【やさしいひと】

Last-modified: 2022-07-23 (土) 22:20:03

DQ3(リメイク版)

能力補正

ステータス補正順位
【ちから】+5%13/46
【すばやさ】-5%24/46
【たいりょく】+5%14/46
【かしこさ】+10%9/46
【うんのよさ】-5%20/46

解説

DQ3に登場する【性格】のひとつ。
最初の【性格診断】において、【城】の場面で【大臣】に話しかけ、「自分の判断で行動はできないが、【王】の命令にも従えない」と答えるとこの性格になる(質問全てに「いいえ」と答えればOK)。
また、アイテム【やさしくなれるほん】を使うとこの性格に変わる。
そして、装飾品【はくあいリング】を装備している間は強制的にこの性格になる。
 
大きな特徴はないが、補正のバランスはおおむね良好。
力、体力、賢さにプラス補正。多くの【職業】に適用させやすい。
この性格のキャラが【パーティ】に一人でも居れば、辛い冒険の助けになってくれるだろう。
イメージ優先で【僧侶】(特に女性)をこの性格で作ったプレイヤーも多いのではないだろうか。
リアルの世界でも、この性格のキャラが居るとありがたいものだ。
 
…しかし、性格診断でこの性格になったときの話、決断するのが苦手→物を捨てるのが苦手→机の中がぐちゃぐちゃ、という展開になるのだが、少々話の展開が強引である気がしないでもない。
城の場面での回答方法も考慮すると、要は「優しい」というより【優柔不断】だという事だろう。
【勇者】をこの性格にして、他のメンバーを【セクシーギャル】にでもすると雰囲気が出るかもしれない。
ちなみに、そのセクシーギャルの完全下位互換性格の1つでもある。
 
勇者がこの性格だと、【アリアハン】の城2階の右側の【兵士】が、思いやりもあるあなたなら仲間たちも協力してくれるはず、とアドバイスしてくる。
実際「バランスはいいが飛びぬけたものもない」性格なので、他のメンバーとの兼ね合いが難易度に直結しやすいとは言える。
【バラモス】打倒後は兵士自体が消えてしまう。
 
性能は決して悪くないのだが、本来戦う人に向いているとは言えない性格だからか、この性格のキャラが【転職】しようとすると【ダーマ神官】に「【これも世の中がいけないのか…】」と嘆かれる事がやたら多い。
具体的には【戦士】【武闘家】【盗賊】に転職しようとした時。まぁこれは嘆きたくなる気持ちもわからないではない。
一方で【僧侶】に転職しようとすると「天職ともいえるナイスチョイス」とベタ褒めされる。DQ世界で僧侶になるのは優しさが必須なのか。
 
【ルイーダの酒場に最初からいる人たち】では【魔法使い】のローザがこの性格(GBC版除く)。
素早さがわずかに下がってしまうのは痛いものの、この性格と魔法使いとの相性・総合力共にまずまず。
とはいえ魔法使いは、登録時にセクシーギャルに比較的しやすい職業なので、手動でそちらの登録を目指した方が良いかもしれない。
 
余談だが、この性格診断時のやり取りには「駅弁のはしぶくろ」などという言葉が登場する。
DQ3にはおよそ似つかわしくない言葉であり、ゲームの世界観を壊すことを良しとしない堀井なのに、いささか気になるところではある。
この声の主はアレフガルド在住の妖精であって、作品世界の外の存在と言う訳ではないのだが…
まあこの性格診断はどちらかといえばプレイヤーに向けた意味合いが強いため、セーフなのかもしれない。
あるいは日本版「ウィザードリィ」の説明書に出てくる、それぞれの性格がとる行動を説明している「通りの激しい道を渡ろうとしているおばあさん」のようなもの(ゲームには通りの激しい道なんてないのだが、プレイヤーに性格の方針を理解させるためのわかりやすい例えにしている)なのだろうか。
 
なお後付けの設定になるが、DQ3ではなく後のシリーズならば駅や列車も登場することになるうえ、DQ10には駅弁大好きな賢者までもが登場する。
それなりに位の高い妖精であると思われ、勇者に「まことの名」があることも認識している彼女がそれら異世界の事情に関して知っていたと考えれば、一応不自然ではないかも知れない。