【アッテムト鉱山】

Last-modified: 2024-03-07 (木) 16:22:00

DQ4

【アッテムト】の町の中に存在する鉱山。
長らくアッテムトの発展を支えてきたが坑内から突如有毒ガスが噴出し、一気にアッテムトはゴーストタウンと化してしまった。それでも鉱夫たちは犠牲者を出しながらも一攫千金を夢見て坑道を掘り続けている。
 
ちなみに洞窟は町の中に存在するが、【リレミト】を唱えると町を通り越してフィールドまで出てしまう。
要するに、前作におけるナジミの塔や岬の洞窟に、アリアハンから入った場合と同じ状況である。
また、ここのBGMは【恐怖の洞窟】で本来なら恐いイメージの曲である。だが、町の中でシリーズ屈指の憂鬱な曲【エレジー】を延々と聴かされてきたこともあり、それから解放されて逆に心地よく感じられる。

第四章

イベントアイテムの【かやくつぼ】を入手するために行くことになる。他にも【ぎんのタロット】が落ちているのでついでに回収しておきたいところ。
【オーリン】を仲間にする前でも攻略可能だが、難易度が大幅に上昇する。
【痛恨の一撃】を繰り出す【メタルスコーピオン】、眠りやおたけびでこちらの行動を封じてくる【バンプドック】【とらおとこ】など、これまでの敵とは段違いの強敵が出現する。
とは言え、【公式ガイドブック】の到達レベル(【マーニャ】がLv13)はさすがに上げすぎである。オーリン無しの二人旅を想定したのだろうか?4章の敵の経験値でそこまで上げるのは少々面倒。ハバリアでそれなりに装備を整えてさえいれば、突入の目安はマーニャのLv10前後である。
 
奥には有毒ガスが発生している中でなおも掘り続ける猛者がいる。
有毒ガスが噴出しているものの、町にはある【毒の沼地】がない他、いくら長居しようともプレイヤーがダメージを受けたり【毒】その他の状態異常になったりすることはない。
ガスで死ぬよりもモンスターに殺される方が早いという事か。
こういう町なので4コマでもせいぜい火薬壺がらみくらいでしか出ることはなかった。もっとも、とんでもないものを掘り当ててしまったという町民に「埋めろ」と反論の余地のない正論で問題解決させる勇者もいたが。
と思ったら何故か一緒に入り込んで墓を守る老人に「もうかりまっか?」と尋ねて「墓地墓地でんな」と返されるトルネコや、金をひたすら掘り続けてきんグスライムと何故かきんグレオが出てきてずっこける鉱夫だの、割とシュールなネタにされる事は多い。
 
町の中はやたら「ゴホゴホ…」ばかりで、BGMともども憂鬱の素だっただけに、入った直後にいる鉱夫の「きをつけな ここにはまものが うじゃうじゃいるぜ!」という元気そうな一言にもちょっと安心した気持ちになれる。
 
ただ一般に鉱山の類は暑苦しい場所であることも多く、ここも出てくる敵は真っ赤な体で炎を吐く【ベビーサラマンダ】をはじめ、やはり暖色系で灼熱呪文を使う【ひとつめピエロ】や、厚ぼったい着ぐるみを着た虎男など、なんだか暑苦しい連中が目立つ。そう思うと他と同じはずの洞窟の黄土色すらも暑苦しく見えてくる。やり込みで長時間居座ろうものなら、町とはまた違ったうんざりした雰囲気がプレイヤーを苦しめるかもしれない。

第五章

5章でもアッテムトに来られるようになった当初は【かやくつぼ】があった場所から先はまだ掘っている最中で開通していないが、【デスパレス】【エスターク】が復活の報を聞くとここが開通してさらに先に進めるようになる。それと同時に鉱山にいた鉱夫は奥から出てきた凶悪な魔物の餌食となりほぼ全滅、ただのしかばねになっている。
 
B1-2Fは、四章と出てくる敵は変わらないが若干組み合わせと出現率が変わっている。【コーミズ西の洞窟】は一新されたのに、なぜかこちらは一新されない。
B3Fの鉱夫が掘っていたところからさらに奥に行けるようになっており、奥には【エスターク神殿】がそびえている。
 
デスパレスから来たモンスターがうろついているので、同じように【へんげのつえ】で魔物に変身して話しかけた者も多いだろう。
しかし人間の相手をしているどころではないのか、変身せずに話しかけても戦闘にならず、道に迷っていることを聞くことができる。
ただ、出現する敵が【ドラゴンライダー】【しにがみ】など固有種に混じってデスパレス周辺の敵が出るあたりがリアルである。
後にエスタークが倒されて【デスピサロ】から撤退命令が出されてもまだウロウロしており、エスタークが倒れたことも聞いていないようでいまだにエスタークを探している。
ということはデスピサロと従者達はリレミトでも使ったのだろうか?
 
毒状態にしてくる敵がちらほらいるが、FC版では【キアリー】を使えるのが【クリフト】しかいないため、彼を連れていかないのであれば【どくけしそう】をいくつか持ち込むとよい。
 
地下4階の水の隣の地面には【ちいさなメダル】がある。
ダンジョンの床に落ちているのはこの1枚だけで、本作で最も発見難度が高いメダルだろう。
リメイク版の公式ガイドブック上では地下3F以降の部分が【エスターク神殿へ通じる洞窟】と名を変えて掲載されている。
 
なお、噴出している有毒ガスは眠っているエスタークから放出された瘴気らしい。流石地獄の帝王、眠っていても大迷惑
神殿を掘り当てた鉱夫は倒れていて【ぐふっ】と言うが、話し掛ける度に何度でも繰り返す。死にかけて譫言(うわごと)を言っているのか、単に町人のように「何度話しかけても同じ事を言う」という仕様になっているからなのかは永遠の謎。
さすがにリメイク版では2回目以降はしかばね扱いになった。合掌。

小説版

鉱山への入り口には出番を待つ鉱夫たちが恋人に当てた言葉や稚拙な裸体が描かれていたりするが、そんな中に「死をも恐れぬ勇気とは、生き抜く決意に他ならない」と真剣な言葉が書かれたりと、鉱夫たちの生きていた時の形跡が刻まれている。
産出される金は眠るエスタークに引き寄せられた物であり、そんな物をありがたがって掘り続けていたのだから荒廃するのも無理がないと理由が付けられている。