【キアリー】

Last-modified: 2024-01-30 (火) 11:19:47

概要

DQ2以降に登場する、味方一人の【毒】【猛毒】)状態を治療する【呪文】
他の解毒方法は【どくけしそう】などの道具、【ひかりのはどう】などの特技、教会での【どくのちりょう】などがある。
 
全作品で治療対象は単体限定だが、手軽に道中で使える解毒の上位手段が存在するのは稀であり、地味ながら価値は保たれている。
【キアリク】と同様、現在のところ敵サイドにこの呪文の使い手はいないが、【モシャス】で味方に変身した敵が無意味に使うことがある。MPを消費する分、【無駄行動】よりも無駄な行動と言える。
 
シリーズ初の状態回復呪文で、後に「キア○○」の名を持つ状態回復呪文もいくつか登場している。
英語で治療を意味する"cure"(ー)が元ネタだろうか?
海外NES版等ではそのまま「antidote(毒消し)」という名前になっていた。近年の作品の英語表記は「Squelch」。

DQ2

【サマルトリアの王子】がLv6で、【ムーンブルクの王女】がLv12(スマホ版ではLv13)で習得。
消費MPは3。
【キングコブラ】【バブルスライム】などが使う「毒攻撃」は異様に毒が当たりやすいので、非常にありがたい。

リメイク版

【ロンダルキア】以降出現する【デビルロード】【どくのいき】を使用するようになった。
【ロンダルキアのほこら】では毒の治療はしてくれないので、終盤でも需要が生まれた。

DQ3

消費MPは2。(リメイク版は3)
【僧侶】【賢者】がLv11~12で習得。
習得時期がちょっと遅く、やや今さら感が漂うが、毒攻撃を行う敵は中盤以降もしつこく登場するので、なんだんかんだで唱える機会は多い。
リメイク版では、毒消し草の大量ストックが可能になったため、存在意義が大きく揺らぐ結果となった。
ちなみに機種問わず戦闘中も唱えることができるが、猛毒が存在しない本作では戦闘中の毒治療は何の意味もないので無駄に唱えないように注意。

DQ4

【クリフト】がLv8で習得。消費MPは2。
ちょうど第二章の【フレノール】【フレノール南の洞窟】【おばけキノコ】【とさかへび】の毒攻撃のウザさを一通り味わったあとぐらいに習得する。
 
習得者がクリフトしかいないめ、彼のいないパーティでは、毒の治療は毒消し草に頼るしかない。
中盤以降も馬車の入れないダンジョンで【ライバーン】【グリーンドラゴン】といった毒使いたちが登場し続けるため、そのためにクリフトを起用し続けるプレイヤーも多い。
もっとも、毒で受けるダメージは4歩で1ずつのまま、戦闘中はノーダメージなので、HP・MP共に序盤よりも圧倒的に高く余裕がある中盤以降では、ダンジョン攻略まで放置したところで受けるダメージはもはや誤差の範囲なのだが。
 
キアリクと異なり戦闘中に唱えても意味がない上、【勇者】以外のキャラは「戦闘中に使える呪文は12種まで」という制約から戦闘中に使える呪文からは削除された。

リメイク版

クリフトの習得は設定上はLv8のままだが、FC版と違って遅れやすくなったので、だいたいLv9~10で覚えることも多い。
敵の出現率も大幅に下がって低レベルでもサクサク進めることができるようになったこともあり、すでにエンドールに到達していてもおかしくない(そのころには毒使いはいない)。
また、第五章では毒消し草のストックが可能になったため、存在感が薄い。
一方、ミネアも習得できるようになり、しかもLv4~5(設定レベル上はLv3)とかなり早期に習得するので、【コーミズ西の洞窟】探索で役立つケースが多い。

DQ5

【主人公(DQ5)】がLv6で習得。
僧侶系呪文を中心に覚える主人公なので、もちろんこれも覚える。比較的序盤に習得してくれるため重宝する。
他に、【スライムナイト】(Lv9)、【ホイミスライム】(Lv10)も覚えるが、主人公1人いれば十分なので、あまり意味はない。
リメイク版では、【コロプリースト】(Lv8)も習得するが、キャラ付けのためだろう。
本作以降は【まんたん】コマンドでも自動的に唱えてくれる。

また、戦闘中でもHPが削れて行く「猛毒」が登場したこともあり、再び戦闘中呪文として復活した。
しかし今作ではまだボスが猛毒を使わないため、戦闘中にキアリーを使う必要性に迫られるケースは意外と少ない。

リメイク版だと意外な局面で「戦闘中キアリー」は出番が回ってくる。それは、すごろく場で一人きりの際に猛毒を喰らったとき。
ただし、相変わらずただの毒は戦闘中に治療しても無意味なので注意。

DQ6

【ミレーユ】【チャモロ】が最初から習得している。
また、僧侶★2でも習得できる。
【ポイズンゾンビ】など、猛毒使いのボスが登場するため、ピンポイントで重要な役割を果たす。通常の敵にも使い手が増え、戦闘中に使う機会が一気に増加した。
本作から、【ふくろ】により毒消し草の大量ストックが可能になったが、序盤の一時期、毒消し草が気軽に買えず、キアリーの使い手もいないという状況が存在するので注意。
また、いくらストックしていても取り出して手持ちに入れていなければ戦闘中には使えないため、猛毒対策としては毒消し草をアテにしすぎると良くない。

DQ7

自力習得するキャラはおらず、【羊飼い】★2、【海賊】★1で習得する。
必然的に習得時期が非常に遅くなり、毒消し草の大量ストックで代用できるので、ほぼ空気。
 
なお習得は遅くなったものの、猛毒使いのボスも登場はもっと遅いため、肝心な時期に覚える事ができないという事態にはならない。
併せてマホトーンを使ってくる猛毒使いもいるので、対策するならやっぱり毒消し草もあった方が良いのだが。

DQ8

【主人公(DQ8)】がLv4、【ククール】【カリスマ】(3P)で習得する。
再び序盤で習得できるようになった。
しかし、モンスターのアイテムドロップの仕様が変わり、毒消し草を買わずとも敵を倒すだけでどんどんストックされていくため、あまり唱える必要がなかったりする。

ないよりマシってことで。

DQ9

呪文がその職業についているときのみ使用可となっているため、多くの職業で習得できるようになった。
僧侶(Lv3)、【盗賊】(Lv4)、【レンジャー】(Lv4)、賢者(Lv5)が習得する。

DQ10オフライン

主人公の場合、【僧侶】Lv3、【盗賊】Lv10、【賢者】Lv3で習得する。仲間は【ラグアス】がLv7で習得している(初期習得済み)。
【ゲストキャラクター】では【エイドス】【ポイックリン】【フォステイル】【ラグアス】が使用する。
消費MPは2。
味方一人の【毒】【猛毒】を治療する。
 
主人公で上記3職を選ばないか別の職業に転職しているなど、ラグアス加入まで使用者がいないこともあり得る。

Ver.2

ゲストキャラクターの【フィーロ】も使用する。

DQ10オンライン

パーティ編成によってはキアリーが使える者がいないケースも考えられる。
仲間モンスターがちりょうスキル3Pで習得できる。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

【セーニャ】【ロウ】が習得済み。消費MPは2。
ロウは【アラクラトロ】戦でNPCとして加入する際にも使用する。
 
キアリーが使える頃にはどくけしそうが溜まっていくのは従来通りだが、今作では【ほぼまんたん】の存在もあり、こちらは荷物からどくけしそうを使うよりも手軽なこともあって、プレイヤーが任意で唱えることは少なくとも活躍機会は多い。
そして今作では、世界に異変が起こった後でこの呪文のありがたみを気づくことになるだろう。
この時期では仲間が散り散りになりキアリー使いの二人がいない状況で、本来なら序盤の敵である【バブルスライム】【強モンスター】となって登場する。
その後も【どくやずきん・強】【キングマーマン】といった毒を使うモンスターが登場する。
毒自体は大したことではないものの、当分のあいだはキアリーが無いため、面倒ながらも荷物袋の奥からどくけしそうを引っ張り出す羽目になってしまう。
この辺りは異変後のキアリクと近い立ち位置にいる。

DQMシリーズ

【ドラキー】などがLv5(キャラバンハートではLv7)以上で、ステータスが一定以上だと習得する。
キアリク、キアラル、シャナクと共に習得してLvやステータスの条件を満たすと【ひかりのはどう】を思いつく。DQM1では【たびだちのとびら】のドラキーが無意味に唱えることが多い。
 
ジョーカー以降は【エコロジー】【いじょうかいふく】といったスキルで習得可能。
しかし、毒・猛毒が戦闘終了で治るようになったことにより、毒という状態異常ともども非常に影が薄くなった。
スキル制によってこの呪文を習得しづらくなったことも拍車をかけている。
 
イルルカでは他の状態異常治療呪文に合わせてキアリーも一度に全員を治せるようになり、毒の方も深度が2段階から4段階にもなって微量にパワーアップしているのだが、それでも影が薄い。

DQMSL

【キメラ】【スライムカルゴ】が習得する。
単一の状態異常を治療する手段の中ではこれ(と毒消し草)が唯一実装されている。
どういう訳か毒以外の単一の状態異常を回復する手段は一切実装されていない。完全上位互換の「光のはどう」等は普通に実装されているのだから、バランスブレイカーとはなり得ないはずなのだが。
本作の毒はスリップダメージよりも【タナトスハント】等の毒特効特技の仕込み目当てで使われることが多く、治療する必要性がないわけではないが、クエストでも対戦でも異常回復には専ら光のはどう等が使われるので非常に影が薄い。

トルネコ3

どくけしそうと同じく、下がった「力」を最大値にまで戻すという効果である。
 
イネスに話しかけると使ってくれる。ただし1つのダンジョンにつき4回という制限あり。
もっとも、4回使い切ることはほぼないだろう。
 
なお、トルネコ2の魔法使いはなぜか習得しない。やはり魔法使いに力は不要ということなのだろうか。
まあ、確かに魔法使いで物理攻撃などほとんどしないからあっても使う意味はない、むしろ習得枠の邪魔だが。
実は没データとしても残っており、効果も設定されている。
消費HPは13で、自分の力を全回復する。ちゃんと効果があるのに没になったのはもちろん上記の理由からだろう。

ダイの大冒険

漢字で解毒呪文と表記。
【レオナ】が受けた【魔のさそり】の毒を治療するのに【ブラス】が使用した。
【ダイ】はこのときキアリーを使えないため自分ではレオナを救えなかったことに強い悲しみを覚え、【竜の紋章】覚醒のきっかけとなっている。
後のレオナのパラメータではキアリーがあるが、このときはまだ習得していなかった(暗殺未遂事件の後に習得した)か、覚えていたが毒で衰弱して使えなかったのかは不明。
 
他に【マトリフ】【マァム】も使用。
マトリフは右手で【ベギラマ】を放ちつつ左手でキアリーという使い方を披露。ただし【ザボエラ】の毒が強く、直ぐに全快はできなかった。
マァムは【アルビナス】の毒針から【ヒュンケル】を治療した。初登場時はわざわざ毒消し草を森の中で探していたので、恐らく当初は習得していなかったものと思われる。

なお【ポップ】は「師匠であるマトリフが使える」「師匠に大半の呪文の契約をやらされている」「ベホマ等を習得するほどレベルが高い」
「『かすっただけで即死』とまで言われた毒に侵された【メルル】を治療した事がある」が、
ステータス画面の習得呪文にはバーンパレス決戦時までキアリーは表記されていない。
 
設定上は僧侶である【レイラ】も使用できるはずだが、なぜか村人が毒にやられた際、娘のマァムは前述のように毒消し草を探しに行っている。
何かしら使えない事情があったのかは不明。

ロトの紋章

獣兵団との戦いにおいて、【バブルスライム】の毒にやられた【アルス】を解毒する際に、【ポロン】が使用。
また、過去に不注意で毒蛇に噛まれた【リルパ】【フレイア】【キアリー】で治してもらったことがある。

勇者ヨシヒコ

第二期7話で偽メレブが毒に侵された村人に使用。

蒼天のソウラ

4巻で登場。解毒呪文と書いてキアリーと読む。使い手は【ライセン】
【シュナ】に注入された【冥王の狩猟(ハデス・ハント)】用の毒を解毒した。