【シドー】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 05:09:55

本項ではDQ2などに登場するモンスターとしての「シドー」を扱う。
ビルダーズ2に登場するキャラクターは【少年シドー】を参照。

概要

【ドラゴンクエストII 悪霊の神々】【ラスボス】。 
竜と悪魔を合わせたような姿をした、破壊を司る邪神で、タイトルにもある「【悪霊の神々】」の頂点に君臨する最高神。
英語版での名前はMalroth(GB版のみSidoh)、中国語版での名前は「席徳」。
1文字違いのボス仲間に【ムドー】がいる。【シャドー】は関係ない。
 
自身を信じる者の命を一番の好物とし、信者の命を食べるほど強くなっていく破壊神とされる。しかし歴代ラスボスの中でも謎めいた異色の存在であり、30年以上続くドラクエの歴史の中でも「凶暴な破壊神である」「召喚には生贄が必要」「自らの信者の命を好物として食べるほど強くなる」ぐらいしか情報がなかった。
産まれた経緯が不明なラスボスは他にもいるのだが、バックボーンや歩んできた歴史すら一切不明なのは珍しい例。
 
初出のDQ2では物語も大詰めの最終盤で唐突に登場し、会話イベントもないまま退治されたので、シドー自身の人格らしきものが表現されず、そもそもキャラクターとしての描写に乏しかった。
このため、過去にも破壊神として活動したことがあるのか、【ハーゴン】がどのようにしてその存在や能力を知って世界破滅を願うようになったのかも不明。
【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】では、ネタバレ防止に存在を伏せられていたフシがあり、柴田亜美の作品の一つでは「やっと『最後の敵』を倒しましたね」とサマルトリア王子のセリフが思わせ振りになっているものがあった(6巻P14)。
 
しかし、DQ2のその後を描いたビルダーズ2では人間の姿を模した一側面も登場している。
詳細はリンク先に記載してあるが、これによって知性や感性など精神面でのキャラクター像が格段に豊かになると同時に、「創造が世界に満ちるからこそ反比例するように力を強め現れる」、「新たな創造の前段階としての破壊」など、創造とは表裏一体の存在だという設定が追加されることになった。
そのビルダーズ2では、再召喚されるにあたりその少し前からハーゴンの影響でひどく苦しんで錯乱していたのに加え、暴走のような状態で腕だけが空間を破って荒れ狂うなど、破壊神として降臨する前後は不安定になる様子も描写された。
DQ2のときも、そうした召喚後の混乱状態だったので会話すら無かったのでは?と考えることもできなくはない。
尤も、ビルダーズ2では人間の姿を模した彼が抵抗していた節もあり、その影響もあると思われる。
 
あまりにも強大なその力は人が制御できるものではなく、シドー召喚は厳に戒められている。
実際にDQ10オンラインに登場した際は「破魂の審判」というものによって滅ぼすべきと裁定された世界にのみ召喚されるという設定。
召喚されると「暗黒球」と呼ばれる空間を作り出して力を蓄え、そこから「死滅の極光」なるものを放ち世界を消し去るという。
破魂の審判のルール上、一度滅びが決まったらもう抵抗することは許されず、召喚されたが最後、その世界はシドーの為すがままに滅ぼされるしかない。
破魂の審判を司る天使からは「制御不能の破壊装置のようなもの」と言及されており、複数の世界の秩序を管理する存在が実装した、いわば機械的に破壊を実行するシステムを具現化したものともいえる。
ただ、破壊衝動が盛り上がらないこともあるとされており、ある程度の感情は持ち合わせているようだ。
 
DQ2やビルダーズ2、そしてDQ10オンラインにしろ、シドー自身は「要求に応じる」という形で破壊の力を行使する存在であり、創造という相反する概念こそあれ、憎しみや欲望、特定の対象への因縁といった主体的な動機を持っていない。
更に10の設定を加味するなら、シドーは自らの行う破壊に対して人々から抵抗を受けることは一切想定していないのである。
むしろ管理不行き届きだったり、ハーゴンら召喚者の都合で召喚された挙げ句叩きのめされており、なんだか振り回される被害者のようでもある。
 
高い攻撃力と防御力を持つ無分別な破壊神のイメージとは裏腹に回復呪文を得意としており、十八番として【ベホマ】を使うことで悪名高い。そのインパクトからgooランキングの「最も苦戦した!ドラクエのラスボスランキング」では堂々の1位。ロト三部作ボスの象徴として挙げるなら、【りゅうおう】の火炎による猛攻、【ゾーマ】の冷気や【いてつくはどう】と並び、シドーはどれだけ痛手を与えても倒れない不気味なタフネスを見せつけてくるともいえる。
 
尖った爪の備わった蝙蝠タイプの翼や、鱗の生えた身体に蛇腹、2本の角と耳元にヒレのような部位が備わった頭部など、パーツ単位で見れば竜らしい部位はいくつも見られるが、一般的なイメージのドラゴンとはかなり異なる姿をしており、4本の腕と2本の脚に加えて身の丈ほどの大きな翼を持つ。
また尻尾の先は蛇になっており、首には髑髏の首飾りをかけている。
DQ2でのシドー登場演出の影響か、以降のシリーズでは「最初からラスボスっぽく語られているヤツは真のラスボスの手駒」というパターンが確立され、多くの後発作でこのパターンが踏襲されるようになった。
ハーゴンが自身を生贄にした直後にシドーが現れるのが「第二形態に変身するボスキャラ」の流れに似ているためか、派生作品ではハーゴンとセットになっていることも多い。
 
【鳥山明】の原画では体の色が青だが、FC版DQ2およびDQ9のゲーム内では緑になっている。外伝では青であることが多かったが、ビルダーズ2では鳥山によるパッケージイラストもゲーム内も緑。
モンスターの配色が変わること自体は珍しいことはなく、大ボス級モンスターにしても【竜王】【エスターク】の例がある。
しかし、登場から30年以上たっても2種類のカラーリングが並行して使われているのは珍しいといえるだろう。
 
名前の由来は「死導」、もしくは再生と破壊を司るヒンドゥー教の最高神シヴァと言われているが、公式な言及がない現状では判別不能。

DQ2

ハーゴンの教団が崇める破壊の神。
【ロトの子孫たち】によって討ち倒されたハーゴンは、死に際に自らを生け贄としてシドーを召喚し、【ハーゴンの神殿】を破壊しながら降臨したシドーは、王子たちの前に最強最後の敵として立ちはだかる。
ステータス値はゲーム内において全てが最高値であり、その強さはラスボスとしてはシリーズでもトップクラス。
難易度の高いDQ2の数々の試練を乗り越えてきた「真の勇者達」でさえ震え上がるほど絶望的な強さを誇った。
BGMは【死を賭して】。苦戦必至の強敵に相応しい、重苦しい曲である。
 
FC版とSFC版の両方で「戦闘になるまで名前は伏せられているが、姿自体はゲームのパッケージに描かれている」ボスキャラとしても知られている。

オリジナル版

HP250・攻撃力255・守備力255。攻守が設定上の最大値となっている。
つまりこの世界において「これ以上の強さは表現不可能」という、名実ともに最強の実力を誇るラスボス。
特に【はぐれメタル】と同値の守備力255は驚異的。レベルによっては、豪腕自慢のローレシアの王子でさえ与ダメージが2桁に届かないという絶望をまざまざと突きつけられる。
前作の【りゅうおう】と同じく主人公たちの会心の一撃が発生しないことと、キャラグラフィックがデカすぎるせいで王女のMPが隠れてほぼ見えないのも厄介。
MSX版ではやや隠れる程度だが、FC版やMSX2版では大部分が遮られてしまう。Wii版では文字がグラフィックの上に表示されるよう改善された。
 
ラスボスでありながらベホマを唱え、体力を一気に盛り返してくるのに警戒したい。
シドーは【判断力】が最低に設定されており、どの行動を選ぶかは完全にランダムで、HPが減ったからといってベホマを優先することはなく、HP満タンにもかかわらずベホマを唱えてターンを浪費することもある。
逆に言えば行動パターンを読んでベホマを阻止することはできず、【マホトーン】【ラリホー】も効かない。
戦闘がどの程度長引くかは、シドーがベホマを唱える頻度に大きく左右されるだろう。
 
行動内訳は70ダメージ前後の【ほのお】(確率2/4)・【ねむりこうげき】(確率1/4)・【ベホマ】(確率1/4)の3パターンのみ。
【アトラス】たちやハーゴンと異なり【2回攻撃】は行わない。
炎は【ロトのよろい】【みずのはごろも】でダメージを軽減できるが、どちらも装備できない1名は2度連続で被弾すればほぼ確実に即死する。裏技の使用に抵抗がなければ水の羽衣は複数取得しておくのが望ましい。
しかもFC版DQ2は「ぼうぎょ」で炎のダメージを軽減できないため、防具の耐性以外に対抗措置がないのだ。
また、FC版では戦闘中にザオリクを使えないことから蘇生もできない。
眠り攻撃も地味だが脅威なのでしっかり警戒しておこう。
 
攻撃呪文は全く効かないため通常攻撃でチクチク削るしかないのだが、【ルカナン】で守備力を下げないとダメージがほとんど通らない。
そのルカナンも、DQ2では後の作品に比べて効果が貧弱であり、雀の涙程度しか下がってくれない。
さらに呪文命中率も100%ではなく、まず守備力を削るだけでも一苦労。
何度も重ねがけすれば128まで低下させられるので、そこまでくればダメージが普通に通るようになるだろう。
低レベルの場合、守備力が下がりきるまで回復に徹するのが無難。
 
補助呪文では唯一【マヌーサ】がたまに効くので、守備力を下げきるまでは【ひかりのつるぎ】と一緒に使い、眠り攻撃への対策をしておこう。
サマルトリアの王子の【スクルト】もムーンブルクの王女のルカナン同様に効果が貧弱で炎には効果がないため、【ちからのたて】などでの回復を優先したほうが生存率が高まるだろう。
レベルが低いほど攻撃が通るのはローレシアの王子のみになってくるので、ローレシアの王子が死なないよう注意を払いながら回復を行い、守備力を下げきったあとはベホマがこないことを祈りつつ攻撃しよう。
 
RTAなどで味方のレベルが非常に低く(味方のHPやステータスが低く)、【はかぶさの剣】の武器攻撃力に頼った短期決戦での運ゲーで挑む場合に限り、味方の水の羽衣をローレシアの王子に譲り生存率を上げるのも一つの手ではある。
ただし通常プレイでは、味方の装備を弱くして死なせた分だけローレシアの王子の被弾率が跳ね上がり攻撃の被ダメージも上昇するため、全滅のリスクが高まることになり、安易に行うと痛い目を見る羽目になる。
特に低レベルにこだわりがなければ、呪われた防具をはかぶさの要領で解呪し強化した方がパーティ全体の安定度が増すだろう。
 
ボス戦の難易度としては歴代ラスボスの中でも最強レベルなのだが、運さえよければあっさり倒せるところがシドーの特徴でもある。
力の盾を三人分用意できれば、勝率はかなり高まる。
 
また、ローレシアの王子はもちろん大器晩成型であるサマルトリアの王子もはかぶさ技を併用することで単独での撃破が可能。
 
ちなみに、【パルプンテ】を使い、敵を追っ払って戦闘を終了させてしまう「とてつもなくおそろしいもの」が呼び出された場合、シドーすら逃げ出してしまう。当然これで勝たせてくれるわけもなく、戦いは仕切りなおしとなる。
しかし何度かに一回シドーが戻ってこないときがあり、その場合塔の音楽はそのままに突如スタッフロールの画面が流れ始まるという怪現象が起こる。
発生条件等は乱数関係らしいが不明。また、一度は「The End.」と表示されるものの、Aボタンを押すと画面全体が文字化けしたバグ状態で再度シドーが襲ってくるループが繰り返されることになる。これらのバグは実機、Wii版共に可能。
 
ちなみにシドーとの戦闘に関しては妙なシチュエーションを生み出すバグが知られており、DQライバルズで入手できるシドーのプレミアム版カードは、このバグを思わせるフレーバーテキスト(解説文)がついている。

リメイク版

デザインが設定画通りに左右非対称となり躍動感が増した。戦闘時の背景もハーゴン戦とは別のものに変更。
眠り攻撃、プレイヤーを苦しめたベホマが削除され、こちらからの会心の一撃も普通に発動するようになった。
しかし、代わりにHPが1750と文字通りケタ違いに増えたので体感的な強さは変わっていない。
むしろ、運次第ではあっさり倒せてしまえたFC版に比べて確実に強くなっているという意見も。
 
行動は【はげしいほのお】・通常攻撃・2回攻撃・スクルト・ルカナンと豊富に。
元から強かった炎(激しい炎)の威力がさらに底上げされ、90~110(スマホ版以降では100~120)のダメージを与えてくるうえ使用率も高い。
MPは【数値無限化設定】適用機種なら無限、それ以外は255なのでMPがきれるというのは通常プレイの範疇では不可能である。
 
防具は全体的に調整されているものの、肝心の耐性面にはほとんどテコ入れがなされなかったため、サマルとムーンのどちらかは相変わらず炎耐性を身につけられず直火焼きにされてしまう。
リメイク版のサマルは、武器の増加とベギラマ・スクルト・ザオリクの上方修正のおかげでかなり頼れる存在として化けたので、シドー戦での貢献度も見違えるほど高まっている。
無耐性で炎を2回浴びるとほぼ落とされ、耐性防具つきでも3発目を耐えられるかは微妙。回復を怠らないこと。
危ないと思ったら、防御で耐えながら回復してもらう基本的な戦法をしっかり忠実になぞろう。
またザオリクはサマルとムーンの2名が習得する上、リメイク版では戦闘時にも使える仕様に変更されており、蘇生時の残りHPも全回復できる。
倒されても諦めずに蘇生させて立て直すことを忘れないよう心がけるとよい。
 
今回は眠り攻撃を使わないので、呪われていなければ倒されない限り確実に行動できる。
素早さは110と中途半端に高く、適正レベル付近では先攻後攻が安定しにくいのも厄介。
なおオリジナル版と違って【判断力】が高いため無駄行動はしないが、例外的にスクルトのみ上限に達していても使う。これは仕様によるもので、スクルトの上限は254なのだが、判断力が高い敵がスクルトを使わない条件は守備力255=守備力実質510に限られるためである。
スクルトを使わない条件を守備力254以上に設定していれば発生しなかったバグであり、ここをスタッフが見落としたようだ。こちらがスクルトやマヌーサで固めている間に来てくれるとかなり助かる。
 
ステータスは攻撃力235、守備力240とほとんど変わっていないため、やはりルカナンを唱えないと何も始まらない。
しかし、ルカナンの効果も強化されたうえ、シドー側に耐性がなくなり100%効くようになったのが大きなポイント。ラスボスといえども2回唱えれば守備力を0にできる。
加えて攻撃呪文の耐性もなくなったため、イオナズンやベギラマも100%効くようになった。
ただシドーがルカナンやスクルトを唱えるせいで掛け直しが忙しく、あまり攻撃呪文を唱える余裕はないのだが、これは言い換えれば、補助呪文の応酬をしている間にローレシアの王子が安全にダメージを与えられることも意味する。
 
強さはそのままにかなり正統派なラスボスとして生まれ変わっており、正攻法では長期戦は免れない。
ではつけ入る隙がないかと思いきや、実はマヌーサが相変わらず低確率で効く。
このため、SFC版では【マヌーサザラキ】であっさり倒してしまうことも可能。相変わらず何かと裏技と縁の深いラスボスであった。
強力な2回攻撃に対する有効な対策となるため、普通に戦う場合でも開幕に狙うと効果的。もし狙うならひかりのつるぎも活用しよう。
 
また、マヌーサよりさらに低い確率だがラリホーが通用することがある。
1度効けばリメイクDQ2の睡眠の仕様上最低2ターン、上手くいけばずっと動きを止められる。
ただし、効く確率はかなり低いので危機的状況での賭けとして使うならともかく、あまり積極的に狙うのも考え物ではある。
 
なお、ラスボスにも関わらず【不意打ち】が発生することがある(【先制攻撃】は発生しない)。
あまり遭遇することではないが、運が悪いと立て直す暇もなく全滅に追い込まれることもある。
ハーゴンを倒した後はしっかりHPを回復させてから戦闘に臨むべし。

小説版

「大冥界」と呼ばれる世界の支配者で、大魔神の異名を持つ。
こちらでもハーゴンを生贄にして大冥界からの門より姿を現し、さらに数千数万もの魔物達を呼び寄せようとした。
また、竜王を悪の権化に育て、人間を滅ぼすために送り込んだ黒幕でもある。
作中では王子達の脳にテレパシーで下僕となるよう呼びかけるも拒絶され、巨大な爪と火炎で攻め立てるものの、アレン(ローレ)によって額に【ロトのつるぎ】を突き立てられ、さらにそれを避雷針のように使って【ベギラマ】の雷を撃ち込まれ神殿から地面へと墜落。首を圧し折って死亡した。
この「避雷針戦法」は他でも何度か登場している。

CDシアター

CVは銀河万丈(ハーゴンと兼任)
小説版の設定はオミットされ、単にハーゴンが召喚しようとしている破壊の神というゲームに近い設定に。
こちらではゲームと違って喋るのだが非常に聞き取りにくい。台詞を要約すると「我を召喚した者よ、望み通り世界に破壊し尽くしてやろう」である。
対するローレシア王子アレンは「シドー、この世界に破壊の神は要らない!」という言葉と共に立ち向かう。
サマルトリアの王子コナン、ムーンブルクの王女ナナから夫々力を分けて貰ったロトの剣で挑むもシドーの反撃の余波でナナが致命傷を負ってしまい、それでも尚戦うよう懇願されたアレンの渾身の一撃に敗れ倒れる。

かくして世界に平和を取り戻したアレンだが、ナナの死を前にその余韻に浸るどころか感じる事もなく、大切な存在を守り切れなかった事に慟哭するのであった。

ゲームブック(双葉社版)

ハーゴンの死後に姿を現し、別に聞かれてもいないのに自ら普通に喋って自己紹介をする。また、4本の手に剣を装備して暴れまわるシーンなど、オリジナル要素も盛り込まれている。【はかいのつるぎ】が無いと勝つことはできない。

ゲームブック(エニックス版)

ハーゴンが倒れた後、王子たちを異空間に引き摺り込んでその空間で最後の戦いが行われる。こちらは普通に人間の言葉を話す。
モンスター名は「破壊神シドー」、HP800で2回攻撃、ベホマは使用しない。
負けてもペナルティ付きでそのまま続行できることがほとんどであるこのゲームブックだが、シドーはラスボスだけあって負けるとバッドエンド確定である。
一応の救済措置として復活アイテムがあり、【復活の玉】か「不思議な宝石」を持っていればそれぞれ1回ずつHP満タン、シドーのHPはそのままで復活できる。
なお作中では、他にも多くの邪神が存在していることが語られており、その中にはあるいはシドーよりも強大な者もいるのかもしれない、と示唆されている。

DQ9

【大魔王の地図】で戦える魔王の一種として登場。ハーゴンは登場しない。
DQ2本編ではいきなり現れるためセリフが一切無かったが、地図のボスはこちらから話しかけないと戦闘にならないので「グギャアアアアァァァァッ!!!」という咆哮をあげた後、戦闘開始となる。FC時代同様にベホマを唱える辺り芸が細かいが、999しか回復できないのでその点は安心していい。
詳しくはこちらを参照。
なお、同作には破壊神仲間で【破壊神フォロボス】も登場する。

DQ10オンライン

アスフェルド学園のストーリーで事件の元凶がシドーの力と姿を再現し、【狂乱の破壊神】となる。体は緑でベホマも一回だけ使用する。
長編ストーリー「破界篇」では本人が【破壊神シドー】の名で登場する。体色は青でベホマは複数回使うことがある。
どっちもやってくることはだいたい似ており、バトルロードからやって来た技もある。

DQ11(3DS版)・DQ11S

彼の力を宿した【シドードラゴン】が登場。色はDQM基準の青。喋るところもDQM基準だが断末魔はDQ9で話しかけたときのもの。

DQM・DQM2

【ジャミラス】×【ローズバトラー】で生み出すことが可能。覚える特技は【ひのいき】【つめたいいき】【ジゴスパーク】
MPを筆頭に各ステータスが高く伸び、親の強さもあって余裕で能力オールMAXが可能。
耐性も補助・封じ系に完全耐性。本編で頼みの綱だったルカニ・マヌーサも当然無効。しかしなぜか自分の得意な息系の攻撃には無耐性。
ジャミラスもローズバトラーも配合が面倒なモンスターの筆頭みたいな奴なので、当然コイツを生み出すのにも相当な根気が必要。
 
DQM2ではジャミラスもローズバトラーも野生で普通に手に入るため、いちいち????系や【にじくじゃく】を作らなくても良くなり、とても作りやすくなった。竜王(変身前・後どちらでもよし)を血統にコイツを配合するとゾーマになる。
DQ1のラスボス×DQ2のラスボス=DQ3のラスボスというロトシリーズのラスボス繋がりの配合である。
また、DQM2及びPS版DQM1ではシドー×【タイタニス】の配合で【ジェノシドー】というシドーの強化版といえるモンスターを誕生させられる。
DQM1では【はかいのとびら】にてハーゴンを撃破した後、もう一度最深部に行くと戦うことができる。
なんとここのシドー、明確に台詞がある。

「…………わが……な…は………  はかい……の………か…み……  …シ……ドー…………。
 われの…… もとめるは………  ハカイ!!」

かろうじて話せる程度のようだが、そもそも魔王の扉のボス連中は「本編の魔王たちとは別の存在」ということになっているのでまあ問題ないのだろう。
破壊が何かをなす目的あっての行動ではなく、破壊自体が目的であるあたりは、まさに破壊神。
今作では流石にベホマは再現されておらず、【かがやくいき】【しゃくねつ】、ジゴスパークと見事に全体攻撃しかない。
【ベホマラー】系列の全体回復が無いと苦戦しがち。一応【いてつくはどう】などは無いので、【フバーハ】等でダメージを減らしたりすると戦いやすいかもしれない。
シドードラゴンの台詞はこちらのシドーがモデル。

ジョーカー1

悪魔系Sランクとして登場。
【まおうのつかい】×【オセアーノン】or【バッファロン】or【うごくせきぞう】で作れる。
オセアーノン以外は一般配合で作れるので、あれこれ手間のかかる本作でも意外に作りやすい。
スカウトQファイナル9問目の答えであるため、ゲーム内でも配合のヒントがもらえる。

特性は【テンションアップ】【みかわしアップ】。 
能力は素早さの伸びが若干悪い以外は順調に伸び、テンションアップの特性を生かせばスカウト役もこなせる。クリア前にも配合は容易であり、能力も高くドルマ系を吸収するため、ガルマッゾのドルマドン対策にもなる。シナリオでも主力として重宝するモンスター。
 
FC版DQ2でベホマを使っていたからなのか、スキルは【HPかいふく】
【ギガントドラゴン】orオセアーノンとの配合で【ミルドラース】【しにがみきぞく】or【デュラハーン】or【ワイトキング】との配合でゾーマが作れる。

ジョーカー2

Mサイズ(2枠)のモンスター。
残念ながらラスボスでSランクなのは彼だけで、手下のハーゴンと同格扱い。なんてこったい……。
前作と配合パターンが異なり、【ハーゴン】×【うごくせきぞう】or【オセアーノン】or【バッファロン】で産まれる。
特性は【回復のコツ】【メガボディ】【れんぞく】(4回)、【ねむり攻撃】。かなり原作に近い挙動をする。
 
ドルマ系吸収、ザキ・毒・混乱・マインド・麻痺・眠り無効だが、バギ系に弱いので注意。
スキルは前作と同じくHP回復だが、原作からしてベホマ使いだからしょうがないか。
1回行動の2枠なので若干使いにくいが、能力値は全体的に高い。やはりゾーマの配合素材としても使える。

ジョーカー2プロ

今回はハーゴン×オセアーノンもしくは魔王の使い、と前2作が混ざったような配合になっている。ゾーマの配合素材になるのも同じ。
特性はメガボディ2回、れんぞく(4回)、回復のコツ、【いてつくはどう】
無印と違ってねむり攻撃がなくなり、いてつくはどうと2回行動が追加された。
しかしステータスが大幅に下がり、賢さ1000はいいとしても攻撃守備が600台と2枠にしてはかなり低い。
素早さに至ってはたったの420しかなく、先手が取れない上に斬撃は外しまくる。
行動回数に差があるとは言え、同じHP回復のコツとれんぞくを持つ【ローズダンス】と比べると2回りはステータスが低い。また回復のコツも守備が低すぎるので生かせるとは言いがたい。
一応黒い霧をいてつくはどうでかき消しながらかしこさ1000からの呪文は使えるが、攻撃系のブレイクを持っていない上に攻撃力が低いので、他のメガボディ2回のモンスターと比べるとかなり見劣りする。所持スキルが飛行船で買える「HP回復」なのも相変わらず。
また、ラスボスで唯一ランクがSSではないのはイルルカまで続いた。

テリワン3D

系統が???系に変更になったがラスボスの中で唯一のSクラスというポジションは変わらず。
配合はDQMJ2Pの組み合わせに加え、相手が【がいこつけんし】でもできるようになった。
がいこつけんしは位階最上位、魔王の使いはぬしで確実に手に入るので、ハーゴンさえ手に入れば楽に作ることはできる。
今作では基本的に♂固定になった。

特性は【メガボディ】【AI2回行動】【れんぞく】(4回)、【回復のコツ】、+25で【いてつくはどう】、+50で【呪文会心出やすい】
HPが大幅に伸びた以外はほぼDQMJ2Pと同じステータスだが、対戦バランスが調整された影響により回復能力の高い2枠として注目を浴びた。
回復のコツからの圧倒的な回復力により、いくら相手から攻撃を貰ってもコイツが生き残ってさえいれば即座に建て直しが可能。
素早さが低いので行動順が最後になりやすく、ターンの最後に蘇生や回復を行いやすい。
さらには2枠なので耐久力も高く、コイツを1ターンで仕留めるには相当に骨が折れる。
 
公式大会の優勝者も使用し、決勝大会ではシドーの性能を存分に生かし見事勝利を収めた。
その余りの再生力から「再生神」と呼ばれることも。神話において破壊神が破壊と同時に再生や創造を司っていることは少なくないのであながち間違ってはいないが。
???系のヒーラーということで仲間の蘇生に成功して【系統テンションバーン】で大喜びするという局面は非常に多くなるのだが、仲間を復活させてはしゃぐ破壊神というのもどうなのだろう。
 
配合先は既存のゾーマに加え、【タウラス】or【カプリゴン】との配合で【ジェノダーク】も作れるようになった。

テリワンSP

J3Pからウィンデオが参戦したことで配合先に皇帝ウィンディオが追加された。

イルルカ

「破壊神シドー」に名称変更。ラスボス唯一のSランクは相変わらず。
DQM2で登場していた【ジェノシドー】が復活、【リバイアさま】との配合で生み出せるようになった。

【新生配合】【秘めたるチカラ】【ギガボディ】化で【ねむり攻撃】

イルルカSP

【超ギガボディ】化で【ときどき冥界の霧】を習得。
今まで散々ヒーラーをやってきたのに急にこれである。ジェノシドーを意識したのだろうか。だがヒーラー運用する特性上、超ギガ含めとんでもなく相性が悪い。

ジョーカー3

今回も継続参戦。変わらず【メガボディ】だが遂にSSランクとなった
その代わり配合条件は【アトラス】【バズズ】【ベリアル】【凶アークデーモン】の4体配合と、今までにないレベルで難しくなってしまった。
今回は【時空の裂け目】に登場し、DQMの頃とほぼ同じ台詞で襲いかかってくる。相変わらず他の魔王のように流暢には話せないらしい。これはもうシドーの個性であろう。
戦闘ではギガ・タメトラを頻繁に使う他、ベホマではなくベホイマを使うものの回復量は焼け石に水。
特性は概ね変化なしだが、固定特性は【いてつくはどう】となっている。
いてつくはどうが初期特性になったため、【れんぞく× 4】はプラス値25で習得する形となった。
なお、超ギガボディにすると【ジャミングブレイク】を習得する。なぜかやけに微妙。
大魔王ゾーマとの配合で【闇竜シャムダ】が作れる。
 
相変わらず回復に特化しているが麻痺が半減止まりでハックが素通しなのが致命的に痛い。
そのため今までと比べると回復役としては一抹の不安を抱えている。
味方でフォローを。また回復のコツは固定特性ではないため、あえて外して言葉通りの破壊神にしてしまうのもありか。
スキルは専用の【破壊神シドー(スキル)】に変わった。
ちなみにベホマもとい【ベホイマ】は習得できず、回復は【ザオラル】【ベホマズン】である。
また【HPバブル】を習得できる貴重なスキルでもあり、攻撃と素早さが不要レベルとなっている【デスピサロ】【拷問王イッタブル】【海のまもりガメ】との相性がすこぶる良い。

ジョーカー3プロ

基本的には前作と同じだが、今回はハーゴンが復帰したためか【アトラス】【バズズ】【ベリアル】【ハーゴン】の四体配合というDQ2を強く意識した組み合わせになった。
また、今回は配合先が追加されており、【ウィンデオ】との配合で【皇帝ウィンディオ】が、【エンペラン】との配合でハーゴンが、【魔王オルゴ・デミーラ】【怪力軍曹イボイノス】【強奪王ブンドルド】との4体配合でジェノシドーができる。
 
合体特技はベホマではなく【神の裁き】、合体特性はその名の通り【破壊神】
ちなみに無印でシドースキルが散々に暴れまくった結果、シドースキルはベホマズンが没収されべホイマに弱体化するハメになった。
巨大モンスターに使わせる分にはベホマズンほどのMPを消費しなくてよくなるので利点も存在する。

DQM3

今回は???系のSランク。
いつものランクに戻ってしまったが、今回は他のラスボス系統もSランクばかりであるため理不尽さはないかも。
一方、「破壊神」の二つ名は没収されてしまった。
 
【竜王】とハーゴンの特殊配合で生まれる。
特性は【回復のコツ】【ねむり攻撃】(Lv20)・【火のコツ】(Lv40)・【2回行動】(Lサイズ)・【ロケットスタート】(Lサイズ)・【いてつくはどう】(Lサイズ・Lv60)。
ステータスは賢さが全モンスター中7位。MPもまあまあ高めだが、HP・素早さは低い。
所持スキルは【シドー】
 
いつも通りの回復神仕様。素早さの低さも回復役に適している。
しかし、なぜか持久戦向けの【秘めたるチカラ】がなくよりにもよって短期決戦向けのロケットスタートが入っている。
その辺りの噛み合わなさが実に勿体ない。
一応火のコツ持ちであるため、最低限火呪文や【煉獄火炎】で抗えるのは救いか。
 
【キングヒドラ】【バラモスゾンビ】【邪神ニズゼルファ】との四体配合でゾーマが生まれる。

少年ヤンガス

配合限定で、入手方法は【ベリアル】×【アトラス】+【シドーの魔石】。本作では緑色で口数が多い。成長限界はレベル50でデフォルトネームは♂が「シードン」、♀が「ドーシー」。
魔石は【のろわれた地下庭園】で入手できるが、配合に必要な2匹は全モンスター中でも屈指の配合難度を誇り、さらにベリアルを生み出すのにもアトラスが必要という極悪仕様。多くの場合配合は【魔導の宝物庫】クリア後となる。
 
入手が困難なこともあってか貴重な【しんそく】持ちで、成長もレベル80ぐらいまではかなり早い。
ステータスは力と回避が伸びやすく、特に回避は???系の中では【デスピサロ】と並んで最も伸びやすい。運の良さはやや物足りないか。
はげしいほのおが若干余計になっているのが惜しまれるところ。
【おいかぜのかご】まで持たされているので広い部屋内だと炎を連発してすぐに疲れが溜まっていく。
ちなみに同じ神速持ちの【パンドラボックス】とは空きスロットの数が同じ、ステータスの成長率はほぼ全て負けている。何より生み出すまでの手間が雲泥の差。
【エスターク】もだが生み出すのに苦労させられる割にはイマイチ。一応神速持ちなので合体要員としては需要が高く、エスタークよりはマシか。
あと、どう見ても浮いているのに【ふゆう】特性は無い。
 
なお、配合方法のヒントは攻略本の裏にも描いてある。そして♂♀共に威厳ある話し方をするので、本編とは別物とはいえかっこいい。気になる人は調べてみよう。

バトルロード1

第5章、第6章で魔王の後で戦う大魔王として登場。また第7章、第8章でも一定の確率で最後に登場。
チャレンジモードでは最後に必ずこいつと戦うことになる。
ステータスはHP:5900(2人プレイ:7900) ちから:666 かしこさ:413 みのまもり:179 すばやさ:60。
攻撃力が高く、使用する攻撃もバラエティに富んでいるので対策を立てにくい。
中でも厄介なのは、ダメージはないが混乱の効果がある「はかいしんのさけび」。混乱させられると弱い攻撃に差し替えられたりなど、思い通りの行動ができなくなってしまう。
 
攻撃技の中では「はかいのうたげ」が非常に強力。
灼熱・暗黒属性なので、どちらかに耐性を持つモンスターで立ち向かおう。
風、爆発、光に弱いが、賢さが高いためかバギ系などの呪文は効果が薄い。
スーパーキラーマシンの300mmキャノン砲やボーンファイターのマルチエレメントソードだと大ダメージが期待できる。とどめの一撃はスラ・ブラスターや大どくばくだんなどがオススメ。

バトルロード2

第4章「シドー再臨」で再登場。ハーゴン戦後もしくはチャレンジモード2回戦で戦うことになる。
オーブを引っさげて登場した以外に性能はIと特に変わらないため割愛。
また、討伐数が30体以上の台では赤い目の真シドーが出現。
HPは1人プレイ:6900、2人プレイ:8200。
技の威力が上がり、3種の属性を持つ2回攻撃「じゃしんのいかり」、猛毒の追加効果を持つブレス技「猛毒の瘴気」などより凶悪になっている。
見た目では解り難いが、こいつの「ドルモーア」は雷属性も併せ持っているので注意。
そして、やはり気をつけるべきなのは「はかいのうたげ」だが、真・シドーの「はかいのうたげ」は通常のシドーより30程度威力がダウンしている。
弱点の光・爆発を克服したが、逆に雷が弱点になっており、氷も有効。通常形態と同様に呪文は効き難いので、呪文以外の属性攻撃を主体に。
とどめの一撃は【ジゴデイン】
 
【レジェンドクエストII】をSランク以上でクリアすることで、プレイヤーが使うことも可能。
【レジェンド6体合体】の組み合わせは【グレムリン】【シルバーデビル】【ギガンテス】【アークデーモン】【アンデッドマン】【キースドラゴン】
2~4体目はロンダルキアの悪魔達で、アンデッドマンはハーゴンの騎士、グレムリンはデフォルトポーズが似ていて、キースドラゴンは青い竜だから?
また、レジェンド大魔王カードを使うことで簡単に召喚できる。

スキャンバトラーズ

第1弾で登場。スペシャルチケットに大破壊のおたけびが存在する。

ヒーローズ2(Switch版)

Switch版限定要素として登場。【りゅうおう】同様クリア後の【時空の迷宮】で戦える。強化版に【シドー・強】?【シドー・極】?がいる。
 
当初はツメなどによる攻撃が中心で、スクルトや毒フィールドといった搦手も多様する。シドー・極に限り、ロンダルキアの悪魔達を召喚した後に自身にその力を取り込みベホマを唱えて戦闘の仕切り直しも行う。
HPを半分近くまで減らすと、それまでの何十倍もの大きさに巨大化して再臨。当初時と巨大化時はステータス等が別ものになっているほか、攻撃パターンも大振りなものになる。しっぽによる毒の追加効果を持った攻撃は要注意。
 
巨大化時のHPを0にして倒すと通常サイズに戻り、それまで減らしたHPの時点から再開する。
この再開直後に【マホイミ】を唱え、こちらをHPが常に減り続ける状態にしてくるのが厄介。
一気に積み重なってバカにならないダメージになるので、放置するのは危険。
スーパーハイテンションはこのときのためにとっておき、一気に倒してしまうのが最善。倒すと【シドーの涙】等をドロップする。
他の配信ボスと違いセリフはなく、テキストで規定時間撃破の結果が出る。

ビルダーズ2

サブタイトルからして「破壊神シドーとからっぽの島」であり、遠景ではあるがパッケージにも全身絵が堂々登場。
【ハーゴン教団】の崇める破壊神と言うポジションも同じで、原典同様ラストボスでもある。
 
DQ2では終盤になって突然に名前が出てきた感もあったが、本作では「破壊神の名は神官たるハーゴンと幹部ぐらいしか知らない」として、教団員にすら隠されるほどの存在だからという扱いになっている。
ちなみに、ハーゴンとシドーが倒された後のDQ2の世界が舞台である本作オープニングでは、ハーゴン教団残党の下っ端にすら名前の知らされる存在となっており、ここでもDQ2の世界とビルダーズ2の世界との齟齬が垣間見える。
 
そのキャラクター性の大半は覚醒前の状態の方が担っているものの、考え方や感性など内面の描写が増え、人物像(?)もかなり肉付けされた。
信奉者のハーゴン教団こそ創造の否定を教義に掲げているものの、シドー自身は「壊す対象の創造があってこそ成立する破壊の神」と位置付けられていて、創造を否定するどころか強い興味と憧れを持っている。
世界の破壊に動き出すのも、信者の願望を認め引き受けてやると言う形であり、人間と乖離しているとはいえ、知的な理性や考えの志向を見せ、単なる「呼び出された暴虐」とは一味違うキャラクターとなった。
 
DQ2で3人の勇者に倒されたが、直前に贄として取り込まれていた大神官ハーゴンの魂に助けられる。
ハーゴンの弁(【からっぽ島】【主人公(ビルダーズ2)】のはたを立てた直後のイベント)によると「復活したシドーはロトの血を引く者たちに倒された」らしい。つまり、DQ2本編以前にも何らかの形で滅びていたものをハーゴンが復活させたという設定になっている。
ともあれシドーは力と記憶を失った【少年シドー】の姿で、ハーゴンが創った幻の世界のからっぽ島地下に匿われていた。
ハーゴンは少年シドーの記憶を取り戻すため物語を通して破壊欲をかき立て続けた。一方かつて使用していた肉体は約束の地に放置され、【光はなつ大眼】【まきつくホホびれ】【引きさく小爪】【大いなるウロコ】【大地うがつ大牙】【シドニウム】に変化した。
終盤で強引に破壊神として覚醒させられたシドーは、オープニングで語られていたDQ2本編時代と同じ姿であり、肩書きは「破壊を司る 邪神」となる。
そのまま世界を滅ぼす準備運動とばかりに【破壊天体シドー】自らのウデで引き裂き、またブラックホールのような球体で破壊していくが、「殴ってでも正気に戻す」と言う約束を果たしに来た主人公に敗北。死んだと思われた破壊神の体は少年シドーの姿に戻り、二人は動揺するハーゴンと対峙する。
 
しかしその直後、破壊神の良心とも言える少年シドーが分離したことによってより洗練された破壊神形態のシドーが顕現。「最悪の厄災 破壊神」と肩書きが変わる。
自らを「創造に満ちた世界に生れ出づる破壊の神」と名乗り、【ハーゴン城】を崩壊させて主人公と少年シドーを気絶させ、亡霊となったハーゴンとも分離。2つの世界を滅ぼし最期は自分も消し去りたいというハーゴンの願いを面白いと評し、破壊天体シドーを瞬く間に崩壊させ、追い縋る少年シドーと主人公と再激突する。
戦闘中にハーゴンが主人公に話しかけるイベントがあるが、このときばかりは攻撃の手を休める。
自らに破壊を願った召喚者であるハーゴンに気を回すだけの理性がまだ残っているのか、この段階では破壊の願いを捧げたハーゴンに破壊活動のコントロール権があるのか、単なるイベントの都合かはプレイヤー側で補完というところか。

第1形態

少年シドーが力と記憶を取り戻し復元された、DQ2お馴染みの姿。ハーゴン城最奥で戦う。
実質、ここが所持アイテムを自由に使えるラストバトル。料理はガンガン使おう。
破壊天体シドーで地形を抉っていた爪での切り裂き攻撃や、火炎弾発射、巨大な闇の玉など、この時点でもかなり強いが、少年シドーの心が苦悩し動きを止めることもある。直前のハーゴン軍バトルで伝説装備3点セットを入手していればコンスタントに攻撃できるし、耐久面も【そざい島】の強敵ほどしぶとくはない。ヒット&アウェイを意識すれば撃破できるだろう。
撃破後は原典同様インターバルが入り、狭い範囲ながら自由に動ける。邪魔だったブラックホールにも影響されないので周囲の邪教系のブロックが欲しければ破壊に勤しもう。
シドーに語り掛けると最終決戦へのストーリーが始まる。

第2形態

DQ2本編同様にハーゴンの城…どころかをも破壊し、広大な空間での戦闘となる。姿こそ変わってはいないが第一形態から圧倒的に巨大化し、瞳と尾の蛇が赤く光輝くようになる。モンスターズシリーズではこれまで一貫してMサイズだったが、この姿は超Gサイズクラスの巨体である。
足場が破壊され、宙に浮くシドーに対して、主人公と少年シドーは【超スーパーカー】に乗り込み、ドラクエシリーズ初のシューティングゲーム式バトルにもつれ込む。
基本的に超スーパーカーの武装で戦うので物資に困ることはない。アイテムは一切使えなくなるが、所持or【ふくろ】に入っていれば【せかいじゅのは】は自動で発動する。
 
攻撃手段は上方に吐く火の玉7つ、岩石の投擲、青白い玉の爆撃と多彩かつ苛烈。これに加え、下記のイベント中に闇の玉12個連続発射、突進、必中ビームも追加される。
超スーパーカーから撃つレーザーでダメージを与えていくことになるが、途中で【闇の衣】を纏い、レーザーを無効化してしまう。この間はイベント扱いとなり、少年シドーとハーゴンの会話が展開される。
ここは相手の猛攻にひたすら耐え続ける段階。回避不能の攻撃も多々存在するが、ダメージは節目節目で少年シドーが全回復してくれる。【やくそう】の効果を遥かに上回る回復力だが、シドーお得意のベホマの力が少年シドーにも発現しているのだろうか。
 
ハーゴンが消滅した後、戦闘BGMが【死を賭して】から【序曲】に変わり、これまでの旅路の集大成として超スーパーカー用の新兵器をその場で製作&装着しながらの決戦に突入する。
手始めに【恵みの大樹】の力を超スーパーカーに宿し、シドーの放つ闇の玉を消しつつダメージを与えられるようになる。ただし避けられる攻撃は躱すこと。
ダメージが蓄積すると回避不能なレーザーを撃ってくるようになるが、今度は【みかがみのこて】をヒントにみかがみバリアを装着、タイミングを合わせて展開することで跳ね返すことが可能となる。
続いて急接近しての攻撃を繰り出してくるが、ここでさらに【ミナデイン砲】を追加。接近したところを返り討ちにできる。
最後は纏っていた紫のオーラを赤黒く変色させ、上記3パターンをランダムで行ってくる。
HPを残り僅かまで減らすと必殺コマンドが表示されるので、主人公と少年シドーの連携必殺技でトドメ。
このとき、破壊神シドーから「神を殺すか」と問われた少年シドーは、「いいや違うな。ぶっ壊すんだ。新しい世界を作るために」と返している。
宣言通り破壊神を破壊し、神のチカラを取り戻した少年シドーは、主人公の創造の力と共に崩壊していく幻の世界を「壊し」ながら新しい世界を「作る」ことになる。
狂乱の破壊神がひとつの世界の創造神になった瞬間であり、「破壊と創造は表裏一体、互いが欠かせないもの」というビルダーズ2のテーマが、世界創造レベルで実践された瞬間でもあった。
 
新たな世界のために「始まり」を代表するBGMをバックに戦い、これまで仲間と共に培ってきたモノづくりの知識を超スーパーカーに込め、絆を取り戻した相棒との必殺技でトドメを刺すという熱い展開に、涙腺の堰が破壊されるプレイヤーも多いはず。
ちなみに序曲は最後の必殺技でトドメを刺す際の会話シーンにてループが終了し、フィナーレ部分に入る、これまたニクい演出となっている。

DQMSL

2014年6月13日に「破壊神シドー」名義で登場。
【???系】のSSランク。ガチャ限定。
「魔王」という特殊枠のため、通常の交換券では交換不可。
下位種は生贄になったハーゴン。さらにコイツとハーゴン形態に戻る形で分岐新生という体裁を取っている。
リーダー特性は「呪文会心率+15%」。

また、「超魔王」として「邪神官ハーゴン」が変身した「破壊の邪神シドー」も存在する。

モンパレ

青色シドーの姿でたんけんスカウトに登場した。???系のSSランクで、タイプは大型。とくせいはれんぞく6回。初期とくぎはもちろん【ベホマ】
HP・攻撃力・守備力に優れた典型的な前衛モンスターだが、最大の特徴は会心の鬼ともいうべきそのかいしん率。
そのかいしん率は驚異の20.00。この数値がどれくらいすごいかというと、本作でのモンスターの基準会心率は3.00・最高まで鍛え上げても30.00が限界であり、本編で痛恨の一撃の印象が強かった【メタルライダー】【じごくのよろい】などでも5.00となっている。数値的には単純計算で5回に1回は会心の一撃を繰り出すクリティカルヒッターで、自身のれんぞく(6回)とも高いシナジーを持ち1回通常攻撃を行っただけでメタル系スライムなど軽々と粉砕する。【アリーナ】もビックリである。
特にとくぎ【シャイニングボウ】との相性は全モンスター中でも最高クラスで、キャラバン連盟・バトルスタジアム問わず多くの場で活躍してきた。
弱点は本編同様にマヌーサが弱点なことと、とくせいが【れんぞく】(6回)のみであること・・・そう、2回行動することができないのである。
モンパレのかいしん率は他ステータスと同様ドーピングで30.00まで底上げできるため上限に達しやすいと取れる一方、そうなった前提の環境においては竜王やゾーマといった他の魔王系SSランクの中唯一2回行動の特性がない……とも取られてしまう。
後にそれをカバーするかのように、強敵出現イベントで2回行動の特性を持ったシドーがスカウトできたこともある。
また、会心の一撃に火力を頼る戦法の都合上、【会心ガード】【ヒートアップ】を持つ相手とは極めて相性が悪い。
さらにあまりにも火力が出すぎることが問題視されたためか、サービス中期からの連盟指令は会心の一撃が出るたびに時間が減っていくようになってしまった。会心頼りのシドーにとっては手痛い調整…と思いきやシドーは素の火力が高めなのが救い。会心が出ても大した数値にならない【ライムスライム】程の被害は受けなかったといっていい。
 
そして実装からしばらく経ちシリーズ魔王たちが揃い始めたころ、緑色の「破壊神シドー」として新たに登場。
ただでさえ高いかいしん率は22.00と少し上がり、弱点であった2回行動できない点も固有特性の「破壊神」で改善された。
この「破壊神」の効果は2回行動に加え「ひん死になったときに一度だけ全回復する」という本編のベホマの再現のような特性。
また系統が???系からあくま系に変わり、モンスターズに登場したときの要素が濃くなった。
初期とくぎはジェノスパーク。

どこパレ

こちらでも青色のシドーと緑色の「破壊神シドー」の2種が存在する。
現在では青色のシドーは排出されず、おやぶんチケットや恒常のガチャで入手可能なのは破壊神シドーのみ。
青色のシドー初期とくぎはドルマ系呪文とベホマ。破壊神シドーは「ジェノスラッシュ」「ジェノスパーク」という2種の固有とくぎを持つ。
 
こちらでも会心に特化した会心の鬼で、ブラウザ版ほどではないが会心率は8.00と高い。
破壊神シドーは会心率9.00、それに加え2回行動+【絶好調】の固有特性「破壊神」を持つためさらに会心との相性が良い。

ライバルズ

第1弾カードパックのレジェンドレアカードとして実装。
このカードは現在使用を制限されているが、第7弾カードパック「光と闇の異聞録」にて「破壊神 シドー」名義でハーゴン共々再録されている。いずれも共通レジェンドレアカード。
破壊神らしくどちらも強力な全体除去を持つ。さすがに破壊と殺戮の神の完全なる破壊には劣るが…

第1弾「シドー」

9/5/5 魔王系 
召喚時:このユニットを除く全てのユニットに4ダメージ

4ダメージは大抵のユニットが死ぬ威力で、味方こそ巻き込むものの大量展開への切り返しに使えば一気に逆転を狙える一枚。
特に【グラコス】への返しとして非常に強力でグラコス含む4体のユニットを一掃できる。
空間を切り裂く演出とBGM【死を賭して】が多くの相手に絶望を与えた。
また、プレミアム版のフレーバーテキストはまさかの【デルコンダルシドー】に触れておりかなりマニアック。

また、後にビルダーズ2購入特典としてビルダーズ2デザインのプレミアムカードも登場した。
(少年シドーでは無い。体色が緑になり、イラストで破壊されている地形がブロックになっている。
が、後に少年シドーも実装された。【少年シドー】の項を参照。)
このシドーのイラストは【ローレシアの王子】のレベル3「破壊神との決戦」にも流用されている。

第7弾「破壊神シドー」

8/7/7 魔王系
自分のターン終了時、全ての敵ユニットに2ダメージ
相手のターン終了時、このユニットのHPを全回復する

破壊の威力は半分になったが永続効果になり、さらに味方を巻き込まなくなった。ベホマとボイスも備えている。CV:鈴村健一。
 
場にいるだけで毎ターン2ダメージの全体攻撃が飛んでくる上、自己回復まであるので半端にダメージを蓄積させるだけでは倒せない非常に厄介なカード。
単純なスタッツもかなり高いのでそれ以上にでかいユニットをあてがうか確定除去を使う必要があるだろう。

ライバルズエース

一人用モード「ソロバトルアドベンチャー」のステージ8「ハーゴンの神殿」及び「試練の間」のボスとして登場。
前座であるハーゴン戦に勝利することで、同じデッキでシドー戦に移行する。
基本的な行動は【アトラス】【バズズ】【ベリアル】を召喚するなどハーゴンと似ているが、リーダー攻撃の威力増加や後述するテンションスキルによって総合的な火力は大いに増している。
手が付けられないと感じたら特攻カードの【きせきのつるぎ】など、盤面をあまり介さない戦術を持ち出すのも有効だ。
テンションスキルは全ての敵に8ダメージを与える「破壊神の怒り」。撃たれたら最後、大型ユニット以外は全滅しリーダーのHPも削られる。これにどう対処するかが重要になるだろう。
 
試練の間では使用カードが大きく変わり、【ダークマター】【Sキラーマシン】などを使ってくる。
また、ビルダーズ2を意識してか【キラーG】や召喚してくる。ドローソースにもなっている他、貫通攻撃に注意したい。
アンデットガーデンの効果が発動する前に決着をつけたいところ。
 
原作に忠実にベホマも唱えるが、大いにインフレしたHPに対して回復量が据え置きなので回復量自体は雀の涙である。
が、ライバルズのベホマは2ドローが付いているので別の意味で厄介。
 
後に真3弾でも「破壊を司る神シドー」名義で共通拡張カードとして実装。

7/5/5 魔王系
召喚時:他の全てのユニットと敵リーダーに2ダメージ
自分のデッキに特技カードが無いなら+1ダメージ
このカード以外の自分の手札が1枚以下の場合+1ダメージ

同作のサービス終了が決定した後で実装された、最後の拡張カードの1枚。
【ローレシアの王子】などの、特技縛り軸を強化する1枚になっている。
 
最大で4ダメージを敵味方構わず振りまき、盤面を一気に更地にしてしまう。
とはいえ手札1枚以下という条件は厳しいので、3ダメージでの運用がメインとなるだろうがそれでも十分強力。1弾のものとほぼ同じ感覚で使うといい。
しれっと敵リーダーのHPも同時に削れるので、締めへの一手にも持ってこい。味方リーダーが【おうごんのつめ】などの武器を装備していれば、即座にトドメに繋げられる。

ウォーク

DQ2コラボイベントで2021年6月24日より登場。
クエスト5章3話でボスとして登場し、同時にメガモンスターとして登場する。
中でも6月26日から7月11日までの間には最大12人で挑めるスペシャルメガモンスターとしても登場。倒すとこころが2つ入手できる。
討伐推奨レベルは上級職レベル60。HPは130000程度。ジバリア系が最も有効で、次いでイオ、デイン系の順に有効。
 
DQ10で使用してきた攻撃をスケールダウンさせたような形で使用してくる。
攻撃をランダムに複数回行うような攻撃が多く、猛毒効果のある「死毒の爪」は約110程度をランダムに4回、
【ドルモーア】を3連続で使用する「連続ドルモーア」は200程度のダメージがランダムに3回襲う。
いずれも単体に集中した場合は即死レベルの威力になるため注意が必要。
他全体攻撃で、はげしいほのおで220程度、麻痺効果のある「破滅の叫び」は150程度のダメージになる。
また、ルカナンやスカラなどの補助呪文を使うこともある。
HPを残り30%あたりまで減らすと「すさまじい邪悪なチカラの気配がする」というメッセージが予兆として出た後、
次のターンは1回攻撃にして全体に140程度のダメージを4回与える「死滅の極光」を使用する。
合計560程度のダメージになるので、HPを回復してしっかり備えておきたい。以降は死滅の極光を4ターンおきに使用する。
死毒の爪、破滅の叫び、死滅の極光はいずれも物理攻撃のため、ビッグシールドなどでガード率を上げ、回復役にはまもりのたてを付けたい。
助っ人はレベルアップでダメージを増加できるローレシアの王子がオススメ。回復が足りなくなりそうな場合は全体を180ほど回復するベホマラーを所持しているサマルトリアの王子もアリ。

スペシャル版はHPが少し減る代わりに、HPが半分を切るとベホマを1度だけ使用し、HPを60000も回復する。
HPを共有するというメガモンの仕様上仕方ないのだが、このベホマは直前にレンジャーの影縛りで動きを止めていてもお構いなしに使用するため回避手段が無い。実質最大HPが60000増えたようなものである。
複数人で挑める状況なら良いが、ソロ討伐等人数の少ない状態では長期戦を覚悟するべき。
また、死滅の極光を予兆なく使ってくるので、いつ使われてもいいようHPは常に高く保っておくこと。
 
こころは緑色でコストは113。
回復魔力もそれなりだが、それよりも耐久力の補強に重きを置いている。他の能力も緑色にしては高め。
グレードSではスキルHP回復量が10%上がり、とりわけHP20%以下のときには更に5%上げられる。更にデイン系や封印に対しての耐性もつく。
回復に関連するあたりはシドーらしいといえる。

タクト

2021年2月18日開催の「ドラゴンクエストIIイベント」にて登場。
「シドーSPスカウト」でスカウト可能。Aランク枠は【デビルロード】
???系のSランク・ぼうがいタイプ
リーダー特性「敵のデイン耐性-25%」基本特性「生贄の儀式」(自分以外のなかまが倒される度に 倒された自分以外のなかまの数だけ 自分のHPを300・MPを80回復する)
とくぎは「死の吐息」「破壊神の叫び」【ジゴスパーク】
覚醒スキル 10Pで「邪神降臨」(戦闘開始時 いどう力・しゅび力・呪文耐性を上げる 効果2ターン)
2022年1月25日に才能開花。
才能開花で才能開花とくぎ「破壊神の眼光」
才能開花特性「眠り成功率+10%」「毒成功率+10%」「マヒ成功率+10%」「再生する肉体」(戦闘開始時 被HP回復効果を超大幅に上げる 効果99ターン)「ひんしでベホマ」(自分のHPが20%以下になった時 自分のHPを全回復する 戦闘中1回のみ発動する)等を習得できる。

ドラけし!

イベント「邪教の神官ハーゴンと破壊神」限定ドラポンで実装。シリーズのラスボスがドラポンから排出されるのはこれが初である。
星5の赤属性で、スキルは動かした向きで変わる菱形範囲を呪文攻撃する「ジェノスパーク」。
攻撃が最大355と高く、当イベントで特攻効果を持つ。
起点から見ると5マス先とそこそこ長く、スライド方向に攻撃できるので当てやすいことは当てやすいが、菱形の中心点から見ると3×3マスとそこまで広くなく、盤面が広いと使いにくい面がある。
 
イベント後半では強敵かつ巨大敵として登場。もちろんクエストでも戦うこととなる。
強敵チャレンジではHPは回復しないが、数ターンに一度範囲内のドラけしを消す。
レベルは60~80までの5刻みで、報酬にはベリアルやハーゴンのドラけしが存在。
 
なお、当PUガチャの説明文が誤表記されていたという事で該当ガチャで使用したGが全額返済される事態になった。

その後イルルカSPイベント「マルタのへそを求めて」では【アスラゾーマ】PUドラポンで復刻。
強敵チャレンジの【ビーバーン】に特攻効果あり。

ロトの紋章~紋章を継ぐ者達へ~

コミックス19巻で登場。どういうわけか【ロトの洞窟】最深部(というか【ゾーマの城】)で眠っていた設定になっている。
修行のために洞窟に入ってきた主人公【アロス】に幻覚を見せ襲ってきたがあっけなく倒され、チカラを蓄えるために再び長い眠りにつく。
シドーを出した理由は藤原カムイがヤングガンガンでの10年を語るによると。

──ゲーム世界との関連についても、かなり構想されているんですね。
 
前作でも気になっていたところがあって、それは「II」のラスボスであるシドーの登場する部分なんですよね。「ロトの紋章」は「I」の前日譚なので、「II」のアイテムである邪神の像とか、シド―なんかが出てくるのはちょっとおかしい。でも、魔物だから2~300年やそこら生きるだろうと。それを解決させるために、今回また「紋章を継ぐ者達へ」で、まだ若く力不足のシドーとして新たに登場させることにしました。そのシドーを倒し、帰ってきた勇者から竜王がシドーの名前を聞くシーンがあるんですけど、本当は知ってるのにとぼけるんですよ(笑)。つまり竜王は、シドーの存在自体は異魔神の時代から知ってはいたけど、邪神の像を通信機扱いするなど、眼中になかった。しかし、放っておくと後々厄介な存在でもあることも知っている。で、アロスに倒させた。 結局はこれも問題を先送りにしただけではありますが。竜王が「I」で再び勇者の前に立ちはだかることになる大きな理由になればと考えています。

とのこと。

ドラゴンクエスト~勇者アベル伝説~

彼自身は出ないのだがハーゴンの真の姿がシドーそっくりである。
 

蒼天のソウラ

5巻で登場。
【溶岩龍ブライドン】の語る太古龍を脅かす程の存在の例として、神・邪神・伝説の大魔王・ドラクロン飛竜の末裔・太古龍の一族が例に出された。
その中のイメージとして、【神さま】と共に出演した。
 
11巻では魔公王イシュラースが装備する<三日月の深淵(アビスモ・デ・クレシエンテ)>から呼び出される魔王・魔神の一柱として登場。
二本の左腕を叩きつける「プレートデストラクション」という技を使った。

余談

外伝作品では【ジゴスパーク】を使えることが多く、2016年末にロッテのガムとロト三部作のラスボスがコラボレーションした際には、お得意のベホマを差し置いて、「ジゴスパーク味」のパッケージを飾った。