【ようじゅつし】

Last-modified: 2024-02-26 (月) 00:22:19

本項目ではDQ2などに登場するモンスター(【まじゅつし】の色違い)について扱います。
DQ6に登場する同名モンスター(ミラルゴの色違い)は【ようじゅつし(DQ6)】を参照。

概要

DQ2で初登場。
片手に杖を持ち、紫色のローブを着て仮面を被った魔法使い。
漢字で書くと「妖術師」(DQ6に登場するようじゅつしは、漢字で「妖術士」)。
色違いには【まじゅつし】【きとうし】、DQ7の【あくま神官】【じごくのつかい】がいる。
公式イラストでは4本指だが、近年の作品では5本指に修正されている。
 
かの有名な【マ ク ロ ベ ー タ】スレのタイトルに名前が挙がったこともあるが、トルネコシリーズでは凶悪なモンスターとして有名で、一口にマイナーモンスターとは言い難い。
どちらかと言えば、DQ6のようじゅつしの方が出演作品も少なく知名度が低いと思われる。

DQ2

生息地域が広く、【デルコンダル】【ペルポイ】【テパ】の周辺に出現する。
下位2種はFC版だと最大4体だが、こいつは最大2体で現れる。MSX版及びMSX2版では最大4体。リメイク版では最大3体であり、FC版よりもリメイク版の方が最大出現数の多い数少ないモンスターである(他に【バシリスク】【ガーゴイル】がいる)。
同種のなかでは最上位種族だが、似たような外見である【じごくのつかい】【あくましんかん】という上位の魔法使い(神官)系が存在するため、なんとなくコイツは中級魔導士みたいなイメージがある。
 
主な攻撃手段は【ベギラマ】で、ほかに【マホトーン】【スクルト】も使う。
実はシリーズ初の集団攻撃呪文の使い手である。
マホトーン以外はどちらも微妙な効果だが、リメイク版ではベギラマとスクルトが大幅に強化されているので注意。
反面、こいつ自身のマホトーン耐性は弱耐性止まりであり、下位種の祈祷師よりも効きやすい。
 
ドロップアイテムは【みかわしのふく】だが、本人の回避率は全然高くない。
武器や防具は持ってるだけじゃダメなんだぜ。
 
【風の塔】から最も南下した岩山沿いの横1ラインの森林はテパのエンカウントテーブルがはみ出しており、そこでひたすら倒せば、船入手前にみかわしのふくを入手できる可能性がある。ドロップ率も「1/16」と、かなり高い。
ただし、マホトーンで呪文を封じたとしてもこの時点ではかの【マンドリル】をも上回る攻撃力とHPを持つので、勝つのは容易ではない。単純なステータスだけでなく、マンドリルと違ってサマルトリアの王子やムーンブルクの王女の【ギラ】【バギ】にも耐性があるので尚更である。
そもそもこいつが出る場所に出向くということは【くびかりぞく】【ヒババンゴ】【ブラッドハンド】【ゴールドオーク】といった他の強敵も出るということなので、こいつらに出遭ってしまうとまずいことになる。逃げるにしても、失敗したり【不意打ち】されたりすれば壊滅的な被害を受けるだろう(FC版での逃走成功率は「66%」に固定され、高い)。
【もょもと】でもない限り、とてもリスクに見合ったものではない。
ちなみに正攻法で攻略しているかぎり逃げる姿を見ることはまずないが、もょもとを連れていけば逃げる姿を見ることができる。

ゲームブック(双葉社)

下巻にて登場。
鏡で造られた「妖閉空間」にパーティを閉じ込め大苦戦させる。

小説版

【ベラヌール】のルビス神殿で【あくましんかん】に率いられ出現した。

ゲームブック(エニックス)

上巻のラスボスとして登場。
【ラダトーム】で商人に化けて、沈没船の積荷の引き揚げを依頼してくる。
依頼を遂行中の王子達を襲撃するも仕留めきれず、ルプガナ船団長の娘ミリアをさらい本拠地の【大灯台】におびき寄せ、相棒の【魔道士】と共に数々の卑劣な罠で歓迎してくれる。
姿形は人間だが正体は怪物なのか、あるいは悪魔に魅入られて人ならざる存在と化したのか、影が人間のそれではなく狼の頭とカマキリの胴体と蠍の尻尾をもつ異形の形状をしている。

DQ7(リメイク版)

今作はきとうしが登場しているにもかかわらず、PS版ではこいつはまじゅつし共々ハブられてしまっていたが、リメイクにて登場。

スクエニメンバーズの第1メンバーズクエストに参加した者が貰えるトクベツな石版、
「操り人形師の館」のボスとして登場。姿は違うが名前が同じだからか、6の能力と使用呪文がベースになっている。
今までと違い、バイキルトやメラミを使うが、メラミよりバイキルトの後の通常攻撃が強烈。
こちらもスクルトで守備力を上げて応戦しよう。
 
なぜか色も今までとは違いベージュのローブにオレンジのマントを羽織っている。

DQ9

廃墟になって人が住んでいない(幽霊はいるけど)【カズチャ村】で暮らしている。
下位種ともども怪人系に分類される。
ハーゴン時代は中級の神官だった彼だが、戦歴の紹介文によると、9ではなんと大神官に出世した模様。
ただし、闇の力に手を出して破門されたとある。となると、元は真っ当な人間なのだろうか?
よく見ると、本作では彼の指は5本(イラストでは4本)になっているので、そうだったとしても不思議ではない(DQ2の小説では、まじゅつしの正体がハーゴンに忠誠を誓った人間の青年だった)。
イオラ、ドルクマ、スクルト、マホトーンと、やはり9のこの系統の例に漏れず、多彩な呪文を使いこなす。
また、通常攻撃は杖によるものなので、MP吸収の追加効果が付いていることには注意。
そのままだと結構な強敵だが、やはりこの系統の例に漏れず、マホトーンさえ効けばほぼ無力化できる。
効かなかったときのために、魔法耐性のある防具を着込んでダメージを軽減することも考えておこう。
状態異常は概ね有効だが、何故か猛毒だけは効かない。
ドロップ品は通常でまほうのほうい、レアでふしぎなきのみ。
 
盗賊のクエスト【デュリオのカタキ討ち】では、こいつが盗賊【ヴォルガン】から預かっている宝石【ムーンダイヤモンド】を盗むことが要求される。
ただし、カズチャ村の地下1階(牢獄っぽい場所)に居るようじゅつしでなければ持っていないので注意。

不思議のダンジョンシリーズ

シリーズ共通でトルネコから2マス以上離れて行動し、【ようじゅつしの杖】を振ってくる。
視界外からも容赦なく振ってくるのが恐い。
本編での地味さとはうってかわって、こちらでは嫌らしいモンスター代表格としての悪名を轟かせている。
少年ヤンガスではポジションを【闇の司祭】に取られて登場できなかった。

トルネコ2

HP130、攻撃力120、防御力30、経験値3300(レベル1のステータス)。
下層61-79階の魔法エリアに出現。
鈍足、怯え、バシルーラ、眠り、封印のどれかを与えてくる。どれも嫌な効果ばかりなので注意。
次作ほど凶悪でないとはいえ、運が悪いとHP満タンの状態からでもコイツ1匹に完封される可能性がある。
また単純な戦闘力もきとうしから大幅に向上しており、杖が鬱陶しいからと肉弾戦に持ち込んでも予想外の硬さと攻撃力に驚かされる。
【まほうのたて】が無ければ、コイツのいる階は【即降り】で対処したい。

トルネコ3

HP34、攻撃力12、防御力15、経験値30(レベル1のステータス)。
HP60、攻撃力20、防御力33、経験値90(レベル5のステータス)。
【魔物の巣】【封印の洞くつ】【異世界の迷宮】【不思議の宝物庫】に出現。
魔物の巣と異世界の迷宮ではLv5、不思議の宝物庫ではLv8、封印の洞くつではLv9の個体が出現する。
何故かレベル1の個体は【モンスター闘技場】にしか出てこない。これは【キースドラゴン】【ドラゴメタル】も同様。
強さの割に経験値がショボく、なぜか下位種のきとうしより少ない。
 
口封じと眠りの効果は削除されたが、【ようじゅつしの杖】に加え、トルネコの視界内では【ピオリムの杖】【イカリの杖】を味方に向けて振るようになり、危険度が更に跳ね上がった。
【きとうし】と違い倍速1回攻撃の味方にもピオリムの杖を振るので、普通に倍速2回攻撃のモンスターが生まれてしまう。
81階の大部屋モンハウでは、互いに杖を振りまくるせいで一気にイカリ状態+倍速2回攻撃のようじゅつしが量産されることもありえる。
魔法弾を互いに飛ばしまくる光景はキャッチボールさながらと言ったところ。
イカリ状態のようじゅつし相手に直線上に立つのは危険すぎるので、【魔法の石】を投げて対処したい。
しかも前作と同様、きとうしや【ファーラット】系統同様にこちらや仲間モンスターが近づくと逃げ回るために倒しにくい。
何とか倒しても経験値90、こいつが出るフロアには経験値1000超えの敵もいるのにこれはひどい。
 
仲間にしたときの名前は「ようじ」で、成長タイプは【防御・晩成】
当然のごとく仲間にすると非常に便利。ピオリムの杖だけでなくイカリの杖も無限に振ってくれる。
【ダースドラゴン】とのチームワークの良さはあまりにも有名。【マジタンコンボ】のブースト役にもなれる。
異世界の迷宮での印象がとにかく強いが、実は異世界限定種ではないため捕獲も比較的簡単である。
イカリ状態により命令変更を封じられ、きとうしに比べて仲間への杖誤爆のデメリットが大きくなる。使用上の難点には注意。

GBA版

GBA版ではさらに凶悪化。
ピオリムの杖とイカリの杖をこちらの見えない場所で味方に振るようになり、いきなりドーピング状態の敵に鉢合わせすることも。
イカリ状態+倍速2回攻撃のようじゅつしが誕生する確率もうんと上がり、そうなるとひどい勢いで倍速2回攻撃の敵を量産してしまう。
この最悪な仕様変更が、ただでさえ難しかった異世界の迷宮の難易度をさらに上昇させている要因の一つになっている。
なんらかの理由でイカリ&倍速2回攻撃の【ダースドラゴン】がフロアのどこかで発生してしまったら、無慈悲なワンサイドゲームの始まりである。
GBA版の異世界の迷宮では、ダースドラゴンよりようじゅつしをニフラムしたほうがクリア率が高まると言われるほど。
他にもGBA版オリジナルの【新界の試練】なんかでも暴れまわってくれる。
しばしばデビルカンガルー(同年発売の風来のシレン外伝のモンスター。プレイヤーの視界外から他のモンスターを次々と倍速+イカリ状態にしていくトラウマモンスターとして有名)化していると言われる。
幸い100%起きた状態で発生するわけではないので寝た状態で発生したやつは極力無視しよう。危ういものには触れないに限る。

バトルロードシリーズ

バトルロード2レジェンドの【レジェンドクエストII】の第四章で【ガーゴイル】【キラータイガー】、ビクトリーのレジェンドクエストIIでは第五章で【メタルハンター】【マミー】と共にそれぞれ登場。
技は「イオナズン」と「ギラ」で、賢者と組んだ【きとうし】と同じ。
呪文は強力だがとどめを撃てば勝てるので、攻撃面よりも耐性を重視してパーティを組むと良いだろう。

ヒーローズ1

系統最上位種に当たるのだが、さらに上のモンスターとして【謎の策士】というモンスターが居る。
スクルトを使い周囲のモンスターの守備力を上げるほか、ルカナンを唱え逆にこちらの守備力を下げてくる。
こちらに気づくと遠目からギラを使ってくるのでうざったい。
スクルトやギラはともかく、ルカナンは非常に危険なのでさっさと倒してしまおう。
こいつらの出現する時期的にも物理攻撃が強力で危険なモンスターがわんさか出てくるので尚更である。
仲間にすることもでき、スクルトを唱えながら現れ味方の守備力を上げてくれる。その後は持ち場を守り抜いてくれる。
ただし2枠使うため、その後もガードモンスターとして持ち場を守ってもらうか、スクルトを唱えたあとはお役御免かはプレイヤー次第。

ヒーローズ2

系統最上位種として中盤から登場。【闇の世界】にも闇の荒野に出てくる。
スクルトやルカナンを使いながらギラを使うのでやはりうざい。
さらに近づいてもドルマ・テレポートで別の所に行ってしまうので下位種以上に厄介になっている。
中型モンスターがいる場合は真っ先に倒したいモンスター筆頭である。
なお例によって今回はこの種族にコインでなりきれる。こやつの場合はドルマ系呪文を中心であり、ドルマストームやドルモーアを使える。下位種でもあったドルマ・テレポートも健在。
敵として嫌らしいことをした鬱憤をこやつになりきって倍にして返してやろう。

ビルダーズ2

【ムーンブルク島】で登場。
【デインバリア】の完成で壁を飛び越える【くびかりぞく】対策ができたと思った矢先、水を差すように【メラゾーマ】を投げ込んでくるひどいやつ。かくして高い城壁を持つ城門を修理することになる。
【破壊天体シドー】の三神官が一人、【ヨージス】はこの種族である。

DQMSL

ガチャ限定【悪魔系】のAランク。
Cランクの【まじゅつし】【きとうし】を経た最終転生先。
特性は【じどうMPかいふく】のみ。リーダー特性は「悪魔系のMP+10%」。
習得特技は【バイキルト】【ドルクマ】。これはSランクの【ローズバトラー】と同じ特技構成。
比較的入手が容易なA止まりということで、所謂ガチャのハズレ枠なのだが、
実装当初は貴重な自動MP回復持ちであり、「究極転生への道」等の長丁場となるクエスト等で、多くのプレイヤーに愛用された。
その便利さから「上司(?)の【あくましんかん】より強い」等と言われたことも。
現在では自動MP回復持ちのヒーラーや補助役が増え、同じAランク帯でも普通に進めていれば大量に集まる【ドラキー】の最終転生先である【グレドラ】等がいる為、出番はほぼ無いだろう。

モンパレ

悪魔系のDランクモンスターとして登場。攻撃タイプは遠隔。初期とくぎは【スクルト】
出現場所の地味さから無視されやすいきとうしとは違い、こちらはストーリー上必ず通過しなければいけない荒れ地の大陸のパレードで出てくるため、人によっては会うのがきとうしより先になることもあるという珍しいモンスター。
敵とした現れた際にはベギラマを使用しこちらに大ダメージを与えてくる。いざスカウトチャンスに現れた個体はベギラマを持たずスクルトしか持っていない…という残念さを持つが本作でのスクルトはそれなりに重要かつ便利なので補助役としては需要がある。
ステータスも守備力・すばやさ・賢さが性格ふつうならまったくの同値でバランスよく伸びてくれるので、呪文攻撃を覚えさせてやれば魔法使いとしての育成も可能。耐性もヒャドやドルマ、混乱やマインドを半減しハックは無効と優秀。
しかしHPが低く、イオ・デインという2大範囲呪文が弱点属性になっているのもあり対人戦ではイマイチ奮わなかった。

ライバルズ

第1弾「スタンダードパック」で魔法使い用スーパーレアとして登場。
そちらは現在マスターズルールでしか使えないが、第10弾拡張カードにて「残響のようじゅつし」名義で再登場した。
こちらも魔法使い専用のスーパーレア。

第1弾

6/3/6
自分が特技を使う度
ランダムな敵1体に2ダメージ

これを出した上で低コスト特技を連打することで、莫大なダメージを振りまくことができる。
コンボデッキ「テンポゼシカ」のキーカードとして黎明期のゼシカを支えた存在であったが、強力すぎたことからコスト5→6の調整を加えられ、【早詠みの杖】の調整と合わせて大きく弱体化してしまった。

第10弾拡張

4/3/3
召喚時:対戦中に自分が使った特技カード1枚を手札に加える
自分の手札にある、対戦中に自分が使用した特技カードと同じカードのコスト-1

効果はガラリと変わり、一度使った特技を回収&軽量化する。
シンプルに手札補充にも使えるが、軽量化効果は【キャプテン・クロウ】などとの組み合わせ次第では爆発的なコンボを生み出せる。
特に「やまびこの心得」をこれで連射しまくれば、往年の強さをも上回るダメージラッシュを実現できるだろう。
また、【宝の地図】などの複数回使用を前提とする特技トークンカードとの相性も抜群。
当初は3/2/3だったが、宝の地図軸で暴れまくった結果HPが3→2に下方修正され生存力が下がり、特に【ブラックベジター】【放たれし大地のじごく】の巻き添えで倒れるようになった。
それでも効果がそのままだったのでまだまだ猛威を奮い、3/2/2→4/3/3にコストが上がり再度下方修正された。
無印時代から数えると計3回も下方修正を喰らったため、プレイヤー間では変な意味で有名になってしまった。

アベル伝説

33話(配信等では32話)で【ムーア】に率いられて【ティアラ】一行の前に登場。この時は突然現れた【アドニス】によって一掃される。
次話では【ネグロゴンド】の湖で再びムーアとともに登場。衣裳に描かれていたハチの絵が実体化して【ハンターフライ】となって一行を襲った。
なお作中では「妖術師」と呼ばれているが、資料によっては「ヘルデビル」となっていることもある。