【サラマンダー】

Last-modified: 2024-03-01 (金) 09:09:40

DQ9より登場する同名の短剣については【サラマンダー(武器)】を参照。

概要

DQ3に初登場した薄紫色のドラゴン。
色違いには【スカイドラゴン】【スノードラゴン】【しんりゅう】【魔竜ネドラ】がいる。
この系統はリメイクを除けば、東洋竜の姿なのにいずれも名前は横文字である。
 
外伝作品でよく見るスカイドラゴン、スノードラゴンに対し、こいつはバトルロードMobile程度しか登場していなかったが、ブラウザ版モンパレで久々に登場。
続けてDQ11にも登場した。モンパレではボスであるしんりゅうを除き、初の対空攻撃可能なドラゴン系であり、なかなかの高待遇。
 
元ネタは中世ヨーロッパの錬金術における四元素を司る精霊「火のサラマンダー、水のウンディーネ、風のシルフィード、土のノーム」から。1980年代のファンタジー作品ではきわめてポピュラーなネタだったが、1990年代以降は精霊の名前や元素の種類を作品独自の設定にするのが当たり前になり、元ネタそのまんまの使用例は見かけなくなった。たとえばDQ7の【四精霊】もその変形の一つと言える。
一方小説【バラモス四天王】に起用されたのは、この元ネタを尊重したものだろう。
 
なお伝承では炎の中に住むトカゲの姿とされる。また、サンショウウオの英名である。
DQ4の【ベビーサラマンダ】がああいう姿なのはそのためで、大本をたどれば同一ネタ。
あちらが「ベビー」を冠するのはDQ3のサラマンダーの幼生という意味だったのかもしれない。ライバルズではベビーサラマンダが変身してサラマンダーに進化するためこの説が濃厚である。
 
スーパーライトでは、亜種としてこいつがブレイクモンスター化した「凶サラマンダー」が登場した。

DQ3

系統最上位種として【ゾーマの城】周辺や【ラダトーム北の洞窟】に出現。
【ルビスの塔】では最上階限定で出現する。
FC版ではスノードラゴンと同様に炎のグラフィックが追加される。
HPと攻撃力は【うごくせきぞう】をわずかに上回る程度だが、特筆すべきは50%の確率で全体に80~99ダメージという強烈な【ほのお】(リメイク版では【はげしいほのお】)を吐くという点。
それでいて素早さも70とそこそこ高いため、こちらの先攻は安定しにくい。
色違い同様最大出現数は3体で、ラダトーム北の洞窟のみ2体までしか出ない。
集団で現れて一斉に炎を受けると全滅の危険もある。
 
ちなみにGBC版以前での【ランダムエンカウント】のモンスターで、この威力の炎を使ってくるのはサラマンダーのみ。他の使い手はボスキャラである【バラモス】【バラモスブロス】しかいない。
最大の脅威はやはりこの炎なので、【フバーハ】で身を守りながら、確実に効く【マヒャド】【バギクロス】も使って倒していきたいところ。
なお、強力な炎を吐くくせに下位種の【スカイドラゴン】と違ってなぜか【炎系】無効ではなく強耐性どまり。
そうは言っても、上記の通り素直に必中のヒャド系呪文の方がよいだろう。
【ザキ系】【ラリホー】も効きにくい。ただし、【ザキ】ならば約5割の確率で当たるので、こちらの火力次第では唱えてみる価値はなくもない。
【バシルーラ】【ボミオス】の耐性が低めなため非常時には吹き飛ばす戦術も採れるうえ、ボミオスを唱えれば、サラマンダーよりずっと早い行動が可能だ。
 
ただし、ラダトーム北の洞窟内では呪文が一切使えないのでその脅威はトラウマ級。
FC版では袋がない上に各自の道具のスペース数の関係もあり、【やくそう】を大量に持っていくこともできず、炎を複数回喰らったら立て直しはほとんど不可能。
ここは、戦闘中に道具として使用すると呪文と同じ効果が得られるアイテムを有効に活用したい。
先に【ドムドーラ】に立ち寄って、人数分の【ちからのたて】を買っておけばかなり有効だが、移動中の回復には使えないので過信は禁物。
攻撃面では【おうじゃのけん】はもちろん、運良く手に入れていれば【ふぶきのつるぎ】を持って行くのも手だろう。
また、使いどころの難しい【ドラゴンメイル】の光る場所でもある。
 
一方で特筆すべきなのが、その経験値。なんと6000(4人パーティなら1人あたり1500)という破格の高さを誇る。
そのためこちらのレベルが比較的低いうちに遭遇したら、逃げるよりは多少苦労してでも倒した方がいいだろう。
逆に、逃げても回り込まれて焼き殺されるリスクの方が高い。
落とすアイテムは【ちからのたね】(確率1/128)。

リメイク版

FC版の出現場所に加え、【謎の洞窟】の序盤辺りにも出現。
 
ラダトーム北の洞窟内では相変わらず苦戦させられるが、【ふくろ】が採用されたことで薬草を大量に持ち歩くことができるようになったため、FC版よりは若干戦いやすくなったと言える。【けんじゃのつえ】などの新アイテム・装備もある。
 
前述のように経験値が非常に多く、特にルビスの塔でのレベル上げの効率が上がったリメイク版では【はぐれメタル】と一緒に狩られることが増えた。

色違いに新たに【しんりゅう】が登場したため、系統最上位種ではなくなった。

小説版

大幹部であるバラモス四天王の1体で、【アリアハン】大陸と北中央大陸を担当していたが、物語開始時点で既に【オルテガ】によって倒されている。
彼の直属の部下がオリジナルキャラの【チコ】であり、彼女にとって勇者親子は上官と親の仇ということになる。
 
なお「サラマンダー」ではなく「サラマンダ」表記。

DQ11

【ネルセンの迷宮】【賢者の試練】の不惑の森エリアに登場。
 
3DS版では
「迷宮の奥に 進みたければ 湖のほとりの サラマンダーを倒し 隠された魔法陣を 出現させよ」
と、サラマンダーがこの試練の中ボスであると言わんばかりの看板が立っている。
 
実際湖のほとりにサラマンダーのシンボルが出現しており、試練の挑戦者を待ち受けているが…
とりあえずサラマンダー戦は預けて先に宝箱を回収しよう…と探索していると先に進めてしまう。
サラマンダーには不本意な結果かもしれないがプレイヤーの印象には残る…かもしれない。
というかこのシンボルでは基本的に2体同時(とりかこんだが発生した際にのみ1体)に出てくるため、自信がないなら避けるのが吉である。
2Dモードでも1体+メタルハンド強1~2体と出現する事も。
件の魔法陣は2Dモードの方だと出現させておけば5秒ほどで入れるため追憶の城で稼ぎを行いたい場合非常に便利。
 
そんな彼だがなんと【ドゥルダ郷】【連武討魔行】最終試練の「そして伝説へ…」に登場する抜擢を受けた。
ステータスも【ラゴンヌ】と同じくHP4000に強化されており文字通り最終試練として勇者たちの前に立ちはだかる
 
実際に戦ってみるとスカイドラゴン・強スノードラゴン・邪の上位種と言う事でかなりの強敵。
500以上の攻撃力による【グランドプレス】を始め、【しゃくねつ】【ギラグレイド】を2回行動で繰り出す。
その上素早さも高いので先手も難しくかなりの脅威。【炎属性】への耐性を重点して挑みたい相手。
尚前述のシンボルのように複数出てきたらレベルや耐性が低いと何も出来ずに殲滅されてしまう危険もある。
ドロップアイテムは【紅蓮の大木】(ノーマル)、【サラマンダー(武器)】(レア)。鍛治でも作成可能だが、サラマンダーからサラマンダーをドロップするという、RPG古来よりのレア感に酔いしれるのも悪くない。

DQM3

その後、色違いがモンスターズシリーズに登場する中出番に恵まれなかったサラマンダーだが、DQ11で復活した影響なのか、ようやくモンスターズに初登場を果たした。
ドラゴン系のAランク。
【スノードラゴン】【れんごく天馬】の特殊配合で生まれる。
 
特性は【ファイターズハイ】【火ブレイク大】(Lv20)・【こんらんブレイク大】(Lv40)・【1~3回行動】(Lサイズ)・【超みかわしアップ】(Lサイズ)・【ラージキラー】?(LサイズLv60)。
呪文アタッカー配分だったスノードラゴンとは打って変わり、HP・攻撃に優れたドラゴンらしい斬撃アタッカー配分。
所持スキルは【業火】
 
傾向・特性共にスノードラゴンの対のような構成となっている。
だが、ドラゴン系は火ブレイクの宝庫とも言える系統であり強豪も多いため、差別化要素を活かさないと埋もれがち。
こんらんブレイクもあるため【ひかりの息】【メダパニダンス】等も欲しい。
 
【ドラゴンアビス】との配合で【しんりゅう】が生まれる。

いたストDS

モンスターコロシアムで【やまたのおろち】【ドラゴン】【ドラゴンゾンビ】と戦う。

ライバルズ

第8弾カードパック「一攫千金!カジノパラダイス」にて実装。僧侶専用スーパーレア、【ベビーサラマンダ】の効果で変身して登場する。

8/8/8 ドラゴン系 超貫通

【竜王】など、限られたカードしか持たない超貫通と、かなり高いステータスを持つため超強力。
・・・だが如何せん、変身する条件の「4回BETする」がかなり難しい。

どこパレ

とくぎセレクションで登場したモンスター。ドラゴン系SSランクで、固有特性は2回行動。
目玉特技は【くちをふさぐ】。実は【れんごくぎり】を持つ初のモンスターでもあった。
しかし上記2つの特技がどこパレではとにかく地味で、一緒に特技セレクションで登場したのが3枠「冥界の門」の【冥王ネルゲル】だったのもあり全く注目されなかった不憫なモンスター。
ステータスも攻撃力、すばやさが高いが既に出ていた神竜には及ばずこれまた地味。耐性もザキ系を通してしまうとよろしくない。
現在ではたんけんスカウトでは排出されず、おやぶんの洞くつでの復刻待ち。

余談

関連は不明だがDQ9には自称「元サラマンダー」のおじさんが登場する。詳しくは【私はサラマンダー】を参照。