【どたまかなづち】

Last-modified: 2023-04-01 (土) 06:28:52

ダイの大冒険

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場するオリジナル武器にして、間違いなく作中で五本の指に入る迷アイテムの1つ。
 
兜の頭頂部に鐘木のような丸太棒が直接くっついており、これを頭突きの要領でガンガン叩きつけて攻撃する。動きがある旧TVアニメ版だと、より鮮明に攻撃スタイルがわかる。
頭を覆う部位もあるので、兜として守りも兼ね備えようとした武具なのだろうが、被るにしても重心が高く、重さで首が痛くなりそうだし、なにより被ったまま人前に出るには勇気の要るデザインが過ぎる。
 
不死騎団の襲撃から復興中で品揃えが不十分だった事情もあるが、【パプニカ王国】の武器屋では「少なくとも攻撃力は最強」の武器らしい。同じ店にあった【どうのつるぎ】よりは強いということになる。
辺境の地にある【ランカークス村】【ポップ】の実家にもさりげなく入荷されており、需要があるかはともかく流通する程度には量が作られているようだ。
 
【フレイザード】戦後、【ダイ】の所持していた【鋼の剣】にガタが来ていたため、ポップと連れ立って新しい武器を買おうとパプニカ王国の武器屋に立ち寄った際、店主のオヤジが一番強力な武器として勧めてきた。
剣術が戦闘スタイルのダイにはどのみち合わない武器だろうが、それ以上にあまりのダサさから購入の候補にすらなっていない。
結局ダイ達は【レオナ】の提案で物流の豊かな【ベンガーナ】に買い物に出掛けることとなる。
 
二人が呆れて去った後、武器屋のオヤジが「うけると思ったのに…」と意味深な呟きを漏らしているが、これを話のタネに会話を弾ませてセールストークに持ち込むつもりだったのだろうか…?
万が一ゲームに逆輸入されたならば、モンスター専用装備になるのかもしれない。
その場合、頭部防具扱いなのか武器扱いになるのかは気になるところだ。
仮に【かっこよさ】システムが採用されてる作品だった場合、凄まじいマイナス補正が掛かるのではないか…?
 
真面目な話、相手に掴みかかるような接近戦で、頭の重量を支える強さを持つ首の筋肉で打撃が繰り出せる頭突きは格闘術として悪くない技である。
それに加えてこの武器は、腰から上の「体を前に倒す筋肉」すべての力と上半身の重量を大きなスイングで叩き付ける形になるため、破壊力という点では目の付け所が良いと言えなくもない。
だが首や頭は人間の急所でもある。格闘術としての頭突きは近距離から鼻など弱い部分を硬い額などで不意打ちして狙うから強力なのであって、主力に据える技でもない。
まして頭に重しを載せて叩きつけるどたまかなづちは攻撃の度に発生する衝撃を受けることで首の骨や脳に負担がかかり、反動で脳震盪になったり、頸椎や脳を損傷して首から下が半永久的に麻痺する危険が高まってしまう。
現実と違って回復魔法がある世界とはいえ、果たして全身不随というリスクを覚悟の上で、この武器を振るうことを是とする戦士がいるだろうか…。
 
三条陸によると「二つの機能を合わせて話題になったが浸透しない新型家電のイメージ」で考案したという(【ダイ好きTV】#26より)。
 
新アニメでは、登場シーンがパプニカではなくベンガーナのデパート内に変更されている。
上記の三条陸の発言を反映してか、どこぞの通信販売のようなトークで「攻撃と防御を兼ね備えた万能兜」「1つ買うともう1つプレゼント」とダイたちに勧めていたが、見向きもされない点は同じ。
4Fの服・鎧のコーナーで扱われており、いちおう防具のようだ。
なお、新アニメでは攻撃方法が表現されることはなかった。

魂の絆

【絆の旅路】4章の1話にて【ベンガーナ】のデパートで購入。4話で【絆の勇者】がポップと共に魔物の群れを起こしてしまった際にはポップの嘘により勇者がこれを使い、魔物達を一掃したが戻ってきた【マァム】【ピラちゃん】によってポップは制裁を受ける。

DQMSL

ダイの大冒険コラボイベントにてなんと武器として登場した。装備すると攻撃力が18、防御力が24上がり、通常攻撃が5%の確率で【会心の一撃】になる。
流石にグラフィック上では表示されないが、モンスターによってはこれをかぶっているところを想像するともの凄くシュールである。

星ドラ

ダイの大冒険コラボイベントが復刻された際に兜として登場。
完全に見た目用ではあるが。