【まほうのたま】

Last-modified: 2024-03-25 (月) 02:27:45

概要

DQ3などに登場するアイテム。
漢字表記ではDQ3は「魔法の玉」、ダイの大冒険では「魔法の球」。DQ10、ビルダーズでの表記は「まほうの玉」。

DQ3

重要アイテムの一つ。
【いざないの洞窟】入り口にある壁を破壊するのに必要。
【レーベ】の村に住む老人がくれるが、彼の家にはカギがかかっており、まずは【とうぞくのかぎ】を手に入れなければならない。
「魔法の」と名付けられてはいるが、【ひかりのたま】のような神秘的なものではなく、上記のレーべに住む物知りの老人によって調合された火薬の塊。
要するに爆弾の一種で、公式イラストでもしっかり導火線のようなものが描かれている。
魔法ではなく科学知識の産物と言えるだろう。
 
アイテム物語など派生作品でも障害物を破壊する仕掛け爆弾なのは同じだが、単純な火薬ではなく「非常に古典的な魔法のアイテムの作り方」で製造され、爆発に魔法の効果を含むらしい。
 
【アリアハン】【宿屋】で寝込んでいる【あらくれ】は、これと同じ物を作ろうとして失敗し、爆発事故を起こした模様。
【レーベ南の草原】には【さいごのかぎ】の扉の先に旅の扉があるのだが、その行き先である【ポルトガの灯台】は岩山と海に阻まれて行き止まりになるため、アリアハン大陸で「超」がいくつもつくほど廃人級のレベル上げをして【アバカム】を習得しても、このアイテムをパスして進むことはできない。

リメイク版

いざないの洞窟の岩壁以外の場所で【つかう】と、「しかけるような 場所がない」と表示されるようになった。
【商人】鑑定させた時のセリフは光の玉と同一である。
 
アリアハンの宿屋にいる男性によれば、これと同じ物を作ろうとした人は過去に何人もいたらしい。

ゲームブック版

原作と同じくレーベの老人から貰えるが、使い方が異なっている。
爆弾のようなものではなく、ほこらの中の水瓶に浮かべることで旅の扉を起動させる仕組みである。

小説版

ゲームブック版に設定がいくらか近く、火薬ではなく「魔法の力を持った玉」である。
800年前に現れた謎の老【賢者】が、レーベの村に残して行ったもので、盗賊【バコタ】(小説では「バゴダ」表記)に盗まれていた。
【ルビス】に選ばれし者しか使えない」と言い伝えられており、【勇者】アレルが使用できたことによって彼こそ選ばれし者と判明した。

モンスター物語

モンスターたちも「魔法の玉」(と呼んでいるもの)を利用している。
【トロル】【ミスリル】鉱山で固い岩盤を破壊するために用いた。
しかし、これではただの発破であり、人間たちの魔法の玉と同一かは不明。
 
当然危険物なのだが、力は強いが頭の弱いトロルたちではその危険性を理解できずに……。
だがそれが結果的に【メタルスライム】を生み出すことにつながる。

アイテム物語

自作の爆弾で洞窟の壁を破壊し、アリアハンを脱出しようとしたドーラという青年のストーリーが掲載されている。
ドーラは何度も爆弾を作っては失敗するを繰り返したが、ついに壁を壊すことはできなかった。
実は、いざないの洞窟入口の壁には後のシリーズで言う所の【アタックカンタ】のような「物理的な衝撃を跳ね返す魔法」がかけられているとされ、大型爆弾程度の物理的破壊力では小さな傷を付けるので精一杯な模様。
「魔法の玉」とは、その特殊な魔法を打ち消す成分の入った爆弾のことなのだ。
これは、普通の火薬に【ばくだんいわ】から抽出したエキスを混ぜ込んで丁寧に裏ごしした後、3か月乾燥させて作成するとのことで、魔法的な要素を加味した爆弾となっている。

DQ7(リメイク版)

【すれちがい石版】のボスの報酬や、レベルの上がった石版の宝箱から手に入る。
一回使うと無くなってしまう消耗品だが、使うと【イオナズン】の効果がある。
しかし消耗品であるがゆえに所持品枠を圧迫して乱用もできず、すれちがい石版でしか手に入らない地味なレアアイテムでもあり、何よりこれを使うぐらいなら本当にイオナズンを唱えた方がマシ、とほぼ鑑賞用のアイテムである。店で売れないのも拍車をかけている。
グラフィックは火薬玉に導火線が延びているいかにも爆弾、といったデザイン。

DQ10オフライン・オンライン

表記は「まほうの玉」。
【遊び人】の職業クエスト【遊び人ファイアワークス】【だいじなもの】として登場。
【祈りの宿】【ルッチー】の父である【トーチル】から貰い、【遊び人の特注花火】の材料となる。
DQ10大辞典:【まほうの玉】も参照。

ビルダーズ1

【1章 メルキド編】【終章 ラダトーム編】【石の作業台】から制作可能。
材料は【ばくだんいし】3個、【鉄のインゴット】【ひも】1個。
1章では一度に10個作れるが、終章と【フリービルドモード】では何故か5個に減っている。
 
材料にもある通り性質は完全に【ダイナマイト】そのものであり、設置して約3秒経つと爆発する。本家マインクラフトにおけるTNTのような役目。
ダメージは100~120程度とかなり強力で普段壊せない物も壊せるが、自分にもしっかり当たってしまうのでうっかり巻き込まれて自滅しないよう注意。
なお、【骨】と同じく一度置いたら回収は不可能な上、攻撃するとその時点で即座に爆発して即死する。
当然敵の攻撃が当たっても爆発するので設置するタイミングにも気を配りたい。
置き場所を間違えたからと言ってもやり直しは効かないので注意すること。
もちろん町民にもしっかり当たり、これに巻き込まれれば即死は免れられない。
 
これを部屋に置くと【すぐに壊れる部屋】ができるが、上述の通り回収できない上に爆発も阻止できないので文字通りすぐに部屋が壊れてしまうのでスコア稼ぎには不向き。
 
物の壊しやすさは本作最強で、ストーリー中では【オリハルコン鉱脈】はこれでしか壊せないため【オリハルコン】入手のためにはこれが必須である。
メルキド編の大きな【ストーンマン】と同章のボス、【ゴーレム】はこれでしかまともにダメージが入らない。

実はブロックと同じようにカベや天井に貼り付けて設置する事ができる。

ビルダーズ2

表記は「まほうの玉」。
【オッカムル島】【ばくだんいわ】を倒すもしくは、ばくだんいわが【メガンテ】するとレシピを入手出来る。ばくだん石3個、鉄のインゴット、ひもを使うことで5個作ることが出来る。威力が下位のアイテムとして【古びたまほうの玉】があるが、効果範囲は古びたまほうの玉より狭い。威力を収束させたということかもしれない。
 
前作と同様置いてからしばらくすると爆発し、周囲のブロックを壊す。地面は掘り下げない上方指向性爆弾となっている為、オリハルコンを入手するのに必須だった前作と異なり、本作ではこれがないと入手出来ないアイテムはない。
ただ、これを用いる事で現状では壊せない物を早期に手に入れたり、横穴を空け重要アイテムを消費せずに進んだりといった事は可能。頑丈な【金鉱脈】の採掘に使うのがいいだろう。
本作ではこれのダメージよりHPを高くすることも容易なので、1撃で爆死する危険性も減った。もちろん巻き込まれない事に越したことは無いが。
 
また、本作には同じように広範囲を破壊できる上、いくらでも出し放題なハンマー技や必殺パンチを持つ【ゴーレム】がある為、整地用にも使われる機会はあまりないが、前作同様すぐ壊れる部屋の部屋レシピを作るのに必須。部屋の判定が遅くなったせいで、何個も使わないと達成出来ないこともあり、運が悪いとたくさん作らされることになる。部屋を増やす前に登録するようにしよう。
またゴーレムら仲間モンスターを連れ込めないストーリー島のビルドをしたいときはこれや古びたまほうの玉があると結構便利。
ビルダーハート30個と格安で交換できるため、入手にもさほど困らないだろう。
 
因みに前作同様、カベや天井に貼り付ける事が可能で、更に自己視点や【ビルダーアイ】を用いれば離れた場所を爆破する事もできる。高所の【黄山岩】の整地に使ったりそざい島の家畜達を気づかれないまま爆破する事で楽に肉に出来たり、マルチプレイで友達を奇襲爆破したり・・・

トレジャーズ

【お宝】の一種として登場。

お宝No.250
レアリティトレジャー
カテゴリーヒストリー
コレクションだいじなもの
標準価格250,000G

ダイの大冒険

爆発物とは全く別のアイテムとして登場。
モンスターを収納して持ち歩き自在に出し入れできるアイテム【魔法の筒】の最新型で、一度に何十匹ものモンスターを詰め込むことができる道具である。
導火線の付いた科学的な爆弾としては【ダサイ爆弾】が存在する。
 
外見は金属製のタガで十字に留められた黒っぽい球体で、タガの交差する位置には宝玉がはめ込まれている。
【ザボエラ】の身長と比較すると、少なく見積もっても一抱えぐらいはある大きさ。
魔法の筒と同様、「デルパ」の号令で球が破裂し大量のモンスターが飛び出て来る。入れる時にも「イルイル」の号令を使うかどうかは不明。
1度中身を出すと爆発消滅する使い捨てで、手持ちサイズで繰り返し使える魔法の筒と比べると運用には手間のかかる装置である。
生産コストは不明でそれなりの組織力も必要だが、部隊を組める数の魔物を小スペースで移動、潜伏させられるため軍事的な輸送装置やトラップとして見るとかなり有効なアイテムで、作中でも処刑場に設置して伏兵を仕込むのに役立てられた。
 
作中ではダイ達が大破邪呪文【ミナカトール】を発動させようとする真っ最中に現れた【ザボエラ】が使用する。周囲に多数隠していたこの球の中から魔界のモンスターを大量に解き放ち、ダイ達を襲撃した。ミナカトール詠唱に専念するダイ達を守るため、クロコダインやノヴァを筆頭に武術大会出場者や各国の兵士達が出撃し激しい戦闘を繰り広げるが、敵モンスターの力を半減させるミナカトールの魔法円を中心に陣形を組んだ地上の戦士達の連携の前に、やがて制圧された。
 
出現した魔界のモンスターは【ピクシー】系、【てっきゅうまじん】系、【サイおとこ】系、【テラノバット】系、【ベレス】【ビースト】系、【シャドーサタン】系、【ソルジャーブル】系、【さそりアーマー】系と多彩。
白黒漫画でカラーが不明なため、ジャンプ誌面のクイズに出題されたベレス以外は種族までは判別できない。
読み切りの際に魔法の筒から登場したのは、当時発売を控えていた新作であるDQ4序盤の魔物だったが、今回は中堅~上位クラスが封じ込められており、次なる新作DQ5の魔物も作中初登場となった。
 
これらの魔物は戦力として呼び出されたのも事実だが、例え倒されてもその死体を奥の手【超魔ゾンビ】の素材に出来るよう改造済みという二段構えの作戦であり、魔法の球はそのための材料輸送装置でもあった。
戦闘後には魔物達は辛うじて生きていたが、死体でなければ超魔ゾンビの材料にならないため、チウに助けられた二匹のピクシー系を除いて全てザボエラにトドメを刺され、超魔ゾンビ製造に利用されてしまった。