【グランバニアへの洞窟】

Last-modified: 2023-05-22 (月) 15:34:07

DQ5

DQ5に登場する地名の1つ。
【チゾット】から【グランバニア】への下山ルートにあたるダンジョンで、グランバニアへ向かうための最後の難関。
【チゾットへの山道】と同じく一部が露天の【フィールドダンジョン】になっている。
馬車も入れるのだが、11階構造と半端なく長く、単純な距離や階段の昇降回数で言えばラスダンの【エビルマウンテン】以上。
天然の山道のため罠はないが、洞窟内のそこかしこに穴が開いており、うっかり落ちると来た道に逆戻りしてしまう穴も多数ある。仕掛けられている【ひとくいばこ】【ミミック】の数も多め。
さらに、わざと穴に落ちないと進めない所もあり、ここで中々先に進めなくなったプレイヤーも多いことだろう。
とにかく階段を昇り降りすることが多く洞窟の全体像や現在地が把握しにくいため、DQ5の中でも屈指の難関ダンジョンと言える。
その分グランバニアに着いた時の達成感も大きくなるとプラスに考えよう。
 
このように通常のダンジョンとはちょっと違ったタイプのこの洞窟だが、最短距離は意外に短い。
まず4Fまで降りてから6Fまで昇り、そこから落とし穴を経由して1Fまで降りれば出口。
落とし穴が多いダンジョンではあるが、一応グランバニア側からチゾットへ登ることも可能。こちらは道なりに階段を上ったあと、最後にある落とし穴に落ちればチゾット側出口付近に到着する、という簡単設計。
 
洞窟内の宝箱の数は18個(内4個はトラップモンスター)と相当多く、特に【ちいさなメダル】はミミックを含めて合計6枚、運良くひとくいばこが落とせばさらに2枚手に入るため大変重宝する。
また、7Fにはマップ切り替えの死角となって宝箱が隠されている場所がある(中身は【てんばつのつえ】)。
隠され方はいわゆる「暗闇の壁」方式だが、前作の【ガーデンブルグ】の隠し宝物庫のように隠しエリアへのルートが登り階段に阻まれており、一度階段を昇降して戻ってくる必要があるのでちょっとハードルが高い。
このギミック以前に、部屋の周囲の闇を穴と勘違いして気付かなかった人もいるとかいないとか…。だとしたら逆に一度落ちてみたくなるのでは…?
ただし、本作の落とし穴はFC版までと違い、いずれも立体的に描写されていて一目で落とし穴とわかるのに対し、ここはそうなっていない上、北側の壁と暗闇のつながりを見れば、普通は一目で落とし穴でないことはわかる。
ここに来るまでに色んな場所で散々落とし穴を見てきたはず(そもそもこのダンジョンにもいくつも落とし穴がある)なので、ここの描写を見て落とし穴と誤認する可能性はかなり低いだろう。
一方、攻略上はここに来る手前の階に正解ルートの落とし穴があるため、そっちに進んだ場合は宝箱の傍へニアミスすることすら無かったりする。もう一度登ってくるのはかなり面倒なので、プレースタイルによってはさらに上階の宝箱も含めて、そのままスルーされるかもしれない。
 
敵は厄介なのが多い反面、全滅を招く危険なモンスターは意外と少ない。
上層階の方が強敵が多い。全体攻撃をする【デッドエンペラー】【ほのおのせんし】には注意を払おう。
また、ミミックと戦う場合は【ザラキ】にくれぐれも注意。貰ったばかりの【てんくうのたて】を活用すれば、ザラキを跳ね返して倒せることもあるので、困ったら早速使ってみよう。
馬車があることを活かして、【マホカンタ】・天空の盾所持者とザキ系無効の仲間モンスター以外は全員馬車に入れるとより安全。
あるいはスライムナイトがいるなら開幕でマホトラを使おう。素早さは低いので先制するのは容易。MPを奪ったら全員でリンチしよう。
 
下層階は、MPさえ尽きなければ全滅することはないだろう。
また、【ドラゴンマッド】【ミニデーモン】【メッサーラ】【はぐれメタル】など、仲間になるモンスターも多い。
ちなみにこのダンジョンの1~3Fは【はぐれメタル】の出現率が他の地域と比較すると頭一つ抜けているので、狩場としても最適。
主に他のモンスターのお供として1~2体くらい右脇(最後部)に出てくる。同フロアにはミニデーモンとメッサーラも同時に出現するため、仲間にしたい場合は倒す順番を後にしなければならないが、よく逃げだすのでジレンマになる。ココで、はぐれメタルを仲間にする際には、先に欲しくもないミニデーモンとメッサーラを3体ずつ仲間にして(【モンスターじいさん】に預けられる匹数を無駄に消費して)いるのが普通だろう…というより、その6匹を仲間にしてからがはぐりん探しの本番の始まりであると言っても過言ではないかも知れない…
 
この洞窟を抜けた先のグランバニアにいる【サンチョ】に話しかけた時点で、妻がストーリー終盤まで長期離脱する。
妻が【ビアンカ】の場合、ここではぐれメタルを相手に経験値を稼いでおくと、後半で再加入した時に即戦力として使いやすい。【フローラ】はSFC版ではレベル10までしか上げられないので、ここで粘る意味はない。
 
2Fの外観には詩人がおり、ずいぶん前にサンチョがグランバニアに抜けて行ったという話が聞ける。
ちなみに、青年時代後半に来ても、まだ同じ話が聞ける。何者なんだこの人。

リメイク版

「グランバニア山の洞くつ」へと名称が変更されている。
【仲間会話】や取り漏らした名産品の回収など、SFC版では無かったチゾット再訪の理由がそれなりにあり、一方通行のような名前では違和感があるためなのかもしれないが、チゾットに用があるのなら複雑なこちらではなく【ネッドの宿屋】経由で【チゾットへの山道】を通った方が速い。
 
洞窟の構造はほぼ同じだが、例の詩人がいた場所にこの山に100年ほど住んでいるという老人(仙人の類か)がおり、彼の質問に正直に答えると【ふくびきけん】、小さなメダル、【みずのはごろも】が一気に手に入る。
逆に欲張って嘘をつくと福引券しか貰えない。
中でも水の羽衣はこの時点で手に入る防具としてはかなり強力なので、特に【ビアンカ】と結婚している場合は是が非でもとっておきたい。
欲しい場合は全ての質問に「いいえ」で答えること。
 
ちなみに天罰の杖を発見すると妻から誉めてもらえる。DS版以降では【ビアンカ】【フローラ】だけでなく【デボラ】も割と素直に誉めてくれるのでちょっと嬉しくなる。
暗闇の壁ではなくなっているが、構造上必ず進路上にある階段にぶつかって強制的に階を上ってしまうので、一度上がった後すぐ下り直して階段の向こう側まで確認してみようと思えるかどうかがポイント。
 
また例の詩人はグランバニア側の出口におり、青年期後半になると姿を消すようになった。