【コーミズ西の洞窟】

Last-modified: 2023-12-21 (木) 10:15:45

DQ4

【コーミズ】村の西に存在する洞窟。
最深部には隠し部屋があり、【エドガン】がここで研究を行っていたとされる。
通常四章で初めて訪れる【ダンジョン】であり、二章の【さえずりの塔】以来久々の攻略に必須なダンジョンである。
そして、四章と五章でそれぞれ訪れる必要がある。
二度訪れるのが必須なダンジョンも、時間を経て出現モンスターが変わるダンジョンもここがシリーズ初である。
 
内部には【エレベーター】が設置されており、床にあるパネルを踏むことで昇降させて奥へと進む。
FC版ではモーター音がやたらうるさいが、PS版以降は静音仕様になっている。
現実世界でも紀元前からある装置だが、滑車を手で廻す必要がある人力製なので、外部に動力を有しているこれはオーパーツもいいところである。
これも【錬金術】の産物なのか、はたまたもっと別の魔法的ななにかなのか。 
 
小説やゲームブックでは高度な文明を持っていた古代人の遺跡という扱いになっており、これ以外にも様々な仕掛けや罠がてんこ盛りなカラクリダンジョンと化している。
例えばゲームブックでは近づくと上に上がる石の壁(要するに自動ドア)があり、展開次第では襲い掛かってきた【いしにんぎょう】をこれで叩き潰す。

四章

エドガンの弟子にして「生きた魔法の鍵」こと、【オーリン】が身を潜めているという情報を元に潜ることになる。
 
最下層にいるオーリンに話しかけると仲間になり、以後NPCとして戦闘にも加わってくれる
高い耐久と攻撃力を持った頼れるマッチョガイであり、これまで虚弱な後衛系のみで冒険してきた姉妹にとっては非常に心強い戦士系のキャラとなる。
 
一刻も早く仲間に加えたいところだが、焦りは禁物。
何しろ出現するモンスターの質がこれまでの道中とは比較にならないくらい強化されていて、前半から【どくこうげき】を行う【おばけキノコ】【メラ】をぶっ放してくる【みならいあくま】等が襲ってくる。
後半になると一度に出現する敵の数が増える上に、【ヒャド】を使う【メイジももんじゃ】【分裂】を行う【メラゴースト】までもが加わって更に危険度が増すのだ。
オーリンさえ加わってくれれば戦力が大幅に拡充され、難易度も激減するが、だからといってコーミズ到着直後ぐらいの戦力のまま、「逃げの一手でオーリンの元まで突っ切る」なんてのは考えないほうがいい。
なにしろこちらのHPが20~30程度の時期に、10前後のダメージを与えてくるメラやヒャドの使い手が複数で襲ってくるのである。
オーリンの元に辿りつくどころか、入って最初の戦闘で逃げそこなったら次の瞬間、ジ・エンドになってもおかしくない。
 
ひとまず最低でもミネアに【ブーメラン】(リメイク版は【クロスボウ】)、2人の防具は【きぬのローブ】【はねぼうし】あたりは揃えておきたい。
なお、コーミズに売られている【くさりがま】は550Gと高額なわりにブーメラン/クロスボウとの攻撃力差はわずか2。1ダメージ程度は増えるが、これを買うぐらいなら防具の購入を優先させた方がよい。
低いHPと守備力を無視する呪文攻撃はいかんともしがたいが、主なダメージ源となる打撃の威力を減らしておくことによる影響は大きい。
ひとまずは無理をせずにコーミズの西側~洞窟周辺や、洞窟に入ったとしても浅い層で資金を貯めつつレベルを上げるとよい。
入口付近ならMPを気にせずメラを連発できるので、さすがにレベル4程度でもなんとか稼ぐくらいはできる。
後述の公式ガイドブックの「到達レベル」は、それを意図したものだろうか? さすがに「攻略レベル」だとは考えにくいのだが…。
エンカウント率の高さを考えればオーリンのいる場所まで結構長く、戦闘をまともにこなすのであればマーニャもメラばかりではMPが持たないため、できれば武器も欲しいところ。というか順当に進めて奥まで突入できる時期には防具を万全にしても資金に余裕ができているはず。マーニャの武器にまで手が回るようになったら、いよいよ奥に突入のタイミングだろう。
少しレベル上げをがんばって【マーニャ】【ギラ】を覚えるころになるとかなり攻略は楽になる。
いずれにせよ奥まで突入する際はレベルと装備だけにとどまらず、【やくそう】【どくけしそう】を手持ちいっぱいに抱えておきたい。
特にFC版では【ミネア】【キアリー】を習得しないため、毒消し草が無いと毒になった時の解毒手段がなくなってしまう。
 
また、この洞窟にはオーリンの加入と並んで【せいじゃくのたま】の回収という重要な目的がある。
 
入って最初のフロアにはこれを求める商人風の男がいる。エレベーターの使い方が分からないらしく同じフロアをウロついているが、なんとこの男わざわざ【モンバーバラ】から来ているそうで、無人の道具屋の主人がコイツ。
夜になると帰宅しており、店の二階で寝ている。
【キメラのつばさ】を利用しているのだろうとは思うが、それにしても連日の参勤ご苦労なことである。
まぁ夜間に突入してもやっぱりいるのだが。
 
静寂の玉はオーリンの所在より更に奥、というか別ルートになるので、まずはオーリンの加入を済ませて戦力を拡充した方が賢明。
なお静寂の玉回収後は基本的に徒歩で帰還することになる。
往復することがこのダンジョンの長さになるのでMP等の余力配分を間違えないように。
とりあえず帰路の戦闘は頼れるタフガイのオーリン1人に任せるだけで大丈夫なので、あとは回復用にミネアのMPは温存しておきたい。
オーリンがいるのであれば、マーニャはMPが尽きた後にも攻撃に参加する意義は薄いので、余計なことはせずに防御に徹しよう。
【リレミト】を覚えてから攻略するというのもありだが、この段階でマーニャのレベルを9まで上げるのはそれはそれで大変。
一応ギラを覚えたくらいのタイミングで突入し、内部のエンカウントを律儀にすべて消化していればおのずと9にまで達することもあるが、さすがにそこまでレベルが上がっていればむしろリレミトなどなくとも余裕で帰還できるだろう。
 
鍵開け要員となるオーリンの加入と違って静寂の玉の方は攻略上必須というわけではないので、5章まで取りおいて【ピサロナイト】討伐前にフライングゲットしたり、あるいはピサロナイトのドロップと併せて複数個入手したいという人がいたらあえて入手しないというのも手。
ただその場合【バルザック】の呪文が封じられないので攻略が困難になることだけは留意しておこう。
最低でも【ベギラマ】くらいはないとまず倒せない。
 
攻略に必須ではない重要アイテムとして【やみのランプ】もあるが、こちらは回収してもしなくてもいい。
といっても章跨ぎの際に消失してしまう静寂の玉と違ってこちらはキッチリ持ち越してくれるので役に立つ・立たないはともかく、あえて取り置く意味は無い。
オーリンのいる場所の目と鼻の先ならぬ目と鼻の手前にあるので意図的なスルー以外で取り忘れるということもないだろう。
ただしFC版・PS版では【ふくろ】が使えず持てるアイテムの数に限りがあるため、所持金を店売りアイテムに換えて5章に引き継ぐ際に闇のランプが邪魔になる可能性も一応ある。
4章で闇のランプが無くて困るという状況は特に無いので、FC版・PS版では念のため入手しない方が無難と言える。
ふくろのあるDS版なら、入手しても何の問題もない。
 
ちなみに【公式ガイドブック】では到達Lv4と書かれているが、普通にプレイしていたらこんなレベルで攻略するのは至難の業である。
若干の毒消し草を含めた回復アイテム満載状態で挑めば、運次第ではあるいは…というレベルで、かなりハイリスクである。
やり込みプレイヤーの低レベル攻略挑戦でもない限り、普通はLv5~6くらいにはなってからの攻略が望ましい。
ロトシリーズの公式ガイドブックの到達レベルは実態に比べてかなり高く設定され、中にはどう考えても上げすぎ(例・前作の【いざないの洞窟】はLv9となっているが普通ならLv5~6程度)というものが多かったので特に違和感が大きい。
実際には本作や次作ではレベルが上げやすくなったことも相まって比較的妥当な値(慎重にいくならそれぐらい上げてもおかしくない程度)に落ち着いているが、ここに関しては逆に低すぎると言えるだろう。
ちなみにここを攻略した次に訪れる事になるであろう【ハバリア】の町は到達レベル11となっている。
洞窟内のエンカウント率が高くレベルは上がりやすいとは言え、洞窟内攻略だけでこんなにレベルが上がる訳が無いので、この洞窟の到達レベルだけが低く書かれている事になる。
仮にガイドブックに従ってLv4で突入したとしても、オーリンを仲間に入れ、静寂の玉を入手するという目的を果たす頃はせいぜいLv7~8程度である。
 
リメイク版では敵の同時出現数が上がったほか、FC時代は規定レベルで確実に習得できた呪文が確率性になるなど難易度上昇の要因が増えたが、一方でエンカウント率そのものが激減しているので、FC版では無謀に思えた「オーリン加入まで逃げの一手」も現実的な手段として検討の余地はある。
ただ、【完全無欠ヒーロー】などの称号を目指す場合は一度たりとも逃げられないため、キレイな【戦歴】を維持するために戦うことになるだろう。
と言っても、【歩数エンカウント】を採用しているリメイク版においては、たった数歩で次の敵が襲ってくるようなことはなく、各フロアでこなさなければならない戦闘回数は限られている。
フラフラせずに最短距離で歩いていけば、おおむね3回程度の戦闘でオーリンに会うことができるので、それまでの戦闘を全力で乗り切ればLv4でもなんとかできるだろう。
 
なお、【つかいま】と石人形は四章を終えると【格闘場】でしか出なくなってしまう。
リメイク版ではここで出会っておかないと【モンスター図鑑】が完成せず、カジノコイン30万枚が貰えなくなってしまうので注意。

五章

同じダンジョンを再び探索することになる。
今回の目的は隠し部屋にある【まほうのカギ】
アイテムを使うか人力でこじ開けるかの違いはあれど、同じ扉を開けるための手段というのは4章と共通である。
 
通常はハバリア→コーミズの順で情報を聞き、その足で探索しにくることになるだろうが、一度で攻略できずに撤退すると、最寄りの村であるコーミズは五章では【ルーラ】に登録できなくなっているため、ややアクセスが悪い。
また、キングレオ大陸のフィールドは厄介な敵が多いため、戦力を温存したいなら海の向こうの【ソレッタ】から【船】で来るのが安全で、実は距離も一番近い。
 
四章の時とは出現する敵の構成が変わっている。
特に集団で現れて全体攻撃を連発する【ほのおのせんし】【ザキ】を唱える【しりょうつかい】には要注意。
ただ、この洞窟は馬車同伴で入れるのでメンバーをフルに使える。
一人二人死んだとしても攻略自体は可能だろう。
みんなの収入源こと【ミステリドール】も出るが、こんなところで稼ぐぐらいなら場所を変えたほうがいい。
 
隠し部屋への階段は、闇のランプが入っていた宝箱をもう一度調べて底にあるボタンを押すと見つかる。
ただし部屋には【とうぞくのカギ】の扉があるため、その鍵を持っている【アリーナ】を仲間に加えてからでないと魔法の鍵は取れない。
仮に二章で【ブライ】に持たせていても五章では自動的にアリーナの持ち物に変わる。
つまり【クリフト】の治療を無視してフライングゲットはできない。残念。
なお、四章の段階で宝箱を調べてもその時は何も発見できずスイッチも押せない。
まぁ押せたところで盗賊の鍵がないので入り口から先に進めず指をくわえてみてることしかできないのだが。
 
最初のフロアには相変わらずモンバーバラから来たオッサンがウロついており、「宝箱の底に仕掛けがある」という情報をくれる。
「一度開けた宝箱を再度調べる」という発想は通常では出てこないので何気に超重要な情報提供者である。
もっとも「どこの宝箱か」という点には言及しないため、一度開けた宝箱をしらみつぶしに調べる必要はあるが。
なかなかに事情通というか見上げた情報収集力ではあるが、本人はやっぱりエレベーターの使い方が分からないポンコツなので、豚に真珠もいいところである。
ちなみに夜のモンバーバラで彼の寝言を聞く限り、宝箱の仕掛けを解いた先の秘密の部屋に魔法の鍵が隠されていることはちゃんと認識している。
つまり、いつのまにか静寂の玉を諦めて目的を切り替えたようだ。上述の方法で静寂の玉を取らずに持ち越していてもやはり諦めている。地下2階にすら行けていないのだから当然か。
なお、仮に彼がエレベータの使い方に気づいて秘密の部屋にたどり着いたとしても、そもそも部屋の扉は盗賊の鍵がないと開かないので意味がない。
一方で、【ドラン】を先頭にするか【へんげのつえ】で魔物に化けて話しかけると、洞窟内なのに町の商人と同じく「まものが まちの なかに!」と言い出す。
とまぁ色々な意味でツッコミ所の絶えないオッサンである。
 
なお、FC版では地下3階と地下4階をつなぐエレベーターの壁の一部に【裏切りの洞窟】と同じひび割れた扉がある。
四章で気になっていた人は、五章で裏切りの洞窟を経験した事でこれも破壊できると期待するが、実際はできない。
この石扉はエレベーターがB3FとB4Fのどちらにあるかで設置されている場所が逆になるという演出になっている。おそらくは階を移動するときに自動で開くという演出のようだが、開閉のMEはなく開く瞬間は確認できない。もしかしたら開閉するのではなく、部屋自体(もしくはプレイヤーの視点)が180°回転している演出という可能性も考えられなくはないが、床のスイッチの位置は右寄りのままで変化しないので、その可能性は低い。
 
一応オブジェクトの種別としては【扉】扱いであり、【とびら】コマンドを使うと

この とびらは ひらきそうにない。

というメッセージが表示される。
壁に向かっている場合は「ここには扉がない」であり、カギを一つも持っていない場合は「カギを持っていない」で、カギはあるが開錠対象ではない場合は「カギが合わない」なので、微妙にレアである。
これと同じメッセージが出る「扉」は他に【湖の塔】【レイクナバ北の洞窟】に存在する。
もちろんこれらの扉は【さいごのかぎ】をもってしても開けられない。
これらの石扉を開ける方法はそれぞれ異なっている。