【ぬしさま】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 04:59:34

概要

巨大な魚のようにも見えるクジラの魔物で、尾びれはしっかり水平。
 
英語版表記はLleviathan。【リバイアさま】の元ネタであるリバイアサンの英語表記Leviathanと酷似している。
ちなみにこの名前は2010年に発見された古代のマッコウクジラの仲間にも与えられた。偶然とはいえなかなか不思議な縁である。
 
本編においても割と重要な役回りを担った他、その巨体のインパクトや水中にいても空中を漂っていても違和感のないフォルムから後年のモンスターズシリーズにもコンスタントな登場を果たしており、知名度は比較的高い。
DQ9においては【ボス級モンスター】の1体で、色違いのザコ敵には【だいおうクジラ】【オーシャンボーン】が星ドラでは亜種で海獣ニジクジラがいる。
ジョーカー3からは「カシャロット」こと【凶ぬしさま】が登場した。

DQ9

【ツォの浜】で海の守り神として崇められている巨大なクジラのボス。
一度戦った後にクリア後にもう一度戦うことになるがそれぞれで設定が違い、一度目は本物のぬしさまではない。

1回目

1度目はツォの浜を初めて訪れた時に戦う。前述の通り実はぬしさまではなく、正体は【オリガ】の父。
漁の際に海で命を落とすも女神の果実の力で蘇り、時折オリガに魚を運んでいた。
しかしそれを利用して富を得ようとしていた欲深い【村長】や村人達に激昂して正気を失い、オリガを飲み込んでしまう。
通常攻撃の他、津波を起こしたりなぎ払いで全員にダメージを与えてくる。
津波のダメージは30~37だが、戦士や武闘家でもない限りはHPを半分近く持ってかれるため非常に厄介。 酷い時には2ターン連続で使ってくることも。
見た目通り攻撃力がかなり高く、HPも高いので長期戦になりやすいが、反面素早さは低いので先手は取りやすい。
1回攻撃なので津波やなぎ払いに備えて全員に回復アイテムを持たせておけば苦戦することはないが、やくそうや上やくそうでは回復が間に合わない。
 
また直前の【ダーマ神殿】で転職したてのメンバーが一人でもいたらそこが致命的な弱点になるため注意。
なぎ払いの特性上、先頭のキャラ(主人公)はダメージが大きいのでスカラで守備力を上げるといい。
弱点は雷だが、火力不足のイオが25%増しになったところで正直気休め。ルカニで守備力を下げて通常攻撃で削るのが効率的かも(ただし効きにくいのが辛い)。
倒すと正気に戻り、事の経緯の説明をした上でオリガに「こんな村は捨てて遠くに行こう、これからもずっと私が面倒を見る」と言うが、オリガはそんなことは良くないと、村一番の漁師であった父の名に恥じないよう、一人でやっていけるようになる事を決意する。
これを聞いた父は、子供だと思っていたオリガがいつの間にか大人になっていた事と、自分がしていたことは余計な事だったと悟り、漁師のお守りを渡して女神の果実も返してくれ、成仏する。

2回目

2度目はクエストNo.39「【幻の巨大魚を追え】」で、本物のぬしさまと戦う。
ストーリーで戦ったオリガの父と比べると大幅に能力が上昇しており、完全2回攻撃になった。
雷属性の弱点も無くなり、津波のダメージが80程度と大幅に上昇しているだけでなく、時折230~250程度ものダメージを食らう痛恨の一撃も出すこともある。
痛恨の一撃を受けるとほぼ一撃で倒されてしまうので、蘇生手段の準備を怠らないようにしよう。
攻撃力低下が有効なのでヘナトスなどで攻撃力を下げるとよいが、痛恨の一撃のダメージは軽減できないので注意。
行動パターンが少ないぶん痛恨の頻度が高く、少し前に戦ったラスボスの【堕天使エルギオス】以上に苦戦する可能性あり。
 
弱点とする属性は特に無いが、扇の波紋演舞が有効。もしくはバイキルトで攻撃力を強化するなどしてダメージを増やそう。
倒すと寝ぼけて襲い掛かってしまったことを詫びてくる。本来性格は温厚らしく、しゃべり方も穏やか。
主人公に最後の女神の果実を渡して海に帰っていく。
主人公はこの果実を食べ(させられて)、終わりのない旅へと身を投じてゆくのだ。
なおこの果実を食べない選択をした場合、突然「見えない何か」が殴るせいで食べざるを得ない無限ループに。
明言されていないが、間違いなく【サンディ】の鉄拳だろう。
こいつに勝てなかったり、苦戦したりするようではこの先の追加クエストのボスや魔王に勝つなどまず不可能なので、素直にLvを上げよう。
 
【一人旅】では【うみなりの杖】【みずのはごろも】【みかがみの盾】を装備して挑まないといけないという制限の都合上、一部の職でしか戦えないのも厄介。
みずのはごろもを装備できるのは【僧侶】【魔法使い】【旅芸人】【魔法戦士】【レンジャー】【賢者】【スーパースター】【パラディン】
しかしパラディンはそもそも一人旅では転職できず、旅芸人とスーパースターはうみなりの杖、レンジャーに至ってはうみなりの杖もみかがみの盾も装備できない。
ただ該当スキルをマスターしておけば装備できるようになる。
 
なお第1戦・第2戦では全くの別個体だが、モンスター図鑑では同一モンスター扱い。
エンディングで2ページ目が追加されるので、みやぶるを使う必要はない。
 
ちなみに図鑑によるとかつてはアユルダーマ島の周りには仲間が暮らしていたが、ぬしさまが最後の生き残りらしい。
ではその仲間達がどうなったかと言うと…。

DQMJ2P

無印ではいなかったが、プロフェッショナル版で追加され、ギガボディで登場した。自然系Cランク。
呪文を使うときのモーションは大迫力、大口を開けて画面にせまってくる。
敵の時も味方の時も、ウトウトの特性によって戦闘開始時に眠っていることがある。寝ている間は【ねがえり】で自動的に攻撃してく(れ)るが、最強【れんごく天馬】などのアタックカンタ持ちには反射されるので注意。
 
野生では【ピピッ島】の雲の上で昼寝しており、近づくと寝ぼけて襲い掛かって来る。
倒すとお詫びに仲間になってくれるということで愛すべき巨大モンスターといえるかもしれない。
ちなみにステータスはGサイズらしくHPは高め(Gサイズ全体では低いほう)、攻撃力・守備力もそこそこ。(そのHP上限は1800、最強化で2025)そして賢さも800とかなり高いのだが、素早さは500と微妙なところ。
賢さが割と高いので呪文は結構な威力になるが、いかんせんMPが340と低い上にしょうひMP×2があるので強力な特技を使えばあっという間にMP不足になる。
このため何かしらのマネジメントは必須で、スキルを5個持てるとはいえ、ある程度のスキルスペース圧迫は覚悟しよう。というかまず間違いなく1つ分は枠が潰れる。
体技や息を使うなら【MPバブル】も候補。ただしこれをつけると賢さと攻撃力がたった1になり、高い賢さが死にステと化し、寝返りの威力もショボくなる。どちらがいいかは人それぞれ。
 
最強化でステータスが若干上昇するがMPの低さは相変わらずで、カンストしても382しかない。やはりMP面の工夫は必須だろう。
 
一応配合で生み出すこともでき、【タイラントワーム】or【ウイングタイガー】【海竜】を配合すればこいつになる。
スカウトリングパワーアップ後には生み出せるようになるので、やろうと思えばぬしさまVSぬしさま、という事もできる。

テリワン3D

魔獣系に移籍した【にじくじゃく】の後を継いだのかSランクに昇格。
これによって引き継ぎができなくなった。
野生の個体はたくらみの扉かぜっかいの扉に出現するが、どちらもエンディング後にしか行けないので、エンディング前に入手するには基本的に配合で生み出すしかない。(一応通信交換や金orにじのタマゴ孵化という手もあるが……)
前作とは違い、ねがえりやウトウトはなくなっている一方で【AI2~3回行動】はそのまま。MPの低さもそのままだが、しょうひMP×2(やその他のマイナス特性一律)はスキルで後天的に習得するようになったので削除され、代わりにマホキテボディの特性が追加された。
これによって殴られたときにMPを補給できるようになった。ただし発動率は低い上、効かないこともあるので当てにはならない。
配合組み合わせは前作同様【海竜】【ウイングタイガー】【タイラントワーム】
しかしウイングタイガーやタイラントワームは配合では作れないので、どのみちこいつらを自力でスカウトする必要があり面倒くさい。
 
配合素材としては、【ギガミュータント】との配合で【ガマデウス】【アンクルホーン】との配合で【タイタニス】になる。
さらにタイタニスは【魔王ジェイム】【プチターク】と配合すると【エスターク】を生み出せるのでぜひ作っておきたい。
 
海竜はレアとはいえ野生で出るし、Gサイズモンスターも出会いさえすればセーブロードを繰り返せばそのうちスカウトできる。
しかもタイラントワームは最速で【いかりの扉】クリア後にスカウト可能(いかりの扉クリア直後に行ける「きょじんの扉」に出現する)。
ウイングタイガーが出る【しんじつの扉】はCクラスクリアまでお預けだが、同様にこいつが出る【さばきの扉】はAクラスクリアまで勝ち進めなければならないので、最速の作成タイミングはいかりの扉クリア後ということになる。
寄り道と配合に勤しんでいれば、いかりの扉で「メドーサボール強え~!!」なんて言ってた直後、そのメドーサボールよりずっと格上でなおかつ格段に強いこいつと「味方として」ご対面できるのである。
配合やスカウトで素材を工面する手間はかかれども、それに十分見合うスペックを持っている。欠点はレベルアップが遅い上、自然系ゆえにマインドが半減止まりなところ。
マインド耐性を埋めるにはVS踊りでは無駄が多いので、攻撃技も得られるホラーがオススメ。
最強○○の呪文スキル(例えば最強ヒャド&ギラ等)を持たせたり、けもの道やエコロジー等のスキルで自動回復を体得させておけばなお良い。
高い上限の割に賢さの伸びが悪く、攻撃力上限も低めなのが悩みどころだが、補強するかはスキル枠と相談すべし。

イルルカ

野生では出現しないが、【他国マスター】が連れていることがある。
海竜にウイングタイガーかタイラントワームを配合すればいいのは変わらない。
新生配合することで新たに【全ガードブレイク】を習得。
スキルは同じく「みずげい」。

DQMJ3・DQMJ3P

変わらず自然系だが、上位種の追加もあってBランクまで下がった。サイズも変わらず【ギガボディ】
位階配合で作成できる他、【凍骨の氷原】やクリア前の【コア】、何故か大空にまで登場する。
もはやクジラの範疇ではないが、J2Pで大空に浮かんで寝ていたからだろうか。
凍骨の氷原の個体は【ザバトローム】【ザバマータ】を使う他、ほぼ毎ターンとも言える高頻度で【いてつくはどう】を使う。
大空の個体は【水流斬り】【つなみ】を使う。
 
なお凍骨の氷原にいる個体は昼間は眠っており、【ピッグマリオン】【シードラゴンズ】【シーデーモン】を大量に吸い込み、しばらくした後吸い込んだシードラゴンズの数だけ【プヨンターゲット】を吐き出す(最大5体)。
この時のモーションは「寝たまま顔だけを上に向けて口を徐々に大きく開ける」というもので、プヨンターゲットを吐き出す時にも全く同じモーションをする。また、モンスターを吸い込んでいる最中は前方に渦のエフェクトが発生するが、実際の吸い込みの有効範囲はエフェクトのある範囲よりもかなり広くなっており、背後にいるモンスターですら吸い込める。
範囲内のモンスターを無差別に吸い込む仕様になっているようで、自分で吐き出したプヨンターゲットを吸い込むこともある。また、故意にやらない限りは起こらないが【メタルパール】をぬしさまの近くに連れて行くとメタルパールも吸い込む。
因みに、吸い込まれている途中のモンスターは全員「吸い込まれる方向の反対方向を向いてモーションが2倍速になっており、吸い込まれている途中でぬしさまが吸い込みを終えると反動で勢い良く飛び出す」という、前作の【ダースウルフェン】【マンモデウス】に吸い込まれる時に似た挙動をする。モンスターが逃げもせず無抵抗に捕食される仕様になった本作では珍しい、抵抗していることが伺える描写である。
吸い込まれたモンスターは復活するのが非常に遅く、シーデーモンに至ってはマップを切り替えるかライブラリを開閉しない限り復活しない不具合がある。突然変異中のモンスターも吸い込まれるので注意。
無印版では、ぬしさまが他の敵を吸い込もうとした時に吸い込める状態の敵が1体もいなかった場合は吸い込みのエフェクトが出ずにモーションだけを行う。
また、クリア後の空中ライドマップでは【超ギガボディ】のぬしさまが飛んでいる事もある。
入手が一番手っ取り早く、野良なのである程度能力が備わっている為か超生配合の超Gサイズ化の為に狙われる事も多いとか。乱獲されるぬしさまの心情やいかに。こんなことを考えているのだろうか。
プロフェッショナル版では何故かこの系統のモンスターのグラフィックが二回り程小さくなっている(凶ぬしさまの大きさはそのまま)が、吸い込みのエフェクトや吸い込まれるモンスターの挙動は元のサイズ基準のままになっている。
このせいで、凍骨の氷原の個体が他のモンスターを吸い込んでいる際にモンスターが鼻の中に吸い込まれているように見えてしまっており迫力が若干薄れてしまった。プヨンターゲットに至っては鼻提灯っぽくなってしまっている。
また、一部のモンスターが吸い込みのエフェクトの中に入っても吸い込まれない現象が発生することがある(発生条件は不明)。
プロ版ではモンスターが吸い込まれてから復活するまでの時間が短くなり、シーデーモンが復活しない不具合も修正された。
 
固定特性は【アンチみかわしアップ】。他は【マホキテボディ】【ときどきバイキルト】【AI2~3回行動】
プラス値が25で【ジャミングブレイク】・50で【いてつくはどう】・超生配合で【ダンスのコツ】が解禁される。
なお、超ギガボディ化で【星のいかり】を習得する。
今作では寝たまま他のモンスターを捕食する描写がある割に、寝返りは無くなったままである。超生配合で付けることは出来るが。
 
能力は防御が1300・賢さが1050と呪文寄り。MPが相変わらず少なめなのが気がかりだが…。
ただしときどきバイキルトにアンチみかわしアップと何故か物理寄りの特性が中心であり、おまけに超生配合時は踊り強化と言う全く呪文関連に触れようとしない特性の並びなのが問題。
超生配合で呪文寄りに調整してしまおう。
 
【暗黒大樹の番人】との配合で【だいおうクジラ】が生まれる。
 
初期スキルは【水の名手】
本作にはブレイクモンスターの【凶ぬしさま】もいる。
前述のコアにいる個体は、ガルマザード撃破後は凶ぬしさまに置き換わってしまうのでスカウトを狙うなら注意。
【ワニバーン】系とはモーションが同じ(移動モーションのみ異なるものが使われている)。
 
プロフェッショナル版では新たに合体特技【神の裁き】と合体特性【絶望のオーラ】を習得。
尚プロ版では【神獣界】に超ギガボディ化した野生個体が何体か登場するため、超ギガ化の為の引換券としての需要は若干薄れている。
 
余談だが、凍骨の氷原の個体は当初だいおうクジラを配置する予定だったものをぬしさまに変更した模様(詳細は【だいおうクジラ】のページを参照)。こいつが複数の地域に出現するのはその名残だろうか?

バトルロードビクトリー

【レジェンドクエストIX】の第三章で敵として登場する。合体モンスター枠なので1匹での登場となる。
技は津波を発生させて敵全体を飲み込む「大津波」と、水中から飛び出して攻撃する「大嵐」。
どちらも全体攻撃である。
 
炎属性が弱点。氷はあまり効かない。
新しくグラフィックを用意されたのに、カード化されなかったモンスターである。
その扱いにプレイヤーから怒りの声もあったとか。

ウォーク

DQ9コラボイベントで2023年9月20日より登場。
クエスト2章5話でボスとして登場し、同時にメガモンスターとしても登場。
討伐推奨レベルは上級職レベル80、特級職レベル35。HPは43万程度。メラ系が最も有効で、次いでギラ系が有効。それ以外は全て耐性持ち。
 
先に登場した【水竜ギルギッシュ】同様全体への物理攻撃が強力。
単体対象は350程度のダメージの通常攻撃だけで、450程度のなぎはらいをはじめほとんどが全体対象。
頻繁に使う「大嵐」は180程度が4回と非常に強力。当初はなぎはらいの後に2回、大嵐の後に1回通常攻撃してくる。
HPが50%以下になると怒り狂い、その後はなぎはらいの後に2回、大嵐の後に2回と行動パターンが変化。
その後には巨体をふるわせる予兆をはさみ、250程度が4回の「巨大な嵐」を使用。ここでも更に通常攻撃が1回来る。
大嵐と巨大な嵐は前半2つがヒャド系、後半2つがバギ系と2属性混合のため属性耐性も絞りにくい。耐性は水系を盛るべき。
守護天使なら全体ダメージを軽減できるのでオススメ。レベル30以上であれば十分戦力になる。
状態異常は攻撃減や幻惑が有効なので被ダメージ減のために入れるべき。麻痺も有効なので効けば楽になる。
 
こころは緑色でコストは137。HPとMPの高い耐久型のこころ。
高グレードではスキルHP回復効果10%に加え、イオ系、ドルマ系、混乱に耐性がつく。

タクト

2022年3月4日開催の「ドラゴンクエストIXイベント」にて、イベント限定ドロップモンスターとして登場。【幻の巨大魚を追え】でスカウト可能。
自然系・Aランク・こうげきタイプ
リーダー特性「敵の体技耐性-5%」
とくぎは【たいあたり】「ヒャドフォース」【わだつみの怒り】
覚醒スキル10Pで「体技のコツ」100P(3凸)で「まれにダメージバリア」400P(完凸)で「ツォの浜の守り神」(10ターン目までの偶数ターンの行動開始時 いどう力と体技威力・回復力を大幅に上げる 効果1ターン) 等を習得できる。