品を壊しても何故か代金を請求されない。
しかし、罠などを10~20回分破壊すると武器そのものが壊れて無くなってしまう。
この破壊した回数は【つるはし】(「掘」の印)の壁を掘った回数と共有しており、つるはしと合成した状態で壁を掘るとその分だけ罠などを壊せる回数も減る。
上述の「木づち」には、いくら罠を壊しても自壊しない上位種が存在したが、本作にはそういったものは無い。
ただし、【黄金のつるはし】にこの能力を合成した場合であれば、何度罠などを壊しても黄金のつるはしが壊れることはない。
もっとも、大抵の場合は【大砲の弾】や【石】、【火柱の杖】等の柱系の杖で代用できるので、実際はほとんど使うことはない。
合成する必要もなく、武器としての性能も低いので基本的に無視される可哀想な武器である。
モンスターのおおきづちが落としそうだが、おおきづちのドロップアイテムは出現するフロアに落ちているものと同じ。
【封印の洞くつ】か【異世界の迷宮】に出現するおおきづちであれば、おおきづちが極稀におおきづちを落とす場合がある。
少年ヤンガスではこの効果は【おおかなづち】に取って代わられてしまっており、残念ながら登場しない。
ヒーローズ2
ビルダーズのおおきづちをモチーフとした武器、【ビルダーズの木づち】が登場している。
ビルダーズ1
そんな活躍の場が少なかったこの武器が、遂に「主人公のイメージイラストに描かれる程のメイン武器」へと大出世を遂げた。
本編を含めておおきづちはこのシリーズで一番光り輝く事だろう。
メルキド編の【おおきづちの里】で、長老の依頼をこなすとレシピを教えてもらえる。
【メルキド録】に硬い【岩】・【木】を砕いて素材にできる事が書かれている。
材料は【ふとい枝】3個。攻撃力は8。
素材採取に適した「ビルド武器」であり、【こんぼう】で壊せなかった木や石等の硬い物を壊す事ができるようになり、物作りに幅が出てくるという意味でも非常に大事な役割を担う。
もちろん最初に手にする「ビルド武器」となる。2章と3章ではこんぼう、【たびびとの服】と共に最初から所持している。
ちなみに、おおきづち達にこの武器の作り方を質問すると、妙に恥ずかしがったり、やたら興奮したりといったリアクションが返ってくる。
どうやら「(道具としての)おおきづちの作り方」という質問を「おおきづちの(こどもの)作り方」と勘違いしている模様。
得物と名前が同じ故の喜劇だろうか……。
ビルダーズ2
本作でも【主人公】のイメージイラストで描かれている。しかし、ゲーム中のおおきづちは微妙に形が異なっており、イメージイラストで描かれている物に近い方は「伝説のおおきづち」と区別されており、アイテムとして入手はできないが前作セーブデータがあれば【ドレッサー】で見た目を変更できる。
【からっぽ島】の【しろじい】の神殿を直した主人公に対し、しろじいが授けてくれる。
これを手に入れるといわゆるチュートリアルが終わり、最初の目的地である【モンゾーラ島】に向かえるようになる。
本作のハンマーは【ビルダー道具】に区分され、ブロックの破壊に特化している。解説欄には「ブロック攻撃力」が表記されており、おおきづちのブロック攻撃力は4。
これまでに入手した道具のうち【ひのきのぼう】は【砂浜】より硬いものを壊せず、【グローブ】はそもそもブロックの破壊・回収が目的でないため、これを手に入れることでようやく【土】ブロックや【石材】などを回収できるようになる。
一方で【黄山岩】や【うすいグレー岩】?など、おおきづちで歯が立たないブロックは多い。【からっぽ島】などの本格的な整地作業は【おおかなづち】が手に入るまで辛抱することになる。
おおきづちに限らないが、本作ではビルダー道具としてのハンマーは攻撃力が非常に低くなっている。大抵のモンスターにはダメージを見込めず、武器より優先して使う場面はほぼない。
一応おおきづちも石製の敵(【うごくせきぞう】等)に大ダメージを与える特性を持っているが、彼らの出現する頃はすでに現役の座をおおかなづちに明け渡している。
ちなみに、おおきづちが石製の敵に与えられるダメージは一振り30前後、おおかなづちの3割しかない。あえて茨の道を行きたい人向け。
簡単に作れそうな外見に反しておおきづちを製作するレシピは当初存在していなかったが、2019/1/31のアップデートでレシピが追加され、木材3個で作成可能になった。
建築が可能になった人間のNPCは、設計図上にある障害物を除去しようとする際におおきづちを振るっている。
しかしゲーム上の都合か、このNPCが装備するおおきづち、基本的にはあらゆるブロックを破壊可能で、しかも【城のカベ】さえも一撃で破壊できる万能なハンマーである。
トレジャーズ
【お宝】の一種として登場。
お宝No. | 198 |
レアリティ | ジャンク |
カテゴリー | ヒストリー |
コレクション | 武器 |
標準価格 | 32,000G |
星ドラ
星2武器で攻撃力は10。メインスキルはため攻撃。
また、ビルダーズシリーズとのコラボイベント時に、「ビルダーズハンマー/ビルダーズ2ハンマー」名義でビルダーズシリーズのデザインのものが主人公のコスプレ装備等と共に登場。既存のおおきづちとは別の扱いとなった。
ビルダーズハンマーのメインスキルはBランクの攻撃特技「岩をも砕く一撃」で最大威力390%のジバリア属性の単体攻撃。最速CTは20秒。この攻撃をすると必ず自分が休み状態になってしまうが、スキルレベルを最大まで上げると70%の確率時の発動となる。
ビルダーズ2ハンマーのメインスキルはBランクの補助特技「ビルダーの鉄槌」で最速CTは24秒。最大威力420%の無属性単体攻撃で、70%の確率で敵のCTを25%軽減させる。
CTの長さや属性の有無などで区別されているが、どちらかというとビルダーズ2のスキルの方が威力が安定し、デメリットがないので使いやすい。
ダイの大冒険
おおきづちに該当するアイテムかは明言されていないが、バーンパレスでの最終決戦にて、【アバン】が柄の短い大きな木槌を持ち出している。
打撃面の縁にトゲの装飾が付いてはいるものの、恐らくただのデカい木の槌で、由来や特殊効果についても特に解説されていない。
戦闘には使っておらず、【キルバーン】戦で剣を失った際も、これを取り出して戦うことはなかった。
アバンはこの単なる木槌に、罠を見破る【ミエールの眼鏡】を組み合わせ、パレス内に設置された無数の【殺しの罠】を解体、突破してしまったらしい。
勇者でありながらRPGのシーフ的仕事までこなしてしまうアバンの器用万能っぷりを見せつけるとともに、地味ながらダイたちの最終決戦を支えた陰の功労者とも言えるが、
トゲトゲの生えた【ぐるぐるメガネ】姿でぶっとい木槌を振り回し得意満面なアバンの【かっこよさ】は、恐らく記録的低数値をマークしていただろう。
弟子をして「ウケ狙いに走らずにはいられない性格」と言われてしまうアバンだが、まさか罠の解体工具とは別にネタ用の小道具としてわざわざ木槌を用意したなんてことは…無いとも言い切れないのが恐ろしい。
特に【ふくろ】など携行していた訳でも無い軽装で、人の頭ほどもある大木槌を持ち歩いていたのもツッコミどころ。
新アニメでは手品のごとく平然とマントの下から取り出すという描写になり、より持ち運びの謎が深まるシーンになった。
同時に、打撃面とトゲ飾りは金色で、「罠つぶしのハンマー」という字幕により個別のアイテム名があることも判明。
この名前も【由緒正しき勇者の剣】のように、アバンが洒落で付けたのかもしれないが…。
なお、大木槌で罠を破壊するという効果は、トルネコ3のシステムを先取りしている。この一発ギャグじみたアバンの行動が参考になったとも考えにくいが…。