【サンタローズ】

Last-modified: 2023-06-05 (月) 09:32:15

DQ5

世界北部の大陸中央ほどにある【村】
長い流浪の末、【パパス】とその1人息子【主人公】がしばし定住した。
村の中央に川が流れており、その上流には【サンタローズの洞窟】がある。
リメイク版では、この洞窟でかつて宝石が採掘されていたという設定が加えられた。
 
SFC版の【公式ガイドブック】によると、アルファベットでは「Santa Rose」という綴りである。
Santaとはイタリア語・スペイン語・ポルトガル語で聖人に冠される尊称(例:サンタマリア → 聖マリア)。
村の中央には比較的立派な教会があることから、DQ世界の「聖ローズ」とでも呼ばれる聖人の名前を村の名前にしたのかもしれない。
英語版の地名はWhealbrook。

村の構造

上述の通り、村の中央には洞窟から湧き出た小川が流れており、川の両岸は土手になっている。
村自体が土手の上に作られており、入り口は土手の下から階段を上ったところにアーチが設置されている構造をとっている
村の周囲は特に柵などが設けられているわけではないが、土手の周りは入り口以外うっそうとした森、北側は高い崖になっており、さながら天然の要害のような防衛に適した構造をしている。
【宿屋】【武器屋】の間には東西方向に土手をつなぐ橋がかけられており、土手の下の少し上流側にも2カ所小さな橋がかかっている。
SFC版では川の北側、【教会】の正面あたりに土手を下る階段が設置されており、土手を降りた西側の小屋に老人が生活している。
リメイク版では川の南側、宿屋の裏手にも土手に降りる坂道が追加されており、両岸から土手に降りられる構造になった。
SFC版とリメイク版の大きな変更点としては、宿屋に地下室が追加されており、酒場が2階からその地下室に移動している。
そのため、SFC版における【ベラ】の「地下室のある家」という台詞が「もう一つの」というふうに少し変更されている。
なお、村が壊滅したあとも、主人公とパパスの自宅の地下は無事なのだが、なぜかリメイク版でわざわざ追加された宿屋の方の地下室は消失している。わざわざ埋められたのだろうか…。
また、リメイク版では青年時代には人間の村でありながら人間抜きのモンスターのみのパーティでも入れるように変更されている。

幼年時代

物心ついた時から常に旅を続けていた主人公が、初めて腰を落ち着けて住んだ村。
【ビスタ港】に上陸し、パパスに連れられてこの村に到着後は、ここを中心に行動することになる。
 
パパスは名の知れた戦士として人々に慕われており、人々が口々に語る父を褒め称える言葉がこそばゆい。
父の、そして未来の彼にとっての家来である【サンチョ】も彼らを迎えてくれる。
ここで、隣町【アルカパ】から父【ダンカン】の病気を治す薬を取りに【母】と一緒に来ている【ビアンカ】とも出会うが、薬屋の親方が帰ってこないという。
パパスはある目的のために1人で舟で洞窟に入っていくが、老人の鉄壁のブロックにより、主人公は彼の後を追うことはできない。別ルートから洞窟に入り、人生初の1人だけの冒険に出る。
なお、フィールドには【門番】によって自由に出ることができず、最初の冒険の舞台が町の中であるというのはDQシリーズでも異例の展開である。
村には武器屋と宿屋、教会がある。宿屋は利用できないが、1度戦闘をしてから自宅でサンチョに話しかければ回復できるので問題ない。
【薬屋の親方】を救出すると、薬が手に入ったビアンカ親子とともにアルカパに向かうことになる。
 
防具屋はないが、村や洞窟をくまなく探索すれば最低限の防具は確保できるようになっている。
リメイク版では道具屋はあるものの洞窟をクリアするまで利用できないので、【やくそう】の消費具合には気を付けたい。
 
なお、最初に到着してからアルカパに行くまでの段階では、薬屋の弟子が奥の部屋を塞ぐ位置で左右移動を繰り返しており、帰ってきた親方に話しかけたり、奥のタンスを調べたりすることはできない。
だが、下記の手順で弟子の動きをコントロールすることができ、この時点から奥の部屋に進むことができるバグがある。
弟子は1マスずつ左右に移動しているのだが、右か左にちょうど半マス分移動したタイミングで下側から話しかけ、弟子が向いている方向からどく形で方向キーを押して会話を終了すると、弟子は下側に半歩移動する。これで弟子の上側に主人公が通る隙間が確保できる。
このバグで【ておりのケープ】を入手できるので、売れば37Gの資金調達が可能なほか、親方救出後は話しかけられないはずの親方に話しかけて【その方向には ダレモイナイ。】と表示させることも可能。
 
おばけ退治の最中、【レヌール城】に行かずに、ビアンカとともに戻ってくることも可能。しかし、上述の門番が居眠りしながら村の入り口を塞いでおり、村の施設を利用することはできない。まあ、幼年期の宿屋は施設として利用できないので仮に夜に訪れても利用できる施設はないのだが。
 
リメイク版では井戸の中で【サンタローズのいし】が手に入り、これを持っていると名産品の元となる【せいなるげんせき】の情報が聞ける。

おばけ退治後

レヌール城でお化け退治を終えた後はビアンカと別れ、新たな仲間【ベビーパンサー】とともにここに戻ってくる。
その頃村では、あちこちで見えない誰かのイタズラが行われている。
その犯人は妖精の【ベラ】。子供である主人公にだけ見える存在なのだ。
主人公たちは彼女の案内により、自宅の地下から【妖精の村】へと向かう。
なかなか春が訪れないという話をこれまでも耳にしてきたが、それはこの妖精の世界で起きている事件が原因なのだ。
 
相変わらずサンタローズからは外に出られないが、謎めいた旅人が訪れており、後のストーリーへの伏線となっている。
また先述したように、薬屋の親方から、ておりのケープがもらえる。
なお妖精の村の宿屋に泊まると、サンタローズの自宅で目覚める。
 
妖精の世界でのイベントを終えると、主人公たちはパパスとともに【ラインハット】へ向かう。
その後、彼らと村を悲劇が襲おうとは、当然予想だにしていない。
教会の隣にいる爺さんは「これはウワサじゃが パパスどのには とんでもない敵がいるそうじゃ。坊やが もっと大きければ 父の助けを できただろうにのう……。」と、パパスに関する噂話を話してくれるため、ここから物語が大きく動き出しそうな予兆を感じることができる。
 
リメイク版では、このおばけ退治後のタイミングで道具屋が使用可能になっている。
この際に「親方を助けてくれたお礼にサービスするからね」と言われるのだが、その言葉に偽りはなく、この道具屋からは薬草を6ゴールド、毒消し草を8ゴールドと、それぞれ定価の2ゴールド引きで購入できる。
しかしこの時期までくると手持ちの薬草は余り気味で主人公のホイミもあるのでもはや買い込む必要性は低く、毒消し草にいたっては無用の長物に近い。
リメイク版ではアイテムの売却額が半額になっているのだから半額で売ってくれてもいいぐらいなのだが、どうにもケチくさい。
妖精の世界編に備えて慎重を期すにしても資金は装備品に優先的に回した方がよいだろう。
また、妖精の世界から戻った際にサンチョから【サクラのひとえだ】を2階の机に置くかどうか聞かれる。
このとき「はい」と答えれば2階の机に飾られ、「いいえ」と答えれば手元に残る。
「はい」と答えても青年時代になってからサンタローズを訪れれば入手できるので問題ない。

武器屋の「とがったホネ」

武器屋で最初から売られている【とがったホネ】【主人公】には装備できず、タイミング的に後に仲間になる【ベビーパンサー】の専用装備だが、同じタイミングに行ける妖精の村でこれより強い【いしのキバ】が売られているので武器としては買う意義がない。
しかし、【ひとしこのみ】の構成要件になっているので、試したい人は幼年時代のうちに1つ確保しておこう。確保しなかった場合、入手は青年時代後半まで待つことになる。
当然この裏技に興味がないプレイヤーは道具枠を圧迫するだけなので買う必要はない。リメイク版以降は【ふくろ】があるので道具枠を圧迫することはないが、裏技は削除されているのでアイテムコンプリート目的以外では購入する理由はない。
 
ちなみにこの武器屋は何故か商売していない時期があり、買い物のタイミングが難しい。
具体的には以下の通り。

  • 初めてサンタローズに到着~洞窟をクリアする(親方を救出して自宅で休む)まで:営業中
  • アルカパから帰還~【妖精の世界】を攻略中:不可
  • 妖精の世界クリア~【ラインハット】に出発するまで:営業中

サンタローズの洞窟攻略中は役に立たないホネに70Gを使う金銭的余裕などなく、買うとしたら妖精の世界クリア後になる。このタイミングでは資金稼ぎをする手段がないが、むしろお金は余っているはずの時期なのでたった70Gを捻出できないことはまずないだろう。
ただし、教会から村の入口に移動した後のパパスに話しかけると有無を言わさずラインハットへ出立してしまうので、とがった骨を欲しい場合はうっかり買い物しそびれないように注意が必要。
後述する「過去のサンタローズ」ではいつでも営業しているが、幼年時代で買いそびれた場合はそこまでの長期間に渡って入手できなくなる。

青年時代前半

長く苦しい奴隷生活から逃亡した主人公。【オラクルベリー】から北へ向かうとたどり着ける。
自らの故郷を知らぬ彼は安息の地を求め、短いながら唯一定住したこの村を訪れるも、懐かしく優しい人々の姿はなく、残っていたのは焼け落ちた家々の残骸である。
洞窟は幼年時代と変わらず残っており、川沿いの家の老人が、「パパスが洞窟内に何かを遺しているかもしれない」と教えてくる。
父が遺したものを確かめるため、小舟に乗って洞窟の奥に入ることになる。
 
村が滅んだ理由は、【ヘンリー】行方不明となった原因はパパスにあるとして、【ラインハット太后】(に化けた魔物)が村を攻撃させたためだという。
あろうことか自分の誘拐を大義名分にしてラインハットによって親友の故郷が滅ぼされてしまったという事実にヘンリーは深く傷ついたようである。
ラインハット城にはこの焼き討ちが夢に出てうなされる兵士がいるあたり、ラインハットの兵士たちにとっても罪なき村を焼き討ちにするのは不本意だったのだろう。
村の入り口近くには墓がいくつか作られており、やはり少数でも村人に犠牲者が出たのかもしれない。
現に村には1人少年がいるが、一緒に暮らす老人の話によればこの子の両親はすでに亡くなっていることがうかがえる。
ちなみにこの少年、夜にはベラの夢を見ている。まだベラは出没しているのだろうか。
幼年時代に会った薬屋の親方も、すでに亡くなっていることがポートセルミに移住した彼の弟子から聞かされる。
薬屋のいた穴蔵には宿屋を営んでいた夫妻が移住しており、宿屋を経営している。
 
村では、中央の教会・洞窟手前の爺さんの家・村右上の扉の奥の部屋の3棟が無事であることが確認できる。
幼年時代にはあったはずの教会の屋根が消失しているが、建物自体が傷ついた様子もないため、縮小された村の描写として省略されたと見るべきだろう。
リメイク版では教会の屋根は無事だと確認できる。
 
教会のシスターは天空の剣入手以降、ビアンカのことを気にかける台詞を言い、さらに結婚後にも台詞が変化する。
しかし、フローラと結婚して、フローラが離脱しているタイミングで話すとビアンカの話をした後「まあ!○○○○の奥さん!?」とか言うので、まるでビアンカと結婚したかのような変な話の展開になってしまう。
その場にフローラがいる場合は、普通に妻を紹介する展開になるので問題ない。
 
リメイク版では、とある場面でビアンカ(もしくはデボラ)が「ラインハットの兵士は住民を逃がしてから村を燃やしたのでは」と推察している。
これが本当なら被害を最小限にして、あたかも焼き討ちを達成したかのように見せかけるという、圧政で逆らえない状態での兵士たちの良心が窺える。
他にも、井戸の中に幼年時代に洞窟の中にいたスライムがいて、「村を焼き討ちしたときの兵士たちは様子がおかしかった」と発言している。
後の作品では焼き討ちで村人が全滅したかのように見えて実際は将軍の計らいで村人が避難していたが登場する。犯人が王国兵、黒幕が王族に化けた魔物、主人公の故郷、最後には復興するという共通点がある。

青年時代後半

青年時代前半と変わらず荒廃しているが、神父がいなくなって代わりに若い女性が教会にいたり、シスターの見た目が老けていたり、宿屋の夫妻に娘が生まれていたりと長い年月が経過したのを感じさせる変化は起きている。
また、崩れかけた武器屋を営んでいる青年がいるなど、ようやく僅かな復興の兆しが見えつつある。この時点で武器屋・宿屋・教会という3施設が復活している。
ただし周辺のモンスターには気をつけたほうがいい。道のりの平地を歩くぶんには問題ないが、北部の山へ入ってしまうと【封印の洞窟】近辺の強敵が出現するからだ。
 
【ニセたいこう】死後から約10年経ったにもかかわらず、ラインハット解放の英雄にしてヘンリー王子の友人の故郷は放置され続けていたようだ。
それともニセたいこうによって国が崩壊しかけたために他の村の復興に手が回らなかったのか?
復興を手伝った方がメリットはある(アルカパやビスタ港への中間地点が復活する)ので放置しておく理由はないのだが。
 
武器屋はかなりいいものを売っており、特に【こおりのやいば】はヒャド系耐性に応じてダメージが最大1.5倍になる逸品。価格も9,000Gと控えめなのでぜひ購入しよう。
値は張るものの【ドラゴンキラー】も強力。
ちなみにこの武器屋の青年は8年前の孤児の少年である。
そして、売っている武器は少年を育ててくれた老人が、若いころに洞窟探索で集めた品だという。
この老人、ボケてしまってはいるが実はただものではない。
洞窟探検で武器を集めて店で売る、というスタイルはどことなく【トルネコ】との共通点を感じる。

過去のサンタローズ

のちに【天空城】を再浮上させるために、【妖精の城】から時を超え幼年時代のサンタローズを再訪することとなるが、不審者扱いされる。
ここでは幼年期の主人公に会い、彼の持つ【ゴールドオーブ】をそっくりの【ひかるオーブ】にすり替えるのが目的。
洞窟にいる戦士に話しかけないと出てこないので注意。
先述の幼年時代編で出会った「謎めいた旅人」が未来の自分であったことがここで判明する。
 
また、幼年時代当時はまだ読めなかった本を調べてみると、ビアンカが読んでくれた本が天空城のことを書いた本だということがわかる。パパスの調査内容と照らし合わせると、おそらく天空の血を引く勇者につながる情報を探っていたのだろう。
パパスに何度も話しかけ、「ラインハットに行くな」と言っても、やはりパパスはラインハットに行ってしまう。過去は変えられない、というのを実感させられる。
このとき、薬屋の親方はパパスがラインハットに呼ばれたことを聞き、「気のせいだと いいんだが なにやら むなさわぎが して ならねえんだ。」と、この後起きる悲劇を予感している。
 
なお、宿屋の主人に話しかけるとパパスがサンタローズの村長であるという驚きの事実が聞ける。
入口の戦士にも「この村の長 パパスどのは とても強い!」というセリフがある。
また教会内部では、毒や呪いなどを受けていた場合、歩くとダメージを受ける。
 
在りし日の故郷を訪れるというエピソードは、後のDQ10の悠久の回廊やDQ11の【イシの村】に継承されている。

エンディング

エンディングでは復興を果たしており、幼年時代にいた人たちが戻ってきている。
元からいたシスターにポートセルミに引っ越した薬師の助手、武器屋の店主もいる。
一度廃墟と化した町や城は朽ち果てるのみが基本のDQにおいて、見事復興を果たした貴重な例である。南西の【墓】まで撤去するのはやりすぎな気がしないでもないが。
あるいは墓地のみは主人公達も立ち寄れない、村外れに移転したのかもしれないが…
 
なお、建物自体は復旧したが幼年時代の頃の住人たちが全員戻ったわけではなく、下記の人たちは行方不明か明確に死亡の描写がある。

  1. 薬屋の親方はすでに死亡
  2. 武器屋の奥さんがいない
  3. 青年時代後半にいたはずの宿屋の奥さんと娘がなぜかどこにもいない
  4. 青年時代後半に武器屋を経営していた若者が焚火の前の人物だとすると、幼年時代にここにいた人物がいない
  5. 青年時代後半に行方不明になっている教会の神父は結局戻ってきていない
  6. 教会にいた若い女性が屋外の人物と同一人物とすると、幼年時代に川べりを歩いていた女性がいない
  7. 村の門番がいない
  8. 武器屋にいた戦士や宿屋の客はどちらも旅人だったからか、やはりいない

その他

村の大きさ

青年時代で訪れた際のサンタローズは、幼年時代のときよりもやや小さく作られている。
週刊少年ジャンプ1992年11月22日増刊『V-JUMP』では、

──同じ風景をもう1回違うところから見るってことですね。
堀井 だからドラクエVもね、成長してから行く最初の村は、幼い頃見たときよりも少し小さめに作ってあるんだよね。
──サンタローズの村ですか!?
堀井 そう。なんでかというと、小さい頃見ていた村へ大きくなってから行くと、小さく見えるんじゃないかと思って。
子供のときって小学校の運動場ってすっごく大きいんだけど、大人になってから行くと、あれこんなもんだっけって思うよね。

【堀井雄二】が言っており、子供の頃に居た場所に大人になって久しぶりに行ってみると狭く感じるのを再現しているのだ。
言われるまで気づかないか、少しだけ違和感を覚える程度なのが見事な演出である。
残念ながらリメイク版ではこの演出は省略されている。後述のSFC版の矛盾点を解消するために演出を省いたのかもしれない。
 
ただし、青年時代後半から過去の村を訪れた時、主人公は成人となっているのだが、村のサイズは幼年時代バージョン。
まあ『廃墟になっていないが小さいサイズのサンタローズの村』を新たに用意する必要があるため、仕方のない話である。
強いて言うなら、幼年時代に回帰した事により感覚も子供の頃に戻ったと見るべきか。
妖精が見えなくなってしまったが、かすかにイマジネーションが残っていたと見られる。
エンディングでもやっぱり村の広さは幼年時代バージョンなのだが、「廃墟になっていなくて小さくて墓地があるサンタローズ」を新たに用意する必要があるため、まあそこは目をつぶろう。

ルーラ登録について

この村は、【ルーラ】習得前に何度訪れていても、ルーラの初期リストには加わらないが、習得後に来ればちゃんとリストに登録される。
これはアルカパ、【修道院】【カボチ】にも共通して言える仕様だが、なぜかアルカパとこの村だけは、リストで【エルヘブン】の後ろに登録される。
また全く再訪しないまま進めると、【天空城】に訪れた際の【ゴールドオーブ】関連の回想イベントで訪れたことになるようで、必ずリストに登録される。
丁度リストの最新がエルヘブンになっている時期であり、半端な場所になっているのはこれの影響かもしれない。

未回収の伏線

幼年時代に【妖精の世界】の事件を解決せずサンタローズに戻ると、青年主人公が封鎖されている洞窟入り口に移動している。しかし過去のサンタローズでは洞窟に向かうイベントはなく入ることはできない。
没イベントの消し忘れとも考えられるが不明。
これはSFC版だけでなくリメイク版でも同様に移動している。
あえて理由を考えるなら、子供の頃の冒険を思い出してついつい洞窟へ向かってしまっただけかもしれない。

寄り道をしないと見ることができないため知らない人も多い。

ユアストーリー

雪に覆われた寒冷地となっている。
青年時代前半になっても滅びずに残っており、青年になって帰ってきたリュカ(主人公)が鼻水を垂らして寒がるシーンがある。
巨大な樹の根本の部分にリュカの実家があり、サンチョが暮らしている。洞窟は無く、パパスの遺したメッセージは実家に隠された地下室で読む。
リュカがビアンカと結婚後もここに戻り、息子アルスもここで生まれるが、その直後にゲマの侵攻を受け、地下室から一行はソリで脱出する。
原作同様に青年時代後半に過去のサンタローズに行く場面も登場する。
 
リュカの実家以外の描写はほとんど無いが、集落自体は存在しており、実家自体が集落から離れた場所にあるという設定。
青年のリュカが過去に戻ったシーンでは、幼年のリュカが実家とは反対方向を指して「サンタローズ」と言っている。エンディングではサンチョが「サンタローズの」と言っており、町らしき集落から花火が上がるシーンがある。

DQ11(3DS版)

天空の花嫁の祭壇から行ける【冒険の書の世界】の1つとして、幼年時代のサンタローズが登場する。必要な【冒険の書の合言葉】【時渡りの迷宮】第10(最終)階層の宝箱にある。
 
グラフィックはSFC版DQ5を再現しており、パパスの家などがあるマップの右上部分のみが移動可能。それ以外の部分や建物の中、洞窟へは行けない。
はやりカゼにパパスやサンチョがやられているため、クエスト【はやりカゼにご用心!】で薬を調達して来る必要がある。
また、サマルトリアの城のクエスト【さらに遥かなる旅路】でも、風邪の治ったパパスから【サマルトリアの王子】の行方を聞くことになる。

DQ11S

冒険の書の合言葉は【荒野の地下迷宮】【さいごのカギ】の扉を開けた先で手に入る。過ぎ去りし時を求めた後限定。
グラフィックがリニューアル。見渡せる範囲が広くなったが、村入口に向かう大きな橋が架かっていない状態になっている。BGMは【街は生きている】のFC風アレンジが使われる。