【ほほえみのつえ】

Last-modified: 2024-03-25 (月) 09:02:55

DQ4

DQ4にのみ登場するイロモノ武器。
平和を願う女神の祈りが宿っているらしいが、そんなもん戦いに使っていいのか……。
攻撃力33、【カジノ】でコイン1000枚で入手できる。
装備可能なのは【クリフト】【ブライ】【マーニャ】【ミネア】と後衛陣一同。
市販はされていないが、売却すると67ゴールドで売れる。
カジノ景品で転売できるのはこれと【まほうのせいすい】(22G)のみ。
 
道具として使うと、敵1体をにっこり微笑ませて【1ターン休み】にできる。
味方が任意に使える休み系効果ではこれが最初。
普段から微笑んでいる奴はともかく、モンスターがニコニコ笑って1ターン何もしてこないという絵面を想像するとなかなかシュール。
しかしラリホー属性のため、ラリホー完全耐性の敵には一切通用しないし、単体対象で1ターン休ませるだけなのでショボイ。
そもそも第五章では所持しているアイテムを任意に使用できるのが【勇者】のみな上、その勇者がわりと早期にラリホーマを習得できるので、こんな効果を期待して使う機会はまずない。
ただし、ラリホー完全耐性のないボスの【エスターク】だけは、本当に眠らせると【あやしいひかり】で全体攻撃が飛ぶので、「眠らせることのない行動封じ」として、これの唯一にして極めて大きな見せ場になりうる。
うまく命中してにっこり微笑めば、行動を2回とも封じることができて非常に有用。
そもそもエスタークの笑顔ということだけでも面白いのだが、あの地獄の帝王が1ターンずーっと微笑んで何もしないなどという状況は、考えるだけでも恐ろしくシュールである。
必中ではないし、重要なダメージソースである勇者が使うのは非効率だが、マーニャやブライに持たせておいてエスタークに【マホステ】をかければ、わりと積極的に使ってくれる。
ただしAIの特性上、そのような小細工を使うのは、敵のHPが充分にあってすぐには倒せないと判断した場合である。
とどめが見えてくると使ってくれなくなり、かえってピンチになることもあるので、最後まで気が抜けない。
 
ちなみに、普通に殴ったときにも「にっこりほほえんだ」のメッセージが出る。
こちらは耐性に関係なくボスだろうが一定の確率で微笑むが、単なる演出であり相手は休まないので意味はない。
強大な魔王などが殴られてニコニコする様という凄まじくシュールな光景である。
なお、眠り状態やマヒ状態の敵は絶対に微笑まない(これはリメイク版でも同様)。しかし駄洒落は笑う。
【パーティアタック】の場合も、普通に殴ったときと道具として使ったときでそれぞれモンスターと同様の反応を示す。
 
武器の性能としては可も無く不可もなくと言ったところで、入手時期と性能はそこまでバランスが悪い訳ではないのだが、コイン1000枚の価格に無理がありすぎた。
コイン1000枚とは1~2万Gに相当し、攻撃力33は【モーニングスター】と同値で、そのモーニングスターはクリフトもミネアも、それぞれの章でカジノ到達よりも早い段階で無理のない価格で購入できる。
わざわざ1000コイン出してまで買って、ついてくるのがニッコリ効果だけというのはメリットが小さすぎる。
ブライとマーニャの場合、それまでの最強武器が【どくがのナイフ】(攻撃力24)なので、攻撃力だけなら9上昇していることになるが、二人は元々打撃力に期待されていないキャラであるため、どくがのナイフの麻痺効果とどっちが良いかと問われれば、もはや天秤にもかからない。しかも今作はリメイクの【プラチナキング】を除く【メタル系】は麻痺に完全耐性を持っていないので、最後まで持ち歩いてもいいくらいである。
 
ただし、FC版にはコインを大量に獲得できる裏技があり、これと組み合わせるなら第五章序盤の金策に使えなくもない。
第五章で加入直後のミネアにこれをあてがって、モーニングスターを売り払えば、序盤に937Gという少なくない資金を獲得できる。
と言っても、実際やってみると攻撃のたびににっこり微笑む演出が入るので戦闘のテンポが悪くなり、正直鬱陶しい。
また、一応換金可能なカジノ景品の中では一番高額なので、交換→売却を繰り返して資金調達も可能。
それでも果てしなく面倒だが。
 
カジノを利用できるようになって最速で入手しても微妙な性能だが、どういうわけかその遥か後の【闇の洞窟】でも手に入る。
当然この頃には遥かに強い武器がいっぱいあるので、まず使われない。
やはり、第五章序盤の金策とエスターク対策の2つにおいてのみ活躍する武器(?)と考えてよいだろう。
どちらも武器として活躍するわけではないのだが…。
 
ゲーム内の扱いはさておきネタとしては優秀で、四コマ漫画劇場にも多く登場したので知名度だけは割と高かったりする。

元ネタはおそらく、ダンジョンズ&ドラゴンズの「wand of smiles」。効果は同じで1分間、相手を微笑ませる。が、人にしか効かない。なお、一定の確率で「しかめっ面の杖」に変わる。

リメイク版

エンドールのカジノではコイン1000枚での交換品が【きんのブレスレット】に変更され、こいつは【移民の町】のカジノでの交換となった。
PS版では【グランドスラム】の建設が、DS・スマホ版では移民の町を最終段階まで進める必要がある。
またPS版では【キングキャッスル】のタンスの中から手に入る。
闇の洞窟でも引き続き入手可能。またビッグスロースが低確率で落とすこともある。
 
攻撃力や売却価格、装備可能者等の性能はすべて据え置きだが、必要なコイン枚数が3000枚と謎に三倍増している。
どう考えても1/3で交換できる【マジカルスカート】の方が優秀なのに…
 
入手時期(条件)の関係上、唯一の見せ場であるエスターク戦に投入することがほぼ不可能になった。
これにより、ただでさえ微妙な扱いだったのにもはや実用性の面では存在意義を完全に奪われたも同然。
一応エスターク戦前にグランドスラムかキングキャッスルを作れば戦線に投入可能だが、果てしなく面倒臭い。
そして、いざエスターク戦で使ってみても命中率がかなり低い。(耐性の影響なのか、成功率は僅か1割ほどらしい...)
これでは余程の縛りプレイでもない限り(というか、余程の縛りプレイであっても)使われることはないだろう...
 
一方、PS版のみ微笑んだ時に敵がピョンピョン飛び跳ねるアクションがつけられた。(これは微笑みなのか?)
また、殴ったときににっこり微笑む効果が必中になっているので、ラスボスだろうが裏ボスだろうが確実に飛び跳ねる。
別に一回休みにはならないので何の意味もないが、ネタ武器としては一定の存在意義を示せるまでにはなった。
ただしDS版ではテキストのみになり、ネタ度が下がった。
PSやDSからゲーム機が進化してよりキャラクターの表情が豊かに表現できるようになったので本作以降登場していないのはもったいない気がしなくもない。
 
ちなみに【トルネコ】鑑定させることもできるが、杖を手に取ると微笑むどころか大笑いし始める。
【まどろみのけん】といい、トルネコは武器の追加効果が効きやすい体質なのだろうか。

タクト

2020年11月6日開催の「ドラゴンクエストIVイベント」にて、Aランク武器として登場。DQIVメダル交換所で入手可能。
基本値 : かしこさ+22
特殊効果 : 回復呪文効果+4%
錬金候補 : 回復呪文効果+3%・MP+16・かしこさ+9・すばやさ+11 他