【はめつのたて】

Last-modified: 2024-03-25 (月) 09:00:50

概要

DQ5から登場した盾。破滅の盾。
邪悪な妖気を漂わせる不気味な盾で、強力な呪いを帯びている。
何匹もの魔物の魂を封じ込めた石がはめ込まれており、
呪いの石が発する凄まじい怨念が持つ者の傷を悪化させ、その者の運命を破滅へと導く。
石は不気味な目玉を象ったデザインにされ、盾の表面に5つ並べられている。【ふしぎなぼうし】のデザインとどこか似ているといえば似ているが、おそらく両者には何の関係もない。
 
いうまでもなく【呪い】がかかっている装備品で、自然の力や呪文による攻撃の被害を増幅させてしまう。
また、DQ5では身を守る力そのものを奪ってしまうため、防具としては全く用を成さず、
DQ9でも守備力が0なため防具としての価値は比較的高めの盾ガード率だけとなっている。
DQ11では呪いというギミックがないどころか、デメリット要素すらない普通の盾。

DQ5

守備力0で、価格は4200G。売却価格はSFC版では3150G、リメイク版では2100G。
単に守備力がないだけならず、装備者の守備力を「0倍」にするため、他の防具をつけていても最終的な守備力が0になる。
しかし、装備コマンドでカーソルを合わせた時の表示は0になっていないという地味な罠がある。
さらに【メラ系】【ギラ系】【ヒャド系】【バギ系】の攻撃呪文によるダメージを20ポイント増加させるという特殊効果が備わっている。すなわちどんな下位呪文でもダメージが増える。
シリーズ通して、デメリットだらけでメリットが皆無という呪い武具は珍しい。
メラで20以上のダメージを受けるシーンなどを見ることもあり、初期の作品としてはある意味貴重で、ちょっと違う世界が見える気分になる。
ハードモードとしてプレイするのも面白いかもしれない。
 
【主人公】【男の子】【サンチョ】【ピピン】と、装備グループがC・E・J・L・M・N・Oの仲間モンスターが装備できる。
SFC版では非売品で、青年時代後半の【大神殿】の宝箱から手に入れることができる他、【ドラゴンゾンビ】が落としていくこともある。
リメイク版ではさらに、【暗黒のすごろく場】のよろず屋で販売されている他、【謎のすごろく場】の宝箱パネルからも入手できる。
 
防御性能は皆無なので一見使い道が無さそうだが、守備力が0になるのを逆に利用し、【やいばのよろい】の反射ダメージで【メタル系】を狩るというテクニックも存在する。
「盾」というのもポイントが高い。守備力0倍は【みなごろしのけん】でも可能だが、武器を自由に使えるので、【どくばり】【デーモンスピア】と組み合わせて【メタル狩り】ができる。ただし呪文のダメージ増加は甘く見られたものではなく、繰り返しメタル狩りをしているうちに攻撃呪文のダメージが結構かさむ点には注意を払っておくこと。
しかしDQ5では呪われた装備を自由に外せるので、致命的なデメリットにはならない。ぜひ試してみよう。
ただし、DS版ではやいばのよろいの反射ダメージで倒したモンスターは仲間にはならないので注意が必要。
 
なお、「DQ5のあるきかた」ではメタル狩り解説のページでピピンが、呪い解説のページでサンチョがそれぞれ装備している。
さらにピピンは上記にもあるデーモンスピア+刃の鎧というメタル狩り御用達装備、サンチョは皆殺しの剣+【まじんのよろい】という呪いオンリーコーディネート。

DQ6

守備力は62、かっこよさは+5で、価格は5300G。売却価格は3975G。
守備力がゼロになるという破滅的なデメリットはなくなったが、装備するとメラ系・ギラ系・【イオ系】・ヒャド系・バギ系・【炎系】【吹雪系】の呪文/特技によるダメージが50ポイント増加する。
キャラクターの数値が前作までより大きく上がった分だけ、属性ダメージ増加のデメリットも上がった形だが、50増加になるとかなり痛い。
前作よりも更に違った世界を体験できるということである。
というかこれを装備すると【メラ】【メラミ】になるという恐ろしいことが体験できる。
【主人公】【ハッサン】【テリー】【アモス】【ドランゴ】の他、装備グループがA・C・E・Fの仲間モンスターが装備できる。
【欲望の町】でのみ販売されている他、【牢獄の町】の宝箱から手に入れることができる。
また、敵では【マミーウィスプ】【ずしおうまる】が落としていくことがある。
 
盾の中ではトップクラスの守備力を誇る割に、欲望の町で売られている際の価格は非常に安い。
同じ場所で売られている【みかがみのたて】よりも守備力が高いのに価格は1/6程度という破格の値段である。
そのため目先の価格と性能に惑わされて購入してしまいそうなものだが、実際の性能は上記の通りで、終盤は守備力よりも耐性が重要視されがちなゲームバランスである以上は、装備してしまうと高い守備力を帳消しにして余りあるほどのデメリットを被る。
まさに安物買いの銭失いという言葉通りだが、それが『欲望の町』に売られているあたりが、町の名を冠する所以の一つといった所。
 
一応、DQ5と同様に自由に呪われた装備を外すことができるため、【スケアリードッグ】やずしおうまるなど、
物理攻撃中心の敵を相手する際にのみ装備するのであれば使えないこともないが、
終盤は属性攻撃を仕掛ける敵の方が多いため、とても使い勝手が良いとは言えない。
戦闘に入ってから相手によってその都度装備を変更するのも面倒である。
結構悪くない値段で売れるので、牢獄の町で手に入るものなどは売却してしまってもいいだろう。
 
【公式ガイドブック】には「自分が受けたダメージを仲間の誰かに与えてしまう」と書かれている。
おそらくDQ3の【なげきのたて】と間違えたのだろう。

DQ7

守備力57、かっこよさは5で、非売品。売却価格は2650G。
装備するとメラ・ギラ・イオ・ヒャド・バギ・炎・吹雪系の呪文/特技によるダメージが50ポイント増加する。
【主人公】【アイラ】が装備できる(データ上は【キーファ】も装備可能)。
【更なる異世界】の宝箱から手に入れることができる他、
1回100コイン以上の【ラッキーパネル】でも出現することがある。
また、敵では【ナイトリッチ】が落としていくことがある。
 
性能自体はDQ6のものとほぼ同じだが、
今作ではDQ5や6とは異なり呪われた装備を自由に外すことができなくなっており、
教会で呪いを解いて貰うと高額のゴールドを要する上にその装備品は消滅してしまう。
そのためどうにか活用しようにも応用が利かず、全く使い物にならなくなっている。
 
一応【プラチナキング(職業)】をマスターしていれば、全属性攻撃を無効化できるのでこの盾のデメリットを完全に打ち消せる。
これで全盾中第3位(PS版の場合)の守備力を活かせる……と言いたいところだが、より守備力の高い【トルナードのたて】【メタルキングのたて】に優る点があるわけではない。
縛りプレイ等でどうしても破滅の盾を装備して攻略したいという場合には使えるか。

リメイク版

呪いを解いても装備品が消滅しなくなったためアイテムコレクターも遠慮なく装備させることができるようになった。
とはいえ教会で多額のゴールドを払わないと外せないというのは変わらないし配信限定とはいえ【超おなべのフタ】【ひかりのたて】【女神の盾】といった優秀な盾が追加された本作で使われることはまずないだろう。
また唯一の取り柄である守備力も【ひかりのたて】に抜かれて第4位に落ちてしまった。
しかも物理防御に対しては【なげきのたて】が超有能になってしまったため、物理攻撃に対する需要もない。
アイテムコレクトに興味がない限りは売って資金の足しにしかされないだろう。

DQ8

守備力は50で、非売品。売却価格は2900G。
装備するとメラ・ギラ・イオ・ヒャド・バギ・炎・吹雪系の呪文/特技によるダメージが50ポイント増加する。
【主人公】【ヤンガス】【ククール】が装備することができる。
【翼を持つ者の場所】の一つである【北西の孤島の高台】の宝箱から手に入れることができる他、
【ヘルガーディアン】がレア枠で落としていくことがある(1/128、【ドクロ刈り】でも可)。
 
相変わらずこれ自体は活用のしようがほとんどないアイテムだが、今作では最強の盾の錬金材料という使い道がある。はめつの盾にかけられた呪いを解くためには聖者の灰を用いると同時に盾そのものをより硬くする必要があるという。
この盾+【聖者の灰】+【オリハルコン】【メタルキングの盾】を錬金することができる。
ちなみに、メタルキングの盾を【あくまのしっぽ】と錬金すると、この盾に逆戻りする。

3DS版

【追憶の回廊】でもうひとつ拾える。
メタルキングの盾の最終装備キャラは主人公と【モリー】なので、
ちょうど二つ手に入りこれ目当てにヘルガーディアンを狩る必要は無くなった。
ところがヘルガーディアンのノーマル枠がさらに有用な【しにがみのたて】に差し替えられたため、
同じドロップ率のこちらはPS2版と真逆で却って邪魔者になってしまった。

DQ9

守備力は0、おしゃれさは「-5」、盾ガード率は6.5%で、非売品。売却価格は2580G。
炎・氷・風・雷/爆発・闇属性の攻撃で受けるダメージを50%増加させるという特殊効果が備わっている。
【戦士】【僧侶】【魔法使い】【旅芸人】【パラディン】【魔法戦士】【賢者】【スーパースター】が装備できる。
【海賊バトのほら穴】の宝箱から手に入れることができる他、
Dランクの宝の地図の洞くつに出現する青い宝箱からも手に入れることができる。
また、敵では【サタンメイル】が落としていくことがある。
 
今作では久々に守備力が0になったが、DQ5と違って装備者の最終的な守備力を0倍にする効果はない。
盾ガード率こそそこそこなものの、防具としてはほぼ役に立たないのは従来通りだが、
今作でもより強力な盾の錬金素材としての用途が存在している。
この盾+せいじゃのはい×3で【聖女の盾】を錬金することができる。

DQ11

【主人公】【グレイグ】が装備可能な大盾。
うち直しに必要な宝珠は20個。

-+1+2+3
守備力52555862
攻撃魔力28293031
盾ガード率11%
闇属性ダメージ軽減20%30%40%50%

 
ヘルガーディアン、【ヘルオーディン】がレア枠でドロップする。
今作では呪いの装備が存在しなくなり、「なぜか闇の攻撃を 防いでくれる 不吉な盾」と解説されている。
入手時期としてはそこそこ強い程度の盾だが、闇属性耐性の高さとこうげき魔力の上昇が特徴。
主人公に【デイン系】を多用させたいなら装備させる価値はあるかもしれない。
 
3DS版では【ライトニングソード】と同様の方法で早期入手することが出来る。
多彩な闇属性攻撃を持つ【魔王ウルノーガ】第1形態戦において中々に有用。