【たけざお】

Last-modified: 2023-03-20 (月) 15:00:34

DQ1

竹竿。本作最弱の武器で、【ラダトーム】【メルキド】の町で販売されている。
攻撃力は最弱の2だが、その分10Gと安価で購入できる。
 
最初に王様から貰う120Gで、これを選び守備力重視で防具を充実させるか、攻撃力重視で【こんぼう】(60G)を選び防具を後回しにするかの選択になる。これらのパターンの比較については、【初期装備】のページを参照。
もし最初にたけざおを選んだ場合、序盤は長い間これのお世話になる可能性が高い。
 
ちょっとしたテクとして、たけざおを買えば今装備している武器を売ることができる。
例えばメルキドで【ほのおのつるぎ】(9800G)を買いたいが所持金が9530G程度しかない場合、装備している武器が【てつのおの】【はがねのつるぎ】であれば金を工面できるのだ。
メルキドでこれが売っているのはまさにそういう用途で使えということなのかもしれない。
リメイク版では装備中の武器を売れるようになったのでこのテクは必要なくなった。
 
さて、たけざおの存在から【アレフガルド】には【竹】があることがわかるが、いったいどこにあるのだろう。
FC版DQ3の【ラダトーム西の港】【屋根】【ジパング】と同じマップチップなので竹製のように見えなくもない。
アレフガルドがここ経由で【上の世界】と繋がっている間はジパングとも世界が繋がっていることになるので竹があってもおかしくはなかったのだが、結局【ギアガの大穴】は閉じ、DQ1の時代にはジパングとも断絶して久しいことになる。
おそらくラダトーム周辺とメルキドには生育しているのだろうが、そう見えないのは木のグラフィックで代用しているからと考えざるを得ない。
DQ10ではシリーズ初、エルトナ周辺に一目で竹とわかる竹林が確認でき、画期的であった。
 
公式ガイドブックには「若い青竹の先を斜めに切って、尖らせただけの簡単な槍状の武器」とあたかも竹槍のような説明があるが、竹槍のことを竹竿と呼ぶことはほとんどない。これでは洗濯用である。
FC版の取扱説明書の方では「ただ竹を切ってきただけの、カンタンな武器です。ねだんも安いが、威力もありません。」と解説されており、槍状とは言及されていない。
北米版での名称はBamboo Poleでそのまま「竹竿」の直訳。竹槍であればBamboo Spearとなるはず。

リメイク版

主人公の初期ステータスや竜の鱗の強化に加え、スライムやスライムベスの最大HPがたまに1低い状態で現れるようになった関係で防具重視ならこれでも十分戦えるようになった。
更にスマホ版以降は救済用ということか主人公が初期状態から持ち込んでいる。ただし装備はしていないのでそのままだと従来通り素手。
 
攻撃エフェクトでは斬撃や刺突ではなく「打突(DQ2のひのきの棒や杖系武器と同じ)」になっている。やっぱり先端は尖っていないのでは…。
スマホ版以降のアイテムの説明欄に「タケで つくられた ながいヤリ」と槍であることが明記されている。攻撃エフェクトは相変わらず「打突」だが…。

ゲームブック(双葉社)

竹竿の代わりに「竹の剣」が登場する。
竹製の剣と言われてもピンと来ないが、おそらく竹刀、もしくは竹光だろうか……。
 
なお同書には剣以外の武器(棍棒・【てつのオノ】)は登場しない。
よってどの武器を装備していても、「剣」という記述に当てはまるようになっている。
しかし切ったり刺したりできるのかどうか微妙だし、挿絵は金属製の剣にしか見えない。早く上位の武器に買い替えて不一致を解消しよう。

ゲームブック(エニックス)

しっかり最弱の武器として登場する。表記は「竹ざお」。
やはり武器としては頼りない代物のようで、買った際に「弱そうじゃない?思いっきり」と思わず倒置法で感想を言ってしまうことも。
 
また下巻では、この竹ざおの仕入れ(伐採)を手伝うイベントが発生することがあり、サイコロを振って出た目と同じ額のゴールドが手に入る。

余談

DQ2からはその地位を【ひのきのぼう】に譲り、一作のみで姿を消した。
ちなみにDQ2の公式ガイドブックに掲載されている布の服のイラストは、FC版では【サマルトリアの王子】が、SFC版では【ローレシアの王子】が、それぞれ「布の服を着て竹竿を持っている」というもの。
竹竿は一作限りの登場とは言え、意外に強い印象を残していたようだ。
 
DQ5~DQ7には【たけのやり】、DQ9とDQ10に 【たけやり】が登場。先端を尖らせたものがただの「竹竿」ではおかしいので、設定と名前が一致した武器と言えよう。
DQ9以降では最弱の棍として【ものほしざお】が登場。見た目は完全に竹竿であり、事実上のリバイバルか。