【てつかぶと】

Last-modified: 2023-09-24 (日) 15:26:35

概要

DQ2以降皆勤の兜。
戦士系キャラは一度は装備することになるだろう。大体前半~中盤で市販されている。
それまでの頭部防具から【しゅび力】が飛躍して上がるので、このあたりからゲームが楽しくなっていくと思われる。
 
しかし、他の鉄シリーズ同様に値が張るのも特徴。
他の鉄シリーズ防具や鋼の剣に比べるとコストパフォーマンスが劣るので、優先順位は低め。
とはいえ、それまでの帽子に比べると飛躍的に守備力が上がる(DQ2を除く)ので、悩ましいところ。
 
なんとDQ4からDQ8まで、守備力も価格も、ついでにDQ6とDQ7ではかっこよさも全く変動しなかったという珍しい装備品である。
 
現実の世界で「鉄兜」と言えば旧日本軍で使われた『九〇式鉄帽』が有名だが、そちらは完全なヘルメット型(工事現場などで使われる安全帽のような形)である。

DQ2

守備力はたったの6で、販売価格は3150G。【ローレシアの王子】のみ装備可能で、【ラダトーム】以降の町・城ならほとんどの店で売られている。
兜自体が初登場の今作では【ふしぎなぼうし】も含めてわずか3種類しか存在しないため、これがゲーム中唯一店売りの兜となっている。また、【てつのよろい】【てつのたて】が欠場している本作では唯一となる「鉄」の防具でもある。
 
「鉄でできているため非常に重い」という説明があるが、頭部しかカバーしないためなのか、やたらと守備力が低い。【初期装備】【かわのよろい】(非売品だが150G相当)と同じ守備力しかないのだ。
コストパフォーマンスという点では、その悪さで槍玉に挙げられることが多い【はがねのたて】(2000Gで守備力10)以上に悪く、攻略によっては【船】入手後から早い段階で3倍以上の守備力を誇る【ロトのかぶと】が入手可能(しかもタダ)となってしまう。
それ以前に【ガーゴイル】が1/8という高確率でドロップするため、攻撃力が高くて多少手強いが出現地域を知っていれば簡単にタダで手に入る以上、買うのは実質マイナスだろう。運良く船入手前に【メタルスライム】がドロップすれば役に立つという程度。
せめて【サマルトリアの王子】が装備できればそれなりの価値を見出せたが、残念ながらリメイク版でも見直されてはいない。
とはいえ、初見プレイではドロップアイテムとして簡単に入手できるという事実やロトの兜の情報も当然知らないので、高額ながらも僅かな守備力アップの恩恵に預かるのも悪くはないのかもしれない。また、頭に何もつけていない状態からの新装備ではあるので、買い換えに比べて無条件に守備力が上昇するのはそれなりに有用ではあるだろう。
 
なにより2363Gと中々の値段で売却できるうえ、ガーゴイルのドロップ率が非常に高いこともあって、中盤での資金繰りにおいて大きな役割を果たすこととなる。
その場合は、すでに鉄兜を持っているとドロップ品が少ないお金に変わってしまうので、入手次第すぐに換金しておくことが必須となる。
 
上記により、防具としての価値はほぼ無いどころか、持っているだけで収入的に邪魔となるという酷い扱いである。
 
…一応「初めての兜」であり、その真新しさや武器・鎧・盾・兜と装備全部位コンプリートしたいという誘惑にかられて初プレイでは買った人も多いだろう。そんな人の足元を見たような値段に加えて冴えない守備力、そして持ってる方がむしろデメリットがあったりと、これもある種のぼったくりと言えるかもしれない。リメイク版でも相変わらず守備力は変わっておらず、何から何まで不遇な存在である。
この反省を踏まえてか、次作からは正式な【ぼったくり商店】価格でも妥当?な値段設定となり、そこそこ高い守備力を持つ優良な防具にグレードアップした。
 
なお、FC版の説明書では「てつのかぶと」と表記されており、【ファミコン神拳 奥義大全書】でも「鉄のかぶと」表記だった。
当初は「鉄の兜」となるはずだったとも考えられるような誤植である。上述の通り旧日本軍などで使われたこともあって「の」を付けないほうが馴染みがあって響きがいいと判断したのだろう。
また『ファミリーコンピュータmagazine』1987年2号の特集記事では単に「兜」としか書かれていなかった。

DQ3

守備力16、定価は1000G。
【勇者】【戦士】【僧侶】【賢者】が装備できる。
 
【アッサラーム】の街の【ぼったくり商店】にしか売っていない。最後まで値切っても2000G。
【公式ガイドブック】でも「買値 2000G?」と「?」が付いている。
 
他の入手方法といえば、【ガルナの塔】の宝箱から1つ入手するか、【ガメゴン】からのドロップを期待するかしかない。
しかし、僧侶と賢者にとっては最強の兜であり、この2つの【職業】が他に装備できるまともな兜といえば、
本来は【ロマリア王】に返すべきである【きんのかんむり】か、モンスターのドロップでしか手に入らない【ふしぎなぼうし】に限られるため、ほぼ買わざるを得ない。
勇者や戦士にとっても、この時点で装備しているのはまず【かわのぼうし】(守備+2)。一気に+14もの守備力アップが望めてより一層、前衛の守備力を強化できるし、そのまま長い間使うこともできる上、【てっかめん】購入後は賢者や僧侶への使い回しも効く。
また、回復役である僧侶は、船入手までの間は【くさりかたびら】(or【みかわしのふく】)と【せいどうのたて】が最強装備で、兜が皮の帽子のままだと結構打たれ弱い。
そもそも、鎖帷子(480G)から守備力の変わらない身かわしの服(2900G)に買い替えるぐらいなら、確実にダメージを減らせるこちらを(先に)買った方がお得だろう。
後列はかなり狙われにくいとは言え、【ピラミッド】攻略などで資金に余裕ができたら、鉄兜は早めに買っておいて損はない。そのため、最初の1個を僧侶に装備させるというのも効果的。
またピラミッドの【ミイラおとこ】【くさったしたい】は後列を攻撃してくる可能性も高いので油断ならない。そのためピラミッドに乗り込む前に僧侶に用意できたらかなり打たれ強くなりパーティ全体の生存率も上がる。
アッサラーム到着からピラミッドまでの間の2000Gは高めではあるが、その高値に見合う価値は十分あるだろう。
 
まるで買う価値の無いアイテムが相場ぶっちぎりの値段で並べられているぼったくり商店において、珍しくぼったくりとは言えない「ここで買う価値」が高い商品。
また前作のヘタレっぷり(3150Gもするくせに守備力たった6)も相まって2000Gでも全然悪い印象にならない。というより性能からすれば妥当な値段と見ていい。
他の兜と比較してみると上位の鉄仮面は3500Gもしながら、勇者と戦士だけしか装備できず、守備力の差も9だけ。
また、【ターバン】は守備力8で160Gと破格のコストパフォーマンスだが【商人】【遊び人】用で装備可能者が被らないので、これと単純比較するのは無意味。
伝統的にコストパフォーマンスとしては「鎧>盾>兜」の関係にあり、それを踏まえて守備力12で700Gの【てつのたて】と比べても、守備力16の兜が2000Gなら納得のお値段。
商売上手とはどういうことなのかがよく理解できる。
 
全アイテムの中でこれだけぼったくり商店でしか販売されていないことから、性能との整合性を取るために定価を1000G(実質定価2000G)としたとも考えられる。
あるいは、「ぼったくられないと買えない」と思わせて買いたくなくさせる巧妙な罠と見ることもできる。
また、FC版の作品全般に言えることだが、実際に買ってみるまでその性能がわからないのも地味な罠。
前作でその桁違いのショボさを体験しているプレイヤーは余計にハマりやすい。
事前にこの兜の守備力や装備可能な職業、他の兜の性能などを知った上で冷静に比較してみることで、ようやくこの兜を妥当な値段と見極めることができるのだ。
敢えて見極めるのが困難である理由をもう一つ挙げるとすればピラミッドに【初見殺し】がいることも原因ではないかと思われる。
適正レベルでは、奴の前ではてつかぶとを装備しても紙同然であり全滅なんて体験などすれば、購入した2000Gが無駄金だったと勘違いしてしまい、ますます見極めが困難になってもおかしくないだろう。
もっとも奴が場違いなだけで目先に囚われず、また前作のサマルの兜の不遇ぶりにさんざん悩まされたプレイヤーなら、僧侶が装備できることを知っただけで目の色を変えてこの兜を求めたことだろう。

リメイク版

【イシス】で普通に定価で買うことができるようになった。
しかし、女性キャラであれば直前の【アッサラーム】で僅か250G(てつかぶとの価格の1/4)で守備力10の【けがわのフード】が買えるため、わざわざ買うほどのものでもない。
さらに【船】入手後に、この兜より240Gも安くかつ守備力が4も高い【ぎんのかみかざり】が登場するので、それまで待った方が良い。
ちなみに、先述したFC版のガルナの塔にある鉄兜が入っている宝箱の中身も、リメイク版では銀の髪飾りに変わっている。
 
鉄兜を装備する可能性があるとしたら男性キャラだけになるだろう。
しかしFC版と異なり僧侶・賢者用の兜はこの後も【とんがりぼうし】【ミスリルヘルム】とさらに強力なものが登場するため、もはや完全に中継ぎ用の防具でしかない。
 
一部職業の最強装備だったのが一転して見向きもされない可能性がある……という凋落ぶりは、同作の【てっかめん】も同様。
時の流れは非情である。

DQ4

守備力16、値段は1100G。
【勇者】【ライアン】【クリフト】【トルネコ】に加え、リメイク版では【ピサロ】も装備可能。
 
【ミントス】などで売られている他、【バトランド】の宝箱からも1つ手に入る。
ドロップでは船入手後に早々と戦える【とつげきうお】が1/64とそこそこの確率で落とす。
 
トルネコにとってはこれより性能のいい兜は貴重品である【はぐれメタルヘルム】しかないため、
加入直後から長期に渡りお世話になる兜であり、最後までこれを装備することも珍しくない。
クリフトにははぐれメタルヘルムの他にMP回復効果のある【しあわせのぼうし】もあるが、
こちらもはぐれメタルヘルムと同様に貴重品なので、最後までこれで妥協するのも手。
勇者の場合、女勇者であれば【きんのかみかざり】の方がお得なのは言うまでもない。
また、どちらにせよ船を手に入れるまで入手できず、船があればこれより強力な【てっかめん】が買えたり、やろうと思えば【てんくうのかぶと】も手に入れられるので、不要と言える。
ライアン・ピサロにも加入直後から各地で購入可能な鉄仮面があるので不要。
 
上述の通り前々作と前作では、いろいろプレイヤーの心理を試すような趣向があったが、本作以降ではそんな要素はなくなった。
前作の内部的な定価と大差なく守備力はそのまま。普通に市販されているので、価格は実質前作比で45%引きだから非常におトク…と思えそうだが前作はこれ以下となると基本的には【かわのぼうし】だけだったのに対し、本作では【きのぼうし】など中間装備が充実しているので、本作でも妥当な値段と言えるだろう。
一方で上位の鉄仮面は装備者(勇者・戦士)、守備力、値段とも前作のままなのに、鉄兜が実質的に値下がったためのコストパフォーマンスが相対的に悪くなった。
鉄仮面は【ガーデンブルグ南東の洞窟】の宝箱からタダで1つ手に入るので加入直後のライアンにはこれで妥協するというのも悪くない。特に突撃魚から偶然多く手に入ったときなどは売り払うより効率的。

DQ5

守備力16、値段は1100G。
【主人公】【男の子】【ヘンリー】【サンチョ】【ピピン】のほか、多くの仲間モンスターが装備できる。
男の子とピピンの初期装備でもある。
 
【オラクルベリー】【ポートセルミ】【ルラフェン】【カボチ】など青年期前半に訪れる幅広い場所で売られている。
 
一番最初に店に並ぶのは幼年期の【ラインハット】。主人公・【ベビーパンサー】共に装備でき、青年時代前半でも仲間モンスター間で使い回しができるため、金を稼いで購入しておくと後々まで役に立つ。
販売店舗数、装備可能キャラともに歴代シリーズの中では最多である。

同時期に売られている【てつのたて】に比べると少々割高感があるが、盾の方を装備できなくてもこの兜は装備できるというキャラも多い。
いずれにせよ装備可能者が【きのぼうし】とほぼ被っているため、【ヘンリー】や仲間モンスターにはとりあえず格安のあちらを買い与えておいて、武器や他の防具を優先し、資金がある程度貯まってきてきてから順次換装していく方がよいだろう。
仲間モンスターの勧誘をがんばるスタイルだと自然と必要資金も貯まるため、【ニセたいこう】を倒すころには必要な分は揃うだろう。
また、【魔物のすみか】(SFC版のみ)と【死の火山】の宝箱からそれぞれ1個ずつ手に入る。
前者については、ちょうどここで加入する【キラーパンサー】にさっそく装備させられる、ジャストタイミングな配置。
死の火山の方は特に必要性もないので即売ってしまってかまわないが、馬車内でまだ行き渡ってないキャラがいたり、【ばくだんいわ】あたりがすんなり加入したら装備させることもあるだろう。
 
【公式ガイドブック】での着用モデルは【ばくだんベビー】
1.5頭身体型のせいで兜が身体をすっぽり覆ってしまっており、ここから【てつのむねあて】などを着せようとするともう顔に被せるしかないのだが……。
そもそもあのデカいトゲはどうしたお前。

DQ6

守備力16、かっこよさ15。値段は1100G。
【主人公】【ハッサン】【テリー】【アモス】のほか、SFC版の仲間モンスターでは【ボストロール】【キラーマシン2】などの打撃系のキャラが装備できる。
 
最速で【夢見の洞窟】クリア後に【トルッカ】の防具屋で買える他【アモール】【ゲントの村】などで売られている。
 
時期的に主人公とハッサンの分があれば十分。【地底魔城】で1個拾えるので、他の装備を優先して二人分揃えてないならありがたく頂こう。
 
ちなみに、後々【ムドーの城】【てっかめん】が1つ入手できるので、購入しなくても最終的に二人の兜は揃う。
一つ下となると【きのぼうし】まで落ちてしまうが、守備力10の違いなら350Gで購入できる【きんのブレスレット】でフォローが効く。
なので購入すべき装備が増えてくる時期ということもあり、購入の優先順位は低い。
 
【おしゃれなかじや】で400G払えば叩き直してもらえ、かっこよさが26に上昇するが、どうせ叩き直すなら鉄仮面の方が費用対効果が高いのであまり意味はない。

DQ7

守備力16、かっこよさ15。値段は1100G。
【主人公】【キーファ】【メルビン】【アイラ】が装備できる。
キーファにとっては最強の兜である。
【フォーリッシュ】【グリンフレーク】などで売られているほか、【カジノ】【ラッキーパネル】の景品にもなっている。
 
フォーリッシュの時点ではかなり値段が張るので手を出しづらいものの、実はこれ以上の兜はダーマ編のクリア直前まで手に入らない(一応、過去【旅の宿】のラッキーパネルで【てっかめん】【バイキングメット】が出る可能性はあるが)。
過去フォーリッシュで購入すれば長い付き合いとなるが、実際は1つ下の【ターバン】が守備力12で410Gなので、わずか1ダメージを軽減するために購入する価値があるかと言われると微妙な所。
少なくとも既にターバンを購入している場合はスルーして他の装備の購入を優先した方が良い。

DQ8

守備力16、販売価格1100G。
【主人公】【ククール】が装備できる。
 
【パルミド】で売られている。
他にも【サザンビーク国領東】の宝箱(要【まほうのカギ】)で拾え、
敵からは【オクトセントリー】(1/64)、【クローハンズ】(1/32)が通常枠で
【アーマービートル】【モビルヘッド】【アイアンダッシュ】(各1/128)がレア枠で落とす。
 
【ブロンズキャップ】に色んな面で負けており、正直微妙。【はねぼうし】でがまんする手もある。
拾った分は売り払い、よりよい装備の購入資金にしたほうが良いだろう。
その後【ファントムマスク】のレシピで「硬き鉄のかぶと」が必要になるが、
使うのはこれでも鉄仮面でもなく、【アイアンヘッドギア】
わざわざこれを購入、錬金を試みるも失敗し多くのプレーヤーの恨みを買った。
この兜を使った錬金レシピとしては、兜2個と【おおきづち】【おおかなづち】ができるのみ。
時期的にもコスト的にも錬金で作る価値は全くない。

DQ9

守備力11、販売価格1100G。
てつかぶと→【はがねのかぶと】【たまはがねのかぶと】と錬金していくことができる。

DQ10オフライン

主人公(【戦士】【盗賊】【パラディン】)、【ラグアス】【ヒューザ】【ダストン】が装備可能。

-+1+2+3
守備力10121416
みりょく

【キーエンブレム】を2個入手したあと、【小国】の防具屋にて770Gで売られるようになる。
【ふしぎな鍛冶】でも作成可能。レシピは【作ろう!てつよろい】に記載。
必要な素材は、【てっこうせき】x4+【みがきずな】x1。

DQ10オンライン

レベル21より装備可能な【てつのよろいセット】の一部位。

DQ11

【主人公】【シルビア】【グレイグ】が装備可能。うち直しに必要な宝珠は6個。

-+1+2+3
守備力16171819

【ダーハルーネの町】【ネルセンの宿屋】【ユグノア地方】(キャンプ)、【グロッタの町】【ソルティアナ海岸】(キャンプ)、【デルカコスタ地方】(キャンプ)にて1100Gで売っている。
【ふしぎな鍛冶】でも作成できる。【鉄製の防具のレシピ】に記載。
必要材料は【てっこうせき】×2+【みがきずな】×2。
店売りされる直前でレシピが手に入り、ちょうどこれを装備できるシルビアが加入したばかりなので、さっそく作ってあげるといいだろう。
主人公の場合は手段を選ばなければ【てっかめん】も手に入るが、レアドロ狙いの【お宝ハンター】を温存したい人や、てっかめんをレアドロップすることを知らない初見プレイヤーだと、シルビアと共にこれを装備させることになるだろう。
もっとも【毛皮のフード】を入手・制作できた場合はこの限りではない。

星ドラ

☆2で登場。スキルはなし。
初期しゅび力 : 6
最大しゅび力 : 32