【みずでっぽう】

概要

水鉄砲とは水を射出するように作られた玩具である。
水を蓄えるタンクとその水を引き金を引いたり押したりすることで放出するギミックで構成されている。
簡易なポンプを付けただけの安価なものからコンプレッシャーの圧縮空気を利用して猛烈な勢いで射ち出すものもある。【てっぽうみず】という似た名前の特技が存在するが、名前が似ているだけで全く別の意味である。

DQ3

【ムオル】の少年【ポポタ】が、村の前で行き倒れていた男「ポカパマズ」から貰ったもの。
ポカパマズさんの正体は、行方不明となっていた勇者の父【オルテガ】であり、この水鉄砲は主人公にとっては父の形見に当たることになる。
ムオルへ行くとポポタから貰うことができる。
非売品だが売ると15G。
売ったり捨てたりすると、なぜかまた貰うことができる。
【せかいじゅのは】よりも基準が甘いようで、預かり所や登録所のメンバーが持っていても、パーティ内の誰も持っていなければ気前良く何度でもくれる。
我が父上はどんだけ大量に作ったのだろうか？
無制限にタダで貰えるのに売れるのだから金策に役立つ…と思うだろうが、これを売るためには市場の逆サイドまでいかなければ道具屋がない上に1つずつしか貰えない(売るのも1つずつ)ので時間効率が悪すぎる。やっぱり、そんなうまい話はない。
これ以外の入手方法は【ベビーサタン】のドロップのみ。しかも1/256と最低クラス。
【公式ガイドブック】のイラストでは、昔ながらの竹と木で作られた押し出し式のものである。
　
人や動物などのNPCに向けて使うと「うわっ つめたい！」（男性キャラの場合）等の反応が返ってくる。女性キャラに使うと「きゃっ　よして！」と台詞が変わる。動物や魔物キャラだと｢！？｣と返ってくる。そしてその対象が動けるなら移動してくれる。特にそれ以外使い道はない。
　
この男女管理はグラフィックによって決まるため、【バハラタ】にいる「～じゃ。」という老婆口調のうつむき婦人もこのときばかりは町娘と同じ若々しい悲鳴を上げる。
なぜか【ヒミコ】に使うと男と同じ台詞を返す。女性に化けているだけで、この【やまたのおろち】そのものは♂個体だったのだろうか？
【ノアニール】で村人を起こす前にみずでっぽうを使うと、寝ているはずなのに反応が返ってくる。
幽霊船にいる囚人の姿をした死体に普通に話しかけると【へんじがない。ただの　しかばね　のようだ。】と表示されるが…水鉄砲を撃つとしっかり喋る。ゾンビになっている可能性も一応あるが、死体が水鉄砲に反応するというのはちょっとしたホラーである。
しかし【エジンベア城の門番】に対して使っても動いてくれないので、ランダムに動くNPCにしか効果が無い模様。
また誰にでも使える訳ではなく骸骨や人魂は反応しないし、なぜか【エルフ】に対して使っても何も起こらない。しかし【ホビット】には普通に効く。
【バラモス】にも使えたりする。現場を想像するとなかなか笑える。
なおフィールドグラフィックによって反応が変わるのは【へんげのつえ】もそうだが、その区分は異なるようである。変化の杖で変身した骸骨は、悪魔やスライムと同じモンスター扱いであるにもかかわらず、みずでっぽうで返す反応は悪魔と骸骨で異なる。

リメイク版

ポポタから貰える父の形見が【オルテガのかぶと】になったため、コレは削除されてしまった。しかし内部にデータ上は残されており、いわゆる没アイテムの一つとなっている。
GBC版なら【キメラバグ】で出現させることも可能。
ただし、残念ながら効果は削除されており、15Gで売る以外の使い道はない。

DQ7（リメイク版）

武器として久々の登場を果たした。
竹と押し出し棒を使う昔ながらの形だったDQ3のものと違い、今回は青いピストル型でプラスチック製の子供のおもちゃといった見た目。何気にドラクエでは極めて珍しい「銃」型の武器である。
　
攻撃力39、かっこよさ7。装備可能者は主人公とアイラ。
配信石版【冒険者たちのみちくさ】のクリア報酬である。
しかし、この石版のボスである【デスバキューム】は【更なる異世界】の敵並みのステータスを持つため、とてもじゃないが序盤で勝てる相手ではない。
そのため、これを危なげなく手に入れられる段階では武器としてはまるで実用性がなく、見た目を楽しむネタ武器と割り切るのが妥当だろう。
デスバキュームには混乱が効くので、【どくがのこな】などで動きを封じつつ自滅を狙えば低レベルでの入手も不可能ではないが、苦労して入手したところでこれよりはるかに入手難易度の低い【フライパン】に性能で負けているというのがなんとも…。
　
で、装備時のモーションはさぞ間抜けなものになると思いきや、【ビッグボウガン】とまるっきり一緒。流石に飛ばすものは矢から液体とちゃんと変わってはいるが。
物騒な水鉄砲もあったものだが、撃たれたら【はがねのつるぎ】で斬られるよりも大きなダメージを受ける水鉄砲ならば、ある意味合っているのだろうか？
　
現実でも高圧水流を撃ち出す放水銃（放水砲）が暴動鎮圧に用いられたり、金属の壁すら切断するウォーターカッターのようなものもある。
DQ3時代の【４コママンガ劇場】では、武闘家など肉体派キャラが水鉄砲を使った結果、人肌を斬り裂く勢いで水が出ると言うネタもあった。
剣以上の殺傷能力を有する水鉄砲というのは、実はそれほど不自然ではないのだ。
……ハンドガンサイズという点を除けば。

トレジャーズ

DQ3のものが、【お宝】の一種として登場。

アベル伝説

DQ3と同じく【ポポタ】の愛用品。
モンスターの仲間と勘違いして【デイジィ】に向かって発射した。その後「水鉄砲とはいえ二度と人に向けるんじゃない」と諭された。
こちらでは竹筒型ではなく、タンクを背負った現代風のウォーターガンを木製にしたようなデザインになっている。
コウモリ状のモンスターに向けて発射し、目を直撃して一時的に丸腰状態（直前にポポタを襲った同じモンスターを倒すため剣を投げたため）で襲われていたデイジィを助けた。つまりゲーム本編と違って、ちゃんと武器として使用された。
ただゲームに当て嵌めれば「ダメージを与えた」と言うよりは目つぶしで【１ターン休み】の効果を得たようなものに近い。
実際それだけでは倒すには至らず、そのスキをついてポポタが剣を投げ渡し、デイジィがそのモンスターを一刀両断して倒している。

魂の絆

アイテムとして実装されている訳ではないのだが、【マァム】をサマースタイル（水着姿）にした場合、手にしている【魔弾銃】のグラフィックがハンドガン型水鉄砲に差し替わっている。