【ガンディーノ皇太后】

Last-modified: 2023-12-17 (日) 21:29:35

DQ6

先代の【ガンディーノ王】の妻。つまり先代の【王妃】で、現在は皇太后と呼ばれている。
【ガンディーノ】は現在の君主が「王」であることから王国であると思われるが、その場合先王の妃は普通「王太后」と呼ばれる。
先代は夫婦共々悪人であったらしいので、もしかしたら先代の治世では他国への侵略を目論む「ガンディーノ帝国」、先王は「皇帝」だったのかも知れない。
今も城にいることから恐らくは現王の母親と思われる。
 
先王に負けず劣らずの悪人であり、絶大な権力を奮っていた様子。
夫が美しい奴隷を集めて好き放題していたのだが、美しすぎる奴隷に嫉妬して次々と劣悪な環境である地下牢送りにし、結果的に死に至らしめたようだ。
【ミレーユ】の美貌に嫉妬し、彼女を幽閉した張本人でもあるが、皮肉にもそれが彼女を助けるきっかけになったのは運命の悪戯か。
 
先王没後に王となった現国王がまともな人物であったことから、現在では暴政は終わって奴隷はすべて解放され【ギンドロ組】との癒着もなくなっている。彼女はというと、権力などは完全に失って城の離れの塔にほぼ幽閉状態とは言え、それなりに豪奢な部屋で暮らしている。
しかし城の人間からは「王様は優しい人物だが皇太后様にだけは注意するように」とまるで腫れ物のように扱われており、彼女は彼女で自分が未だに力のある王妃であるかのように振る舞っている。
先王についても、王は少し長い旅に出ていると思いこんでいる様子から、恐らく先王の死と現王に代わられ権力を失ったショックで精神を病んで現実を正しく認識できない状態にあるのかもしれない。
だからこそ実権を握ったり悪事を働いたりもできないので処罰や追放もなく、悪事に厳しい現王の下でも今なお皇太后として処遇されているともとれる。
 
ちなみに「地下牢には近付かぬようにな。あそこにはわが夫をたぶらかす おぞましい魔物をとじこめてあるゆえ。」と警告する。
これはかつて自分が嫉妬して閉じ込めたミレーユを含む美女たちを指して警告しているつもりであり、実際はそれらの美女たちが危険であったはずもない。さらに言えば地下牢に送られた女性たちはすでに死亡もしくは解放されてすでに全員いなくなっている。
しかし、主人公たちが訪れた際にはここに【ツボック】が出現するため、偶然にも本当の意味での警告になっている。
 
動機が嫉妬であったりよそ者の主人公一行を邪険に扱わなかったりと夫である先王のような純粋悪とも違うかもしれないが、暴虐の限りを尽くした夫を諫めたというようなエピソードも特になく、嫉妬によって罪のない女性たちを地下牢に送ったことなどから悪人であることに変わりはないだろう。