【ガイア】

Last-modified: 2024-03-17 (日) 07:43:46

概要

元ネタはギリシア神話の地母神。転じて、大地や地球そのものを表すこともある。
ドラクエではその名を冠した武器・防具として【ガイアのよろい】【ガイアのつるぎ】【ガイアのてっつい】【ガイアのオノ】【ガイアのハンマー】が、モンスターとして【ドラゴンガイア】が登場しているが、ガイアそのものが何なのかについては作中では明らかにされていない。
またDQ7の【ガイアーラのよろい】は、名前が似ていること、大地に関係していることからこれらの関連アイテムと見られることもあるが、公式に関係性について明言されたことはない。
 
ちなみにDQ3のガイアのつるぎネタ(およびDQ11のガイアのハンマー)は火山の噴火に関連しており(【メラガイアー】もそのような解釈を採り得る)、ドラゴンガイアは【大地の竜玉】を持っているので、大地という理解でも今のところは問題なさそうである。

DQ3

【ドラゴンクエストマスターズクラブ】の「堀井雄二のDRAGON QUEST III Q&A」に、次のような質問と回答が掲載された。

質問
旅の途中で幾度となく、ガイアの話を耳にしますよね。
ところが、その実態はオルテガと違ってが明らかにされません。
いったい、ガイアってどんな人だったの?

回答
そう言えばそうだね。名前が出てくる割には、今イチ正体がはっきりしない。
まぁ、このガイアって人がどーゆー人物だったかってゆーのには、けっこうイロんな説があるんですよね。
ただ一説によると、実はオルテガと待ち合わせて、いっしょに魔王をやっつけにいくハズだったに違いない。
ところが、ガイアは途中で捕えられてしまったために、結局はオルテガがひとりで敵地に乗り込んでいったのだろう、と言われてるんですよ。
これが最も有力な説でしょうね(笑)。
とにかく、諸説が入り乱れてるので、作者のボクでもはっきりしたことは言えないんだけど、オルテガと同じくらい有名で、伝説に残る人物だったんじゃないかな。

 
この部分だけを読むと、あたかも「ガイア」という人物が登場するように思えるが、本編中には登場しない。
ただ、この堀井の回答に近い【サイモン】のエピソードが【知られざる伝説】に掲載されており、CDシアターでは、サイモン自身がオルテガに宛てたメッセージとして

友よ、ネクロゴンドへ行けぬ私を許してくれ

との台詞がある。
また、サイモンが所有していた武器は【ガイアのつるぎ】であり、旅の途中で何度も耳にするのは、この剣の話である。
 
このように、堀井回答のガイアと本編中のサイモンには共通点が多く、ネタバレ回避のためにサイモンの名を伏せたとも考えられるが、真相は堀井も語っているように「作者のボクでもはっきりしたことは言えない」ほど不明である。

ゲームブック版

ガイアの剣のほか、DQ2に登場した【ガイアの鎧】、さらにオリジナルのガイアの盾とガイアの兜も存在し、【幸せの靴】とともにエンディングで上の世界に戻る結末を迎えるための必要アイテムとなる。
なお、ガイアの兜の入手方法はこちらを参照。ガイアの盾は兜を持っていれば自然に入手可能。

DQ11

【ガイアのハンマー】が「大地の精霊の力を宿すハンマー」という設定となっている。
そのため今作におけるガイアは大地の精霊と同一の存在と思われるが、詳細は語られていない。

アイテム物語

ガイア神。書籍「ドラゴンクエスト アイテム物語」に登場する大地と炎の神。
本来神々の武具を造るためにあった神秘の金属【オリハルコン】と、それを精錬するのに必要な深紅の水晶(後の【たいようのいし】)と黄金の水晶(後の【つきのかけら】)を人間界の【ムー】の民に伝えたとされる。
 
これは天上界においてオリハルコンの需要がとても高く、常に製造に多忙を極めたガイアが苦肉の策として人間にオリハルコンを製造させるためであった。
しかし、その結果ムー帝国はオリハルコンの武具を身につけた世界最強の軍事国家となり欲望、腐敗、混沌が支配する醜い国となってしまう。
これが原因でガイア神はオリハルコンとそれを加工する技術を授けた責任を負うことになり、他の神々によって【ネクロゴンド】に幽閉されてしまう。
 
アイテム物語の【おうじゃのけん】のエピソードでは、上記の出来事を発端としてムー帝国の滅亡とロトの武具及び【アレフガルド】誕生の経緯が描かれている。
 
挿絵では、頭に2本の黄金の角を持ち、赤い衣装に身を包んだ若い男性の姿をとっている。
一般的にガイアは地母神と表される通り、女神なのだがDQでは違うようだ。
女神にすると【精霊神ルビス】と被ってしまうからだろう。